人の手相は、人の数だけ多種多様なパターンがあります。同じ人の手でも左右で微妙に違ったりします。手相は必ずしも本などに書いてあるような、決った位置に現れるとは限りません。
微妙にズレた位置にあったり、何かと何かのちょうどド真ん中に現れていることがあります。見極めにはちょっとしたコツがいるかもしれません。このどちら付かずの位置にある手相でも、何らかの意味を持つものがあります。
中でも薬指と小指の間に現れる線には、いろいろなものがあります。手相を多少している人でも、あまり詳しくは知らない手相が多いので、知っていると、かなり有意義なものになります。
それでは、この薬指と小指の間の線について詳しく解説していきます。
手相占いで薬指と小指の間の意味とは?
基本的に手相では2つの丘の中間にある場合、2つの意味合いを足して2で割ったような意味合いになります。両方の要素を持つのですが、強さは若干弱まるとされます。
薬指の付け根の領域は太陽丘となり、成功や人気、芸術や財運を司るとされています。小指の付け根の領域は水星丘となり、財運や商才、知力やコミュニケーション能力を司るとされます。
ここから薬指と小指の間が持つ意味合いは、財運や知力、人気やコミュニケーション能力、芸術に関わるものになります。
ポジティブな意味合いとして捉えれば、商才や芸術的なセンスを活かして財が築けるといった形になります。一方でネガティブなものとして捉えれば、商才や芸術的なセンスを活かすには、まだ時間が必要という判断になります。
しかし、この薬指と小指の間に刻まれた線によっては、丘とは違った意味になります。
薬指と小指の間の気付き線
気付き線は、薬指と小指の間から親指に向かって伸びる斜め線を指します。金星帯も薬指と小指の間から伸びているので見間違いやすいようです。
見分けるポイントは、金星帯はカーブ描いた線で人差し指と中指の間に向かいますが、気付き線は斜めの直線で親指に向かいます。
この気付き線がある場合、いろいろな気付きができる知識や経験が豊富な人とされます。様々な経験を積む中で、悟り似た境地に達していることが多いようです。
気付き線が感情線を越えて長い程、知識や悟りの領域が深いとされます。濃い場合も同様です。短いと直感力に優れているとされます。線が薄いと悟りの境地に向かう途中とされ、極端に薄い場合は過去の恋愛などに未練がある未練線になります。
また気付き線は後天的にできる手相として知られ、人生経験を重ねて行かないと現れないようです。
薬指と小指の間の膨らみ
一般的には薬指の付け根か小指の付け根の辺りに膨らみがあり、それぞれ太陽丘と水星丘となりますが、人によっては稀にこの間の部分が膨らんでいることがあります。この間の膨らみに特に名称はないのですが、読み取れる意味合いはあります。
この場合、財運や商売運、人気運や成功運が高まり、それが大金につなげられるとされます。
しかし、太陽丘が膨らんでいる場合の人気運や成功運、金運と比べると若干弱くなるかもしれません。同様に水星丘が膨らんでいる場合の財運や商売運、コミュニケーション能力に比べると若干弱くなる可能性があります。
薬指と小指の間のバツ印・クロス(十字紋)
薬指と小指の間にバツ印やクロスがあるものを指します。バツ印やクロス(十字紋)は短い2本線がクロスしている掌紋です。
この場合、一見順調に見えた商売や高い人気を得ていたことに陰りが見られ、近々不運が訪れやすくなるとされます。あと一歩足りない所で失敗したり、挫折して成功がつかめないことが考えられます。
芸術的な才能を活かしても、評価がなかなか得られないとされます。開花しかけた才能が空回りしやすくなります。今まで貯めていた財産を失う可能性も高いとされます。
投資で失敗したり、借金を踏み倒されるといったことで一気に財産がなくなるかもしれません。商売は思うように儲けることができないので、新規開業などは避けた方が良さそうです。
薬指と小指の間のひし形・四角紋
薬指と小指の間にひし形や四角形が見られるものを指します。このひし形や四角形は四角紋と呼ばれるもので、短い線で四角形を作るものです。#(シャープ)井の字のように出ることもあります。
これがある場合、商売や芸術面で一発逆転が期待できるとされます。赤字経営が続き、もうダメだと諦めていても、誰かしらの救いの手が差し伸べられ、状況が一変するはずです。長年低い評価だった作品が急に世界的に脚光を浴びることが考えられます。
商売や芸術になどに限らず何らかの成功がつかめ、幸運の証となるようです。リストラ寸前だったのが、一転して仕事で高く評価され収入が激増するかもしれません。
薬指と小指の間のフィッシュ(魚紋)
薬指と小指の間に魚紋とも呼ばれるフィッシュが見られるものを指します。フィッシュは魚のような形で囲まれた線です。
