「おっさんがクチャクチャと音を立てて食べる神経が理解できない…」「クチャラーが気持ち悪い…頭おかしい…殺意を覚える…」など、あらゆる場面で遭遇するクチャラーにストレスを溜めていませんか?身近な人にクチャラーがいると、特にしんどいですよね。
そこで今回は、クチャラーの原因と心理を解説!くちゃくちゃ食べる人を気にしない方法も伝授します。
クチャラーの意味とは?
クチャラーとは、食べる時にくちゃくちゃと音を立てて食べる人を意味します。
多くのクチャラーは、口を開けて食べるため、咀嚼音が大きいのが特徴です。クチャラー本人は自分が発する音に気付いていないことが多いです。
しかし、人によってはくちゃくちゃとした音に、殺意を感じるほど不快感を持つケースもあります。「だったら一緒に食事をしなければ良いのでは?」という意見もあるでしょうが、仕事の流れで一緒に食事をしなければならないなど、逃げられない状況も多々あります。
この場合、クチャラーには全くそのつもりがないのに、「無理矢理くちゃくちゃという音を聞かされる」と相手は思ってしまうのです。
海外ではヌードルハラスメントと言われるほど、食事中の音は不快感が伴うケースがあるのだと覚えておきましょう。
クチャラーは育ちが悪い?原因・理由5個
平気で音を立てて食べるクチャラーを見ると、「本当にうざい」「人として底辺」と思ってしまうほど不愉快になりますよね。それと同時に、「なぜ治らないのか?治す気がないのか?」と、相手の神経を疑いたくなるほどイライラするものです。
しかし、クチャラーになってしまう原因や理由を知れば、少し見方が変わるかもしれません。なぜクチャラーは音を立てて食べるのか、その原因と理由について解説していきましょう。
■1. 歯並びが悪い
クチャラーになってしまう原因は、身体的理由が大きく関係しています。歯並びが悪いと、かみ合わせも悪くなるため、食べ物噛み方が独特になります。
一般的な動作でもぐもぐと食べるのが困難で、口の中で物をかき回すような、上あごと下あごをずらして噛むような食べ方になります。すると、必然的にクチャクチャと音が鳴ってしまうのです。
■2. 鼻呼吸が苦手
音を立てずに食べるには、口を閉じるのが基本動作になります。しかし、鼻呼吸が苦手だと息苦しくなってしまい、口を閉じて食べるのが困難です。
子供のころ、もしくは今現在鼻炎などで鼻呼吸がしづらい体質だと、どうしても食べ物を噛みながら息をしなければならず、口に物が入っていても口を開くことになります。そのため、咀嚼音が大きく響き渡ってしまいます。
■3. 噛む力が弱い
口周りの筋肉が弱かったり、下の力が弱かったりなど、総合的に噛む力が弱いと、ものを食べる時にくちゃくちゃと音が出やすくなります。
噛むための筋肉を上手く動かせず、飲み込むまでにも時間がかかるので、音が出ている時間も長くなり、「食べる時はいつも音を出している…」という印象がより強くなってしまいます。
■4. 食事のしつけが甘かった
身体的な原因がないクチャラーも存在します。音を出して食べるのが、子供のころからのクセになっているのです。
家庭内で食事のしつけが甘かったり、個食が多く誰かと食べる機会が少なかったりすると、自分の好きなような食べ方をしてしまいがちです。特に、子供のころから食べ方の指摘をされずに育つと、音を立てて食べるのが定着してしまいます。
「結局育ちが悪いのか…」と、クチャラーの親を責めたくなるかもしれません。しかし、必ずしもクチャラーの家庭がマナーを守らないとは限りません。
クチャラーが子供時代に食に興味がなかったり、手先の発達がゆっくりで不器用だったりすると、「食べてくれるだけで御の字」「とにかく食卓を楽しくしよう」と、どうしてもしつけのハードルが低くなります。家庭にはそれぞれの事情があるので、安易には責めない方が良いでしょう。
■5. クチャラーの自覚がない
ごく一般的な常識を持っている人なら、大人になるにつれ、自然とマナーを意識するようになります。「音を立てて食べたら、相手を不快にする」というのは、特別な人じゃなくても身につく常識と言えるでしょう。それなのに、クチャラーが音を立ててしまうのは、自分がクチャラーだという自覚がないからです。
自分の食べ方を客観的に見る機会はなかなか乏しく、しかも大人になると「食べ方がきたない」などストレートな指摘をされなくなります。自分が発する音や臭いは意外と自覚しづらく、気付く機会がないと、クチャラーは自分の食べ方に全く疑問を持たなくなるのです。まさか自分がくちゃくちゃと音を立てて物を食べ、周囲を不快にしているとは夢にも思っていません。
クチャラーの心理
周囲を不快にさせる音を出しても平気なクチャラーの心理は、理解に苦しみますよね。しかし、クチャラーの多くは無自覚で、わざと音を出しているわけではないのです。
くちゃくちゃと音を立てても指摘されない環境下で育ってきたため、自分の食べ方に疑問を感じていません。大人になると、面と向かって注意する人もほとんどいないので、「これが普通」という心理なのです。
クチャラーの多くは無自覚ですが、中には故意にくちゃくちゃと食べている人もいます。音の捉え方は人それぞれで、中には「音を立てて食べた方が美味しく感じる」というタイプもいるのです。
「自分さえよければ周囲を不快にしても良いのか?」と思うでしょうが、度々指摘されなければ、自分が周囲に迷惑をかけていると気付きません。
ガムなどを食べるクチャラーを指摘すると逆ギレされる?
