人生は山あり谷ありで、いつも順調というわけには行きません。中にはそうでもないと言う人がいても、それは少数派と言えます。予期せぬ不運が訪れて、今までの苦労が水の泡になることもあります。
このような不運はないに越したことはないのですが、いつかはやってくるものです。そこで不運が来ることが前々からわかっていれば、対処の方法があります。不運を軽減したり回避する努力もできます。
この不運などがいつ来るか、あらかじめ分かるのが障害線です。4大基本線や主要線といった掌線、木星丘などの掌丘にも現れることがあり、それぞれ種類の違った運気の低迷やトラブルなどを知らせてくれます。
それでは、この障害線の意味などについて詳しく解説していきます。
手相占いで障害線の意味とは?横切る線?
障害線は掌線などを遮るように横切る線を指します。その名が示す通り障害を知らせる手相で、妨害線や干渉線とも呼ばれています。
これが現れている場合、不運や運気の低迷を示し、トラブルや障害の訪れが予測できます。各掌線の流年法で不運の時期がわかり、その現れる位置の意味合いをネガティブなものにします。
生命線上にあると主に健康運、運命線上にあれば仕事運や運勢、感情線上なら感情面や対人関係、知能線上なら知能面での低迷が考えられます。
一般的な障害線は1~2センチほどの長さ掌線などをほぼ直線的に横切ります。掌線の向きによっては、縦に遮る形にもなり、掌を横切るように長く現れることもあります。
この長い障害線は、何らかのきっかけとなる出来事があり、人生の一大転機が訪れるとされます。また1本線で現れるとは限らず複数で現れることもあります。これらのことから障害線は今後の警告サインとして活用できます。
障害線の見方・見分け方
障害線は掌線の短い枝線や支線と見間違えやすいのですが、直線的に遮っている短めの線になります。
掌線の流れをせき止めるような印象があり、掌線の向きによっては斜めにも縦にも見えますが、ほぼ直角交差している形になります。だいたい1センチ程のものが多いとされます。
しかし、弓型や長い障害線もあるので、こちらの読み取りにはコツや慣れが必要な面があります。障害線は1本とは限らず、一つの掌線に何本も複数見られることもあります。
本数が多い程、困難や不運が訪れる回数が多くなります。障害線の現れ方には薄い場合も濃い場合もあります。濃い程、不運の度合いが強くなり運気がより低迷するので注意が必要です。
障害線で掌線が終わっている場合は、より凶相となります。薄い場合は、多少不運の度合いが弱まりますが、複数あったり掌線に絡むようになっていると、意味はかなりネガティブなものになります。
ここからは、障害線の現れ方の状況別の意味について詳しく解説していきます。
1. 障害線だらけ・多い
一つの掌線などで障害線が数多く見られたり、複数の掌線などで障害線が見られるものを指します。
障害線が多い場合、心配性で優柔不断な面が際立つとされます。現れている掌線によって、健康面だったり、仕事面だったり、対人関係などで心配事が多いことになります。いろいろな面で不運や運気の低迷が考えられるので、行動は慎重にする必要があります。
本数が多いと見るよりは二重三重のように見える障害線は、その掌線の意味合いにおいて障害などが複雑化して大事に至るとされます。薄い線で二重三重になっている場合、その掌線の意味合いにおいて精神的な負担が複数あり複雑化しているとされます。
2. 障害線が長い
掌を大きく横切る長い障害線を指します。切り替え線とも呼ばれ人生の一大転機の訪れを示すとされます。どちらかというと良くない転機の可能性が高くなります。かなり劇的な変化が起こるはずです。
複雑過ぎてなかなか解決できないトラブルに遭う可能性もあります。回避できる策があるのなら、対処する必要があります。
この転機は捉え方によっては、幸運にすることもできるとされます。一見不幸に見えても、切り返し次第で変えることができるわけです。前向きに捉えれば、再起や復活につなげられます。
薄い線の場合は、良くも悪くも大事に至るような出来事は起きないとされます。
3. 障害線が短い
