仕事がうまくいかない、人間関係で悩んでいる、恋人やパートナーとの付き合い方が難しい、お金がなくて困っている…。生きていく上で悩みはつきものですが、そんなとき頼れる人は近くにいますか?
お金や仕事、人間関係、子育てについてなど、すぐに相談できる相手がいないというのは非常に孤独で不安なものです。
そこで今回は、頼れる人がいない時の対処方法をご紹介します。現在頼れる人がいなくてお困りの方はもちろん、そうでない方も、今後もし天涯孤独の身になってしまったら、突然頼れる人が誰もいなくなってしまったら、というときのための参考にしてみてくださいね。
辛い時・困った時に頼れる人がいない…孤独…
人生は常に順風満帆ではなく、辛いこと、困ったことも起こります。そんな時に相談したり「助けて!」といったりできる相手、つまり頼れる人がいないというのは非常に孤独です。
実際、ある調査によると日本は世界と比較しても頼れる人がいない、孤独だと感じている人が多いようです。
「頼れるのは家族のみ、近所の人や友人にはいざというとき頼れない」と思っている人も少なくありませんが、天涯孤独という方だけでなく、家族はいるものの核家族化が進んだことで大切な家族にも頼ることができない、という人が増えています。
孤独を感じる人、困ったときに頼れる人がおらず路頭に迷っている人は、想像以上にたくさんいるのかもしれません。
一人暮らしや独身で頼れる人がいない
「一人暮らしをしていて実家が遠い」「親をあてにできない」「独身で頼れる人がない」「家族や友達もいない」。
そのような場合、特に不安を感じてしまいますよね。若い頃はまだよくてもシングルマザーや老後生活だと余計にそんな思いが強くなってしまいます。
日本人は恥の文化があり、助けを求めることにためらいを感じる人が少なくありません。また、知らない人とかかわることに不安や恐怖を感じることも少なくないでしょう。
そんなときは、勇気をもって行動してみてください。日本では公的機関やNPOが他の国より充実しています。少しずつでも変われるきっかけがつかめるはずです。
頼れる人がいない時の対処方法10個
頼れる人がいないからといって、職場や夫婦、子育て、人間関係、お金などの様々な問題が避けて通ってくれるわけではありません。頼れる人がいなくても、困難に直面したら、それを乗り越える必要があります。ここからは、頼れる人がいない時の対処方法についてご紹介していきます。
■1. 相談窓口に行く
お金、育児、離婚といった悩みやトラブルには、企業や自治体などが設ける相談窓口が存在します。話を聞いてくれるのはその道のプロフェッショナルであることが多く、非常に頼りになります。
相談窓口で悩みを打ち明けたりすることは単純に心が軽くなるだけでなく、具体的なアドバイスをもらうこともできるのでおすすめです。
また、漠然とした孤独感や寂しさ、不安を抱える人の心の相談ダイヤルというのも近年は増加しています。身近な人には打ち明けにくい悩みなどは、思い切って知識ある第三者に相談するとよいかもしれません。
■2. 専門部署・機関に相談する
あなたが抱える問題を専門的に扱う部署や機関があれば、そういった場所に相談に行くこともできます。例えば職場内でのトラブルで悩んでいる場合には、専門の部署や窓口に相談に行くと良いでしょう。
会社自体に問題があるという場合には労働基準監督署などに行って話を聞いてもらうこともできます。学校内での悩みならば先生だけでなく内容によっては教育委員会などの力を借りることができますし、産前産後に頼れる人がいない場合には自治体やNPO法人などに相談すればアドバイスをくれたり、力を貸してくれたりすることもあるでしょう。
前述の相談窓口から専門的な機関へ誘導してくれることもあるので、頼れる人がいない、という人はやはり、思い切って第三者の力を借りると良いかもしれません。
■3. ボランティアに参加する
天涯孤独や家族との不仲など、頼れる人がいない理由は様々ですが、「出かける機会がなく友人がいない」という方も多いのではないでしょうか。
そういった方は興味のあるボランティア活動に参加し、多くの人と触れ合うのがおすすめです。奉仕をすることで、あなたは誰かの役に立ったり頼られたりし、孤独な気持ちが薄れていきます。
また、「自分も誰かに頼ってみようかな」という気持ちにもなれるかもしれません。ボランティアを通じて出会った人の中には、あなたの心の内や深刻な悩みを聞き入れてくれる人がいるはずです。
■4. サークルなどに参加する
学校や職場の中、またママ同士などには、共通の目的や境遇を持つ人が集まる部活やサークルが存在します。クラスで、職場の部署で頼れる人がいない場合には、こういったサークル活動に参加してみるのも1つの方法です。学校内や職場内で自分の新たな居場所を見つけることができるかもしれません。
