今回は、一般社団法人「人間力認定協会」が認定・運営している児童発達支援士という資格について取材しました。ホームページやインターネットの口コミ・評判だけではわかりにくいところがありますよね。
担当者の方に詳しく説明していただいたので、これから資格取得を検討している人はぜひ参考にしてください。
Q. 児童発達支援士とはどんな資格ですか?
児童発達支援士は、一般社団法人 人間力認定協会が認定する「発達障害児の支援を目的」とした資格となります。
全6章の構成になっており、およそ半分は発達障害の基本から療育方法を学習していきます。残りの半分は、子供の能力を引き出すためのアプローチ方法を心理学や脳科学に基づき学んでいきます。
私たちは発達障害児の支援をする時に、障害のことだけを学ぶのではなく、人間の心理を学ぶ事も重要だと考えています。発達障害児である前に、当然ひとりの人間であるわけですから、この部分を無視することはできません。
専門知識だけ有していても実践で役立たないという事はよくあるでしょう。そういったことにならぬよう、療育の実践で活きてくるような資格内容となっています。
Q. 児童発達支援士の活用方法を教えてもらえますか?
児童発達支援士の活用法は主に2つあります。1つは「就転職時に活かす」。もう1つは「自らの子育てに活かす」というものです。
発達障害児支援関連の資格は数多くありますが、私たちが把握している中では最も受講者数が多い資格となっております。そのため、療育施設や放課後等デイサービスなどでも認知の輪が広がっていおり、就転職時に児童発達支援士を取得しておくことで一定の効果を期待できます。
あとは、自らの子供を育てる時にも役立ちます。発達障害児、定型発達児と関係なく役立てて頂くことができるでしょう。その理由は前述した通りですが、心理学や脳科学に基づいた子供へのアプローチ法を多数学ぶことができるので、「促し上手」になることができます。主役はあくまで子供です。その最高の補助ができるようになるというイメージです。
Q. 児童発達支援士の資格取得方法を教えて下さい。
児童発達支援士の資格を取得するには、下記で紹介されている児童発達支援士申込サイトから講座の申込をお願いします。この資格は講座のお申し込みをされた方のみが受験できる形をとっておりますので、1講座につき1名の受験が可能です。
学習方法は、自宅でのテキスト+ワークブック学習が基本となります。それに加え試験対策の動画を視聴するというものです。
テキストで基礎知識を身に付けていき、ワークブックで様々なワークに取り組んでいただきます。勉強をする際には、インプットとアウトプットのバランスが非常に重要だと考えます。インプットだけでは、その場限りの知識となることが多いため、ワークを使いアウトプットを合間合間に入れることで、知識の定着を図ります。
そして最後に動画による試験対策を行います。動画は会員様だけがyoutubeで閲覧できるようになっておりますので、気軽に視聴可能ですし、一斉講義のようなものではありませんので、日程を合わせる必要もありません。
Q. 児童発達支援士の試験内容はどんな内容ですか?
試験は基本的にテキストとワークブックで履修した内容から、50問出題されます。50分の試験時間となりますので1問1分ペースが目安となっております。
おおまかな出題範囲としては、
・発達障害の種類と特徴
・発達障害児支援を行う際の心構え
・療育の種類と注意点
・子供の能力を引き出すアプローチ法
・5つのしつけ
このようになります。基本的にはテキストに準じた形で出題されますので、テキストとワークをしっかりと読み込んでいただくことで、十分合格を目指せるようになっています。
児童発達支援士の試験は、自宅にてオンライン受験が可能です。そのため365日24時間対応することができるため子育てやお仕事、家事に忙しい方でも受験しやすいシステムとなっております。
Q. 児童発達支援士の難易度や合格率はどの程度ですか?
児童発達支援士の合格率はおよそ85%程度となっています。実は認定開始して間もないころは合格率が80%弱でした。しかし、ここ数か月で合格率が85%まで伸びた経緯があります。それは「試験対策動画」の改善を行ったためです。
これまでの試験対策動画よりもさらにわかりやすくポイントを絞ったものに変更したため、急激に合格率が向上しています。
当協会の調査によると学習に要した時間は平均して20時間程度でした。20時間程度の学習で合格率85%であるため、「比較的取得しやすい資格」と言えると思います。受講者からも「難しかった」という声はほとんど聞きませんので、あまり心配なさらなくても大丈夫だと思いますよ。
Q. 児童発達支援士の資格はどんな方が取得していますか?
児童発達支援士の受講者は9割が女性となっています。女性の中での内訳は約半数が主婦の方、残り半数が保育士・療育施設・放課後デイ・医療施設で働いている方となっています。発達障害の支援を行う資格という認識で広まっているためこのような結果になっているものと思われます。
最近目立つようになってきたのは、習い事教室の経営者や従業員の方の受験です。特にリトミック教室、ダンス教室、学習塾などで活躍されている方が当資格を受験するケースが多くなってきています。それほど発達障害児というものが身近になってきており、人数も増えているという事なのでしょう。
Q. これから児童発達支援士の資格取得を考えている人へメッセージをお願いします。
まずこの記事を最後までご覧いただきましてありがとうございます。児童発達支援士は2020年12月から認定をスタートした発達障害児支援の資格ですが、この短期間で多くの受講者を迎え入れることができました。
私たちの想いは「支援の輪を拡げること」です。発達障害児の真の問題と言われる二次障害を防ぐためには支援の輪を拡げる以外に方法がありません。
いじめの構図を考えてみてください。いじめは他者を理解できないことから怖さを感じ、その怖さを払しょくするために仲間外れにしたり、無視をしたりするわけです。つまり「分からないことへの恐怖」なのです。
たったそれだけのことで、被害者の心に傷をつけ、一生を台無しにさせてしまうかもしれない。そんなことは合ってはいけません。私たちは発達障害児支援を行いながら、目指しているのは「いじめのない社会」なのです。難しいことはわかっています。ただ私たちがそこに向かうことで救われる命も必ずあります。
この輪を拡げることで救える命が増えると信じ、活動をしています。考えにご賛同いただける方は是非当協会のサイトをご確認ください。
理解は支援の第一歩!支援の輪を拡げていきましょう!
一般社団法人 人間力認定協会の基本情報
児童発達支援士申込ページ
https://www.manacal.co.jp/hattatu-license/
一般社団法人 人間力認定協会公式サイト
https://ninkyou.jp/