天下を取るような大きな業績を上げる人は、どこか平凡な人と違うところがあります。才覚があり、優れた能力を持っています。普通の人がいくら努力をしても及ばない底力がみなぎっています。大惨事や大事故に遭っても、命拾いをする強運を持っていたりします。
これらは手相にも反映されていることが多いとされます。天下を取ったり、強運が授かるという手相には、ますかけ線があります。
これは大変に珍しい手相で、そうやたらにあるものではありません。しかし有名人や偉人とされている人には、たいてい現れているとされます。何をやっても大きな差が出る強運の持ち主になるわけです。
それでは、このますかけ線の意味と見方などについて詳しく解説していきます。
手相占いでまっすぐ横の天下取りの手相とは?
ますかけ線は、基本的に知能線と感情線が一つとなり、まっすぐ掌を横切る線を指します。大変に縁起が良い天下取りの手相として知られています。
これが現れている場合、強運に恵まれ、一度つかんだ運は絶対に放さないとされます。何事にもこだわりが強く、考え方がブレないので人から信頼されます。天才的なアイデアが生み出せ、人の上に立ちリーダーシップが発揮できます。抜群の集中力と、粘り強さを持つとされます。
コミュニケーション能力に優れ、人を惹き付ける何らかの魅力も持っているはずです。人を統率して大きな成功に導くことができます。
その一方で、人の指図を受ける環境にいると絶大な力は発揮されないこともあります。勝負運に強く、大事な決断が的確にできます。
どん底から這い上がり、幸せの絶頂からどん底に落とされるなどと浮き沈みが激しい人生になりがちです。
ますかけ線を持つ人の確率は?遺伝する?
ますかけ線が現れる確率を具体的に調べた統計はありません。しかし手相鑑定士さんの経験では、左右どちらかの手で100人に3~4人、両手では1000人に1人の確率だと言われています。珍しい手相なのですが、一定数は両手に現われることがあるようです。
また、ますかけ線が現れている人は、その親子や親族、生まれてくる赤ちゃんが、ますかけ線を持っていることが多いとされます。遺伝する可能性がかなり高いようです。手相は大脳の発達と密接に関わりがあるので、顔つきや体型などのように遺伝することがあると言えます。
さらに、ますかけ線はダウン症、発達障害、アスペルガーに関わりがあるのではという説がありますが、学術的な根拠はないようです。
ますかけ線を持つ人の性格的特徴
ますかけ線を持つ人は、知的好奇心が旺盛で、いろいろなことに興味を持っているとされます。直感に優れ、素早く的確な判断できます。これが人を率いてまとめることにつながります。
コミュニケーション能力に優れているので、周りからリーダーに抜擢されやすいとされます。集中力が高く、何事にも執着心が強いとされます。専門分野を深めることに向いています。
こだわりが強いので、物事を適当に終わらせることが苦手とされます。その分、大成功につながりやすい面があります。個性的でしっかりとした信念や考えを持っているので、人から頼りにされるはずです。人生の浮き沈みが激しく、人から指示されることには向いていないとされます。
恋愛は一途で、愛し愛されたいという気持ちが強いとされます。それでも自分の夢をとことん追いかけ、それを手にしてから結婚するので、晩婚になりやすいようです。
1. 左手のますかけ線
手相では利き手でない手に先天的なものが現れるとされます。日本では右利きの人が多いため、一般的に左手で先天的なものや過去を読み取ります。
この左手にますかけ線がある場合、生まれ持っての強運があり、人をまとめることに優れているとされます。危うい状況になっても上手く切り抜けられます。幼少期から優れたリーダーシップを発揮して、人をまとめる役回りをしてきたはずです。
ずば抜けた集中力があり何事も粘り強く携わるので、人生の早い段階から大きな成功がつかめます。自分の考え方や価値観などにこだわりがあり、人に流されることはまずないはずです。
2. 右手のますかけ線
手相で利き手には、現在から将来のことが現れるとされます。日本は右利きの人が多いので、右手で後天的なものや将来を読み取ります。
この右手にますかけ線がある場合、人生経験を積んでいくうちに強運を授かり、上手に人を率いることができるようになったとされます。何らかの危うい状況になっても、切り抜ける知恵が働きます。
後天的に集中力が高まり、何事も粘り強く携わるようになったと言えます。自分が培ってきた考えた方や価値観には強いこだわりがあり、そう簡単には変えないとされます。個性的な面が強くなってきたことが考えられます。
3. 両手のますかけ線
この場合、利き手がどちらだとしても生涯を通じて強運に恵まれ、人を率いることに長けているとされます。幼少期から天才的な閃きがあり、ずば抜けた集中力を持っているので、人から高く評価されます。
コミュニケーション能力に優れているので、幸せにつながる人脈が築けます。一度つかんだ運は逃さないとされ、成功運や金運をどんどん引き寄せます。
