離婚は辛いですよね。離婚後に元パートナーのことや結婚生活での楽しかったこと、子供のことなどを思い出して後悔することがあるとしたら更に辛いですし、後悔も沢山すると思います。復縁は確かに難しいですし、ハードルも高く、非常にデリケートな問題で片方の想いだけでは叶いませんが、ポイントを抑えて行動すればもしかしたら全くの不可能ということはないかもしれません。
今回は「復縁する確率・期間と、関係修復の5つの方法」についてご紹介したいと思います。
復縁の可能性が高い離婚原因
離婚の原因も人によって様々だと思いますが、復縁の可能性が高いと言われている離婚原因もあります。例えば、「浮気」や「相手の両親・親族との不和や軋轢」、「すれ違い」などがあります。他にも「喧嘩をしてそれがヒートアップした」などもあり、こちらは離婚が成立し、ほとぼりが冷めてから後悔に繋がったりもします。
「きちんと話し合えばよかった」、「愛が冷めたわけではなかった」など後悔するのは自由ですが、離婚はお互いの最終的な結論です。そしてそれが大きなストレスとなり、裁判などで弁護士を挟むなど大事になれば日常生活においての負担にもなりえます。子供がいる夫婦が離婚すればもちろん子供も巻き込まれます。寂しい思いもさせます。「離婚と結論付ける前に一呼吸おいてもよかった」と嘆いても後の祭りです。
復縁したい気持ちが強いのであれば、後悔ではなく「前向きな反省」をしてその気持ちを相手にも伝えましょう。少しでも可能性があるなら誠心誠意をもって望みを持ち続けることが大事です。
離婚後に復縁する確率
厚生労働省の統計(平成26年)によると、婚姻件数64万3749組のうち、夫妻ともに再婚は6万976組(約1割)です。その中には一度離婚した人が同じ人と再婚したケースもあるでしょう。離婚をするのがおよそ3組に1組、約3割なので再婚する人も多いと言えるでしょう。晩年離婚など、離婚する人が多いので復縁の確率は上がっていくかもしれません。
ただ、あくまでも確率なので、その夫婦だった人たちの背景までは見えません。復縁できる可能性もできない可能性もケースバイケースということは変わらないでしょう。自分たちの離婚原因となった背景をしっかり見つめ直し、自分の悪いと思ったところも見つめ直し、復縁に将来的なメリットを感じるのであれば誠意をもって対応していくことが大切です。
離婚後に復縁するまでの期間
離婚後に復縁する際に置く期間を「冷却期間」といいます。これは離婚後の復縁においては「自分の意志や未練が伝わらないための期間」となっていて、離婚した際の状況によっても変わってきますが「これくらいの期間は自分の気持ちを打ち明けるのを避けた方がいい」という目安になります。ただ冷却期間といっても完全に連絡を絶ったりする必要はなく、定期的に顔を合わせたり連絡を取るのはokです。
あくまでも自分の意志や未練が伝わらなければいいので、冷却期間を置いた後に関係を修復させるためにも、ある程度の距離感が保てるなら保っておいたほうが後々の結果に響いてきます。ただ離婚には何らかの理由があるのは当然なので慎重に行動するのが吉です。焦らないようにしましょう。
■〇嫌われている、拒否されているなど相手との溝が深い場合
子供がいる場合は会わせてもらえないほど嫌われていたり、着信拒否などで自分は拒否されていると判断できる場合は、復縁のハードルはかなり高いものと思っておいたほうがいいでしょう。冷却期間は3年から10年ほど置いたほうがいいです。ただそれもケースバイケースですし、復縁できる望みは薄いかもしれませんが、それでも気持ちが本気なら、冷却期間をしっかり置いてからアピールしていきましょう。
■〇普通に会えたり、顔を合わせたりできる場合
子供が理由などで顔を合わせたり、会ったりすることが可能な場合の冷却期間は、「相手がこちらに好意的に歩み寄ってくるまで」とされています。こちらからの気持ちは一切出さずに相手が後悔の言葉を述べてきたり、未練や好意的な態度を見せてきたら、こちらも受け止めて、復縁へのアプローチを重ねていきましょう。かなり好感触だったとしても、慎重さを欠かないように注意してください。
■〇連絡は取っていないし、会う理由もないけど嫌われていないことが明らかな場合
この場合はまず「普通に連絡を取り合える関係」を目指して行動します。メールで「久しぶり。元気にしていますか?」など質問形式で送るのがポイントです。相手も返信しやすいですし、それが続くように仕掛けていきます。今はLINEというアプリもありますが、LINEは未読や既読などが目に見えてわかりますし、既読無視などされると傷ついたり、返信を待ちきれずに何回も送ってしまうなど、相手にも自分にも負担になってしまいます。
