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ミサンドリーとは?男性嫌悪の原因・具体例・恋愛/結婚・克服方法

ミサンドリーとは?男性嫌悪の原因・具体例・恋愛/結婚・克服方法

ミサンドリーの意味とは何でしょうか。ミサンドリーの原因・具体例・恋愛・克服方法など、ミサンドリーのことを徹底解説します。ミサンドリーで悩んでいる人はぜひ参考にしてください。


ミサンドリーという言葉を聞いたことはあるでしょうか。理由もないのに男性に嫌悪感や憎しみを感じたり、攻撃的になったりするなら、あなたはミサンドリーかもしれません。

そこで今回は、ミサンドリーの意味を解説し、その原因や具体例、克服方法を紹介します。

ミサンドリーの意味とは?

ミサンドリーとは、男性に対して嫌悪感を持ったり憎しみを感じたりすることを意味します。日本語では「男性嫌悪」「男性憎悪」と表現されます。ミサンドリーの語源はギリシャ語で、「憎しみ(ミソース)」と「男性(アンドラス)」から作られています。

男性への嫌悪感や憎悪は、実社会においては露骨に表現される機会は非常に少ないです。嫌いな対象でもタテマエで対面を保ち、激しい衝突を回避して社会生活を送ろうという意識が全般的に持たれているからです。

しかし、インターネットの世界では普段抑圧されているミサンドリーが目立ちます。特に、匿名性の高い掲示板やSNSでは、普段外には出さない心の声を上げて、ミサンドリーたちは男性を徹底的に非難攻撃しているのです。

男性にもさまざまなタイプがおり、善人も悪人も混在しているのに「男は最低」「男は汚い」「男は裏切る」と、全ての男性に敵意を向け、言葉の刃で切り付けます。

ミサンドリーとミソジニーの違い

ミソジニーはミサンドリーとは逆で、男性が女性に対して嫌悪感や憎悪を露わにすることを意味します。ミサンドリーは男性嫌悪を正当化し、時にはフェミニストのように「自分は正しい。男性が間違っている」と攻撃するのが特徴ですが、ミソジニーの女性嫌悪はさまざまな方法で表面化します。

例えば、ミソジニーは根底が女嫌いなのにも関わらず、複数の女性と付き合ったり、自ら積極的に女性と関りセクハラを行ったりします。また、男女平等社会を否定し、徹底的に男尊女卑で「女は男に従っていればいい」という思考を持っているケースもあります。モラハラに走る傾向も強いです。

ミサンドリーはわかりやすく男性を嫌って攻撃しますが、ミソジニーは自ら女性に近づき、女性を蔑むことで憎しみを発散するのが最も大きな違いです。一方、嫌悪と憎しみの対象を無視できないのは、双方の共通点になります。

ミサンドリーの原因4個

ミサンドリーは後天性です。成長の過程で何かしらの原因によってミサンドリーになります。ミサンドリーになる原因について解説していきましょう。

1. 男性に関わるトラウマがある

男性から酷く傷つけられるなどの経験がトラウマになると、自分を傷つけた男性だけではなく、全ての男性を憎悪する原因になります。大きなトラウマは、「男性」という共通点だけで嫌悪感を持つほど心に傷を残すのです。

特に、思春期のトラウマは影響が大きい傾向にあります。誰もが思春期には少なからず男性への嫌悪感を持ちますが、成長とともに人との関りも増えて払しょくされます。

しかし、思春期に男子から酷いいじめや嫌がらせを受けたり、性被害に遭ったりすると、強烈な嫌悪感が残って消えなくなり、いずれ怒りと憎悪の感情が育ってミサンドリーになってしまいます。

2. 小さなころからの擦り込み

人の価値観は成育歴に多大な影響を受けます。ミサンドリーも例外ではありません。小さなころから夫婦仲が悪く、母親から父親の愚痴不満を聞かされ続けたり、「男は信用ならない」と教育されたりすると、深層心理に男性への負のイメージが刷り込まれてしまいます。