基本的に障害線は短い線ですが、より短い印象があるものを指します。濃くハッキリとした短い線の場合もあります。
これらの場合、現れている掌線などに対する影響力は少なめになり、遭遇するトラブルなどは比較的対処がしやすいものになるとされます。
はた目には、予期せぬ大きなトラブルが起きているように見えても、動じることなく、対処ができるはずです。この点を周囲に上手にアピールできれば、頼りにされる存在になれるかもしれません。トラブルや不運などの時期が予測できるので、場合によってはトラブルが回避できる可能性もあります。
また障害線が短くても、きれいに直角交差していると困難が伴うトラブルになることもあります。
4. 障害線が斜め
障害線がその掌線に対して直角交差せずに斜めに遮っているものを指します。元々の掌線がカーブしていて、それに伴って斜めに横切っているように見えるものは含みません。
斜めの障害線の場合、障害線が短いものと同様にトラブルが起きても対処が容易とされます。訪れる障害やトラブルは軽微なものになる可能性があります。それほど気にすることはないかもしれませんが、思わぬところで不意を突かれる可能性があるので、気は緩めない方が良さそうです。
また斜めで長い掌線になると別の手相の可能性があるので、しっかりと見極める必要があります。
5. 障害線が消える
時として障害線が消えてしまうことがあります。この場合、事前に行ってきたトラブルなどに向けた対策が功を奏したとされます。予測されていたトラブルなどが回避できるようになったわけです。
しかし元々、障害線と見間違えていることもあり、それが何らかの別の手相として明確になった可能性もあります。
一見、障害線に見えるものに神秘十字線があります。特に神秘十字線の縦線を運命線が担っていた場合、その運命線を横切る形になるので間違えやすくなります。この神秘十字線だと吉相となり、直感や霊感が強くなり、先祖などに守護されていることになります。
6. 生命線の障害線
生命線に細く弱々しい障害線がある場合、体力の低下があり、健康面である特定の期間に何らかの障害があるとされます。
一時的な疲れが見られたり、健康状態が悪化したり、ストレスなどが過度に溜まることが考えられます。健康な人ほど、この落差がショックになりがちです。
健康運が低迷する時期は無理をせず、回復に向けてケアをすることが大切です。ハッキリとした濃い障害線がある場合、予期せぬ健康トラブルが起こりやすいとされます。このトラブルが重大に事態になりやすく、その後の運命も左右する可能性があるようです。
また感受性や霊感が強い場合、ある特定の時期に、家族や身近な人に健康面で重大な出来事が起こることもあるとされます。
7. 頭脳線(知能線)の障害線
頭脳線に細く弱々しい障害線がある場合、目や頭を使い過ぎて疲れているとされます。パソコンなどの使用を控えたり、細かい文字や数字を読み続けないように対処する必要があるかもしれません。
こちらは比較的消えやすく、休息を取ったり、何らかのリフレッシュをすると自然に消えるとされます。しかしいつまでも現れている場合は、神経性の病気に進展する可能性があります。
ハッキリとした障害線がある場合、頭に関わる何らかの病気にかかりやすいとされます。重大な脳の疾患も考えられるので心当たりがあれば健診も必要です。また頭脳線の状態によっては、人生が大きく変わることにもつながるとされます。
8. 感情線の障害線
感情線に細く弱々しい障害線がある場合、悩み事が多く、ストレスが溜まっているとされます。数多くの細かい障害線が見られる場合、些細な精神的なダメージやストレスなどが蓄積され大きくなるとされます。一人で解決できない悩みを抱えていることも考えられます。
ハッキリとした障害線がある場合は、非常に大きな心の傷を受けやすくなるとされます。失恋する可能性も高いようです。
障害線が太く力強い程、心の傷の痛手がより大きくなるようです。気落ちした状態が続き、何事にも前向きになれないとされます。勇気を振り絞り新たな一歩を踏み出す必要があります。
9. 太陽線の障害線
太陽線に細く弱々しい障害線がある場合、特定の期間に人から嫉妬されるといった悩みを持つとされます。生活に何らかの支障が出る可能性もあるようです。
