突然何もかもが嫌になる瞬間があるのなら、あなたは限界を超えて心身共に疲れ切っているのかもしれません。ここで無理をすると、ますます疲弊し回復に時間がかかってしまいます。場合によっては倒れてしまうかもしれません。
そこで今回は、何もかも嫌になった時の対処法を紹介します。
何もかもが嫌…疲れた・何もしたくない…
何もかもが嫌になると、疲労や疲れがどっと押し寄せ、もう何もしたくないと思ってしまうものですよね。
本来なら、自分の気持ちを尊重してゆっくり休むべきなのですが、やることに追われていると「自分が動かなければ迷惑がかかる」「やるしかない」と考え、更に自分を追い詰めてしまいます。
心からのSOSを感じていて、頭では「何もかもが嫌」「何もしたくない」と思っているのに、それでも体を動かすのはとても辛いことですよね。
しかし、こんなにもボロボロなのに動いてしまう人は、休息を優先すると「自分は弱い」と自己嫌悪したり、「やることが溜まっていく」とプレッシャーで心が休まらなかったりします。それがわかっているからこそ、休まず動き続けてしまいます。
だけど、何もかもが嫌になるのは限界を超えた証拠です。そんな時は自分を大いに甘やかせて、ゆっくり休んでほしいです。自分を大切に扱うことに罪悪感を持つ必要はないのですから。
何もかもが嫌なときの心理状態
何もかもが嫌な時の心理は非常に危うい状態です。「何もしたくない」と思っていて、休息が必要だと理解している一方で、丁寧に自分を労わる余力すら失い自暴自棄になってしまいます。
「がんばるしかないでしょ」と無謀に動いてしまい、疲労が溜まってイライラするのはまだ序の口です。限界を超えると、理由もなく涙がとまらない、感情のコントロールができないなど、普段の自分を保てなくなります。それでも回復を後回しにすると、ある日突然「すべてが嫌になった」と心が折れてしまいます。
ここで、「こんな自分はいらない」「この世からいなくなりたい」と自分を責めるようになると、非常に危険です。生きることすら嫌になり、「死にたい」と希死念慮を抱くリスクがあります。
何もかもが嫌なときに適切な対処をせず負担をかけ続けると、最悪命を落とす事態を招くかもしれないのだと肝に銘じておきましょう。心からのSOSを見過ごしてはいけません。
何もかもが嫌になる原因・理由
何もかもが嫌になるのは、何かしら自分の中で上手くいかないことを抱えているのが大きな原因です。具体的には、以下のような状況が何もかも嫌になる原因になり得ます。
・大きな問題を抱えて解決への糸口が見えない
・人間関係が上手くいかない
・毎日忙殺されて心身ともに疲れ果てている
・自分に自信が持てず自己嫌悪してしまう
これに加えて相談できる人がいないと、辛さや悩みを1人で抱え込むことになります。こんなに辛いのに誰も助けてくれない絶望感と、乗り越えられない自己嫌悪が合わさり、プツッと糸が切れたときに何もかもが嫌になってしまうのです。
また、スピリチュアルな理由で何もかもが嫌になる瞬間があります。たまたまあなたの周囲に悪いものが溜まっている場合、特にこれといった理由がないのに、なぜか何もかもが嫌になってしまうのです。また、スピリチュアル的な直感が、「自分の居場所はここじゃない」と訴えているケースもあります。
何もかもが嫌になった時の対処方法17個
何もかもが嫌になった時の対処方法を伝授します。
■1. 心からのSOSだと自覚する
「何もかもが嫌だ…」と思ったら、心があなたにSOSを送っている証拠です。まずは、「自分は思っている以上に弱っている」「今心身が危機的な状況だ」と自覚しましょう。間違っても、「自分はなんて弱いんだ」「こんなことじゃダメだ」と、追い詰めるような思考を持ってはいけません。
あなたが自分のピンチを自覚することから全てが始まります。自覚せずしないと、自分は労われません。何もかもが嫌なのは明らかに心が疲弊している証拠。決して見過ごさず、自分に優しくして回復させることに注力しましょう。
■2. とにかく休む
何もかもが嫌になったら、とにもかくにも休みましょう。精神的な疲れだけの場合、体は動かせるかもしれません。それでも、心が「何もしたくない」と、あなたにSOSを送っているのですから、可能な限り活動をストップして休息に専念すべきです。