その上、これらの特徴が成長しても失われないので、より一層大きな成功などがつかめます。様々な幸運に満たされた人生になるはずです。一方で、こだわりが強く根っからの頑固者となり、変わり者の度合いが高くなります。
4. ダブルますかけ線・二重ますかけ線
ますかけ線が片手に2本あるものを指します。掌を端から端まで横切る一直線が2本あるのが特徴で、直線的な感情線と知能線が並んでいるのとは違います。
この場合、利き手に二重ますかけ線があると、極限まで意味合いが強まり、常人の域を越える程の強運や幸運がもたらされます。社会的な混乱までも、まとめ上げる程の統率力を持ちます。一つのことにこだわり、絶大な集中力があるので、世界を揺るがす業績が残せます。
人を惹きつける魅力にカリスマ性が加わり、幅広く人を魅了するとされます。利き手でない方でも二重ますかけ線があれば、幼少期はもちろんのこと、将来的にも強運やもたらされる幸運の恩恵が続くとされます。
5. 感情線を持つますかけ線
ますかけ線となっている上に、もう1本別の感情線が現れていることがあります。この場合、何事に粘り強く携わり、精神的な強さと抜群の忍耐力を持つとされます。
感情の起伏がある程度激しくても、物事に対する集中力は途切れることがなく、常に優れています。外見とは裏腹の度胸が据わっていて、必要とあれば大胆な行動が取れるとされます。逆境に立たされる程、大いに力を発揮し頼れる存在になるようです。
愛情に厚く、仕事と家庭の両方に愛情を注ぐことができます。また執着心や嫉妬心が非常に強いとされます。これが災いすると対人関係を険悪にするようです。
6. 頭脳線を持つますかけ線
ますかけ線となっている上に、もう1本別の頭脳線(知能線)が現れていることがあります。この場合、何事にも誠実に接し、強い責任感を持っているとされます。性格的に真面目で、コツコツと努力を積み重ねて成功がつかみ取れます。
強運を持ち、知的な要素に関わりが深いとされます。自分の才能を意識することで大きな成果が得られます。創造力に優れ、発想力が豊かなので、クリエイティブな分野で絶大な力が発揮できるとされます。
一度決めたことは、何があってもやり遂げる力があります。粘り強さがあり、最後まで諦めないようです。感情を上手にコントロールできるので、成功が手にしやすいと言えます。
7. 生命線・頭脳線・感情線が一点で重なるますかけ線
生命線、頭脳線(知能線)、感情線が一点で重なる変形ますかけ線を指します。この場合、お金に対するこだわりや執着心が非常に強いとされます。強運などはあるのですが、お金に関わることで発揮されるようです。
お金儲けに関わる直感が冴え、投資などで大きな成果が得られます。商売や事業を始めると、莫大な利益が得られるはずです。お金につながる努力は惜しまず、少々の失敗があっても、粘り強く取り組みます。お金を増やすいろいろなアイデアが浮かぶはずです。
大胆かつ繊細に金銭運用ができ、一代で大きな財が築けるとされます。しかし自分が活かせる環境にないと難しくなるようです。
8. 鎖状のますかけ線
感情線と知能線が一直線上につながっているものの、鎖状に連なっていることがあります。この場合、性格が基本的に温厚で、内向的な面が際立つとされます。その一方で大胆な面もあり、どちらも両極端になるようです。
精神的な起伏が大きく、変人と見なされがちになります。独りよがりで強情な面があり、それが対人関係に悪影響を及ぼすことが多くなります。繊細でストレスを感じやすいのですが、直感力に優れているとされます。
職人気質で理屈で習得できないような分野で絶大な力が発揮できます。美的センスに優れ、芸術関連の才能を持ち合わせています。アーティストとして、大きな成功がつかみやすいと言えます。
9. 頭脳線が上向きで合流するますかけ線
ますかけ線になっているものの、頭脳線が上向きに合流していることがあります。この場合、正義感が非常に強くなり、困難を克服する強い力を持つとされます。立ち塞がる問題などを粘り強く克服していくはずです。
集中力が高く、何事も没頭する傾向にあります。一度決めたことは必ずやり遂げて、大きな成果がつかめます。情熱を持って取り組んでいるものが、周りから認められ、高く評価されます。
常人では考えつかない型破りな発想ができるとされます。これが社会や人の役に立ち、大きな成功につながります。一方で周りの常識にとらわれた人から邪魔者扱いされることがあるようです。
10. 頭脳線が下向きで合流するますかけ線
ますかけ線になっているものの、頭脳線が下向きに合流していることがあります。この場合、非常に常識的な考え方をし、物事に対して細やかな気配りができるとされます。真面目さがあり、責任感が強いようです。
強運を授かっているのですが、自分にとって役立つことに発揮されているのかが、わかり難いとされます。最終的な結果を見るまで判断できないようです。
