頭が固い人の原因・特徴15個と対処・改善方法！視野が狭い？

頭が固い人と一緒にいると疲れますよね。こっちが合わせなければならないし、ちょっと意見すると倍になって返ってくるし、ストレスが溜まります。でも、頭が固い人には長所もあるんですよ。

今回は、頭が固い人の特徴を徹底解説し、対処法と改善策も紹介します。

「頭が固い」とは、思考の固さを意味します。外部の意見や共感、同調などに対して、自分の思考に影響を及ぼさず、そのままの状態を保ち続けます。

意志が強く流されにくい反面、自分の考えに固執し、別の意見や自分の間違いをなかなか認められません。

簡単に説明すると、人の意見に全く耳を貸さず、自分の考えを貫き通すのが「頭が固い人」となります。それによって、物事が良い方向に転じることもありますが、多くはマイナスの評価をする際に使われる言葉です。

「頭が固い」の類語には、以下のようなものがあります。

・石頭
・頑固一徹
・カタブツ
・柔軟性がない

「頭が固い」の反対語は、以下のようなものがあります。

・頭が柔らかい
・柔軟
・大らか

類義語、反対語を見るとわかりますが、頭が固いよりも柔らかい方が、イメージが良いと感じる人が多い傾向にあります。頭が固いのは、決してデメリットばかりではないのですが、物事に対して柔軟さがあるほうが、本人も周囲もやりやすいケースが多いのでしょう。

人の思考や価値観は、自分の経験によって培われます。そのため、頭が固い人は自分の考えを全うして成功した経験、もしくは人に従って失敗した経験があり、それが原因で「信じられるのは自分のみ」という偏った思考になるケースが多いです。

誰もが成功も失敗もするものですが、頭が固い人の場合、同じ場所や同じ人と長く関わる環境で、経験パターンが少なくなります。狭い世界しか知らないので、より一層自分の中で常識が強固に確立され、そぐわない意見に対して強い拒否反応を見せるようになるのです。

また、真面目な完璧主義の性格が、頭を固くする原因にもなります。その場の雰囲気やメンバーに合わせた臨機応変な対応が苦手で、わかりやすいルールに縋ってしまいます。自分の価値感を持っている反面、そこからはみ出るととたんに自信をなくし、新しい選択が選べないのです。

頭が固い人の性格の理解を深めれば、今よりも上手にコミュニケーションがとれるでしょう。まずは、頭が固い人の性格的特徴を解説します。

頭が固い人はとても真面目な性格をしています。何でも正面から受け止め、一生懸命応えようとするのが特徴です。仕事や勉強など、やるべきこともきっちり行います。コツコツと努力を積み上げるタイプです。

真面目な性格は頭が固い人の長所なのですが、その分面白みに欠けるところがあります。ちょっとしたユーモアが場の空気を良くするものですが、真面目なので「笑っている場合ではない」と、息抜きもせず頑張ってしまいます。

自分を基準に常識を考えるのが、頭が固い人の特徴です。物事を自分の物差しで測るので、非常に視野が狭くなります。人によって感情や選択には差がありますが、頭が固い人は自分の想像の枠からはみ出る事例を理解できません。

わからなくても人を尊重できれば良いのですが、困ったことに「自分が理解できない＝悪」という思考をしています。そのため、自分に反する意見は否定・反論し、なかなか受け入れてくれません。

自分が決めたことは、頑なに譲らない頑固さがあります。1つの考えに囚われやすく、一度決めたら周囲からの意見が耳に入りません。「これが正解」と思い込んでしまうため、新しい情報やアイディアがあっても、最初から否定的な視点で見てしまうのです。

しかも、途中で「あっちの方が良いかも…」という思いが過ぎっても、素直に認められません。決断を覆すのは恥だと思っているので、頑固に自分を通そうとします。

頭が固い人は自分の狭い価値観の世界でいきているので、とても保守的です。昔ながらの風習は歴史という根拠があるので、懸命に守ろうとします。一方、新しいものには警戒心たっぷり。可能な限り避けて通ろうとするのが特徴です。

人間関係も例外ではありません。古くからの付き合いがあれば、相手の言葉に耳を傾けます。しかし、初対面や継続的な付き合いがない相手には心を許さず、話に対しても否定的な姿勢です。

固定概念とは「凝り固まった考え方」を意味します。頭が固い人は自分の経験から得た思考や知識を信じ、それ以外は疑ってかかるのが特徴です。そのため、自分とは違う思考や意見は、最初から「それは違う」と決めてしまいます。

