自宅にいながら資格取得をしたいという主婦の方も多いでしょう。手に職をつけるためであったり、子育てが終わったら働きたいと思っていたりする人も多いものです。
しかし資格の中には、実務経験が必要であったり、忙しい主婦には取るのが難しいものであったりするものもあります。いったいどのような資格を取れば良いのでしょうか。
そこで、この記事では、自宅で取れるおすすめの国家資格や民間資格を紹介していきます。これを参考にして、今後仕事をする上で役立てられる資格を見つけてください。
適切な資格の選び方
自宅で取れる国家資格や民間資格は様々なものがありますが、自分の好きな資格を選べば良いというわけではありません。適切な資格の選び方で資格を選ばないと、時間を無駄にすることもあるのです。
資格の選び方として、まず大切なのは難易度が高過ぎないということです。あまりにも難しい資格だと、何年も勉強したのに結局資格が取れなかったということになってしまいます。
また、ある程度安定的に稼げるということも大切でしょう。その資格を取っても、給料が上がらないのであれば、取る意味がありません。
さらに手に職になる資格というのも大事です。資格の中には、取得してもそれだけでは仕事につけない資格もありますし、取得してもそれが活用できる求人がなかなかない資格もあります。
これらの条件を満たした資格こそ、主婦が取っておきたい本当に適切な資格となるため、忘れないようにしましょう。
自宅で取れる国家資格おすすめ10個
自宅で勉強して資格を取りたいと思う主婦の人は、具体的にどんな資格を取るべきなのか悩むものでしょう。そこでここからは、自宅で取れるおすすめの国家資格を紹介していきます。
■1. ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは保険や株式投資、資産運用の知識などが試される国家資格です。1~3級までがありますが、実務経験がなく初心者が取りやすいのは3級です。
ファイナンシャルプランナーを持っていれば、保険会社や金融機関で働く上で基礎的な知識があると判断してもらえます。そして取得すれば、やる気を見せることができるでしょう。
難易度は優しく、3級の合格率は70%程度となっています。勉強期間は2ヶ月程度です。取りやすい資格として有名ですので、たくさんの問題集が販売されており、勉強もしやすいです。人によってはネットの記事を見て勉強して、合格したという人もいます。
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■2. 登録販売者
登録販売者はドラッグストアなどで一般医薬品を販売することができるようになる国家資格です。ドラッグストアや薬局などで働くときに必要となる資格となっています。
登録販売者は2009年の薬事法改正により誕生した資格です。それまでは薬剤師しか医薬品の販売は行えませんでしたが、それにより薬剤師不足になってしまいました。そこで登録販売者という資格を作り、薬剤師不足を解消したのです。
医薬品を販売しているお店といえばドラッグストアなどが思い浮かびますが、スーパーやコンビニなどでも医薬品は販売されています。そしてそれは今後も拡大していく流れとなっているため、ずっと役立てられるかなりおすすめの資格です。
試験の内容は医薬品の基礎知識や薬事法に関する問題となります。少し難しいように思えますが、勉強すれば誰でも取れる資格です。
難易度は普通で、合格率は40%程度となっています。勉強期間は半年程度です。多くの主婦の人が取得する資格ですので、おすすめです。
■3. 基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はITの知識を試させる国家資格です。基本的なITの知識、セキュリティー問題、コンピューター言語を用いた基本的なコーディングなどが行われます。
IT業界では基本情報技術者試験を持っていれば、ある程度の知識があると認められます。そのため、IT業界で働きたい人にはおすすめです。
難易度は普通程度で、合格率は25%程度です。ただしまったくIT系の知識がない人にとってはハードルが高い部分もあります。
普段からパソコンを触っていたり、基礎知識がある人であれば特に問題はないでしょう。勉強時間は4ヶ月ほどとなります。