これがある場合、人気運が高まり、人を惹きつける魅力などによって大きな成功が手にできるとされます。行列ができる店になり商売が繁盛したり、人気が必要な分野で活躍が期待できます。生み出した芸術作品が数多くの人に感動を与え、高く評価されるかもしれません。
美的センスや芸術的な才能が開花し、大金がつかめる可能性が高くなります。優れたコミュニケーション能力を活かすことで、お金につながる人脈が築けるとされます。
薬指と小指の間のスター線(星紋)
薬指と小指の間に星紋とも呼ばれるスター線が見られるものを指します。スター線は短い3~4本の線が星のように交差している線です。短期間で消えやすい手相として知られています。
これがある場合、人気運が格段に高まり、スター性が開花し、数多くの幸福を呼び込むとされます。芸能や芸術活動で大きな成功がつかめるはずです。一つの時代が築けるように画期的なアーティストになれる可能性が高まります。
対人関係は良好で人の協力が得られやすく、何をやっても成功しやすく、お金につなげることができます。人から脚光を浴びることで人生が充実するはずです。
薬指と小指の間の三角紋
薬指と小指の間にトライアングルとも呼ばれる三角紋が見られものを指します。三角紋は、線が三角形に囲んでいるもので、人生半ばで現れてそれまでの行動の結果を示したり、運勢を強調します。
これが薬指と小指の間に現れた場合、商売や芸術に関わる努力や頑張りが報われるとされます。地道に商売を続けてきたことで、知名度が上がり繁盛するはずです。低い評価でも続けてきたことで、作品が世の中に認められ成功がつかめるとされます。
この他、今までの行いや気配りが実を結び人気が得られるようになります。濃くハッキリと現れている程、意味合いが強まるとされます。
薬指と小指の間の横線
薬指の付け根の領域の太陽丘と小指の付け根の領域の水星丘をほぼ半分ずつ横切る線になります。横線は掌丘のポジティブな意味合いを弱めてしまうので、大金や成功、商売繁盛などを望んでいても何らかの問題が生じ、挫折しやすいとされます。
太陽丘に現れる太陽線や水星丘に現れる財運線がある場合は、横線の長さによっては、線を横切ることになります。
太陽線を横切ると順調だった金財運、成功運や人気運が不調な時期が訪れることになります。財運線を横切ると金財運が低迷する時期があることになります。
横線が薄い場合は、ある程度の金運や成功運はあるものの、思い通りにはなりにくいとされます。
薬指と小指の間の縦線
薬指と小指の間で真ん中に縦線が見られるものを指します。この場合、金運や人気運、成功運が順調になるとされます。縦線が2~3本ある場合、ボランティア精神が旺盛で困っていると人を見過ごすことができないとされます。
太陽丘の端に収まっている場合、水星丘(小指の付け根の領域)寄りの太陽線となり、金銭面での大きな成功が期待できるとされます。人望などがお金につなげられます。
一方で水星丘の端に収まっている場合、太陽丘(薬指の付け根の領域)寄りの財運線となり、金銭感覚に優れ、お金の運用することに長けているとされます。コツコツとお金を貯めるよりも一獲千金を狙う傾向にあります。商売や投資で成功しやすくなります。
薬指と小指の間の斜め線が2本ある(不思議ちゃん線)
薬指と小指の間に2本の斜め線が見られるものを指します。これは気付き線が2本並んでいる状態になり、不思議ちゃん線とも呼ばれて、独特な雰囲気が漂い人から愛されるとされます。通常の気付き線とは、かなり異なった意味合いになります。
周囲の人から天然キャラと見られ、どことなくフワっとした印象があるようです。個性的な性格の人が多く、それがある種の魅力となり人気者になるとされます。
人柄は比較的良いのですが、突拍子もない言動を繰り返す面があります。感性が鋭く、ファッションセンスも一風変わっているとされます。意外な能力を発揮して驚異的な成果を成し遂げたりします。
まとめ:人生に役立つ意味がある
手相は必ずしも本に出ているような位置に現れるとは限りません。位置的にどう判断したら良いかわからないものもあります。
薬指と小指の間は太陽丘と水星丘の間になりますが、ここに親指方向に向かう斜め線があると気付き線になります。これがあると、様々な知識や経験から悟りに似た境地に達し、いろいろな面での気付きができるとされます。
後天的に獲得する手相で、濃い程、悟りの領域が深いことがわかります。この他、薬指と小指の間に現れる手相では、膨らみがあったり、ひし形や魚紋などがあれば、太陽丘と水星丘のポジティブな意味合いを併せ持ち、バツがあれば意味合いをネガティブなものにします。ちょっと見過ごすような手相にも人生に役立つ意味があるわけです。