ストイックに頑張れる人は、かっこいいし尊敬しますよね。同時に、「なぜ、あんなに頑張れるのだろう」と、自分とあまりにも違い過ぎて、理解できない部分も多いでしょう。
そこで今回は、ストイックな人の心理や特徴を徹底解説!ストイックになりたい人がストイックになる方法も紹介します。
ストイックな人とは?
ストイックとは、自分に厳しく禁欲的である様子を意味します。ストイックな人とは、目標のために禁欲生活を課し、自分に厳しく努力を継続する人のことです。
しかし、他者から「ストイックだね」と言われた場合、シチュエーションによって意味が変わります。
・すごく頑張ってるね
・努力家で尊敬する
・純粋に感心する
・頑張りすぎて心配
・空気を読んでほしい
このように、誉め言葉として使われるときもあれば、嫌味のケースもあるので注意が必要です。
素直に考えれば、自分を高めようと努力するストイックさは美徳です。しかし、日本は空気を読みながら足並みをそろえる文化があります。迷惑をかけていなくても、いつでも自分のストイックさを変えずに貫くと、マイペースを通り越して自己中と判断される場合もあるのです。
ストイックな人は苦手?怖い?疲れる?
世の中にはストイックと対極に位置する人もいます。「なるようになる」「のんびり行こう!」といった考え方をしている人たちです。彼らにとって、ストイックな人は理解不能な存在で、「なぜ、そこまでがんばるのか…」と不思議でたまりません。
しかし、理解できないからと言って、否定するわけではありません。お互い「別の考え方」と認め合って適度な距離を保てば、無難な人間関係を築けます。問題なのは、ストイックな人が怠惰なタイプを許せないとき、あるいは怠惰な人が被害妄想を持ったときです。
ストイックな人の中には、周囲に自分の信念を押し付けるタイプがいます。何事においてもそうですが、自分と全く違う思想を押し付ければ、相手に嫌われるのは必然で、この現象は立場が逆転しても起こり得ます。
怠惰な人が、一生懸命頑張る人を見て焦燥感を持つと、「なんか責められてる気がする」「あんなに頑張って怖い」と、勝手に疲れてしまいます。
ストイックな人の心理
周囲から見ると、「自分を追い込んでまで努力を続けている…」とやり過ぎ感を持つことがありますが、ストイックな人はただ無我夢中で目標に向かって努力を重ねているだけです。
自分にとって努力は当たり前で、特別ではありません。そのため、自分がストイックだと気付いていないケースもあり、「すごいね」と努力する姿を褒められても、いまいちピンときません。
ストイックな人にとっては、「やらなければ達成できない」という危機感が常にあるので、努力せずにいられる方が不思議です。「なぜあんなに余裕なんだろう。もしかしたら、陰でものすごい努力をしているのだろうか」と、深読みしたくなります。
ストイックな人が能力の高さの割に謙虚なのも、危機感があるからです。「やればできる」と自信がある反面、「やらなければ転げ落ちる」と経験から知っています。ストイックな人は、高みに上りたい向上心が枯渇しない限り、走り続けるしかありません。
ストイックな人の顔つきやオーラ
ストイックな人は、精神的に自分を追い込んで生きているので、気合いが入っています。ふとした時の表情にも違いが現れます。多くの人は顔つきを見て「覇気がある」と感じるでしょう。ストイックな人にはそういうオーラのようなものが出ます。仕事でもその気持ちや気迫が相手に伝わります。
ストイックな人の見た目や体型
ストイックな人は食事やトレーニングにも気を配っている人が多いです。そのため、健康的な見た目と引き締まった体型の人が多いでしょう。忙しい中でも栄養のある食事を摂ったり、ジムに通ってトレーニングしている人が多いのです。
また、服装やファッションにも気を配り、清潔感のある人が多くなります。
ストイックな人の特徴9個[性格]
ストイックな人が頑張れるのは、元々の性格によるところが大きいです。まずは、ストイックな人の性格的特徴を解説していきましょう。
■1. 真面目
ストイックな人はとても真面目な性格をしています。ストイックな人は自分に多くの課題を与えますが、性格が真面目なので、サボることなく取り組みます。