気長に待てるという意味ではメールをオススメします。質問形式でメールを送っても、最初は「いきなり何?」と不信感を抱かれ返信はないかもしれませんが、自然に返してくれるようになるまで気長に待ちましょう。その状況になるまでがどれくらいかということを逆算した期間が冷却期間になります。連絡を取っていない状況では相手の状況などもわかりません。まず、第一歩としてハードルの低いところから始めてみましょう。
そして注意しなければいけないことがあります。上記のことを実践して、復縁に一歩前進した方も気を付けていただきたいのが、「再婚禁止期間」(民法第733条)です。これは離婚した女性に課せられる法律で、この期間を超えてからでないと再婚はできないことになっています。法律改正に伴い、この再婚禁止期間が6ヶ月から100日に期間が短縮され、離婚時の妊娠・離婚後の出産をしていなければ100日以内でも再婚できるということになりました。なので、既に相手に恋人がいそうな雰囲気がある場合はとても不利です。離婚してすぐに再婚というのもあまりないとは思いますが、相手の状況をよく知ることから始め、連絡を取り合って仲を深めていきましょう。それが復縁には大事です。
離婚後に復縁する4つのきっかけ
上記にも少し挙げましたが、「離婚後に復縁するきっかけ」は様々です。きっかけは復縁において大きなものになりますし、それで復縁できるかは別ですが、とても有利に働きます。自分の糧や希望にもなるでしょう。いくつかこちらでも挙げたいと思います。
■1:パートナーとの間に子供がいる
パートナーとの間に子供がいて、毎週や毎月会えていたりする場合は、定期的に顔を合わせることになるので会話をしたり、連絡を取る機会も増えると思います。子供が離婚に反対で嫌がっていたり、一緒に暮らしたがっていたりすると、復縁するきっかけになりやすいですし、ハードルも低くなります。傷つけてしまった分も含めて愛情をしっかり注いであげましょう。子供からあなたの話が出たりすれば相手の好感度に繋がったりするかもしれませんよ。
■2:離婚原因の解消
過去の気の迷いでしてしまった浮気や、相手の義理の父母・親族との不和や軋轢、すれ違いなどは時間の経過や、距離を置くことで解消できる場合が多く、喧嘩がヒートアップして離婚までいってしまったケースなどは、冷却期間をしっかり置いてほとぼりが冷めてから、話し合いをしたり、関係を見直すことで復縁を望める場合もあります。離婚の原因が解消されるなら悪い関係がずっと続くということはないと思いますし、本人同士が嫌いあって離婚したわけでもないと思いますので、可能性は大きいと思います。ただ相手はどう思っているかはわかりません。慎重に行動しましょう。
■3:離婚に迷いがあった・後悔がある
離婚自体に迷いや後悔があり、「夫婦を続けていく上で見えてくるものもあったのではないか」などの気持ちが双方にそれとなくある場合は、その気持ちを埋めるように自然と連絡を取り合うようになったり、関係を修復していくケースが多く、復縁が上手くいく場合が多いです。なぜ迷いがあるのに離婚という形をとったのかは疑問ですが、その人たちだけのその時の状況や背景という世界があるので、それを1つずつ紐解いて、どこでどう間違えたのか、何か誤解があったのかなど細かく示唆していきましょう。相手も同じ気持ちならまた恋人からやり直せるかもしれません。
■4:頻繁に連絡を取り合っている・会うことができる
お互いの近況や、子供の状況などを知らせるための義務的な連絡だったとしても関係修復には有効に使えます。連絡を取っているのと取っていないのとでは差は歴然です。会えるという状況は相手があなたを嫌っていた場合は実現しません。それなりの好感度はあると思っていいと思います。子供がいるなら交えて食事をしたり、顔を合わせて笑顔で会話をすれば自然と距離は縮まっていくはずです。ラッキーな状況だと前向きに復縁に取り組みましょう
離婚後に復縁したい人へ。関係修復する5つの方法
関係を修復する方法ですが、こちらも様々です。離婚した背景や状況なども人それぞれですし、ケースバイケースですが、一般的に関係修復に効果的な方法として挙がっているものを紹介したいと思います。ただし、関係修復はあくまで慎重さをもって行動してください。焦りは禁物です。相手の気持ちが一番大事なので、そちらを優先するようにしつつアプローチをしていきましょう。
■1:連絡を取り合う
こちらは上記でも再三述べてきたことですが、連絡を取り合っている方が関係修復においては有利です。連絡を取り合う事すら難しい人がいる中で連絡が取りあえるというのは実にラッキーです。繋がりがあるということですから、冷却期間を十分に置いてから徐々に信頼を回復したり、会ったりもできるでしょうし、相手も連絡を取り合ってくれている以上あなたを拒否はしていません。誠意をもってきちんと自分の気持ちに正直になれば、一回結ばれた相手なので心を開いてくれる可能性は十分にあります。根気よく、気持ちを常に高いところに持っておくことが大切です。