成長とともに人は自分の思考を手に入れ、親の価値観から自由になるものですが、強烈に刷り込まれた男性憎悪はぬぐえずミサンドリーになるのです。

途中で親の夫婦仲が良くなったり、何かのきっかけで親が愚痴を言わなくなったりすると、子供のころの記憶があいまいになり、ミサンドリーは自分の原因に気付けないケースも少なくありません。

3. 自己肯定感が低く自分を愛せない

自己肯定感の低さもミサンドリーの原因になります。自己肯定感とは「自分は無条件に愛される存在」という思いを意味します。

自己肯定感が低いと、「自分を好きだと言う男が信頼できない」と考えてしまいます。相手に特別な感情がなくても、女性として極平均的に扱われるだけで、「どうして親切にするのか」「何が目的なのか」と、ありもしない裏の感情を勝手に想像し、男性を嫌悪してしまうのです。

4. 情報が偏っている

インターネットが普及した現代には情報が溢れています。生活の中にミサンドリーになる原因因子がなくても、情報の取捨選択によってはミサンドリーになってしまうのが恐ろしいところです。

例えば、誰もが自分を発信できるSNSには多くの思想が溢れていますが、その中でミサンドリー的思想と接触して賛同した気持ちになると、自らミサンドリーの情報を集めだします。自分と同じ思想に同調するのはとても快適なのです。

しかも、匿名性が高いSNSでは、攻撃をしかけておきながら逃げることが可能なため、発言は過激になりがちです。日頃の鬱憤を晴らすかのように、男性への敵意をむき出しにして反ミサンドリー叩きに快感を覚えると、どんどん思考が偏っていきます。情報が偏ると、思想も偏るのです。

ミサンドリーになる女性の心理

ミサンドリーの多くは、自分の男性嫌悪を正常だと思いたい一心で男性への攻撃を始めます。揚げ足取りのように男性の欠点を並べ立て、男女平等を訴える自分の言動が、根底にある男性憎悪からだとは思いもよりません。自分はフェミニストであり、女性の味方だという心理状態の人も少なくありません。

しかし、フェミニストは決してミサンドリーではありません。フェミニストとは女性を女性性というしばりから解放するのが目的で、男性という理由だけで嫌悪することはないのです。

フェミニストについて誤解しているミサンドリーは、「男性は全員敵」という思想の元、男性の尊厳を否定するような悪口雑言をぶちまけ、時には実際に暴力を振るいます。

それでも自分の正当性を主張するのは、「女性は弱者であり、男性に消耗されやすい」という固定概念があるからです。ミサンドリーは被害妄想が強く、男性は信用ならないと思っています。

ミサンドリーの具体例4個

リアル社会ではなかなか目にすることのないミサンドリーは、どのような言動をするのでしょうか。ミサンドリーの具体例をいくつか紹介します。

1. SNSで自分の思想を拡散する

ミサンドリーはリアル社会よりもインターネットの世界に多く存在します。特に、SNSでは珍しい存在ではありません。ミサンドリーも実社会では自分の思想を隠し、折り合いをつけながら生活をしているのです。そこで溜まったストレスを、ミサンドリーはSNSにぶつけます。

Twitterやインスタグラムでミサンドリーの思想を公開します。誰に遠慮することなく、男性への嫌悪感を露わにして発散するのです。自分と同じミサンドリーを見つけると、すかさずリツイートやイイネをクリックし、「男性は悪!」という思想を拡散します。

2. 被害者意識が強く女性蔑視に敏感

強い男性嫌悪、男性憎悪のあるミサンドリーは、男性に対する被害者意識が非常に強いです。あまりにも男性が嫌いで、認知を歪ませてしまいます。男性が親切に声をかけても「下心がある」と疑い、相手の善良な人格を認めません。