真面目な人は何事にも誠実で、取り組む姿勢はいつも全力です。ストイックになれるのは、真面目に自分と向き合い、足りない部分を素直に受け入れて、どうすれば乗り越えられるのか考え、誠実にやり遂げようと行動を起こせるからです。
■2. 向上心が高い
向上心がとても高いのも、ストイックな人の性格的特徴です。自分を高めたい気持ちが強いので、乗り越えるべき目標も自然と高くなります。真面目に取り組み目標を達成しても、決してそこで満足しません。1つ達成したら、更に高い目標を設定し、どこまでも自分を高めようとします。
自分に対して「まだまだ」という気持ちが強いので、緩めることなくストイックに努力を継続できます。ストイックな人は謙虚さもあるので、下を見て安心せず、いつでも自分より上にいる人を意識して、自分を高められるのです。
■3. 負けず嫌い
ストイックな人はとっても負けず嫌い。しかも、負けず嫌いの対象は自分自身です。できない自分にどこまでも厳しく、「努力が足りない!」「負けたのは自分の弱さが原因だ!」と、己と向き合って叱咤します。そして、「次こそは乗り越えてみせる!」と、負け続ける自分を許さず、必ず勝つ気持ちでストイックに打ち込みます。
自分が目標を持っている分野以外でも、ストイックな人は基本的に負けず嫌いです。例えば、じゃんけんで負けただけでも「次負けないようにするにはどうすれば良いのか?」を真剣に考えます。常に自分を強くする努力と工夫を忘れません。
■4. チャレンジ精神たっぷり
普通の人ならば、「無理」と諦めてしまうことでも、ストイックに向き合えるのは、チャレンジ精神たっぷりだからです。ストイックな人は失敗を恐れず、何事にも全力でチャレンジします。仮に失敗に終わっても、「無駄だった」とは思わず、失敗からヒントを得て、次の成功につなげます。
転んでもタダでは起きないのがストイックな人の精神です。「やってみよう」のチャレンジ精神があるから、他の人よりも得るものが大きいのです。
■5. 努力家
ストイックな人は努力の人でもあります。元々才能に恵まれたタイプは少なく、努力して努力して成果を手にする超努力家です。
天才型タイプとは違い、努力家のストイックな人は、今まで何度も挫折を経験しています。それでも努力をやめずに乗り越えてきたため、精神力も鍛えられ、ちょっとやそっとのことではへこたれません。諦めが悪いという表現もできますが、ストイックな人にとって粘り強い根気と努力は、何にも代えがたい武器なのです。
■6. 逆境に燃える
ストイックな人は自分が追い込まれた状況を、実は楽しむ心理があります。スムーズに事が運ぶよりも、難易度が高い方が手ごたえを感じられて楽しいのです。逆境になるほど、「やってみせる!」と熱意が燃え上がります。
逆境に対して悲観的にならず、ポジティブに立ち向かえるのは、今までの挫折や失敗経験が糧となっているからです。諦めずに頑張れば、いつか成果が出ると経験で知っているので、自信を持って取り組めます。
■7. 妥協しない
決して妥協しないのも、ストイックな人の特徴です。「頑張ったから、これくらいでいいや」という思考はありません。頑張っているからこそ、自分が望む目標の妥協はしないのです。
ストイックな人が大きな結果を残せるのも、妥協をしないからです。一緒に何かを成し遂げるパートナーがストイックな人だと、自分も一緒に大きな課題に取り組まなければならないので大変でしょう。しかし、ストイックな人の妥協しない姿勢に引っ張られて、自分の力が底上げされます。ストイックな人の妥協のなさは、周囲にプラスの影響を与えるのです。
■8. 融通が利かない
ストイックな人の性格には、もちろん短所もあります。非常に頑固で融通が利かないのです。ルールを破ってまで我を通すことはありませんが、周囲が「もういいよ」と思っていても、自分が納得できなければ、どこまでも追求します。巻き込まれた周囲は付き合うのが大変です。
融通の利かない性格は、人と衝突する原因にもなります。真面目な性格も相まって、正論に突っ走るところがあるのです。「これが正解」という信念を持っていると、ストイックな人は決してブレないので、周囲から厄介者扱いされてしまうケースもあります。
■9. 実はマイペース
