その組織の良し悪しは、率いている人のマネジメント能力に大きく左右されます。マネジメント能力があれば、自分一人では成し得ない大きなことも、周囲の人の力を借りて達成できます。
組織においてマネジメント能力は大切な要素なので、上に立つ人には優れた能力が求められます。下剋上の戦国時代なら、まとめる力がないとわかれば謀反を起こされ、取って変わられます。現代でも管理能力がない人のもとには良い人材は集まらず、その組織は衰退していきます。
手相でこのマネジメント能力に優れているか、いないかを読み取ることができるのがマネジメント線です。これは似た線が多く見分けにくいといった面もあります。
手相占いで木星丘の横線はマネジメント線?意味は?
マネジメント線は生命線の始点付近から始まり、人差し指と中指の間に向かって緩やかなカーブを描いて伸びているものを指します。木星丘に現れる横線も含まれるという説もありますが、一般的には緩いカーブを描いた線になります。
これが現れていると、管理能力に優れ、人を上手にまとめることができるとされます。人やモノ、お金などを管理する分野で大いに力が発揮できます。
周りの人の良い点や特性を見出すことに優れ、適切な役割分担がはかれます。その場の空気が読め、周りの人への気配りができ、対人関係をスムーズにします。
人に対する思いやりがあり、困っている人を放っておくことができません。上手に人の意見をくみ取ることができ、世話好きとされます。組織で掲げた目標などを達成に導く力を持っています。人心掌握術に長けているので、慕われるリーダーとなります。
マネジメント線と千金紋の違い
マネジメント線と見間違いやすい線には千金紋があります。
これは成り上がり線とも呼ばれ、生命線の始点から始まり、中指の付け根に向かって湾曲しながら伸びる線を指します。始点が同じで湾曲する線ですが、向かう先が中指の付け根方向になります。人差し指と中指の間に向かうマネジメント線と違うわけです。
千金紋が現れていると、努力を積み重ねることで大きな成功が手にできるとされます。大変に珍しい手相として知られ、どん底から這い上がる力を持ちます。
現状が最悪でも一発大逆転できる強運を持ち、大きな成果が得られます。苦難に立ち向かう強さがあり、問題や障害が乗り越えられます。
金運や幸運に恵まれ、一気に大金持ちになれることもあります。人を惹きつけるカリスマ性を持っているとされます。望む地位に就き大出世する可能性も格段に高くなります。
マネジメント線を持つ人の性格
気配り上手で、世話好きな人が多いとされます。困っている人を見かけると、黙っていられない博愛の精神を持ちます。恋愛面で行き過ぎると余計なお節介になることも考えられます。
掲げた目標などに向けた努力を惜しまない面があります。自分の能力がどれくらいなのかを理解し、それを越えるものに関しては、人に任せる度量の広さがあります。何でも自分でやろうとして、失敗することは少なくなります。
人の意見を聞き入れ、無下に否定することはしないはずです。男女ともに人をまとめることに長けているのですが、男性の場合はリーダーとして人をグイグイ引っ張っていく傾向にあるとされます。女性の場合、性格的に謙虚で、人とつながることを大切にしているとされます。
マネジメント線を持つ人の適職
マネジメント線を持つ人は、人を動かしたり管理することに優れています。人を適材適所に配置することに長けているはずです。
これらの点を考え合わせると、会社などでは経営者や管理職、人事部や人材育成担当者、秘書や総務部員などに向いています。スポーツ関連ではコーチや監督、スカウトマンなどに適しています。芸能関係ではマネージャーやスカウトマンとして力が発揮できるはずです。面倒見が良い点から、看護師や介護士などにも向いています。
この他、キャリアアドバイザーやカップルのマッチングなどでも活躍が期待できます。編集者やカルチャースクールの講師も良いかもしれません。また女性の場合、専業主婦になると家計のやりくり上手となり、家庭が円満となります。
それでは、マネジメント線の現れている形や場所でどのように意味が変わるのか、詳しく解説していきます。
マネジメント線が二重・2本ある
マネジメント線が二重になっていることがあります。この場合、管理能力や人を率いることに非常に優れているとされます。マネジメント線が1本の人よりも、倍の力が発揮できるようです。