また、孤独な育児で悩みが尽きないという方は、ぜひ月例の近いお子さんを持つママたちが集まる児童館や市、NPOなどのサークルに参加してみましょう。
同じ子を持つ親同士、悩みを打ち明けあったり共感したり情報を交換したりする中で、あなたが抱える問題が解決することもありますし、サークルの中で出会ったママの中に頼れる人が見つかるかもしれません。
■5. 地域の行事などに参加する
昨今はご近所付き合いも希薄となり、隣人の顔や名前、家族構成などを把握していない、という地域も増えてきています。周囲に人がいるのに頼れる人がいない、というのは非常に孤独ですよね。
そんな方はぜひ町内会に入会したり、地域の集会や行事に積極的に参加したりしてみましょう。ご近所の方との繋がりが生まれる中で、もしもの時に頼れる人が現れるかもしれません。
独居のご老人はもちろんですが、いわゆる「ワンオペ育児」で日々不安な方、独身の一人暮らしで寂しいという方も、地域のネットワークに所属することで、今抱えている様々な不安や悩みから解消されるのではないでしょうか。
■6. SNSの活用
時代に則った対処方法の1つとしてSNSの活用が挙げられます。SNS上では、趣味や地域、年齢、境遇などが似たような人が繋がりを求めています。
妊娠中の方なら同じ妊婦さん、子持ちの方は月齢の近い子供を持つママ同士、学生さん同士など、SNS上では顔は見えないものの、似たような境遇の人が繋がることができます。
「ネット上の付き合いなんて」と思うかもしれませんが、意外と共通の何かを持つ人同士、更に顔が見えない相手には悩みも打ち明けやすいという人も多いです。
もし頼れる人がいないことで1人の時間に強い孤独感を持っているのであれば、心の拠り所を求めてネットの世界に飛び込んでみるのも1つの方法だといえるでしょう。
■7. 仕事やコミュニティを変える
職場や学校内、地域の中で頼れる人がおらず、精神的にとてもつらいと感じるようであれば、思い切って転職や転校、引っ越しなどをしてみるのも良いと思います。
簡単にできることではありませんが、あなたが心を病んでまでその場に留まり続ける意味は何でしょうか?頼れる人が欲しいけどできない、そんな状況が耐えられないのであれば、自ら行動を起こし、環境を変えていくしかありません。
頼れる人がいる場所に所属したい、という気持ちが強いのであれば、そういった場所が見つかるまで動き続けることも時には重要です。
■8. 趣味を見つける
今のあなたには「好きだ」と思えることがありますか?もしなければ、趣味を見つけることを始めてみてはいかがでしょうか。
頼れる人がいない、1人で思い悩むのがつらいと思い悩む時間に、好きなことをして心穏やかに過ごすことができれば…。「好きなことのために頑張って仕事をしよう」「学校では勉強を頑張って、帰ったら趣味の時間にしよう」と、気持ちが軽くなると思います。
また、サークルに参加することなどと同様に、共通の趣味を持つ人との繋がりができれば、新たな出会いの中であなたが頼れる人も見つかるかもしれません。
■9. 思い切って周囲の人に声をかけてみる
「天涯孤独で誰にも頼れない」「困っていても近くに頼れる人がいない」そんな方は勇気をだして「助けてください!」と声をあげてみましょう。
職場で頼りになりそうな人を思い切って食事に誘って悩みを相談させてもらう、学校でよく話す友人に心の中をさらけ出す、育児が孤独なら外にでて、ご近所の人に挨拶をするところからはじめ「実は~で大変で…」と打ち明けてみる…。
抱えている悩みや問題を誰かに話すというのは、決して簡単なことではありません。しかし、黙ったままで「頼らせてほしい気持ちを察してください」と思っていても、多くの人は察してくれないでしょう。
頼れる人が欲しいのであれば、誰かに寄り掛かることや、恥やプライドを捨てて自分をさらけ出すなど、自ら行動を起こしていくことも重要なのです。
■10. 自分の気持ちを変える努力をする
思い切って孤独だと感じる自分の気持ちを変えるよう努力するのも、頼れる人がいない時の対処法の1つ。実は「本当に心の深い部分にある悩みは誰にも話せない」という人は意外と多いです。
1人で育児をしていてノイローゼになりそう、お金で困っているなど物理的な問題であれば、誰かに頼ったり然るべき機関に行って助けてもらったりすることが必要となりますが、精神的に頼れる人が欲しいと思っているのであれば、考え方を少し変えてみてはいかがでしょうか。
「誰かに頼りたい」と思うことは決して悪いことではありませんが、あなたが思っている以上に、多くの人は精神的に誰かに寄り掛かることをしていません。そう思えば、あなただけが孤独で、あなただけが辛いわけではないのだと、少し頑張れる気がしませんか?