目標を達成するために、ストイックな人は自分を細かく管理しています。しかも、ストイックにキツキツなスケジュールを組んでいます。そのため、イレギュラーが発生すると、「今日の課題が終わらない!」と軽いパニック状態になります。ストイックな人は、実はものすごいマイペースなのです。
もちろん、イレギュラーが仕事などのマスト案件ならば、ストレスを感じつつも対応します。しかし、家族や友達など緊急を要しない場合、自分の都合を優先することが多いです。決して人間関係を蔑ろにするつもりはないのですが、ストイックな人にとって自分の計画を遂行するのは、とても重要なのです。
ストイックな人の特徴7個[行動]
ストイックな人には行動にも特徴があります。人に与えられた時間は平等で、1日24時間です。限られた時間で、できるだけ大きな成果を得るべく、ストイックな人は自分の行動を厳しく管理しています。どのような特徴があるのかを解説していきましょう。
■1. 計画的
ストイックな人は何事にも計画的です。ただ闇雲に努力するのではなく、「どうしたら上手くいくのか」「どこまで深く考えれば良いのか」「どんな工夫で効率が上がるのか」あらゆる方向から物事を考えて、目標達成するための計画を練ります。
ストイックな人に成功者が多いのも、計画をしっかり立てることが身についているからです。努力の時間が長いだけではなく、質も高いのがストイックな人の特徴です。
■2. 時間厳守
「時は金なり」を地で行くのがストイックな人の行動です。時間の大切さは身をもって知っているので、自分だけではなく、相手の時間も大切にします。相手の時間を無駄にしないように、常に気を付けているのです。
時間厳守をするには、前述した計画が重要になります。ストイックな人は調査や準備を怠りません。イレギュラーが起こる可能性も考えて、入念に計画を立てて時間に余裕を持って取り組みます。だから、どんな場面でも時間を守れます。
■3. ルールに厳しい
ストイックな人は目標達成のため、自分にたくさんのルールを課します。そして、マイルールを厳しく守ります。「やると決めたらやる」「ルールは必ず守る」が、ストイックな人の行動理念です。
もちろん、マイルールではなく社会的なルールにも厳しいです。ちょっとしたマナー違反も許しません。規律もしっかり守るので、人によっては口うるさく感じることもあるでしょう。ストイックな人はとにかく真面目なので、状況に合わせた柔軟な対応が苦手で、「守らない人は正さねば」と考えてしまうのです。
■4. 食事に気を遣っている
食事量だけではなく、内容にもすごく気を遣っている人は、何かしらのストイックさを持ち合わせています。食事には栄養摂取と味を楽しむ2つの目的がありますが、ストイックな人は断然前者にこだわります。
ストイックな人は食事について、特に以下のようなこだわりを持つのが特徴です。
・食べる時間帯にこだわる
・食べる食材にこだわる
・食事にもルーティーンを取り入れる
・飲み物の温度にこだわる
・栄養補助食品やビタミン剤等を常飲している
食事は体の資本です。ストイックな人は、必ず食事に注目し、健康や体形を維持するために工夫しています。
■5. 食べるのが早い
時間を有効活用するため、ストイックな人は食べるのが早いのも特徴です。ただし、美容にストイックなタイプは例外とします。
食べるのが早いストイックな人は、食事は生きるための作業であり、活動時間を確保するために削るべき時間でもあります。脳を活性化させ、体力を持続させるために食事は採りますが、早食いで時間短縮するのです。
■6. ルーティーンがある
ストイックな人の多くが、自分を高めるために毎日継続していることがあります。そして、ルーティーン化して生活リズムに取り入れています。毎日行うことなら、取り組む時間を決めてしまった方が、効率が良く続けやすいのです。
また、ルーティーン化をジンクスのように取り入れるタイプもいます。特に自分を高める目的ではなく、例えば毎日決まった店舗でコーヒーをテイクアウトしたり、ごみの捨てるタイミングや方法にルールを作ったりして、「今日もこれをしたから上手くいく」と、モチベーションを上げています。
■7. 休まない
やるべきことが片付いたら、あるいは目標を達成したら、休みたくなるのが人の心理ですよね。しかし、ストイックな人は休みません。すかさず次の案件に取り組みます。また、どんなに忙しくて疲れていても、毎日のルーティーンを欠かさず行います。
