友人やクラスメイト、職場の人、家族などに口が悪い人はいますか?「そんな言い方しなくても…」と思うような言葉選びや話し方をする口が悪い人は、いったいどのような心理をしているのでしょうか?
今回は、口が悪いという意味や口が悪い人の心理、様々な特徴、口が悪い人への対処法など口が悪い人に関する情報を徹底的にお届けします。
さらに、「自分は口が悪いな」と自覚している人が口が悪いのを直すための方法についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
口が悪いの意味とは?類義語は?
「口が悪い」には、言葉遣いが悪い、汚い言葉を使うなどの意味があります。
といっても、「おいしい」を「うまい」と言う、「すごい」を「スゲー」というなど、ポジティブな意味の言葉を汚い言い方にする場合などに「口が悪い」とはあまり言いません。
「口が悪い」には、言葉遣いが悪いことにプラスして「悪い意味の言葉を使う、悪口を言う」という要素も必要となります。
ですから、口が悪い人は周囲から苦手意識を持たれることが多く、あまりに口が悪いと「育ちが悪い」とまで思われてしまうこともあります。
口が悪いの類義語には、
・毒舌な
・辛口な
・辛辣な
・口がよくない
・口汚い
などがあります。言葉遣いが悪い上に、厳しいことを言う、悪口を言う人が、口が悪い人であるといえるでしょう。
口が悪い人の心理は?
口が悪い人の心理として男女共通で挙げられるのは以下の3点です。
◯毒舌キャラだと思われたい
テレビを見ていると、バラエティー番組などで毒舌キャラとして活躍するタレントさんなどがいます。そういう人に影響され、口が悪い=毒舌キャラとして人気者になれる!と勘違いをしている人もいるようです。
◯自分は正しいと思っている
口が悪い人の中は自分の意見が正しいと思い、上から目線で相手に話をする人もいます。こうのタイプは人を馬鹿にしがちで、自分の意見に反対する人、違う意見を言ってくる人に対して攻撃的になりがちです。
◯心を開いている
実は心を開き信頼しているあなたの前だけで、ついつい口が悪くなり本音が出てしまっている可能性もあります。もしかしたら複雑な家庭環境など、その人の育ちに口が悪くなる原因が隠されているかもしれませんから、仲の良い相手であれば話を聞いてあげたり、度が過ぎれば注意をしたりすることも大切です。
口が悪い男性の心理・特徴
口が悪い男性の心理として挙げられるのは3点です。
◯虚勢を張っている
口が悪い人ほど気が小さく、立場が上の人にはアレコレ言えない、というパターンは少なくありません。特に男性は女性や部下、後輩などには口が悪くなるのに、上司などにはヘコヘコすることがよくあります。
◯何も考えていない
わざと悪い言葉を使っているのではなく、何も考えていない人もいます。育ちは言動に出る、などといわれますが、家族や仲の良い友人が口が悪く、影響を受けている可能性もあります。また、口が悪く聞こえる方言の地方もありますので、そういった人は無意識に口が悪くなっているといえます。
◯「男らしさ」の勘違い
口が悪い=男らしいと勘違いしている男性もいます。マンガやドラマなどに登場する江戸っ子や不良などの男性は口が悪い人が多いですよね。そういったものに影響を受けた男性は、残念ながら男らしさというものをはき違えてしまっているのです。
口が悪い女性の心理・特徴
女性が口が悪くなってしまう場合、共通する心理以外にどのような心理があるのでしょうか。
一般的に、女性のほうが感情的な人が多いといわれています。これには体の構造、ホルモンなども大きく関係してきており、1か月の間に体調にも大きく変化が現れる女性はどうしてもイライラしやすくなります。
イライラすると人は怒ったような話し方になったり、口が悪くなったりしてしまいます。体調によるイライラ、ストレスによるイライラなどで感情のコントロールが上手にできなくなったとき、口が悪くなってしまう女性は多いようです。