とはいえ心の限界を迎えるまで頑張ってはいけません。無理はせず、誰かに頼りたいという心のSOSにも耳を傾けてあげてくださいね。
頼れる人がいないときの逃げ場所は?
身近に頼れる人がいなくて孤独だ、問題を抱えているけど相談できる人がいない、という場合に逃げ場所があれば救われる人はたくさんいます。家族や友人、学校や職場の人などに頼ることができない方の逃げ場所として、以下をおすすめします。
・問題別の相談窓口(ネット検索、役所などでも教えてくれます)
・こころの相談窓口(電話やラインなど)
・お寺(人生相談を行っているお寺があります)
・SNS(攻撃的なサイトなどもあるので慎重に探しましょう)
孤独で辛い気持ちを紛らわせたいのであれば、気分転換として1人カラオケや漫画喫茶、バッティングセンター、スポーツジムなど「1人客」の多い場所で体を動かしたり何かに集中したりして、孤独感から解放されるのも良いでしょう。
成人しているのであれば、1人客の多い飲み屋で1人飲みを楽しむのもおすすめです。お酒の席での出会いの中で、親しい友人や頼れる人がみつかることもあるかもしれません。
お金で頼れる人がいないときの対処方法
お金の問題は相談しづらい内容の中でも上位に入る方が多いのではないでしょうか。お金に関する相談ができても、簡単にお金を貸してくれる身内や友人はなかなかいない、という方も少なくありません。
もしあなたがお金で頼れる人がいない場合には、迷わず国の制度を利用しましょう。制度として代表的な生活保護以外にも、さまざまな制度があるので、まずは自治体に相談してみてください。
同時に、生活の中でのお金の使い方を見直し通信費や保険、光熱費など節約できる部分は節約していくこと、現状の収入以上に稼ぐ方法はないかなど、自身での努力も怠らないようにしましょう。
仕事で頼れる人がいないときの対処方法
仕事で頼れる人がいないときの対処方法は大きく3つです。
◯「できません」「一緒にやってください」とハッキリ伝える
あなたが自分の意見を強く言えない場合、頼まれないから任せている、断らないからどんどん仕事を持ってこられている可能性もあります。察してもらおうとせず、「NO」という勇気や「手伝って」と人を頼ることで周囲と協力しながら仕事を進められるようになるかもしれません。
◯通報・報告する
明らかなパワハラやいじめ、ブラック企業で頼れる人がいないのであれば、労働基準監督署に通報したり、パワハラセクハラなどの社内の相談窓口に報告したりしましょう。通告や注意を受けることで、環境が変わるかもしれません。
◯仕事を辞める
前述しましたが頼れる人がいない職場にいて非常に辛いのであれば思い切って辞めるのも1つ。決して「逃げ」ではありません。居心地が良いと思える職場や仕事を見つけましょう。
子育て・出産後に頼れる人がいないときの対処方法
天涯孤独、家族と不仲、親は遠方にいる、さらに夫は毎日帰りが遅い、シングルマザーなど、様々な事情で出産後や子育て中に頼れる人がいないという方もいます。
頼れる人がいない育児はとても孤独ですが、公園や児童館、支援センターに足を運びママ同士の会話を楽しんだり職員さんに相談したりするなど、大人同士の会話をすることで精神的に救われる部分もあります。
夜泣きで眠れない、腱鞘炎や腰痛で辛いといった場合には、安価で頼めるシッターさんもいますし、一時保育を利用することも可能です。
大切なお子さんですが、2人っきりでずっといると心身ともに追い詰められてしまうことがあります。「1人の時間」を作ってリフレッシュすれば、また新鮮な気持ちでお子さんと向き合うことができるのではないでしょうか。「お母さんなんだから」という言葉に縛られず、自分の体調や心の声を大切にしてあげてくださいね。
専業主婦で頼れる人がいないときの対処方法