■4. ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定はホームページデザインに関する国家資格です。ホームページのデザイン、レイアウトというような、デザイン能力に対する資格となります。
ウェブデザイン技能検定はホームページ制作会社のような、IT系の職種で役立つスキルです。しかしそれほど難しい資格ではないため、初心者が始めてホームページデザイン系の会社に就職したいとき、やる気を提示するための資格という位置づけとなっています。
試験の内容はWEB系の基本知識やHTMLなどのコーディング技術、ホームページデザインなどが行われます。
難易度は優しく、合格率は60%ほどです。勉強期間は1ヶ月となりますが、IT系の知識がまったくない人だと、もう少し時間がかかります。
■5. 保育士
保育士は保育園や子供を預ける場所がある商業施設などで働くことができる国家資格です。女性の社会進出に伴い、企業などでも子供を預かってくれる場所を設置することがあるため、求人も安定しています。
少子化ということで保育士の需要は少なくなっていそうなものですが、待機児童などの問題もあり、今保育士は人手不足です。特に人が集まる都会では、たくさんの求人があるため、おすすめです。
保育士は専門の大学や短大を出ていなくても、誰でも試験を受けることができます。
また、難関のようにも思えますが、難易度は普通です。合格率は15%程度となっており、勉強時間は半年ほどとなっています。
試験は社会福祉や心理、教育原理などです。またピアノの実技試験もありますが、実技試験の合格率は95%ほどとなっているため、練習すればほとんどの人が合格できます。
■6. 旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者は旅行会社における企画や販売を行うための国家資格です。旅行業務取扱管理者を持っていなければ旅行会社で働けないというわけではありませんが、店舗に一人は旅行業務取扱管理者を持った人が必要となります。
旅行会社で最も必要となる資格ですが、ホテルや航空会社などでも有利になる場合があります。
試験の内容は旅行業法に関する問題や法令に関する問題、実務に関する問題などが出題されます。難易度は普通で、合格率は35%程度です。勉強期間は半年ほどとなります。
■7. 消防設備士
消防設備士は様々な施設における防災設備の点検・整備などを行う上で必要となる国家資格です。
管理会社に勤める際に必要となる資格であり、持っていれば就職が多少有利になります。ただしそこまで求人が多い仕事ではありません。特に田舎では求人がないことが多いため、都会に住む人におすすめの資格となります。
消防設備士には甲種や乙種など様々な種類があります。一番人気は乙種6類で合格率は40%となっており、難易度はやや優しいといった感じです。勉強期間は2ヶ月程度となり、法令や設備などに関する問題が出題されます。
■8. 情報セキュリティマネジメント
情報セキュリティマネジメントは、情報セキュリティの知識を試される国家資格です。IT業界で必要とされる資格となっています。
基本情報技術者という資格も紹介しましたが、情報セキュリティマネジメントのほうが難易度は少し低いです。そのため、基本情報技術者は無理だと思う人が、情報セキュリティマネジメントを選んでも良いでしょう。
試験内容は、セキュリティマネジメントに関する問題やテクノロジー系、ストラテジ系の問題が出題されます。難易度はやや優しく、合格率は50%程度となっています。勉強時間は3ヶ月程度です。
■9. ITパスポート
ITパスポートはITの基本的な知識が試される国家資格です。情報セキュリティマネジメントや基本情報技術者よりも、簡単に取れる資格ですので、IT業界初心者の人におすすめの資格となります。
ITパスポートは比較的簡単に取れる資格ですので、IT業界でそこまで評価される資格ではありません。しかしこれからIT業界で働きたいという人は、基本的な知識ややる気を示せることになるため、就職で少しは役立てることができます。
試験内容はマネジメント系やテクノロジ系、ストラテジ系などが出題されます。難易度は優しく、合格率は60%程度です。勉強期間は2ヶ月程度となります。
■10. 危険物取扱者
