手相にはどこに現れても近々良いことが起こる前兆となるものがあり、その一方でどこに現れても良くないことが起こる前触れというものもあります。
手相は縁起の良いものが現れて欲しいのですが、現れる場所によっては良い意味にも悪い意味にもなる手相があります。
その手相にグリルや格子紋と呼ばれているものがあります。これは金星丘などの特定の場所のみポジティブな意味を持ち、それ以外に現われた場合、その場所の意味合いをネガティブなものにしてしまいます。これが現れていても、位置によっては正反対の意味になるので、しっかりと見極める必要があります。
それでは、このグリルや格子紋と呼ばれている手相の意味について詳しく解説していきます。
手相占いでグリル(格子紋)の意味と見方とは?
グリルは、網目、あみあみ、格子紋とも呼ばれ、縦横複数の線が交差して網目状の格子模様を作っているものを指します。
基本的には、あまり良い意味を持たず、接している掌線や掌丘の持っている意味合いをネガティブなものにします。いろいろな面で苦労が多くなるはずです。努力を重ねても報われないことになります。
しかしどの説においても金星丘(親指の付け根)にグリルが見られる場合、掌丘の意味合いをポジティブなものにする吉相となります。思いやりがあって細やかな気遣いができ、人の心の機微がわかり、幸運に恵まれるとされます。
また木星丘(人差し指の付け根)、土星丘(中指の付け根)、太陽丘(薬指の付け根)、水星丘(小指の付け根)も意味合いをポジティブなものにするとされます。しかし説によっては、ネガティブな要素があるようです。
今回ここでは、ポジティブな説を採用しています。現れる丘や線、説によっても吉にも凶にもなる複雑な手相と言えます。
1. 親指の付け根(金星丘)のグリル
金星丘にグリル、格子紋、網目模様が現れているものを指します。この場合、相手の気持ちになって考えることができるとされます。思いやりと優しさにあふれ、細やかな気配りができるようです。
自然に相手の欲求に応えられるので、対人関係は円満になります。人の縁によって幸運がもたらされるとされます。愛情表現に優れ、恋愛や結婚は幸せな状態が長続きします。
家庭を一番に考えるので、家庭は円満となります。子供を過保護にしがちで、束縛したり子離れできないこともあるようです。
商才があり、客商売に向いています。格子の網目が細かいと愛情に敏感となり、網目が大きい程、包容力があるとされます。
2. 人差し指の付け根(木星丘)のグリル
木星丘にグリルや格子紋などが現れているものを指します。この場合、出世運が高まり、社会的な評価を得て成功を手にするとされます。出世や目的のために努力を惜しまず、人
知れず頑張っているはずです。この努力を怠ると格子模様が変化したり、薄くなったりします。今まで下積みが長くても、グリルが現れると近々大抜擢が期待できるかもしれません。立場が上の人の目に努力が認められるはずです。
薄いグリルが見られ場合、今一つ努力が足りないとされます。しかし諦めずに努力を続けていると、グリルが濃くなるとされます。また木星丘の張りとツヤが良い程、大出世しやすいとされます。
3. 中指の付け根(土星丘)のグリル
土星丘にグリルや格子紋が現れているものを指します。この場合、何事に対しても前向きに取り組み、向上心が強いとされます。最後までやり遂げる忍耐強さを持ち合わせています。コツコツと努力を積み重ねることに長けています。これが大きな成果につながります。
集中力に優れ、一つのことに没頭でき高く評価されます。物事は慎重に進めるので、失敗は少ないとようです。非常に個性的な一面があり、独自のセンスを大切にしているとされます。
孤独を好み、自分の価値観を変えない頑固さがあるようです。また説によっては、この集中力や頑固さが病的なものになり災いするとされます。
4. 薬指の付け根(太陽丘)のグリル
太陽丘にグリルなどが見られるものを指します。この場合、芸術的なセンスに優れ、金銭面での直感が冴えるとされます。人にない個性的な才能などが開花し高く評価されます。
独自のアイデアで成功をつかみ財が手にできるはずです。ヒット商品を生み出したり、画期的なサービスのしくみを作り、大金をつかめるかもしれません。商売で大成功しやすいと言えます。人気運も高まっているので、何らかの魅力で人を惹き付けて人気が出ることも考えられます。
グリルの格子模様の中に1本長い線がある場合、意味合いがより一層強まるとされます。濃い太陽線上にグリルが現れていても同様に最強とされます。
5. 小指の付け根(水星丘)のグリル