もちろんイライラしても冷静でいられる女性はいますし、感情的になりやすい男性もいますが、産前産後、妊娠中、生理中、更年期など女性は体の変化が男性よりも激しいので、常に口が悪い人、というわけでないのであれば、そういった波に言動を揺さぶられてしまう可能性もあるのを覚えておきましょう。
他には、育ちや性格の悪さが関係していることもあります。
口が悪い人の特徴5個[性格]
ここからは口が悪い人の特徴をご紹介していきます。まずは、口が悪い人の性格にみられる5つの特徴です。
■1. ひねくれている
口が悪い人はひねくれた性格をしていることが多いです。何に対しても批判的な考えをしていれば、口から出てくる言葉も否定的で、美しいものとは程遠いでしょう。
ひねくれていると一般的な意見とは合わないことが多く、不平不満も増えてしまいます。
■2. 自分に自信がない
自分に自信がないため、強い口調や攻撃的な言葉で自分を守ろうとする人もいます。
自信のなさや気の小ささを隠し、自分を強く大きくみせようとしたい人は、心の弱い部分に誰かが踏み込んでくることを恐れ、口が悪くなります。前述しましたが、口が悪い人ほど小心者であるという可能性も捨ててはいけません。
■3. 気が強い
反対に、思ったことは何でも言わないと気が済まない!という気の強い人も、口が悪くなりがちです。
気が強い人は相手がどういう人であっても動じず、ハッキリと物事を伝えられるので一見悪いところはないように思えますが、間違っていると思うことに対し過剰に攻撃してしまう傾向もあるので口が悪い人だと思われ、苦手意識を持たれしまうこともあります。
■4. プライドが高い
プライドが高い人は自分が正しいと思っていたり、自分が傷つけられることを恐れたりするので、口が悪くなります。
自分がコレ!と思ったことを信じて疑わないので、それを否定されたり立場が危うくなりそうになったりすると、悪い言葉で相手を傷つけ、優位に立とうとします。
■5. 他人の悪いところばかり見ている
他人を見下し、粗探しをしている人は、他人を否定したり批判したりして、言葉で傷つけます。プライドが高い人も他人を見下しがちですが、実は自分に自信がないという人も、誰かの自分より劣っている部分を見つけてバカにすることで安心できるようです。
人の心の中までは見えないので誰が何を考えているかは計り知れませんが、それを言葉にしてしまう口が悪い人は、育ちにも何かしらの問題があるのかもしれません。
口が悪い人の特徴5個[態度・行動]
続いては、口が悪い人の態度や行動にみられる特徴です。
■1. 人の話を聞いていない
口が悪い人は人の話を聞いていません。自分が正しいと思っていることを人に聞いてほしい、話したいという気持ちが強いので、他者が話していても平気で割って入ってきます。
話を遮るということは、大きな声を出したり強くものを言ったりしなければなりませんので、そのせいで口が悪いと思われてしまいます。
■2. やることが雑
性格が悪いわけでもなく、どちらかと言えば優しいんだけど、口が悪いしやることなすこと何だか雑…という人はいませんか?
そういう人はおおざっぱな性格が言動に出てしまっているのかもしれません。よく言えば大らかで優しいのですが、いい加減だったりがさつだったり…そんな雑さが言葉遣いにも表れているのかもしれません。
■3. 見栄を張る
気が小さいタイプの口が悪い人は見栄を張ることが多いです。自分の弱い部分が相手に見えないよう、自分を大きくみせようとするので、口が悪くなってしまいます。
周囲に見下されないよう、弱い部分を見られないよう背伸びをするので、マウントを取ったり、話を盛ったり、行き過ぎると嘘をつくようにもなるので注意が必要です。
■4. 謝らない