危険物取扱者はガソリンや灯油のような危険物を取り扱う上で必要となる国家資格です。ガソリンスタンドなどで必要な資格となります。
危険物取扱者には丙種、乙種、甲種の3種類があります。乙種は1~6類までがあり、この中で人気があるのは乙4類です。ガソリンや灯油、軽油などの取り扱いができるため、一番実用的な資格となります。
試験内容は危険物取扱に関する法律、消化・燃焼に関する知識などとなります。乙種の難易度は優しく、合格率は60%程度です。勉強期間は2ヶ月程度となります。
自宅で取れる民間資格おすすめ11個
自宅で勉強して取れる資格は様々な資格があります。そこでここからは自宅で取れるおすすめの民間資格を紹介していきましょう。
■1. ヨガインストラクター
ヨガの市場規模は世界的にこれからまだまだ伸びると見込まれています。また、高齢化が進む日本でも健康のためにヨガに取り組む人が増えています。フィットネスジムやヨガスタジオはたくさんありますので、ヨガ講師として活躍できる場所はたくさんあります。
また、コロナによってオンラインフィットネスも普及してきており、オンラインで生徒に教えることもできますし、独立して人気が出れば、大きく稼ぐことも可能な職種となっています。
今では、世界で最も知名度の高いヨガ協会「全米ヨガアライアンス協会」の資格がオンラインで取得できます。
■2. 簿記検定
簿記検定は会社の帳簿や取引など、お金の記録をつける知識を示すことができる民間資格です。1級は国家資格となりますが、これはかなりハードルが高いため、目指すのであれば3級からにしましょう。
簿記検定を取得していれば、企業の経理や事務員として働く際に有利となります。どの企業にも経理の仕事はあるため、求人がなくなることはないでしょう。いつの時代でも必要とされる仕事です。
試験の内容は商業簿記、原価計算、正確な決算書作成などを行うことになります。年に3回ほど試験が行われるため、落ちてもまたすぐに受けられるというメリットもあります。
難易度は3級であれば優しく、合格率も40%程度です。勉強期間は3ヶ月ほどとなります。
⇒資格取得にはスマホでも学べるスタディングがおすすめです。詳しい内容はこちら。オンライン講座なので格安で受講者も10万人を超えています。
■3. TOEIC
TOEICは英語のコミュニケーション能力を試験するテストです。厳密に言えば資格ではなく、その人の英語力を数値化するためのテストとなります。合否という概念もなく、点数が発表されるのみです。
TOEICは資格ではありませんが、企業からはかなり重要視されるテストです。高ければそれだけで英語力を必要とする会社から高く評価されるでしょう。
試験内容はマークシート形式の問題や、リスニング、リーディング問題などが出題されます。
700点以上が企業から高評価を受けますが、その難易度はやや高いです。700点以上取るのは、15%程度の人とされています。勉強時間は10ヶ月程度となります。ただし、600点以上でもある程度は評価してもらえるため、そこを目指すのであればもっと簡単です。
■4. 介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は介護業務を行うときに必要となる資格です。ヘルパー資格と昔は言われていたのですが、現在は変更され、介護職員初任者研修と呼ばれるようになりました。
介護の仕事は高齢化の日本において、常に需要がある仕事です。安定した仕事という意味では、トップクラスの業界でしょう。
介護職員初任者研修の難易度はトップクラスに優しいです。というのも、平均3ヶ月程度の講習さえ受ければ誰でも合格となるからです。合格率は99%となっています。
完全に自宅にいながら取れるわけではありませんが、主婦でも取得する人はたくさんいます。家を空けられないという人でも、スクールによっては週一回通って4ヶ月かけて取得するというような受講の仕方もできるため、主婦でも取りやすい資格です。
■5. 英検
英検は英語能力を示すことができる資格です。学生時代に受けたことがあるという人も多いでしょう。
英検は有名な資格ですので、どこの企業でもある程度、評価を受けられます。しかし評価を受けられるのは、2級以上でできれば準1級が欲しいところです。
試験は筆記問題やリスニングなどがあります。2級の難易度は普通で、合格率は25%程度です。勉強期間は半年ほどとなります。