人やモノの本質を見抜く力があり、それを指導力に反映させることができます。なかなか見いだせない良い点を引き出し、組織としてまとめ上げられます。適材適所に配することができ、時代や状況の変化に応じて、柔軟に変えることもできます。
過去の成功経験に捉われずに管理できます。周囲の空気が読め敏感に対応できるのですが、その分を神経をすり減らしやすい面があります。あまり細かい点まで気配りし過ぎないようにすると良いようです。リーダーとして頼れる存在になります。
マネジメント線が複数・3本以上ある
マネジメント線が3本以上複数現れていることがあります。この場合、並外れた管理能力を持ち、人がまとめられるとされます。それぞれが別の方向を向いていた組織を一つにまとめる力を持ちます。
カリスマ性を伴う強力なリーダーシップを発揮し、世の中を変えるほどの成果が上げられます。何事もかなり強力に推し進めるので、反感を覚える人が現れる可能性があります。時に人の意見に耳を傾ける必要があるようです。
また世話好きが高じて余計なお節介になりやすいとされます。本人はその人のためになると、いろいろと手を差し伸べるのですが、相手にとっては不必要なことになりかねません。状況などを考慮して行動に移した方が良いようです。目標などの達成力は格段に強くなります。
マネジメント線が右手にある
手相では、利き手に現在から将来のことが現れるとされます。日本人は右利きが多いので、一般的には右手で後天的なものや将来を読み取ります。
この右手にマネジメント線がある場合、いろいろと人生経験を積んでいくうちに、人やモノに対する管理能力が身に着いたとされます。後天的に人をまとめる力を獲得しているので、細かい点まで自然に気配りができます。
どちらかというとカリスマ性が漂うよりも、人から慕われるリーダーとして認められるはずです。人情味があり、人の意見に耳を傾けるのですが、人に流されることはないとされます。
努力や経験を積み重ねて手にした統率力なので、そう簡単には失われないはずです。近い将来、大きな目標が達成できるでしょう。
マネジメントが左手にある
手相は利き手でない方に先天的なものが現れるとされます。日本では右利きの人が多いため、一般的に左手で先天的なものや過去を読み取ります。
この左手にマネジメント線がある場合、生まれ持っての人を率いる素質があるとされます。幼少期から人をまとめることに優れ、何からのリーダー的な存在になっているはずです。
人やお金の管理能力に優れているので、若い段階でも資産は多めになるとされます。周りの空気を読むことに長けているので、対人関係は良好となります。自分に役立つ人脈が築けるはずです。
しかし年齢を重ねると、考え方や生活環境が変わり、管理能力などが失われる可能性があります。生来の特質を失わないように注意する必要があります。
マネジメント線が両手にある
マネジメント線が両手に現われていることがあります。この場合、利き手がどちらにしても、生涯を通じて管理能力に優れ、人を上手にまとめ上げることができるとされます。幼少期からリーダー的な存在になることが多く、人から頼りにされるはずです。
対人関係が良好で、付き合いが長い人が多く、いろいろな面で協力者が得られやすいとされます。人やモノの良さを見出す目を持ち、早い段階から育成することができます。人生経験を積み重ねても、考え方などに変化がなく、安定したリーダーシップが発揮できます。
揺るぎない安心感があり、より多くの人が集まり大きな結果につなげることができます。最終的に社長や管理職になり、悠々自適な生活が送れるはずです。
まとめ:見間違いやすい手相
マネジメント線では、組織のリーダーに必要なマネジメント能力を読み取ることができます。これは生命線の始点から始まり、人差し指と中指の間に向かう緩やかなカーブを描く線になります。しかし中指の付け根の方向に向かう緩やかなカーブ線では千金紋となり、見間違いやすい面があります。
マネジメント線が現れていると、人やモノの管理能力に優れ、人をまとめる力を持つとされます。気配りができ世話好きな人が多く、人を上手に動かせることがわかります。これらの点から、経営者や管理職、コーチや監督などに向いています。介護士や看護師でも力が発揮できるようです。周囲の指導者にマネジメント線があるかどうかを確かめたり、自分に現われた時に活かしたいものです。