人は先行きに希望があれば、現状が苦しくても乗り越えられるモチベーションになります。とは言っても夢や希望ではメシは食えないと、現実重視の人には、ある種の幻想や現実逃避に映るかもしれません。
しかし現実を疎かにせず、夢や希望を抱けるなら、地に足が付いた明るい未来が開けるはずです。現状が厳しくても望みが叶うことがわかれば、頑張り抜くことができます。やはり希望は人生において重要な要素になります。この希望に関わる手相には希望線があります。
この希望線には、いろいろな現れ方があり、それぞれ意味が少しずつ異なっていきます。また諸説あるのが希望線でもあります。
それでは、この希望線の意味などについて詳しく解説していきます。
手相占いの希望線の意味と見方とは?
希望線は、生命線上から人差し指の付け根に向かって伸びる直線を指します。一般的に人差し指に向かわないものは努力線となります。
20人に一人ぐらいの割合で現れる珍しい吉相として知られています。希望線は生命線上から伸びる線なので、定義によっては開運線や努力線などと呼ばれることもあります。
これが現れていると、夢や希望が叶いやすくなり、幸運の前兆とされます。何事に対しても上昇志向が非常に強くなり、現状になかなか満足できないようです。
自力で運勢を切り開く力があり、望む運気を次々に呼び寄せます。ひたむきな努力を続けることで大きく開運し、幸せがもたらされるとされます。目標に向かって努力をすれば必ず報われ、望みが叶うわけです。
また人をまとめたり、人の上に立つことにも優れているので、経営者や管理職として活躍が期待できます。
希望線・向上線・努力線・開運線の違い
生命線を始点として上方向に伸びる線の総称が「努力線」となります。ですから努力線の中で人差し指に向かうものを希望線と呼んでいるわけです。
希望線は夢が叶う線として知られ、希望や目標を明確に掲げている現れる面があります。希望に向かう途中、立ちはだかる障害を跳ね除ける力を持つとされます。人差し指は、指導力や支配力を司る指なので、その影響も強く受けることになります。
一方、「向上線」は努力線の中で、中指に向かう短い線を指します。長いと生命線から伸びる運命線になります。希望線同様に現状に満足できず、より一層向上心が際立つ形になります。何事にも目的意識が高く、頑張り抜くことができます。
「開運線」も努力線の一つですが、定義が諸説あり、人差し指と中指に向かわないもので、努力線の別名とするのが一般的なようです。開運線は男女差のない幸せが訪れるという説もあります。
希望線、向上線、開運線、努力線は、いずれも努力を重ねることで報われ、運勢が切り開かれる線になります。
人相占いのおでこの希望線とは?
手相と同様に人相占いにも希望線があります。これは印堂と呼ばれる額の中央の眉間を通るか、その付近に現れる縦線を指します。
それほど明確な縦線ではないので、見分けにくい面があります。顔と鏡の間隔を30センチぐらい離して確認すると見分けられます。
この希望線ではツヤや長さ、方向や本数で、様々な願いがどのように叶えられるかを読み取ることができます。これは実現したい夢や願いを持っていなかったり、叶えたい気持ちが弱過ぎると現れないようです。
白くツヤが良ければ願いが叶う希望線になりますが、汚れた印象があったり、黒い線だと凶事線となります。
希望が複数あると希望線も複数になり、短い場合は、その日に限り望みが叶うとされます。希望線が途中から二股に分かれている場合、太く分かれている方が本線になり、願いが本来と違った形で叶うとされます。また希望線が何らかの別の線と交差していると、願いが叶わないとされます。
希望線が長い
希望線が1本長く伸びていることがあります。この場合、夢や希望に向かう努力を惜しまず、最終的に必ず達成させるとされます。一つの望みに対してブレることがなく、ひたむきに突き進むようです。
希望線が長い程、より大きな成果が得られるとされます。周囲の人に感謝の気持ちを持って接すると、より強い運気が引き寄せられます。
人差し指の付け根のラインまで伸びていると、何らかの専門分野で第一人者になれるとされます。世界を揺るがすような大成功がつかめるはずです。男女共に向上心があり、人との競争に積極的となります。仕事面では出世が早くなるようです。
希望線が短い
希望線が短く知能線を越えないことがあります。若干見分けにくいのですが、吉相として知られています。この場合、夢や希望、目標などを達成するまでに時間を要するとされます。
コツコツと地道な努力を続けることができるようです。運よりも着実に実力を身に着けることで、望みが叶うとされます。手にした大きな成果や成功は、揺るぎないものになります。