細かい障害線が数多く見られる場合、周りから些細な妬みや嫉妬を数多く買う時期があるとされます。この期間は言動やSNSの書き込みに注意が必要かもしれません。
ハッキリとした障害線がある場合は、何らかの大きな挫折に遭遇するとされます。周りからの評価を下げたり、なかなか結果が出せないこともあります。太い障害線の場合、人から足を引っ張られ、何事も思い通りにならなくなるとされます。
10. 運命線の障害線
運命線に細く弱々しい障害線がある場合、仕事面でのトラブルが多くなるとされます。いろいろな面で細かいミスやトラブルが起きやすくなりますが、大事には至らないようです。何らかの成功や成果を手にしたことで、トラブルを呼ぶ可能性もあります。
ハッキリとした障害線がある場合は、仕事面での致命的な不運が訪れやすくなるとされます。失業したり勤務先が倒産することが考えられます。人の裏切りや規則などによって何らかの障害が生じることもあります。
障害線が真横に深く入っている場合は、社会的な地位を失いやすくなります。言動に注意が必要です。
11. 財運線の障害線
財運線に細く弱々しい障害線がある場合、金運が不安定になるとされます。大金が入っても、出費がかさんだりします。無駄遣いが多くなるので、本当に必要なものにお金を使うようにします。収入が一時的に減ることも考えられます。
ハッキリとした障害線がある場合は、金銭面でのトラブルが多くなるとされます。大金に関わる交渉事は慎重に進める必要があります。自宅の購入などの大きな買い物は、時期をズラした方が良さそうです。儲け話や投資にも注意が必要です。
太い障害線の場合、騙されたり詐欺に遭う可能性が高くなります。他の運気を下げるきっかけにもなり、凶相の要素がより強くなります。
12. 結婚線の障害線
結婚線に細く弱々しい障害線がある場合、恋愛・結婚相手に振り回され悩みが多くなるとされます。夫婦の行き違いが多くなり、関係が悪化し始めるかもしれません。この段階で話し合えば関係が修復でき、障害線が消えることもあります。心の奥にわだかまりを秘め、一方が我慢をしている状態は避けた方が良さそうです。
ハッキリとした障害線がある場合は、結婚に関わるトラブルや問題に遭遇するとされます。無理して結婚をしようとすると失敗する可能性が高くなります。姑や相手の親戚が原因で破談になることも考えられます。
太い障害線の場合、結婚をより強硬に反対されたり、夫婦関係が破局する可能性が高いとされます。
障害線を消す方法は?
それぞれの掌線の意味合いをネガティブにしている原因をつきとめて、改善策を講じると障害線が徐々に薄くなり、最終的には消えるとされます。しかしその改善策が間違っていると、いくら努力しても空回りし、障害線は消えないようです。
この他、物理的な方法もいくつかあります。まずストレッチが挙げられます。両手を合掌しそのまま腕を伸ばして手を上げてから手を返します。その後、そのままの状態でお辞儀をします。これを何回か続けると手の血行が良くなり、障害線が消えるとされます。手と手をこすり合わせて手を温めても血行が良くなります。
一定のリズムで手を叩きながら、深呼吸したり歌うのも良いとされます。この手の刺激で障害線が薄くなっていくとされます。障害線の部分をマッサージして消す方法もあり、爪楊枝や歯ブラシでこすると効果が早まるとされます。
まとめ:トラブル回避に活用
障害線は掌線などを遮るように横切る線で妨害線とも呼ばれています。不運や運気の低迷を示し、トラブルなどの訪れを知ることができます。
その時期は各掌線の流年法で読み取れます。1センチ程のものが多く、何本も見られたり弓型や長い障害線もあり、現れる掌線によってネガティブな意味合いが異なることがわかります。
生命線に見られると健康面でのトラブルが起きやすくなり、頭脳線に見られると目や頭の疲れ、頭の疾患の可能性が高くなります。感情線では対人関係のダメージを示唆し、運命線では仕事上のトラブルが多くなるようです。
これらのトラブルなどに対して改善策を講じると障害線が消えるとされます。障害線が見られたら、上手にトラブルなどを回避したいものです。