■2:子供に助けてもらう
子供がいるのであれば、相談をし、素直に助けを求めましょう。それは決して恥ずかしいことでも責められることでもありません。反省し、また関係をやり直したいと思っていることを素直に話せば、子供も協力してくれるはずです。一番の被害者は子供と言っても過言ではないくらい年齢が幼ければ幼いほど親同士が離れることに傷つきます。本当は仲良くみんなで暮らしたかったと思うのが普通です。子供もそれを望んでいるなら快く受け入れてくれるでしょう。子供を介してならお互いも会いやすいでしょうし、連絡を取ったりもしやすいと思います。そのタイミングがアピールチャンスです。
■3:相手の両親・親族の協力を得る
もし、相手の両親や親族と友好な関係が続いていたとしたら、素直に協力を申し入れましょう。両親や親族側がどう受け取るかはわかりませんし、協力してくれるかはわかりませんが、相手が後悔を滲ませたような発言をしていたとしたら仲を取り持ってくれるかもしれませんし、相手に直接「実は彼(彼女)がこんなことを…」と話してくれるかもしれません。ただし、これは冷却期間をしっかり置いたうえでないと相手側の心証が悪くなってしまう可能性があるので注意しましょう。相手側の両親や親族なので、「相手の味方」であることは間違いありません。賭けにもなりますが、頼んでみる価値はあると思います。
■4:誠心誠意謝る
相手が100%悪いと思って離婚したとして、果たして本当にそうなのでしょうか?結婚は価値観や生活感の違いなど「補えるものは補い、必要ないものは捨てる」くらいの気持ちで「家族」という団欒を作り上げていくものです。離婚というのはそれがうまくいかなかった場合のそこから離れる手段です。共同作業のはずなのに「片方が100%悪い」ということはありえないのです。離婚という形になった以上は1%でも自分に責任はあります。その原因を見つけ、反省し、誠心誠意謝ることができなければ復縁のふの字でもありません。また失敗を繰り返し、相手側の負担も更に増してしまいます。「以前の結婚生活よりいい関係」を築けなければ復縁にメリットはありません。そこを理解し、しっかりと謝った上で解決策をこちらから提示し、相手の理解を求めましょう。
■5:冷却期間をしっかりと置く
これはとても大切なことですが、離婚は精神的に負担がかかるもので、体が弱い人は体調を崩してしまったりもします。「これからは私が(僕が)なんでもやらなきゃ」と躍起になってしまい、から回ってしまう人もいます。離婚後は生活リズムを元に戻したり、新たな生活の基盤を安定させたりとやることも沢山あります。その中で片方が後悔していたとしても相手側は今の生活に精一杯だったりしますし、ましてや「復縁」なんて全く考えない人もいます。
お互いの気持ちを整理し、一呼吸置く、それから考え直してみるという時間はとても大切です。相手が困っているようだったら手を貸してあげたりすることも大切ですし、それによって距離が縮まることもあると思います。ですが「自分の気持ちや意志などは封印」する気持ちで相手に接する期間は絶対に必要です。あくまでもその間は1人の人間として支えてあげましょう。
相手が連絡のやり取りをしたがらない様子なら、しばらく沈黙しましょう。関係の修復はデリケートですし、一度バラバラになると修復は容易ではありません。パズルのピースを1つ1つ埋め直すように、支えてあげる優しさを貫き通しましょう。そして相手も落ち着き、好意的に歩み寄ってきてくれたら包んであげるような優しさと誠意をもって受け入れましょう。一度は結ばれた相手です。希望を持ちましょう。
離婚後に復縁した人の体験談
先ほども挙げたように結婚した人の役1割が復縁しています。幸せな生活を送っていたり、やっぱり復縁しなきゃよかった、失敗だったと思う方もいるようです。男性にフォーカスを当てて、復縁した人たちの体験談を厳選して紹介したいと思います。
■〇幸せな復縁をした方たちの声
「離婚してからも子供とは月1であっていたのですが、ある時「パパと前みたいに一緒に暮らしたい!家族でしょ!」と大泣きされ、相手は最初渋っていましたが、それをきっかけに子供の今後を考えたうえで、互いに協力しあおうという結論に至り、無事復縁できました。今ではすごく幸せな毎日を送っています」30代 / 男性
「離婚後は音信不通だったのですが、ある時相手から「子供の進学費用が払えない」と連絡があり、それから連絡を取るようになりました。復縁までにはトータルで10年ほどかかりましたが、今ではとても仲良く暮らしています」30代 / 男性
「相手のほうが年上で年収も高かったので、離婚した途端にお金に困るようになりました。それからしばらくして連絡が来るようになり、復縁に至ったのですがどうも再婚活がうまくいかなかったようです。離婚した理由は相手に浮気されたことがきっかけでしたが、今では反省しているようで妻として尽くしてくれます」30代 / 男性