女性蔑視にも非常に敏感で、少しでも女性を軽く見た発言は許しません。SNSならいきなり悪口雑言のコメントを残すこともあります。また、一般的な発言でも男性の口から出れば「女性蔑視だ!」と、被害者意識を膨らませていいきます。

3. 自分の男性像を周囲に押し付ける

ミサンドリーも自分の中だけで完結しているなら、周囲への被害は小さくて済みます。しかし、ミサンドリーの多くは「男は汚い」「男は悪党」という自分の思想を周囲に押し付けるのが特徴です。

なぜならば、親がミサンドリーで、子供のころから男性を嫌悪する母親にミサンドリー思想を聞かされ続けてきたからです。

4. 男性に媚びる女性を敵視する

「女性ならば男性に少なからず嫌悪と憎悪がある」というのが、ミサンドリーの考え方です。そのため、男性に媚びる女性が理解できません。「なぜ男性に良く思われようとするのか」「男性が恐いからか」と、最初は女性を心配しますが、彼女が好きで男性と過ごしているとわかると、「信じられない」「あなたのような女性が私たちの立場を下げる」と、とたんに敵視します。

ミサンドリーにとって女性は仲間であるはずなのに、自分の思想と沿わない女性は敵になってしまうのです。非常に狭い視野で、男女問わず自分の理解を超える範囲を認めないのがミサンドリーの特徴です。

ミサンドリーは恋愛・結婚できる?

ミサンドリーの恋愛はとても難しいものになります。根底に男性嫌悪と憎悪があるため、交際に発展しても、常に彼氏の浮気を疑ったり、素直になれずに反発したりするので、良好な関係が築きにくいのです。

また、ミサンドリーの原因に自己肯定感の低さがあるため、「自分を愛する男が正常なはずない」という、負のバイアスが働きます。自分を好きになる男性が信じられないので、恋愛がうまくいくはずがないのです。

一方、結婚は「私が男性を利用する」という思考で相手を選ぶと、成立しやすくなります。しかし、夫に愛情を抱いていないため、幸せな結婚生活は当然難しいです。特に家庭は閉鎖空間なので、ミサンドリーがモラハラとして表れやすく、男性が被害者となるケースもあります。

夫婦の問題が妻側にあっても、ミサンドリーは「男が悪い」という概念があるため、反省も修正もできません。夫が妻の奴隷とならなければ、夫婦を継続するのは困難です。

ミサンドリー・男性嫌悪にはカウンセリングが必要?

ミサンドリーによって人間関係に困難さを感じており、「治したい」と思うならば、カウンセリングは有効です。

人にはそれぞれ個性があり、「男性」「女性」という枠で分けられるほど単純ではありません。それなのに、ミサンドリーが男性というだけで相手を嫌悪するのは、何かが原因で偏った印象を抱いてしまったからです。

この原因がどこにあるのか、カウンセリングで見つけられるかもしれません。カウンセリングを受けると自分では気づけなかった問題が明確化するため、直すための具体策を立てやすくなります。

もちろん、「ミサンドリーのままで良い」と思えるなら、カウンセリングは必要ありません。社会に出れば男性と接触する機会は発生しますが、仕事として割り切れば良いのです。ミサンドリーが社会の要求に合わせて自分を変えなくても良いのです。割り切りながら、自分が過ごしやすい環境を作れば特に問題はありません。

ミサンドリー・男性嫌悪の克服方法5個

人類の半分は男性なので、ミサンドリーのままでは多かれ少なかれ生き辛さが伴います。「ミサンドリーを治したい!」と思うなら、あなたは今男性嫌悪から脱する一歩が踏み出せている段階です。この先何をすれば良いのか、ミサンドリーの克服方法を教えます。