常識は時代と共に変化し、情報は常に更新されるものです。しかし、頭が固い人はいつまでも自分の固定概念に縛られるため、しばしば時代に取り残されてしまいます。

頭が固い人は特徴的な行動で、周囲を困惑させてしまいます。頭が固い人の行動の特徴について解説していきましょう。

頭が固い人は頑固なので融通が利きません。特に、決まりについては厳しく、周囲に影響がなくても、「決まりだから」と、頑なに守ろうとします。状況によって柔軟な対応ができないのです。

発言に対しても同様で、一度言葉にしたら、後から取り消すのを認めてくれません。いつまでも「あなたはあの時このように言った」と、しつこく指摘を続けます。

基本的に人の話を聞かず、「自分が最も正しい」と思っているので、何でも1人で解決しようとします。それで、事が上手く収まれば問題ありません。むしろ、最後まで自力で頑張るのは素晴らしいことです。

しかし、解決できなかったら大変です。問題が大きくなってから周囲が気付き、「何で相談してくれなかったの！？」という事態に陥ってしまいます。

THE！真面目なので、言葉を真正面から受け入れてしまいます。社交辞令や冗談が全く通じず、真に受けてしまうのです。

社交辞令で誘われると、「いつにしますか？」と速攻話を進めようとします。相手が困っていても気付けません。また、誰もがわかるような冗談を信じ込んでしまい、周囲を驚かせることもあります。

どちらも笑って済ませられれば良いのですが、「あなたの言ったことを信じたのに！」と怒ってしまうので、周囲は対応に苦慮します。

頭が固い人の真面目さは、特にルールや規則に向けられます。守るべき決まりは、きっちり守るタイプです。しかも、周囲にも自分と同じ対応を求めます。

もちろん、決まりを守るのは当たり前で重要です。決まりを守らない人に声をかけるのは、むしろ誉められる行動になります。しかし、頭が固い人は違反者に対して厳しく、うっかりミスでも許してくれません。「なぜ守らない！？」と糾弾するので性質が悪いです。

思考にゆとりがないのも、頭が固い人の特徴です。あいまいな状態が耐えられず、何でも明確にしようとします。我を通そうとするのに、自分が決断する立場になると、後で文句を言われたくなくて、相手に同意をとりたがるのです。具体的には、以下のような行動が挙げられます。

・「どちらでもいい」と言っているのに「どっちなの？」としつこく聞いてくる
・単なる雑談に結論を求めてくる
・質問に対して「はい」「いいえ」で答えを求めてくる

気楽に話したいだけなのに、頭が固い人がいると討論のようになってしまうため、非常に疲れます。

仕事では頭の固さがプラスとマイナス、両方に作用します。頭が固い人の職場、仕事での特徴を解説していきましょう。

頭が固い人は仕事の納期を命がけで守ります。これは素晴らしい長所です。定められた納期内にきっちり仕事を仕上げてくるので、周囲から厚い信頼を得られます。

しかし、自分が納期を守る分、周囲にも同じレベルを求めます。もちろん、納期を守るのは円滑な仕事をする上で不可欠ですが、場合によっては優先順位が変わることもあるでしょう。そのような要素を一切加味せず、「とにかく守る」を追求するのが頭が固い人です。

上司から「その納期は後ろにずらせるから、今日は残業しないで帰っていいよ」と言われても、やり切ってしまいます。後には引けない性格なのです。

ルールに厳しいのでマニュアルも厳守です。教わった通りに手順をしっかり守ります。そのため、ミスも少なくなります。

しかし、発展は望めません。自分で工夫してやり方を変更する考えはないからです。マニュアル通りにやるのが一番安心できるのです。仮に、誰かからもっと良い方法を提案されたとしても、「マニュアルではこうなってるから」と拒否。明確なマニュアルがあると、他の方法を一切認めてくれません。

頭が固い人は職場でも自分が一番正しいと思っていて、「間違った人、楽をしようとしている人はいないか」を、常にチェックしています。自分の仕事だけに集中すれば良いのに、人の仕事状態まで知りたがるのです。

しかも、明確なマニュアルのある仕事だけではなく、暗黙の了解的な内容までチェックします。特に上下関係にはうるさく、決まりでもなく、上司や先輩も全く気にしてないのに、自分基準で周囲をチェックして「これはダメ」「こうしなさい」と命令してくるので厄介です。

ミスや失敗にも厳しく狭量です。小さなミスも鋭く指摘。あいまいな状態で受領したり、何も言わずに修正したりはしません。そのため、頭が固い人と仕事で関わると、何かと手間がかかるし緊張感があって気が休まりません。

しかし、ミスや失敗に厳しいのは、仕事にとって重要でもあります。特に、経理や受発注など、小さなミスが大きなトラブルを引き起こすような仕事では、頭が固い人が周囲を助けるシーンが多くなります。厳しくて扱いにくいけど、いないと困る重要な存在です。