プライドが高いタイプの口が悪い人は謝りません。自分が1番偉い、自分の意見が絶対に正しいと思っているので周囲を批判したり攻撃したりし、それで誰かが傷ついてしまっても、もし自分が間違っていたとしても謝らないので苦手に思われることが多いです。
■5. 揚げ足を取る
根本的な性格が悪い、というよりも毒舌キャラを演じたいタイプの口が悪い人は、他人の揚げ足を取って注目を浴びようとします。
信頼している相手ならば「イジリ」がテレビのように面白おかしく受け取られることもありますが、言われたくないことをズケズケと言われて傷つく人が出てきたり、周囲もそんな様子をみて口が悪い人にマイナスなイメージを持ったりと、現実はそんなに甘くないようです。
口が悪い人の特徴5個[職場]
職場に以下のような特徴に当てはまる人がいたら、その人は口が悪い人だと思ったほうが良いでしょう。
■1. 自分のミスを認めない
プライドが高いタイプの口が悪い人は、職場でミスをしても認めない、謝らない、他人のせいにするといった行動が見られます。表立って口が悪くなくても、陰では何を言っているかわからないので警戒しましょう。
また、注意をされたときに「ハイハイすみませんでした!」といった半ば逆切れに近い謝罪をするような人、明らかに反省していない様子が見て取れるような人も危険です。
■2. 他人のミスに厳しい
自分のミスは認めないけれど、他人のミスにはネチネチと厳しく言うタイプの人も、口が悪い人である可能性が高いです。
過去のミスを持ち出して必要以上に攻撃したり、それについて周囲に同意を求めたりするような人に対しては、日ごろから口が悪く苦手だと思っている人が多いのではないでしょうか。
■3. 弱い立場の人にだけ強気
上司やお気に入りの異性や後輩にはヘコヘコして、弱い立場の人、気に入らない人だけに強気な態度を取り悪い言葉を浴びせている人がいたら、その人は間違いなく口が悪い人です。
こういうタイプは気が弱いのにどこかプライドが高いので、立場が上の人には強く出ることができません。上司に相談して一喝してもらえばすぐにおとなしくなる可能性が高いでしょう。
■4. 注意してくれる人がいない
間違いを指摘してくれる人がいなければ、悪い部分に気付いたり改善したりすることは難しいです。
もし職場で好き勝手して口も悪いのに誰も注意しない、という人がいたらその人はもう社内で皆に諦められていると認識して良いと思います。
攻撃されるのは辛いですが、あまり真に受けず、適度な距離で付き合っていくのが良いのではないでしょうか。
■5. 男性の多い職場である
男性が8割を超えるような職場の場合、女性への配慮などが薄れるため、社員同士の会話の中でも口が悪くなることが多くなります。社員同士の仲が良ければ、それは悪いことではないのかもしれません。
そんな男性ばかりの中にずっといると、女性も気づかないうちに影響を受け、口が悪くなってしまうこともあります。育ちだけでなく、職場そのものの環境なども口の悪さに関係することがあることを覚えておきましょう。
口が悪いけど優しい男・彼氏との恋愛は?別れるべき?
口が悪いけど優しい男性を好きになってしまった、今付き合っている男性がまさに口の悪い人だ、という方。その恋愛をやめるべきか続けるべきか、悩むことはないでしょうか。
もしあなたが相手の言動に傷つけられることが多ければ、終止符を打つことをおすすめします。どれだけ優しい部分があっても、相手の言葉に精神的なダメージを受けるのであれば、それは立派なDVです。
しかし、もし相手の口が悪くてもイヤな気分にならない、居心地が良いというのであれば、相手は不器用なだけ、環境によって口がわるくなってしまっただけの可能性が高いです。
優しいし不快にならないけど言葉遣いが悪いのが嫌だなと思うのであれば、そのことを伝えてみて、相手が変わってくれるのかを見てみるのも良いでしょう。ぜひ今の気持ちを大切にして、相手との関係を深めていってください。
口が悪い彼女との恋愛は?別れるべき?