身近で遠慮のない関係ならば、クチャラーでも「音を立てないで」と注意できる人もいるでしょう。しかし、クチャラーは子供のころから長い時間をかけてできあがっているので、一回や二回注意したくらいでは治りません。だからと言って、何度も指摘すると、「うるさいな!」と、逆ギレされてしまう場合も…。
「自分がマナー違反なのに逆ギレするなんて最低!」と思うかもしれませんが、クチャラーにとって食べ方の改善はそれだけ困難ということです。
特に、かみ合わせやあごの形、鼻など身体的な原因を伴う場合、口を閉じて音を立てずに食べるのは、味がわからなくなるほど大変になります。クチャラーに治したい気持ちがあっても上手くいかず、そんな自分にイライラしているところに指摘が入れば、逆ギレしたくもなるでしょう。
とは言え、クチャラーの発する音は非常に不快ですよね。ウィンウィンの関係になるためには、適切な言葉かけが必要になります。
クチャラーを注意する方法
クチャラーを目の前にして、「音を立てないで」と注意するのは勇気が必要ですよね。しかし、クチャラーの多くは無自覚なので、まずは「あなたはくちゃくちゃと食べてますよ」という指摘が必要です。
とは言え、相手との信頼関係がなければ、場の空気を悪くするだけになってしまいますので、次のように注意すると良いでしょう。
◯「今日鼻つまってる?」と聞いて「なんで?」と聞き返されたら、「食べる時も口が開いてるから」と返す
◯「気を悪くしたらごめんね。どうしても音が気になって…。口、閉じて食べた方が良いと思うんだけど…、あ、ごめんね」と、思いっきり腰を低くして指摘する
◯「実はずっと気になってたんだけど、食べる時の音がすごいよ。クチャラーって言うんだって。気にする人いるから、直した方がいいと思う」と、真剣に伝える
クチャラーの注意の仕方は、相手との関係や性格によって変えましょう。
クチャラー対策!くちゃくちゃ食べる人を気にしない方法4個
クチャラーの音が気になると、せっかくの食事が美味しく感じられませんよね。そこで、くちゃくちゃ食べる人を気にしない方法を紹介します。
■1. 耳栓をする
外食時など、自分の席の近くにたまたまクチャラーがいた場合は、耳栓をするのがおすすめです。他の音も聞こえなくなるデメリットがありますが、不快なくちゃくちゃ音を遮断するのが先決です。いつクチャラーと遭遇するかわからないので、耳栓は常に持ち歩くと良いでしょう。
また、耳栓は家族や恋人など、一緒に食事をしなければならない近しい相手に対しても有効です。「どうしても音が辛いから」と前置きをして耳栓をすれば、余計ないさかいを回避できます。
■2. イヤホンで音楽を聴く
イヤホンで音楽を聴くのもおすすめです。音楽やラジオなどの音に集中できるため、人によっては耳栓より大きな効果を感じるかもしれません。遮音効果を優先するならヘッドホンが良いですが、「周囲いから食事マナーが悪いと思われそう…」と気になるなら、小型のイヤホンにすれば目立ちません。
「家だと家族が許してくれない」という場合も、英会話や勉強など娯楽ではないものを選べば、認められやすくなります。
■3. 別の音に集中する
耳栓やイヤホンを使えない場合、なるべく別の音に集中しましょう。一度くちゃくちゃ音に気付くと、気を逸らしたくてもどうしても意識が集中し、余計に不快感が強まります。ですので、気を逸らすためにも別の音を探して、その音に集中するのです。いくつかの例を挙げましょう。
・家にいるならテレビやラジオをつける
・店内なら店内放送など
・周囲の人の会話に耳を傾ける
一度に2人の会話を聞き取るのが難しいように、音も2つ以上に注目するのは困難です。「嫌だな」という音が耳に入ったら、すかさず別の音をさがしましょう。
■4. 自分の脳内で歌を再生する
「周囲に音がない…」という場合は、あなたの脳内で歌を再生しましょう。音楽ではなく、歌詞があるものが好ましいです。脳内で歌を展開することで、意識がそちらに集中し、くちゃくちゃ音があまり気にならなくなります。
人は同時に2つのことを考えるのは難しいですが、言語と動作は同時に行えます。延々とお気に入りの歌を脳内で熱唱しながら、目の前の食事に集中すれば良いのです。会話が弾まないデメリットはありますが、クチャラーには「食事は集中して食べたいタイプ」とでも言っておけば良いでしょう。
クチャラーは治せる?治らない?治す方法
クチャラーは身体的な原因が関連しているケースが多いですが、自覚して「治したい」という気持ちがあれば改善できる可能性はかなり高いです。