1. ミサンドリーになった原因を突き止める

まずは、あなたがミサンドリーになった原因を突き止めましょう。男性にまつわる大きなトラウマがあるなら、それが原因の1つだと思って間違いありません。

特に明確な原因が思い浮かばない場合、あなたにとって聞くも絶えない「浮気」「不倫」といった、男性嫌悪につながる言葉がいくつかあると思いますが、それを知った時期や出来事について思い出してみましょう。言葉の理解と同時に、強烈に男性嫌悪のイメージが受け付けられている可能性があります。

2. 嫌悪対象と性別を切り離す

ミサンドリーになった原因がわかったら、それがあなたの嫌悪対象です。あまりにも強いショックから、嫌悪対象が男性というだけで、男性全てを憎んでしまいミサンドリーになったのでしょう。ですが、嫌悪対象と性別は関係ありません。あなたが憎むべき相手が、たまたま男性だっただけです。

嫌悪対象と性別を切り離して考えると、目の前の人物を「男か女か」ではなく、「どのような人間なのか」という視点で見られるようになります。

簡単な作業ではありませんが、男性に嫌悪感を持ったら、「彼は私に酷いことをした相手ではない」と改めて意識し、「人の善し悪しに性別は関係ない」と、心の中で唱えましょう。男性があなたを不快にしない経験を積み重ねることで、少しずつミサンドリー的思想が薄れていきます。

3. 自己肯定感を高める

自己肯定感が低いと、自分への好意に嫌悪感を持ってしまいます。「私なんか好きになるはずがないから、何かたくらみがある」もしくは「私なんかを好きになる男がまともなわけがない」と、どちらにしても男性をいつまでも信じられません。そこで、自己肯定感の高め方をいくつか紹介します。

・小さな目標を作り、達成して成功体験を積み上げる
・自分を楽しませる時間を作る
・「自分は愛される存在だ」と、毎日自分に語り掛けてアファメーションをする
・意識的にポジティブワードを口にする
・自分の欠点を受け入れる
・人の好意や善意を信じる

ミサンドリーを克服したいなら、自己肯定感を高くするのは必須事項です。

4. ミサンドリーの情報を遮断する

溢れる情報の中にいると、つい習慣のようにミサンドリー思想を集めてしまいます。そして、「やっぱり男は悪」という思想に流されてしまいます。

ミサンドリーを克服するには、ある程度の情報の遮断が必要です。自分で情報を取捨選択できてしまうインターネットからはなるべく離れて、生身の人と接する機会を増やしましょう。

実社会は多様な価値観の集合体なので、ミサンドリーに偏ることはないでしょう。多くの価値に触れることで、自分の思想が如何に偏っていたかを実感できます。

5. 固定概念を捨てる

「男は悪」はあなたに根付いてしまった固定概念です。固定概念とは、簡単に説明すると「凝り固まった概念」です。あなたのミサンドリー思想は凝り固まっているのです。決して社会の標準ではありません。そのことを重々承知した上で、思い切ってミサンドリー的思想を捨て去りましょう。

もちろん、染みついた固定概念を捨て去るのは非常に難しいです。それでも、「今自分はミサンドリーになっている」と気付いたら、そこにすがりつくのではなく「違う。私はここから脱したい」と強く思って捨て去ってください。きっと、何度も舞い戻ってくるでしょうが、繰り返すことが肝心です。

まとめ

ミサンドリーが原因で男性に敵意を向け、無自覚に攻撃して傷つけてしまうのが問題であり、ミサンドリーの思考を持つだけならば、決して悪いことではありません。男性に嫌悪感を持つ自分を責める必要はありません。自己肯定感を高めるためにも、あなたはもっと自分を大切にして、ありのままを認めてあげましょう。

その上で、「ミサンドリーを治したい」と思うなら、今回紹介した方法を試したり、カウンセラーを頼ったりすると良いでしょう。嫌いな対象は少ない方が人生はハッピーになりやすいです。ミサンドリーを克服すれば、男性というだけで不快に思わなくなり、今よりも生きやすくなるでしょう。

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