大器晩成の人によく見られる手相です。知能線や感情線に立ち塞がれている印象がある場合、現状が厳しくても努力の時期とされます。時間をかけた努力の先に、必ず運命が切り開かれるはずです。
希望線が二股に枝分かれしている
希望線が二股に分かれていることがあります。この場合、望みを叶える力がより強まり、幸運の訪れを示すとされます。人生の目標を追い求める力が非常に強い面もあります。
自分に対してストイックで、努力を惜しまないはずです。このストイックさが対人関係で妨げになることもあります。
どんな厳しい状況にあっても、希望を持ち、前向きに突き進むことができます。しかし努力をし過ぎたり、頑張り過ぎる傾向にあるので、周りを見回すゆとりを持つと良いようです。
また三股に分かれている場合、さらに望みが叶えやすくなり、より大きな幸運が訪れるとされます。
希望線が2本ある
希望線が2本現れていることがあります。この場合、あれこれと欲張ってしまい、夢や目標が定まっていないとされます。好奇心が旺盛で、いろいろなことに手を出してしまい、全てが散漫になっているはずです。一つに絞り切ることができず、どれも長続きしません。
希望線が複数の場合も同じで、抱いている夢や希望が多過ぎ、どれも中途半端に終わります。目標などをどれか一つに絞り努力を重ねて行けば、希望線が1本になるか太くなるはずです。そうすれば、成果が得られます。
太い希望線が2本以上ある場合、全ての望みが叶えられ、様々な才能を発揮するとされます。
左手に希望線がある
手相では利き手でない方に先天的なものが現れるとされます。日本では右利きが多いため、一般的に左手で先天的なものや過去を読み取ります。
この左手に希望線がある場合は生来、夢や希望が叶いやすいとされます。いろいろな幸運が訪れやすく、何事にも上昇志向が強くなります。現状になかなか満足しない面があります。
幼少期から自分で運勢を切り開く力を持ち、望む運を次々に呼び込みます。ひたむきな努力を続けることで、人生の早い段階から大きな成功をつかみます。しかし年齢を重ね環境が変化すると、これらの要素が弱まるか消える可能性があります。
右手に希望線がある
手相で利き手には、現在から将来のことが現れるとされます。日本人は右利きが多いので、右手で後天的なものや将来を読み取ります。
この右手に希望線がある場合、後天的に夢や希望が叶いやすくなったとされます。いろいろと努力を積み重ねてきたことが、大きく報われるはずです。望んでいた幸運がつかめます。上昇志向が強いので、どんどん次のステップへと上がっていくはずです。
人生経験を積んでいくうちに手にした運勢を切り開く力を持っています。自らの努力や研鑽によって授かった望みが叶う力は、そう簡単には消えないとされます。将来に期待が持てます。
両手に希望線がある
両手に希望線がある場合、利き手がどちらにあるとしても、生涯を通じて夢や希望が叶いやすいとされます。幼少期から様々な幸運が次々に訪れているはずです。
目指した進路を順調に進み、大きな成果につなげることができます。何事にも努力を惜しまず自分を磨いてきたので、人から評価が高くなります。人生経験を積んだり、周囲の環境が変化しても、望みが叶いやすいとされます。
成果や業績が積み重なるので、世界を揺るがすような、より大きな成功を手にするはずです。上昇志向が強いので、一つの望みが達成されても満足せず、さらに上を目指すとされます。
希望線にスター線がある
希望線上にスター線が現れていることがあります。スター線は星紋とも呼ばれ、3本~4本の短い線が星型に交差しているものを指します。人気やスター性といった幸福を呼び込む吉相として知られています。
これが現れている場合、コツコツと積み上げてきた努力によって、予期せぬチャンスが到来するとされます。多少本来の望みから外れていたことでも、意外な成果が手にできます。
思わぬことがきっかけで、努力が報われることが考えられます。向上心が高く常に上を目指しているので、思わぬ引立てにより、大きく飛躍できる可能性も高くなります。
希望線に十字線・クロスがある
希望線上に十字線が現れていることがあります。十字線はクロスとも呼ばれ、2本の短い線が交差して×印や十字になっているものを指します。
これが現れている場合、今までの頑張りが認められ望みが叶うとされます。努力を惜しまず続けてきたことが、実を結ぶはずです。近い将来、夢や目標が達成でき、幸せが訪れるとされます。リーダーシップを発揮して願いが叶うこともあります。
恋愛面では生涯の伴侶に出会えたり、幸せな結婚につながるとされます。しかし希望線の終点に十字線がある場合、望みを叶えるために何らかの障害があるとされます。
希望線に島がある