ストイックな人は、普通の人より圧倒的に休みません。だから、多くの時間を向上するために費やし、次々に成果を出していけるのです。
ストイックな人の特徴5個[仕事]
ストイックな姿勢は、仕事で大きな成果につながります。仕事でストイックな人はどのような特徴があるのかを解説していきましょう。
■1. 効率重視で仕事が早い
ストイックな人は効率重視で仕事が早いのが特徴です。限られた時間で、可能な限り仕事をこなせるよう、普段から考えて取り組み、必要とあればどんどん改革していきます。
ストイックな人の向上心は、当然仕事も例外ではありません。ただ仕事に取り組むのではなく、常にどうすれば早く終わるか、もっと高い成果が出るかを考えています。だから、誰よりも効率化ができるのです。
■2. ギリギリまで妥協しない
作業的な仕事ではなく、創造的な仕事になると、ストイックな人はギリギリまで妥協せずに考えます。プランができあがっていても、もっと良い形にできないか、最後まで粘り強く考えるのです。
打ち合わせや会議が白熱するのも、ストイックな人の特徴です。自分のことだけではなく、仕事も決して妥協せず、とことん向き合います。
■3. 納期は必ず守る
ストイックな人は時間厳守。仕事の納期は必ず守ります。ギリギリまで妥協しませんが、時間をオーバーしてまで粘りません。仕事では自分のことだけではなく総合的に視野を広げて、人に迷惑をかけないように取り組みます。
自分が納期を守る分、人にも厳しくなります。特に仕事ではルールを死守するタイプなので、仕事相手がルーズなタイプだと、ストイックな人は強いストレスを感じてしまいます。
■4. 確実に成果を上げる
仕事がデキるタイプが多いのも、ストイックな人の特徴です。目標を掲げ計画を立てて実行するので、確実に成果を上げることができます。仕事への向上心も高く、成果を出すだけではなく出世も目指しているので、リーダーとしての責任感も強いです。
■5. 周囲からの信頼が厚い
ストイックな人は仕事に対しても厳しいので、少々煙たがられてしまうケースもあります。しかし、納期を守り、工夫を怠らず、責任感を持って仕事に取り組むので、周囲からの信頼は非常に厚いです。
ただし、ストイックな人が上司になると、自分にも部下にも厳しいので、パワハラだと誤解されてしまう危険性があります。信頼が厚い一方、相手との相性が悪いと、敵視されやすい弱点があるのです。
ストイックな人の特徴3個[恋愛]
ストイックな人は恋愛もストイックなのでしょうか。恋愛面における特徴を解説します。
■1. 一途
ストイックな人の真面目さは、恋愛では一途な姿勢で表れます。恋人には誠心誠意を持って付き合い、浮気など絶対にしないタイプです。他の異性に余所見をすることもありません。
しかし、浮気はしないのですが、普段のルーティーンや自分に与えた課題はきっちり取り組みます。恋人から突然誘われても、「今日トレーニングあるから」と断るのは仏のこと。恋人への愛は深いのですが、それとこれとは話が別なのです。
■2. 恋人への要求が高い
ストイックな人は決してコミュ障ではなく、人と上手に距離をとって接することができます。しかし、恋人のように近しい相手には期待が高い分、要求も高くなります。自分のストイックさの理解を求め、恋人にも自分を高める努力をしてほしい気持ちが強いです。
普段は周囲に合わせていても、恋人になると「これくらいはできるだろう」と思ってしまいます。自分では要求水準を下げているつもりなので、恋人が応えてくれないとガッカリしてしまいます。勝手に期待して裏切られて、相手への愛情が冷めてしまうのは、ストイックな人に良くある破局パターンです。
■3. 意外とロマンチック
ストイックな人は意外とロマンチックな一面があります。恋愛にもストイックなので、想像力を膨らませて「こうしたら恋人は喜ぶだろう」と、サプライズの演出をしたり、いかにもムードのあるデートスポットを調べたりしてくれます。
自分を鍛える時間と、恋人のために使う時間、メリハリをつけるのがストイックな人の交際スタイルです。そのため、ストイックな人の思考や理念を理解していないと、距離感がわからず、恋人は振り回されてしまいます。
ストイックな人はモテる?モテない?