何事にもこだわりが強く、自分の意見を曲げることが受け入れられないとされます。これが原因で人との信頼関係が崩れることが多くなるようです。恋愛でも独りよがりになり破局しやすくなります。
11. 橋渡し線があるますかけ線
感情線から橋渡し線が伸び、頭脳線に合流している変形ますかけ線を指します。この場合、何事にもこだわりや信念を持ち、努力を積み重ねることができるとされます。
精神的に強く、粘り強く携わるので、大きな成功がつかみやすくなります。実力などを磨くことによって強運にたどり着くこともあるようです。
この変形ますかけ線は、強いこだわりを持つことでも現れるので、後天的にますかけ線の要素を獲得した形になります。何らかの努力や頑張りが実を結び報われます。人間的な成長を遂げることで、強運まで呼び寄せてしまうとされます。様々な面で活躍が期待できます。
12. 感情線と頭脳線が枝分かれするますかけ線
ますかけ線の途中から感情線と頭脳線がそれぞれ枝分かれしているものを指します。
この場合、粘り強さがあり、精神的な強さも兼ね備えているとされます。着実に前へ進む力があり、少々のことでは、へこたれない根性を持っています。こだわりの強さは弱められるので、状況に応じては柔軟な対応ができるとされます。
協調性があり、独りよがりにはならず組織の一員としても活躍できます。それでも独立心は持っているので、独立開業で成功することも考えられます。枝分かれした頭脳線が長い場合、クリエイティブな分野で大きな成功がつかめるはずです。
ますかけ線を持つ人に向いている仕事
ますかけ線を持つ人は、リーダーシップが活かせたり、秘めている才能などを開花させれば絶大な力が発揮でき、とてつもなく大きな成果が手にできます。一方で自分が活躍できる環境にないと全く力が発揮できないこともあります。仕事環境などが大きく影響すると言えます。
ここから考えると、新しい事業を起こしたり、リーダーシップが活かせる経営者などに向いています。大きな組織の中で埋もれるような仕事は避けるべきです。逆境に追い込まれる程、力が湧いてくる面が活かせる、小規模なIT企業やベンチャー企業の社長などに適しています。
勝負強さがあるので、投資家も良いでしょう。人の上に立つ点では教師にも向いているはずです。個性が強く、人から好かれる魅力があるので、芸能界でも活躍が期待できます。自分なりのこだわりが強く創造性があるので、クリエイテイブな分野でも成功がつかめるはずです。
ますかけ線を持つ人の体験談例
①パート先の店長
パート先のコンビニ店長は、人手不足でもしっかりと自分の休みを取っています。人とのコミニュケーションが行き届いていて、パートさんが働けそうな時間帯にシフトを入れていることが多いのです。急に子供が病気になって休んでも、誰かしらが協力してくれてパートの穴が埋められています。素晴らしい人だと思って、店長の掌を見たら、ますかけ線が現れていました。
②徹夜で朝に
大学の研究室にいる助手さんは、非常勤にも関わらず熱心に研究に没頭しています。集中力が凄く、昼食、夕食を忘れて徹夜をして朝になっていることが結構あるそうです。将来、何か大きな成果を発表しそうな気がします。その方の利き手には、ますかけ線がありました。
③閉店数か月後に再開
幼馴染みの友人には、ますかけ線があるのですが、やはり人生の浮き沈みが激しいようです。親の稼業を継いで大赤字になって店を閉めました。しかし数か月後に宝くじが高額当選して、店を再開したと言ってました。こんなことあるんですね。
天下取りの手相を持つ有名人・芸能人
芸術界では石原慎太郎、手塚治虫、フジコ・ヘミング、小澤征爾。
スポーツ界ではイチロー、本田圭佑、アントニオ猪木、KONISHIKI。
芸能人では木村拓哉、岡村隆史、明石家さんま、堀江貴文、長瀬智也、東国原英夫、中川翔子、小泉純一郎、、妻夫木聡、早見優、速水もこみち、広末涼子、宮崎あおい、芦田愛菜などの方々が挙げられます。
両手にますかけ線があるのは、木村拓哉、田村淳、佐藤健、福山雅治、浜田雅功、芦田愛菜、イチローだと言われています。
天下取りの手相を持つ歴史上の人物
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、アインシュタイン、松下幸之助が挙げられます。
まとめ:様々な現れ方をする
天下取りの手相として知られるのが、ますかけ線です。大変に縁起が良く、強運に恵まれ、一度つかんだ運は絶対に放さないとされます。こだわりが強く、天才的な発想ができます。リーダーシップがあるものの、人に指図される環境では力が発揮できないようです。
このますかけ線には、いろいろなタイプがあり、それぞれ意味合いが少しずつ変わることがわかります。左右の手で生来か後天的なものかがわかり、人によっては片方の手にますかけ線が2本あることがあります。
この場合、意味合いがとてつもなく強いものになります。枝線や合流の仕方でも、際立つ意味合いが異なります。ますかけ線は、なかなか現れないのですが、タイプ別に把握して自分や周囲の人に現れていたら、上手に活かしたいものです。