できることなら、今日やるべきことは全て後回しにしてひたすら休みましょう。会社や学校もできる限り休んだ方が良いでしょう。そして、休むと決めたら中途半端に動いてはいけません。休息効果が半減しないよう、最大限休んでください。
■3. 美味しいものを食べる
食欲があるならば、やはり食べた方が元気は出るものです。この時ばかりは栄養は二の次にしてください。栄養バランスを考えることが負担になり、せっかくの楽しむための飲食が栄養をとるための義務になってしまいます。
何もかもが嫌になった時は、あなたが食べたいもの、「美味しい」と感じるものを、食べたい時に食べたい量を食べれば良いのです。ただ「美味しい」と思うだけで、心が回復します。
■4. 好きな音楽を聴く
何もかもが嫌な時は、あなたが好きな音楽を聴きましょう。心が疲れ切っている時は、文章を読んだり映画を観たりするのすら、物語を把握するために無意識に頑張ってしまいます。一方、音楽は聴くだけなので負担になりません。
また、音楽には以下のような効能があります。
・不安感の軽減
・痛みの軽減
・情緒の安定
・やる気アップ
・脳の活性化
・リラクゼーション効果
好きな音楽を聴くと、それだけで心が安らぎますよね。音楽に集中すると余計なことを考える時間も減ります。音楽はあなたに寄り添ってくれるのです。
■5. やりたいことだけやる
何もかも嫌なときは、やりたいことだけやるのも大切です。やるべきことは生きるための必要最低限にして、あなたが「したい」「やりたい」と思うことがあれば、それから始めましょう。
何もかもが嫌な時こそ、自分に報酬がある行動をとるのです。「やりたい」と思ったことを実行すると「楽しい」というプラスの感情が報酬となります。「食べたい」ならば「美味しかった」、「休みたい」ならば「疲れがとれた」となります。小さな報酬を少しずつ得れば、行動する気力も湧いてくるでしょう。
■6. やるべきことはとことん手抜きする
何もかもが嫌と思っても、生きていくために最低限やらなければならないことがあるでしょう。これらは徹底的に手抜きをしましょう。
・完璧を求めない
・合理性、効率性を最優先する
・先延ばしできることは先延ばしする
・人に投げられる仕事はどんどん投げる
手抜きをしまくって、とにかく自分への負担を減らすのです。負担が減れば減る程、回復に専念できます。
■7. 自分は自分と開き直る
人は理不尽を感じたときに虚しくなり、何もかもが嫌になってしまいます。理不尽さを感じるのは、自分と他人を比較するからです。他人との比較は競争心なり、自分を向上させるパワーになりますが、何もかもが嫌なときは逆効果でやる気を減退させてしまいます。
「ああ、何もかもが嫌だ…」と思ったときは、意識的に思考を転換しましょう。比較を一切やめ、「自分は自分でいいじゃないか」と開き直るのです。簡単には行かないでしょうが、意識したり自分に言い聞かせたりするだけでも変わります。
■8. 人間関係の断捨離をする
人間関係が上手くいかなくて何もかも嫌になった時は断捨離のチャンスです。人間関係の断捨離を行いましょう。今まで登録した連絡先を見返し、何年も連絡をとらず二度と会わないと思われる人、顔も思い出せない人を潔く削除していきましょう。連絡先の掃除をするだけで気持ちがスッキリします。
また、今あなたを煩わしい気分にさせる人たちも断捨離していきましょう。決別宣言は返って事態を混乱させるので、そっとフェイドアウトすると良いでしょう。心の中で断捨離を決めるだけでも、精神的負担はかなり削減されます。
逆に、「会いたいな」「何してるかな」と思う旧友には、自分から連絡をしてみましょう。交流が復活し、あなたの生活が楽しくなるかもしれません。何もかも嫌になった時は、「好き」「嫌い」の直感を基準に決めるのです。
■9. 日光を浴びる
何もかもが嫌になった時に、最も簡単にできる対処法は日光浴です。日光には幸せホルモンと言われるセロトニンの分泌を促す効果があります。日に当たるだけで、何となくポジティブな気持ちになれるものです。
また、日光を浴びるとビタミンDが生成され、免疫力を高めます。日向でゴロゴロするだけで、心身に良い効果があるのです。
■10. 適度に体を動かす