ストイックな人は、相手への優しさにも溢れているため、ズバリ、モテます。
しかし、一部のストイックな人は、自分の目標に突っ走ります。自分を高める優先順位がぶっちぎりで高いと、協調性に問題が発生。「あの人、ちょっと変わってるよね」と、密かに噂され、非モテタイプに転じてしまいます。また、周囲にまでストイックを強要するタイプは、非モテどころか嫌われてしまいます。
ストイックな人に限った話ではありませんが、バランス感覚が良くなければ、異性にはモテないのです。
ストイックな男性の特徴
元々男性は女性よりも、1つの事柄に集中して取り組むのを得意としています。ストイックさも同様です。ストイックな男性は、自分を高めることに集中しやすく、その分効果も高まります。
ストイックであろうとブレない姿は立派なのですが、男性の場合少々柔軟さが足りません。自分が「これ」と決めたことは、何が何でも行いたい、人にペースを乱されたくない気持ちが強いです。そのため、周囲に合わせずマイペースな行動が目立つ人もいます。
ストイックな行動は、基本的に自分と向き合う孤独さがありますが、特定の分野、例えば筋トレなどの場合、男性の方が「自分の成果を周囲に見せたい」という心理が強まります。同じジャンルでストイックな仲間と密な関係を築きやすいのも男性の特徴です。1つに集中しやすい脳構造をしている分、男性の方が狭く深い世界にハマりやすいのです。
ストイックな女性の特徴
男性とは違い、マルチタスクが得意な脳を持つ女性は、ストイックな姿勢も多岐に渡ります。男性のような「この分野だけにストイック」という取り組み方ではなく、全体的なレベルアップを目指すのが特徴です。
例えば、仕事で成果を上げても、恋愛などプライベートが充実しないと、満足できない女性は少なくありません。ストイックな女性の場合、仕事と恋愛にプラスして、自分を高める行為を両立させたい心理が働きます。既婚女性なら、母として、女として両方の魅力を保とうと努力します。いくつもの顔を持ち、どの分野においても高く評価されたい気持ちが強いのです。
そのため、男性よりも女性の方が、総合的な理想は高くなります。ストイックな女性は1つの成功だけでは満足できず、他者から複数の評価がほしいのです。完璧主義者で、何事にも妥協ができず、時には自分を追い込み過ぎてしまいます。
ストイックな人はかっこいい?優しい?
自分を高めようと努力を怠らないストイックさは、とてもかっこいいですよね。向上心を持って、時間を有効活用するので、仕事がデキる人も多いです。ストイックな人に憧れる人は多いでしょう。
ストイックな人は社会性にも向上心があります。人格者であろうと努力をするので、人当たりの良いタイプが多いです。「自分はまだまだ」と謙虚さもあり、相手への優しさもあります。
ストイックな人の弱点
ストイックな人にも弱点があります。自分の気力体力とストイックさの調節を誤ると、心身を壊してしまうリスクがあるのです。
具体的には、うつ病を発症したり、トレーニングの負担が大き過ぎて、疲労骨折など体を故障させたりしてしまいます。自分の限界を大きく超えて、ある日ポッキリ心が折れて燃え尽き症候群になりやすいのも、ストイックな人の弱点です。
また、ストイックな自分を「世界の平均」と勘違いすると、大きな弱点になります。自分がごく普通に行っているからと、相手にストイックな行動を強要すると、人間関係が悪化してしまうのです。特に顕著なのは、親子関係を含む上下関係です。上に立つ者が超ストイックで、下につく者に強要すると、人格否定につながりかねません。
成果を出すのにストイックな姿勢はとても大切ですが、内に向かっても外に向かっても、それぞれ弊害があるのだと心得ておきましょう。
ストイックな人の好きなタイプ
ストイックな人は、やはり同じタイプを好みます。
・ストイックで自分に厳しく努力を続けられる人
・お互いストイックに高め合える人
・ストイックな自分に共感してくれる人
・自分のペースを尊重してくれる人
基本的にストイックな人が向き合うのは自分自身です。「自分と同じようにストイックな行動をしてほしい」と、相手に課すケースは少ないです。とは言え、同じ価値観を持っている相手の方が、自然と共感できるので相性は良くなります。お互い高め合える関係なら最高です。
また、自分のサポート役に徹してくれるタイプも、ストイックな人は好みます。邪魔にならないのは最低条件です。信念を持っているので、我が強いタイプは相性が悪くなります。
ストイックな人は謙虚さも持ち合わせているので、同じように「自分はまだまだ」「もっと精進します」と自然に思える人に好感を持つのも特徴です。
ストイックな人は結婚できない?
ストイックな人は、自分を高めることに最も関心があります。裏を返せば、他人への関心が薄いのです。そのため、深い関係を結び、共同生活でお互い譲り合いが必要になる結婚は、少々難しい点が出てくるでしょう。
ストイックな人が結婚できないわけではありません。ただ、結婚するならストイックさにも妥協が必要だということです。例えば、次のような点を注意すべきです。
・自分の生活ばかりを優先しない
・自分優先にしたいなら、完全サポートに徹してくれる相手を選ぶ
・生活の変化を受け入れる柔軟性を持つ
・家庭は緊張を緩める場だと心得る
妥協ばかりしていたら、ストイックな人がストレスで倒れます。しかし、ストイックな生活を優先すれば、家族は息が詰まります。結婚生活は特にバランスが重要です。パートナーとしっかり話し合って、お互い思いやりを持って行動する柔軟さが必要なのです。
ストイックな人の具体例は?成功者に多い?