水星丘にグリルなどが見られる場合、人との交渉や商才に関わる画期的な閃きや、直感力に優れるとされます。優れたコミュニケーション能力によって、商売を成功に導いたり、お金につながる人脈が築けます。
人を惹き付ける何らかの魅力もあり、人に好かれて願っていた成功をつかむこともあるようです。金銭感覚のバランスが良く、お金の管理に長けています。しかし、あまり行き過ぎると周囲からケチと見なされることもあります。
グリルが薄い場合、お金につながる閃きはあるものの、実現は難しいとされます。また説によっては金運はそこそこあってもが、偽善者と見なされたり、財がなかなか築けないとされます。
6. 月丘のグリル
月丘は小指の下方で手首寄りの領域です。ここにグリルなどが見られる場合、発想力や創造力に乏しくなるとされます。独自性が求められるアイデアや閃きが湧き難くなります。ひねり出したアイデアなどが、誰かが生み出していた二番煎じのことが考えられます。
創造性などを活かそうとすると困難や苦労が多くなり、ミスやトラブルが頻発するとされます。直感が鈍っているので、慎重に判断をしないと失敗する可能性が高くなります。
美的感覚やファッションセンスも乏しいとされます。月丘に張りやツヤがない場合、これらの意味がより強まるので注意が必要です。
7. 第一火星丘のグリル
第一火星丘は人差し指の下方で生命線の始点近くの生命線の内側の狭い領域です。ここにグリルが見られる場合、何事に対しても行動力が乏しくなり優柔不断になるとされます。考えを簡単に翻し、人から信用が得られないようです。
物事に集中力がなく長続きせず目的を容易に諦めるとされます。最後までやり遂げる力は弱くなります。不慣れな分野に物怖じしやすく、チャレンジ精神が乏しいとされます。
後ろを振り返りやすく前に進む力が弱くなります。闘争心がほとんどなく、困難を乗り越えにくいとされます。第一火星丘に張りとツヤがない場合、より無気力になるとされます。
8. 第二火星丘のグリル
第二火星丘は小指の下方で感情線のすぐ下の領域で、水星丘と月丘の間になります。ここにグリルが見られる場合、我慢強さや自制心に乏しいとされます。欲望に流されやすく、精神力が弱いようです。
自分を律することに劣り、正義感も少なめになります。物事の目的意識がしっかりとしておらず、やり遂げる力は弱いとされます。忍耐強さがなく、困難に遭遇すると簡単に諦めます。
一度決めたことでも容易に考え方などを変えてしまうので、人から信頼され難くいようです。第二火星丘に張りとツヤがない場合、より諦めやすく誘惑などに弱いとされます。
9. 地丘のグリル
地丘は冥王星丘や冥王星国とも呼ばれ、掌の下方中央で手首に近い領域です。ここにグリルが見られる場合、再起する力や忍耐力に乏しいとされます。何事も苦しいことがあると、すぐに挫折する傾向にあるようです。
危機的状況から立ち上がる底力がないとされます。一度失敗すると投げ出してしまい、その分野には二度と携わらないようです。洞察力や霊感が鈍く、直感に頼ると失敗する可能性が高くなります。
スピリチュアルな才能は乏しいようです。先祖から守られていることもなく、経済的に不安定で人生の土台がしっかりとしていないとされます。
10. 火星平原のグリル
火星平原は掌の真ん中の窪んだ部分を指します。木星丘などの9つの丘に囲まれた部分なので、ここが他の丘より盛り上がっていることは少ないようです。
ここにグリルが見られる場合、闘争心や自我が弱いとされます。生活力も弱くなり、何らかの問題が生じるようです。人に頼っている生きることが多いとされます。
性格が温厚で協調性に優れているのですが、それが裏目に出ることが多くなります。人に協力したことが無意味になるかもしれません。
火星平原が盛り上がり過ぎてグリルがある場合、活動的過ぎることが災いして、周りの人とトラブルになりやすいとされます。
まとめ:良くも悪くもなるグリル
グリルは縦横複数の線が格子状に交差しているの手相で、現れる場所によって良くも悪くもなることが知られています。基本的にあまり良い意味を持たず接している掌線や掌丘の意味合いをネガティブなものにします。
しかし金星丘にグリルが現れると吉相となり、対人運を高めたりします。この他、木星丘、土星丘、太陽丘、水星丘にグリルが現れても、それぞれの意味合いポジティブなものにすることがわかります。説によってはネガティブな要素も含みます。
月丘、第一火星丘、第二火星丘、地丘、火星平原に現れた場合は、どの説によっても意味をネガティブなものにするので注意が必要です。これらをしっかりと把握して、グリルが現れた際には有意義に活用したいものです。