希望線上に島が現れていることがあります。島はアイランドとも呼ばれ、島のように囲まれた線で長細いものが多くなります。
これが現れている場合、望みを叶えようとすると大きな障害に阻まれたり、諦めなければならないことが生じる可能性があります。今まで積み重ねてきた努力が無になることも考えられます。しかし障害を乗り越えたり、粘り強く続けていると、その先で望みは叶えられはずです。
またこの島は消えることもあるので、一時的に願いを叶える力を停滞させている場合もあります。いずれも島が見られる間は、無理をしない方が良さそうです。
希望線にフィッシュがある
希望線上にフィッシュが現れていることがあります。フィッシュは魚紋とも呼ばれ、魚のような形に囲まれた線で、島との違いは尾ひれが付いている点です。フィッシュはふいに現れ、急に消える吉相として知られています。
これが現れている場合、近々状況が好転し望みが叶うとされます。積み重ねてきた努力が劇的に報われるはずです。掲げていた夢や願い、目標などがあっさりと手にできます。
諦めかけていた成功や成果が降ってわいたようにつかめるわけです。また希望線に接していなくても、すぐ近くに現れていれば、願いを叶える良い指導者に恵まれるとされます。
希望線にスクエア(四角紋)がある
希望線上にスクエアが現れていることがあります。スクエアは四角紋とも呼ばれ「#」「井」ひし形や四角形を短い線で作るものを指します。
これが現れている場合、積み重ねてきた努力により、一発逆転のような形で望みが叶うとされます。思いもよらない早さで、夢や希望、目標などが達成できます。何らかの障害が立ち塞がっている状況にあっても、一気に打破できるはずです。
願いを叶えるために一時的に問題が発生しますが、最終的に克服できるとされます。危機的な状況に陥るのですが、それを乗り越えることで劇的に状況が好転するようです。
希望線にトライアングル(三角紋)がある
希望線上にトライアングルが現れていることがあります。トライアングルは三角紋とも呼ばれ、三角形で囲まれた線で、現れる場所によって障害線になったり、運勢を強調したりします。
これが現れている場合、望みを叶えようとする力が弱まり、何らかの問題が発生するとされます。いくら努力を積み重ねても、徒労に終わる可能性が高くなります。
夢や希望に黒い影を落とし、挫折しやすいとされます。順調に進んでいたものが不調に転じます。運勢の停滞を招き、予定通りに目標などが達成できなくなるようです。しかし希望線に接することがないトライアングルは、吉相となり努力が報われるとされます。
希望線が薄い
希望線が薄く現れていることがあります。この場合、夢や目標に向かって努力を惜しまないのですが、何らかの障害が生じるとされます。このまま諦めてしまうと、努力が無になります。
大きな夢や願いを抱いているのですが、それを叶えるための努力が足りないことも表します。困難などを必ず乗り越えるという気力を持つことが大切と言えます。障害などを上手く乗り越えることができれば、線が濃くなるか太くなるはずです。
そうなれば、努力が報われ、望みなどが叶えられます。希望線が薄くキレギレの場合は、夢や目標が定まらず、より一層気力が弱まっているはずです。
希望線が濃い
希望線が濃く現れていることがあります。この場合、望みを叶えるため気力が非常に強いとされます。壮大な夢や希望を持ち、それを叶えるための努力を怠らないようです。ひたむきに頑張ることができます。
困難な状況に置かれる程、やる気が湧いてくるとされます。何事があっても心が折れることが少なく、前向きに突き進むことができます。意思が強く、困難や逆境をバネにして大きく飛躍する力を持ちます。
エネルギッシュ過ぎて、周囲から浮くこともあるようです。また希望線が濃い程、ハッキリとした夢や目標を掲げているとされます。負けず嫌いで周囲を気にしがちで、ライバル意識を持ちやすいようです。
まとめ:努力のモチベーションになる
人生において重要な要素となる希望に関わる手相には、希望線があります。生命線上に始点がある努力線の一つに数えられ、人差し指に向かうものだけを特別に希望線と呼んでいます。基本的に夢や希望が叶いやすくなり、上昇志向が強く、努力を惜しまないとされます。
この希望線は現れ方によって、際立つ要素が異なることがわかります。長いと一つの望みにブレがなく突き進み、より大きな成果が得られ、短いと望みを達成するまでに時間を要するとされます。二股三股に分かれていると望みを叶える力が強大になり、本数が多いと夢や希望の数が多過ぎることになります。
スター線やフィッシュがあると吉相となり、努力が大きな成果につながります。濃いと逆境をバネにして望み叶えます。これらの希望線の特徴を知り、努力を重ねるモチベーションにしたいものです。