ストイックな人の代表と言えば、トップアスリートたちでしょう。肉体を強化するために、毎日厳しい練習を続け、体調管理のために食事や生活すべてに気を遣っています。例えば世界のアイススケーター浅田真央さんは、選手時代は1日10時間ほど、さまざまなメニューを取り入れてトレーニングを続けていました。
ビジネス分野の成功者にも、ストイックな人は非常に多いです。実業家としてだけではなく、タレントや作家としても成功を収めている堀江貴文さんは、効率化に対して徹底的にストイック。シャワー以外はスマホを手にし、いくつものタスクを同時進行しています。
また、芸能人にもストイックな人はたくさんいます。お笑い芸人の山里亮太さんは、実はお笑いに対してとても勤勉。帰宅してからも番組をチェックし、気付いた点をひたすらメモして、どこまでもお笑いを追求します。
成功するまでストイックに努力するのが、成功者の共通点と言えるのです。
ストイックになりたい人がストイックになる方法5個
「自分もストイックになりたい!」と思っても、何から始めれば良いのかわかりませんよね。そこで、ストイックになりたい人がストイックになる方法を紹介します。
■1. 先に行動を心がける
ストイックな人は行動力があります。人はついサボりたい気持ちに引っ張られますが、今やるべきことがあるなら、後回しにせず先に行動しましょう。
ストイックになりたいなら、とにかく行動が重要です。1つ行動すれば、かならず1つ成果が出ます。どんなに小さな成果でも、「行動して成果があった」と実感し、成功体験を積み上げることで、ストイックになるメリットを感じられ、モチベーションが高まります。
■2. 一日を計画的に過ごす
先に行動を起こし、怠惰に流されないようにするには、一日を計画的に過ごすのも大切です。朝起きたら、今日やるべき目標を設定し、達成するための計画をザックリと立てましょう。1日計画的に過ごすのが慣れてきたら、大きな目標を設定し、長いスパンで計画を立てましょう。
ストイックな人は限られた時間の中で、最大限の成果を求めます。目標達成には、時間を有効に使わなければなりません。計画的に過ごせば、効率がアップし、同じ時間でより大きな成果が期待できます。
■3. ルーティーンを取り入れる
自分を高めるには、継続も重要です。効率よく継続するために、生活の中にルーティーンを取り入れましょう。毎日最低限行わなければならない行動も、ルーティーン化すればテンポよく行えます。また、ルーティーンが習慣化すれば、「面倒だ…」「サボりたい…」という気持ちに流されず、当たり前に行動できるようになります。
ルーティーンを取り入れる際、継続率を上げるために、お楽しみも組み込むのがおすすめです。本気でストイックな人は、ルーティーンに息抜きはありませんが、あなたはまだストイック初心者。最初はゆとりをもって、楽しみながらストイックさを磨いていきましょう。
■4. 諦めずとにかく継続する
ストイックな生活は、なかなか大変です。「今日は疲れた…」「やりたくないなぁ…」と思う日もあるでしょう。だけど、諦めずとにかく継続するのが重要です。どんなに頑張ってもいきなり止めたら、今までの努力は水の泡になってしまいます。
もちろん、あなたはストイック初心者なので、「今日は止めよう」という日があるのは仕方ありません。どうしても辛い時は、休む選択もありです。だけど、そこでストイックな生活がストップしないよう、「明日からがんばる!」と決めたら、必ず実行しましょう。
ストイックな生活の効果が出るまで、それなりの時間がかかります。息切れして倒れないように、上手に調節するのが継続のコツです。
■5. ストイックな人と付き合う
人は環境に大きな影響を受けます。ですので、ストイックになりたいなら、ストイックな人と付き合うのも1つの方法になります。お互いストイックに励まし合える仲間ができれば、挫けそうな時も乗り越えられます。
「周囲にストイックな人がいない…」という場合は、新たな人間関係を広げましょう。チャレンジ精神を持って、自分の世界をどんどん広げてくださいね。
まとめ
ストイックは自分の能力を高める効果があります。しかし、がんばりすぎる弊害も忘れてはいけません。ストイックな人は、突然今のようなストイックな生活を始めたわけではないのです。少しずつ自分を鍛えて、今のレベルに達しています。
あなたもストイックな人になりたいなら、自分を壊さないように調節しながらストイックな生活を始めましょう。あなたの状態と人間関係を良好に保つために、何よりもバランスを大切にしてくださいね。