■6. 販売士(リテールマーケティング)
販売士はスーパーのような小売店で、商品が安定して売るための知識が試される資格です。これを取得しておけば、スーパーなどで売り場担当を任されやすくなります。
販売といっても、どの商品をどのタイミングで出すか、どう並べることで購買意欲をそそるかというノウハウが必要なります。販売士はその知識を示す資格で、スーパーだけでなく、家電販売店や衣料品販売、ホームセンターなど様々な場所で必要とされる資格です。
試験の内容はマーケティング、ストアオペレーション、販売・経営管理の知識などが試されます。
難易度は優しく、合格率は60%程度です。勉強期間は2ヶ月程度となるため、かなり取得しやすい資格です。
■7. 家電製品アドバイザー
家電製品アドバイザーは様々な家電に関する知識が試される資格です。家電量販店などで求められる資格となりますが、これを持っていなければ働けないわけではありません。ただし、手当てがつく可能性はあるため持っておいて損はないでしょう。
家電量販店という限定的な場所でのみ持っている意味がある資格ですが、どの地域にも家電量販店は存在するため、需要がなくなることはないでしょう。
試験内容はAV情報家電や生活家電に関する知識が出題されます。難易度は優しく、合格率は30%程度です。勉強期間は1~2ヶ月程度となります。
■8. 世界遺産検定
世界遺産検定は世界中にある世界遺産に関する知識が試される資格です。趣味の領域にある資格のように思えますが、旅行業界などであれば世界遺産検定を持っている人が評価されることがあります。
試験内容は世界遺産に関する知識で、1級~4級、そしてその上位であるマイスターというランクがあります。
2級の難易度は優しく、合格率は50%程度です。勉強期間は2ヶ月程度となっており、比較的簡単に取れる資格となっています。
■9. 消費生活アドバイザー
消費生活アドバイザーは消費者と企業のトラブルを解決する能力に関する資格です。コールセンターなどで働く際に、評価を受ける資格となります。
試験の内容は、消費者問題や経済知識、法律問題、生活知識など案外幅広いです。さらに論文試験と面接もあるため、様々な面での対策が必要となります。
難易度は普通で、合格率は20%程度です。勉強期間は半年程度となります。また、消費生活アドバイザーに合格することで、国家資格である消費生活相談員資格も取得できます。かなり公共性の高い民間資格ですのでおすすめです。
■10. 福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは高齢者や障碍者が住みやすい家をコーディネートするための資格です。住宅をどのようにリフォームしていくのかを提案し、建築会社と消費者の間を調整します。
この資格がなければできない業務ではありませんが、就職などでは役立つ資格です。特にリフォーム会社などで重宝されます。
試験内容は生活福祉やリハビリ・支援の知識、福祉住環境の進め方などとなります。難易度どとしては普通で、合格率は40%程度です。勉強期間は2ヶ月ほどとなります。
■11. 日商PC検定
日商PC検定は基本的なパソコン操作を評価する資格です。高校生が取るような資格ですので、パソコン資格の初歩中の初歩といった位置づけとなります。
日商PC検定を持っていても企業から評価を受けることはありません。当たり前のパソコン操作はできるという程度の評価でしょう。
そのため、日商PC検定を社会人が取得する場合は、これからパソコンを勉強していきたい人が腕試しに取る資格となります。日商PC検定を皮切りに、上位資格を取得していくのが良いでしょう。
難易度は優しく、合格率は80%です。勉強期間は1ヶ月程度となります。受験するのはほとんどが高校生でありながらこの合格率ですので、かなり簡単な資格です。とりあえず何でもいいから資格が欲しいという人にはおすすめです。
資格合格者の体験談・勉強方法
まとめ
自宅で取れる国家資格と民間資格について紹介してきました。難しい資格ほどしっかり役立てることができますが、難しすぎても良くありません。
そのため、自分の実力と今後やりたいことを加味しながら、ちょうど良いラインの資格を選ぶことが大切です。
今回紹介した資格はどれも、比較的難易度が低いものばかりですので、興味のあるものや得意なものを選んで、資格取得を目指してみてください。