まずは、食べている姿を動画に撮って、どのような食べ方をして、どんな音を出しているのかを客観的に観察しましょう。これが、クチャラーを治す第一歩になります。
次に、食事マナーを再確認し、「口を閉じて食べる」「少量ずつ食べる」「音を出さないよう気を付ける」といった基本を意識して、食事の際は気を付けます。食べ方はクセになっているので、気を付けていてもすぐに治らないかもしれませんが、続ければ少しずつ改善します。同時に口の周りの筋肉を鍛えると良いでしょう。
それでも音が出てしまったり、口を閉じると息苦しくて辛かったりする場合は、歯科や耳鼻咽喉科など症状に合わせて受診を検討しましょう。
家族・友達・彼氏がクチャラーの対処方法
身近な人にクチャラーがいると、食事の機会が多いため、苦痛な時間も増えてしまいます。しかし、遠慮ない関係だからこそ「音を立てないで食べてほしい」と言いやすいのはメリットと言えます。
まずは、誠意を持って「治してほしい」と伝えてみましょう。そして、本人が治す努力をしているなら、音が出てしまったときに厳しく指摘せず、その努力を褒めて励ましてあげましょう。
一方、クチャラーに治す気が全くないなら、食事の機会を減らすのが最も簡単な対処方法になります。この場合、「辛いのは音であって、あなた自身ではない」と、丁寧に説明しましょう。譲り合って良い妥協点を見つければ、お互いストレスになりません。
しかし、「どうあっても受け入れられない」というなら、食事以外も距離を置くしかないでしょう。彼氏ならば別れる、友達ならば新たな交友関係を作るという選択肢も考えるべきです。
職場・会社の人がクチャラーの対処方法
職場、会社の人にクチャラーがいた場合は、食事に誘われても断る勇気を持つことが大切です。
毎日ランチに誘われるようなら、「節約のために弁当を持参している」「ダイエットで昼休みはウォーキングすることにした」など、相手が納得しやすい理由を用意しておきましょう。突発的な場合は、「今手が離せないので」と、仕事を理由にすると断りやすいでしょう。
就業後の飲み会や夕食の誘いも同様に、断れば苦痛を回避できます。断る際は、「誘ってくれてありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えつつ、「金欠で…」「先約があって…」「趣味の時間がほしくて…」など、理由を伝えて断りましょう。仕事つながりの人との食事が全般的に苦手なら、「プライベートと仕事は分ける派」として、誰の誘いも断るスタンスを貫く方法もあります。
個人レベルではなく、部全体の歓送迎会等は、クチャラーからさりげなく離れた席を確保することで逃れましょう。
海外にもクチャラーはいる?韓国人・中国人に多い?
咀嚼音は国によっても受け取り方が大きく変わります。欧米では日本人が麺類をすする音が我慢ならないという意見がある一方、韓国や中国では「音を立てて食べることで、美味しさをアピールしている」「口を開けて食べると空気が入り、より一層風味を感じられる」という考え方があります。
日本人もソバをすすって食べる文化があります。日本にいれば当たり前に聞こえる音で、クチャラーではなくてもズズッとソバやうどん、ラーメンなどを食べる時に音を出す人は多いでしょう。
しかし、欧米人にとってはクチャラーと同様「不快な音」と思われることが多くなります。国が変われば文化が変わり、不快な音や行動も変わるのです。
クチャラーと言われる芸能人15人
クチャラーと言われる芸能人を五十音順で紹介します。綺麗な人、かっこいい人ほど、食べ方が悪いとギャップが大きい分、クチャラーとしての触れ込みも大きくなるようです。芸能人でも特に有名な方が多いので、レアな場面の食事音を取り上げられているだけでもかもしれません。
・明石家さんま
・石塚英彦
・大島美幸
・北野武
・北川景子
・木梨憲武
・木下優樹菜
・木村拓哉
・ケンドーコバヤシ
・国分太一
・辻希美
・中居正広
・浜田雅功
・松本人志
・宮川大輔
まとめ
音の感じ方は人それぞれです。そして、相手を変えるより自分で対処した方が、より簡単に苦痛から逃れられます。クチャラーに遭遇してしまったら、相手に怒りやイライラをぶつけるのではなく、不快な音を回避するあなたなりの方法を会得しましょう。いかにストレスを軽減するかがポイントです。
回避不能の近しいクチャラーに対しても同じです。「自分が不快だからクチャラーが変わってほしい」と思っても、改善は困難なので、余計にイライラしてしまいます。クチャラー治す医師がある場合は別ですが、あなたが不快から逃れる術を見つけることで対処していきましょう。