親しい、頼れる存在を作りたい!と思っても「お金を自由に使いにくい」という専業主婦の方もいるかもしれません。お子さんがいる専業主婦の方は、前述の通り児童館や支援センターでママ友ができれば、お互い頼れる仲に発展できる可能性があります。
また、ネット上で専業主婦仲間を作れば、スマホ1つで孤独な日中に楽しく盛り上がることができます。専業主婦ならではの苦労や様々な情報を分かち合う中で、頼れる人ができるかもしれません。
専業主婦の方は頼れる人がいないだけでなく、外との関わりがないことで孤独感がより強くなることも多いです。思い切って自分が楽しめる時間を作ることや、空いている時間にボランティアなどに参加するなど、外に積極的に出ることで、孤独感から解放されることもあるのではないでしょうか。
離婚しても頼れる人がいないときの対処方法
離婚したい、と思っていても頼れる人がおらず、離婚後の金銭面や育児、家事など様々な問題を1人で抱えることが不安だという方は、まずは自治体や、離婚に詳しい弁護士さんに相談しましょう。自治体窓口での相談は無料ですし、弁護士さんに相談して法的措置を取れば慰謝料などをきちんと受け取ることができます。
とはいえ、離婚後の生活で頼れる人がいないのも不安だと思います。お子さんの預け先や就職などについても自治体に相談するのがおすすめです。生
活が安定する中で、日々家事や育児に追われていて頼れる人がいない、という場合にはお金を払ってシッターさんや家事代行を頼んでリフレッシュする、食材の宅配サービスを利用し買い物に行く時間を減らすなどの工夫をしましょう。
パートナーがいないという精神的な孤独感がある方は、SNSなどで共通の趣味や境遇を持つ方を見つけ、色々な話をするのも気分転換になると思います。
高校生で頼れる人がいないときの対処方法
高校生で頼れる人がいない、というのはとても不安です。天涯孤独な方や家族が忙しく常に家にいない、不仲などの理由で頼れる人がいない場合には、学校やアルバイト先などの外の世界に目を向け、頼れる人を見つけてみてはいかがでしょうか。
高校の中で頼れる人がいない場合にも、習い事やアルバイト先など、学校以外の場所での人間関係を大切にし、頼れそうな人を作ると良いでしょう。高校生は、体はほとんど大人ですが、まだまだ精神的には未熟ですから、「自分で何でもできる」と思わず、人に頼りたい、甘えたい、助けてほしいという気持ちを大切にしてください。
また、高校生というと反抗期の真っ只中という方もいるでしょう。実は家族は、あなたが思っている以上に頼りになるかもしれません。素直になれない年頃ですが、家族との会話や時間を大切にする中で「頼れるのは家族だ」ということに気付けることもありますよ。
大学生で頼れる人がいないときの対処方法
大学生になると親元を離れ1人暮らしを始める方もいます。知らない人ばかりの土地で、頼れる人がおらず孤独を強く感じることもあるかもしれません。
そんなときにはアルバイトやサークルなどに積極的に参加するようにしましょう。人との関わりがあれば孤独感は薄れますし、様々な人間関係を作る中で、身近に頼れる存在を見つけることができるかもしれません。
大学は高校までと違い、毎日通う必要がありません。クラス、というものもないので友達が作りにくく、頼れる人がいないと思う人もいるでしょうが、大学生にもなると自分の授業の時間に来て帰宅する人も少なくありません。「自分だけが孤独」だと思わず、講義の時間や内容に集中することも大切です。
まとめ
今回は、頼れる人がいない時の対処方法をご紹介しました。金銭的、物理的、精神的…頼りたい場面は人それぞれですが、頼れる人がいないと多くの人は不安で孤独です。
そんな時にはぜひ行動を起こしたり気持ちを変えたりしてみましょう。そうすればきっと打開策が見つかったり、頼れる相手が現れたりします。頼れる人や気持ちが安らぐ方法を見つかると信じ、自分からアクションしてくださいね。