適度な運動も、何もかもが嫌になった時の精神に良い効果があります。適度に体を動かすと、セロトニンが分泌されますし、ストレスも解消します。嫌々する必要はありませんが、ちょっと気が向いた時に、あなたが「心地よい」と感じる程度に体を動かすのは、精神にとても良いのです。
また、適度に体を動かすと肉体的に疲労するため、睡眠の質が上がります。ぐっすり眠れるので疲れがとれてやる気がアップし、精神力も回復できます。
■11. 新しいことを始める
今の環境に対して「何もかもが嫌」と思うなら、新しいことを始めてみましょう。あなたが「嫌だ」と思っているのは、今あなたが知っている世界に過ぎません。新たに世界を広げて、そこで楽しい経験ができれば「何もかもが嫌」ではなくなります。一部嫌ではない環境ができます。
また、新しいことを始めると、今あなたを苦しめる環境について考える時間が自然と減り、ストレスも軽減されます。更には、新しい世界の居心地が良ければ、今いる環境から離れて居場所を移すことも可能です。
■12. 旅行に行く
新しいことを始めるのが億劫な場合は、旅行するのがおすすめです。一時的ではありますが、今あなたを取り巻く「何もかもが嫌」な環境から離脱できます。いつもとは違う場所に行くだけで、気持ちがリフレッシュするものです。
旅先での人との交流を楽しめば、「人とのコミュニケーションには、自分を不快にさせるものと幸福にさせるものがある」と実感できるでしょう。すると、全ての人に向けられていた不信感が、自分を苦しめる対象だけになるので、精神的な負担が軽くなります。
■13. 模様替えをする
鬱々とした気分を払しょくするのには、部屋の模様替えも有効です。とても良い気分転換になります。しかも、部屋が片付いてスッキリし、今よりも使い勝手良くカスタマイズできるので、生活の質が上がります。
模様替えをして部屋の快適さがアップすると、日常にある小さな負担もなくなり、精神的な回復を助けてくれるでしょう。
■14. 引っ越しする
金銭的な余裕があるなら、心機一転のために引っ越しするのも良い方法です。何もかもが嫌な環境を、引っ越しによって強制的に変えてしまうのです。
手間暇とお金がかかりますが、リセット効果は絶大です。引っ越しの際断捨離も同時に行えば、心身が身軽になるでしょう。
■15. 転職する
何もかもが嫌な原因が仕事にあるなら、転職するのが最も手っ取り早い方法です。ただし、安易な転職は状況を返って悪化させる可能性があるため、慎重に行わなければなりません。
精神的に追い詰められて一刻も争う場合は、即座に職場を離れた方が良いですが、そうではない場合は、今後の人生設計をじっくり考えて、収入が途絶えない工夫をしながら転職活動をしましょう。
■16. カウンセリングを受ける
何もかもが嫌になって心の異常を感じたときは、カウンセリングも検討しましょう。
あなた1人ではまとまらない思考も、プロのカウンセラーの助けがあれば答えが見つかるかもしれません。何より、今の辛い気持ちを聞いてもらうだけでも、心の負担が軽くなります。
■17. 病院を受診する
何もかも嫌になり、体を動かすのに苦痛を感じたり、気持ちが沈んでどうにもならなかったりするときは、うつ病を疑った方が良いかもしれません。何をしても気持ちが晴れず、元気だったころの自分と別人のように思うならば、受診を検討しましょう。
うつ病は「精神科」「精神神経科」「心療内科」の対応になります。特に「死にたい」と少しでも思う瞬間があるなら、受診を急いだほうが良いでしょう。
仕事で何もかもが嫌になった時の対処方法
仕事関係で「何もかもが嫌」と思ったら、とりあえずその日は体調不良を理由に休みましょう。次の日になってから先のことを考えれば良いでしょう。1日休んだだけで回復する場合もあります。
また、職場の環境調整も重要です。何もかもが嫌な原因を可能な限り排除するのです。次のような行動を起こしましょう。
・仕事量の問題は上司や同僚に相談し分配する
・完成度にこだわらない
・ミスには気を付ける
・人間関係に多くを望まず良い意味で割り切る
・ハラスメントを受けているなら然るべき機関に相談する
仕事の負担を軽減しつつ、1週間くらい休みをとれるよう調整しましょう。気持ちが回復しないときは、休職制度の利用や転職も検討しましょう。労働者を守る制度をしっかり調べて利用し、損せず負担を減らす方法を選んでくださいね。