■〇復縁は失敗だったという方たちの声
「相手と喧嘩が絶えず、それに耐えられなくなり離婚に踏み切りました。離婚後はお互いに寂しくなってしまい、1年くらいしてから復縁しましたが、結局また喧嘩の日々です。性格が合わないのになぜ復縁してしまったのか…また離婚しようか悩んでいます」20代 / 男性
「自分の浮気が相手にバレてしまい離婚することになりました。ですが失ってみて初めて相手の大切さが分かり、強引に説得して見事復縁に成功しました。そこまではよかったのですが、そこで気が緩んだのか半年くらいでまた浮気をしてしまい、今では険悪モード全開です」30代 / 男性
「共働きで家計を支えていましたが、相手の浪費癖があまりに酷く耐えかねて離婚しました。その後は音信不通でしたが、1年ほどしたある日いきなり「復縁したい」と相手から連絡がありました。私もなんとなく心残りや未練があったので、家のお金のやりくりは自分がするという約束で再婚しました。そしたら今度はお小遣いが少ないと文句を言われるように…。この復縁間違っていたのでしょうか?」30代 / 男性
離婚後に復縁した芸能人
離婚後に復縁した芸能人として有名な人は多数います。皆さん、やはり離婚した後も連絡を取り合っていたり繋がっていたりしたそうで、再婚や離婚を何回も繰り返している方もいらっしゃいました。綺麗な女優さんや俳優さんが溢れている芸能界で、それでも「この人じゃなきゃ駄目だ」と思わせるものがあるというのはすごく素敵なことだと思います。
■〇東野幸治さん
1991年に東野さんのファンだった当時女子大生の妻と結婚し、娘を2人授かったそうです。2001年に価値観の相違ということで離婚した後、2004年に都内のマンションで籍は入れずに同居を始め、2011年に再入籍したとのことです。東野さんの妻はホスト通いをしていることで有名で1晩で10から20万ほどをつぎ込み、それが週に1、2回もあったということで東野さんはとても心配していたそうです。それでも強い絆で結ばれているんですね。素晴らしいです。
■〇星田英利(元 ほっしゃん。)さん
2007年に妻と結婚し、2009年には長男が誕生しましたが、2010年にはその子供を連れて妻が沖縄に移住してしまいます。それから2012年に離婚に至り、2014年に再婚したとのことです。2012年の離婚の原因はNHKの連続テレビ小説「カーネーション」で共演した尾野真千子さんとの不倫報道が上がったことが関係ありそうで、2012年6月に深夜の相合い傘デートが報じられ、その3ヶ月後には熱海への不倫旅行も報じられたということで妻の心証を悪くしてしまったようです。再婚は星田英利さんから申し込んだとあるので反省はしているようです。
■〇六角精児さん
1回目の結婚の時の年齢は定かではありませんが、21歳か29歳の時に劇団の研究生と結婚し、約2年後に離婚していて、35歳で別の劇団研究生と結婚するも約4年後に離婚しています。41歳で20歳年下の専門学生と結婚し、長男をもうけますが2年後に離婚し、49歳で2度目の妻と再婚しています。別れて10年後に再婚ということで、人生で初めて正式にプロポーズをしたとも語っています。1回目の離婚では飲みに行くたびに知らない人を家に連れてきたり、妻の横で堂々と他の女性と長電話するなどその自己中心的な性格に愛想をつかされたそうです。2回目の再婚した女性との離婚では「他に好きな人ができた」と六角さんから別れを告げ、3回目の離婚では妻が出産を理由に実家に帰ったが戻ってこなかったのでそのまま離婚したとのことです。人気ドラマ「相棒」での温厚で優しそうな性格とは違い、少々自己中心的で破天荒な部分があるようです。再婚した奥さんとうまくいくことを願っています。
まとめ
復縁は非常に難しくハードルも高い問題です。どちらか一方の気持ちだけではなく、双方の気持ちが揃って初めて成立します。「子供がいる」、「連絡を取り合っている」などポジティブ要素があればうまくいく可能性も出てきますし、嫌われている拒否されている場合は冷却期間を十分に置き、相手との距離を少しずつ縮めていく地道な作業で信頼を回復しましょう。
離婚は片方だけのせいで起こることではないことも頭に入れ、悪いところはなかったか、きちんと反省をし、気持ちを入れ替え新たな心で相手と向き合う、その誠意のこもった姿勢が大事です。一回結ばれた相手ならその気持ちは伝わるかもしれません。ケースバイケース、背景は人それぞれなので確信めいたことは言えませんが、将来的な希望を復縁に見出せるのであればそれは成功する確率が高まるということです。希望を持ち、地道に、誠心誠意をもってがポイントです。前向きにいきましょう。