好きな女性や彼女の口が悪い場合も見極めのポイントはほぼ同じ。もしあなたが不快になる、どう聞いても悪口や不満ばかり言っているのであれば、その恋愛はやめるべきです。
今はあなたに対して優しいかもしれませんが、気に入らないことがあれば攻撃的になったり、別れた後にあることないこと周囲に言いふらされたりするなんてこともあるかもしれません。
しかし、ただ言葉遣いが悪いだけだったり、女性特有のイライラで口が悪くなってしまっているのであれば、あなたがそれを受け止め、良いことではないと上手に指摘してあげましょう。
彼女が改善する努力をしてくれる人であれば、これからも良い関係を築いていく価値は大いにあるといえます。彼女が甘えたいときに受け止めてあげる器はあったほうが良いですが、なんでも許してしまってはお互いのためにマイナスになることも忘れないようにしましょう。
口が悪い人の対処方法・付き合い方
口が悪い人への対処方法としておすすめしたいのは以下の3つです。
◯適度な距離で付き合う
他人を変えるよりも自分が変わることの方が簡単なので、口が悪いとは適度な距離、必要最低限の関わりを持つよう努力しましょう。関わらなければ攻撃される機会も減り、不快に感じることもあまりなくなるでしょう。
◯イヤなことはイヤだと言う
相手が友人や同僚、クラスメイトなど対等な立場であれば、イヤなことはイヤだとはっきり伝えることも大切です。あなたが不快だった、傷ついたことがわかれば反省する人もいるでしょう。モジモジすると見下されてしまうので、堂々とハッキリと話し、「私はあなたと対等です」と態度で示すことも大切です。
◯指摘してあげる
相手と信頼関係ができているのであれば、口が悪いことで周囲に迷惑をかけていることを指摘してあげるのも優しさです。信頼する相手からの言葉であれば、口が悪い人も真摯に耳を傾けてくれる可能性は高いと思います。
口が悪い人が直す方法・改善方法5個
ここまで読んで「自分は口が悪いのかも」とドキっとした人もいるでしょう。周囲に苦手意識を持たれていては悲しいですよね。最後に、口が悪いのを改善するには具体的にどのような方法があるのかを解説します。
■1. 「自分は口が悪いんだ」と自覚する
最も大切なのは、自分が口が悪い人であることをしっかりと自覚すること。周囲にいくら指摘されても、自覚がなければ直そうとはなかなか思えませんよね。
少しでも思い当たる節があるのであれば「自分は口が悪い」ということを強く頭に置いておけば、改善するためにしっかりと努力できるでしょう。
■2. 正しい言葉遣いを学ぶ
口が悪いということは、言葉遣いが悪い、正しい言葉を選べない、ということでもあります。口が悪い人は自覚をもったら、まず正しい言葉遣いを学ぶようにしてください。
本を読んだり、ニュースキャスターの話し方を聞いたり、マナー講座に参加したり…。とにかく良いと思えることにはどんどん手を出し、良い言葉を身に着けていってください。
■3. 尊敬できる人を見つける
人を見下していては、その気持ちが言葉や態度に出てしまいます。謙虚な気持ちで他人に関わるよう意識することはもちろん大切ですが、その中で「この人の言葉遣いや行動は素敵だな」と思える人、つまり人として尊敬できる人を見つけましょう。
そして、その人のことをよく観察し、どんどんマネをしてみてください。良い人の良い部分を見たり、真似たりするとあなたの体にそれがしみつき、習慣となります。
素敵な人のマネをしているのですから、当然あなたもどんどん心も、言葉遣いも磨かれ、周囲に認めてもらえるような素敵な人になっていきますよ。
■4. 思ったことをすぐに口に出さない
口が悪い人ほど、思ったことをすぐに口に出してしまっています。言葉遣いが直っても、批判や不満を口にしていてはやはり「口が悪い」まま。思ったことはすぐには口に出さず、まず頭の中に一旦留めて、本当に口に出すべきかどうかよく考える習慣をつけてください。
繰り返していくうちに、「これは良いことだから伝えるべきだ」「相手のために言ってあげたほうが良い」「ただの悪口になるからやめよう」といった判断もスムーズにできるようになります。
また、同じ内容でも相手が傷つかない伝え方、不快にならない言葉の選び方ができるようにもなっていきます。
■5. 感情のコントロールをする
イライラしない人間などほとんどいません。しかし、イライラした感情をそのまま言葉に出す人は少ないです。口が悪い人は、感情のコントロールがうまくできていない場合が多いですから、感情のままに行動したり言葉を発したりすることをしないよう訓練しましょう。
イライラしたらトイレやロッカールームなど、1人になれる場所に行って頭を冷やす、イライラしたら深呼吸をするなど、気持ちをそのまま言葉にして相手にぶつけないよう色々と努力をしてみてください。
慣れてくれば言葉を飲み込むことも上手になり、口が悪い人を卒業することができるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、口が悪い人の心理や特徴、対処法、更に口が悪いのを改善する方法まで徹底的にご紹介しました。性格に問題がある人だけでなく、単純に不器用な人や育ちに影響されている人もいます。相手がどういう経緯で口が悪くなったのかを見極めれば、上手に付き合っていくことができるでしょう。
また、自分が口が悪いかなと思う人は、この機会にぜひいろいろな改善方法を実践し、自分で変わる努力をしてみてください。
口が悪い人のすべてが悪ではありませんが、口が悪くない方が良好な人間関係を築き、楽しく日々を過ごせると思います。口が悪い人も、それによって傷つく人も少しでも減っていくと良いですね。