主婦で何もかもが嫌になった時の対処方法
家にいればやることが尽きない主婦が家でのんびりするのは至難の業です。子育て中なら尚更です。それでも「何もかもが嫌」と思ったら、無理矢理にでもリフレッシュが必要です。
「今日は休む」「土日は母親業も主婦業も休業」と宣言し、鋼の意志で実行しましょう。とは言え、家にいると何かと目につきますし、子供がいれば放っておいてはくれないでしょう。
何もかもが嫌だと外に出る気も失せますが、それでも外に出た方がリフレッシュになります。子供を誰かに預けられる環境ならば預けて、1人で自由に過ごしたり、友達と会ったりと、あなたの好きなように過ごしましょう。
外に出るのが不可能ならば、自主的に休業日を作るしかありません。その日の食事は総菜や冷凍食品など準備が楽なメニューにし、子供には動画とゲーム無制限のチートデイにします。このような休息日を定期的に作り、こまめに精神力をチャージしてください。
高校生で何もかもが嫌になった時の対処方法
高校生は将来の岐路に立つ時期。頑張っている人ほど「何もかもが嫌」と思う瞬間があるものです。こんな時、周りは「がんばれ」「今が踏ん張りどころだ」とあなたを応援するかもしれません。しかし、頑張れる状態ならば「何もかもが嫌」にはならないものです。周囲の応援に流されず、何より休息を優先することが大切になります。
学校に行く気力がなければ休んで良いのです。出席日数には気を付けなければなりませんが、場合によっては別の道を探した方があなたのためになるかもしれません。通信高校や大検、フリースクールや起業など、あなたの将来は多くの選択肢に溢れています。「高校を休んで留年したら人生が詰む」ということはありません。
壁にぶつかった時は、人生の方向転換をする時でもあります。まずは休み、少し元気が回復したら、この先どんな道があるのかを調べ、自分の生き方について考えてみましょう。
何もかもが嫌になった時に聞く歌・曲・歌詞
何もかもが嫌になった時に聞くと元気が出る、励みになる歌や曲を紹介します。
・ファイトソング(嵐)
・花束を君に(宇多田ヒカル)
・今宵も月のように(エレファントカシマシ)
・コーヒーとシロップ(Official髭男dism)
・さらば涙(ケツメイシ)
・やさしさで溢れるように(JUJU)
・ボクノート(スキマスイッチ)
・愛のことば(スピッツ)
・明日はきっといい日になる(高橋優)
・僕が死のうと思ったのは(中島美嘉)
・告白(平井堅)
・君って(西野カナ)
・すきなことだけでいいです(ピノキオP)
・遠く遠く(槇原敬之)
・ミカン(モーニング娘。)
・ララサンシャイン(森高千里)
・生きてることが辛いなら(森山直太朗)
・栄光の架橋(ゆず)
・ピースサイン(米津玄師)
何もかもが嫌になった時に元気が出る言葉
何もかもが嫌になった時に、あなたを励まし元気が出る言葉を紹介します。
・私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ。(トーマス・エジソン)
・人を信じよ。しかし、その百倍も自らを信じよ。(手塚治虫)
・心配事の98%は取り越し苦労だ。(藤村正宏)
・人は何度やりそこなっても、「もういっぺん」の勇気を失わなければ、必ずものになる。(松下幸之助)
・あせってはいけません。ただ、牛のように、図々しく進んでいくのが大事です。(夏目漱石)
・言葉は選んで使いなさい。言葉の選択1つで、人生は明るくも暗くもなるものです。(ジョセフ・マーフィー)
・楽観的になりたいなら、客観的になることだ(斎藤茂太)
・持たなくてもいい重い荷物を、誰に頼まれもしないのに一生ぶらさげていないか。(中村天風)
まとめ
「楽あれば苦あり」と言いますが、人生は時に厳しくあなたを追い詰めます。「なにくそ!」と思い、立ち向かっている内は良いのですが、「もう、何もかもが嫌だ…」という時は注意が必要です。あなたはとても疲れている状況なので、無理をせず休んで回復を優先しましょう。
暗いトンネルの先には明るい光が待っています。しかし、それも前に進む元気があってこそ。何もかもが嫌な時は足踏み状態で焦るかもしれませんが、元気を充電すればまた前に進めますから、自分を労わってくださいね。