頭が固い人には忖度も甘えもありません。自分が「正しい」と思ったら、相手を問わず主張します。同調圧力もお構いなしです。そのため、上司や部下との喧嘩が多くなります。上司からの無茶振りを正論で拒否しようとして喧嘩、部下に暗黙の了解を押し付けて喧嘩、場合によっては取引先とも喧嘩してしまいます。

自分の主張は正しいという確信があるため、間違った意見に従うのがどうしても嫌なのです。能力が高くても、喧嘩が多いと人間関係に問題を抱えて、周囲から疎まれてしまいます。そのような状況に納得できず、頭が固い人は更に衝突を繰り返し、最悪職場で孤立状態となります。

頭が固い人はイレギュラーが多くオーダーメイドの恋愛は、苦手な傾向が強いです。わかりやすい答えがないため、交際そのものをストレスに感じるタイプもいます。

消極的ですがこだわりが強いので受け身でもなく、アプローチされても興味がない相手には無反応です。好きな人ができても頭が固いため、アプローチが上手くいかず玉砕することも多いでしょう。年齢＝恋人いない歴率も高くなります。

数ある難関を乗り越えて交際に発展した場合、以下のような恋愛傾向が見られます。

・手順を踏みたがる
・自分のルールを押し付ける
・束縛が強いのに自分はマイペース

何せ頭が固いので、恋愛は一方通行になりがちです。相手が大らかで柔軟ではない限り、恋人との衝突は多く、せっかく交際が始まってもなかなか長続きしません。

しかし、良いところもあります。倫理に反することを嫌うので、浮気の心配はありません。

「頭が固い」はマイナス評価に良く使われる言葉ですが、長所もたくさんあります。

・自分をしっかり持っている
・規則正しく規律を守る
・やるべきことを真面目にきちんと取り組む
・一度決めたことを全うする
・慎重で手堅い

真面目できちんとしているので、ズルをしたり嘘をついたりはしません。取り扱いは少々めんどうですが、信頼に値する人格者です。また、一度自分で決めたら最後まで突き進む粘り強さがあるので、難しいことを成し遂げる能力も高いです。

それでいて、慎重で手堅いので、無謀な行動はしません。何かとめんどうではありますが、理不尽なとばっちりを受ける心配はないので、安心して付き合える相手だと言えるでしょう。

頭の固さを活かせる環境に身を置くと、最大限に能力を発揮します。頭が固い人自身も余計なストレスがかからないので、のびのびと活躍できるでしょう。

頭が固い人には、以下のような短所があります。

・人と衝突しやすい
・想像力が弱く自由な発想が苦手
・認知のゆがみが生じやすい
・未知なる分野に物怖じする

一度決めたら曲げられないので、人との衝突はどうしても多くなります。特に、適当でだらしない相手は許しがたく正面衝突。譲った方が自分も周囲も楽だとわかっていても、「相手の方が間違っている！」という気持ちを収められず、結果的に頭が固い人の方が周囲から疎まれてしまいます。

また、自分の常識を基準に物事を考えるので、どうしても視野が狭くなり、少ない選択肢から無理矢理答えを出すので、認知のゆがみが生じやすくなります。「もっと楽に生きればいいのに」と周囲は思いますが、頭が固い人はそれができないのです。

その他、思考がカッチリしている分、自由な発想、人をあっと驚かせるような斬新なアイディアを考えるのが苦手です。自分がわかる世界を好み、未知なる分野は避けて通ります。

頭が固い人と日常的に接しなければならない場合、コミュニケーションを最低限にしつつ、上手く付き合っていくしかありません。そこで、頭が固い人の対処方法を伝授します。

頭が固い人は自分の考えが確立されていて、それが正解だと信じて疑いません。「いいから自分の話を最後まで聞け！そうすれば納得できるから！」という心理状態です。

ですので、まずは相手の話をじっくりききましょう。最後の結論まで、とりあえずあなたがひたすら聞くのです。口を挟まず頷きながら聞きましょう。仕事等重大な内容は、メモをして不明点を後で質問できるように整理すると良いでしょう。

意見交換しなくても良い状態ならば、話を聞き終わった後「そうなんだね」と共感して終了です。仕事などで話し合いが必要な際は、頭が固い人が最後の結論まで述べた後に、確認や質問を順番に1つずつしていきましょう。会話の主導権を相手に渡しているように思わせておいて、あなたがしっかり話題をコントロールするのがポイントです。

頭が固い人は自分の意見以外は全否定の傾向が強く、聞いていて反発心が生じるものです。しかし、反論すると更に反論を倍返しされて、余計にめんどくさくなってしまいます。譲れる部分は、あなたが可能な限り譲ってあげましょう。その方が、あなたのストレスも軽く済みます。

特に、雑談からの主張や、特に重要でもない小さな決め事などといった負担のない選択は、ガンガン譲ってあげるべきです。選択肢を頭が固い人に委ねて、あわよくば丸投げしてしまいましょう。頭が固い人に信頼して任せれば、機嫌良く張り切ってくれます。

譲れない部分は、頭が固い人と衝突するとわかっていても譲ってはいけません。一時の楽を選ぶと、返って大変になってしまいます。この時、頭が固い人と1対1でやり合うと、意気揚々と主張してくるので対応が難しくなります。味方をつ付けて数の多さで対抗しましょう。

対策として、計画と根回しは外せません。あなたの主義主張を通すために、前もって周囲に説明し賛同してもらえる環境作りをするのです。多数決で完全勝利すれば、頭が固い人も納得せざるを得ません。

自分の頭の固さに、「もっと大らかに考えられたら楽なのに…」と思う時もあるでしょう。そこで、頭を柔らかくする改善方法を教えます。

頭の固さは経験の浅さでもあります。今まで自分の概念をぶち破る出来事に、あまり出会ってこなかったのでしょう。想定内で生きていると、どうしても自分の考えに固執してしまいます。頭を柔らかくするには、多くの価値観に触れる必要があるのです。

多くの価値観は、多くの人の話に耳を傾けるだけでも得られます。まずは、人の話をよく聞いて、そのまま受け止めてみましょう。反論が頭に浮かんでも、「こういう考え方もあるのだ」と、グッと飲み込んで最後まで話を聞くのです。

たくさんの本を読むのも良いでしょう。また、インターネットの掲示板やSNSにも目を向けてみましょう。世の中には多くの価値観が溢れています。

人の気持ちを知って寄り添うことでも、頭は柔らかくなります。相手の気持ちを知るために、客観的視点で日常的に人間観察をしてみましょう。どのような時、どんな反応をするのか、表情はどう変わるのか、固定概念を捨てて相手の言動を観察するのです。

頭が固い人は、興味関心が自分の方に向いています。すると、相手の言動や反応も自分基準となってしまい、本当の感情を見過ごしてしまいます。

だから、客観的視点が必要なのです。「自分ならこうするのに…」と、理解不能と感じたときこそ、相手の本質を知るチャンス。じっくり観察して、相手の気持ちに関心を向けましょう。

自分が知っている世界だけでは、固定概念は打ち破れません。頭を柔らかくするには、想定外の出来事に直面するのが一番です。頭が固い人は慎重で保守的ですが、思い切って自分が全く知らない分野に挑戦してみましょう。

そこではあなたが一番の初心者です。先輩たちに囲まれた環境ならば、相手の話をよく聞いて、とりあえず素直に従えるでしょう。

あなたが知らないことをたくさん教えてもらえば、いかに自分が狭い価値観と固い頭で物事を判断していたのか実感できます。新たな世界で人の話に耳を傾け、自分にない価値観を受け止める大切さがわかるでしょう。

頭の固さは思考のクセであり、生まれ持った気質でもあります。頭を柔らかくするには、脳の柔軟体操も効果的です。頭が固い人はわかりやすい答えのある問題に強いですが、あえて答えのない問題や発想力を鍛える問題を考えてみましょう。具体例をいくつか挙げます。

・脳トレクイズに取り組む
・インターネットの掲示板などで人生相談を読み解決策を考える
・小説や漫画、ドラマの最終回のその後のストーリーを考える
・哲学を勉強する

頭が固い人は「え？正解はないの？」「そういう発想？」と、最初はモヤモヤするかもしれません。しかし、繰り返すことでモヤモヤに慣れて、人の考えにも柔軟に対応できるようになります。

頭が固い人は「〇〇するべき」と考え、いつも何かに追われるような切迫感があります。すると、心に余裕がなく、周囲に対しても狭量になりがちです。頭を柔らかくするには、力の上手な抜き方を覚えると良いでしょう。

「どうしても今やらなければならないこと」がなければ、「〇〇したい」を優先しましょう。自分を義務から解放する時間を作るのです。

自分の欲求を素直に認めて満たすと、自然と笑顔が増えます。機嫌の良い時間が増えれば心に余裕ができて、周囲の言動にも過剰に反応せず、大らかに受け止められるようになるでしょう。

頭が固い人との付き合いは、何かと気を使うのでストレスが溜まります。しかし、どんな人にも長所があるものです。

短所が目立つでしょうが、意識的に長所に目を向けてみましょう。相手に興味を持ち、あなたから歩み寄れば、今よりも快適な関係を築けるでしょう。