承認欲求が強い人の特徴12個！疲れる…原因と対処法！無視？

身近に承認欲求が強い人がいると、何かと疲れますよね。適当にあしらうとムキになるので、取り扱いに注意が必要です。

そこで今回は、承認欲求が強い人の原因と特徴を徹底解説！上手に付き合うための対処法も伝授します。

母親に「見て見て！」と自分をアピールするように、周囲に向かって「聞いて聞いて」「自分ってすごいでしょ」と、とにかく構ってほしがる人が身近にいると、相手をするのが疲れますよね。

しかも、アピール内容がどうでも良かったり、間違っていたりすると、うざくてたまりません。下手に間違いを指摘すると、怒ったり拗ねたりするのも面倒です。

承認欲求は多かれ少なかれ誰でも持っていますが、強すぎると扱い辛くて周りが疲弊します。本当は無視したいところでしょうが、さらに厄介なことになるのが目に見えているので、適当に付き合うしかありません。そんな毎日を過ごしていれば、相手を嫌いになるのは必然でしょう。

だけど、進んで相手を嫌いになる人はいません。できれば上手に扱って、お互いストレスのない関係を築きたいのが本音でしょう。それには、どうすれば良いのでしょうか。

承認欲求とは、「自分を承認してほしい」という欲求です。自分の発言や行動を評価し、存在を認めてほしい気持ちを意味しています。簡単に説明すると「褒めてほしい」「選ばれたい」「任せてほしい」という感情です。

承認欲求は「自己承認欲求」「他者承認欲求」の2種類があります。

自己承認欲求は、自分が自分を認めたい、愛したいという欲求です。世の中には周囲の評価が高いのに、なぜか「自分はダメだ」と本気で思っている人がいますが、自己承認欲求が満たされていないのが原因になります。

他者承認欲求は、その名の通り「他者から認められたい。愛してほしい」という欲求です。周囲から「うざい」と思われるのは、こちらのタイプが多いです。

承認欲求は、幸せに生きる上で必要不可欠なものです。強すぎると自分も周囲もこじらせますが、承認欲求があるからこそ、社会に属し、自分の役目を果たし、健康に幸せに生きたいという希望を持てるのです。

周囲がうんざりするほど承認欲求が強い人には、いくつかの原因が考えられます。

1つめは、成育歴と家庭環境です。子供のころ親の愛情を充分感じられないと、大人になってから周囲に満たされようと、承認欲求が強くなってしまいます。

また、親の愛情が過剰過ぎたり、甘やかされたりした場合、社会に出た時に家庭とのギャップに「なぜ？自分はもっとすごいのに」と苦しみ、承認欲求が強くなります。家庭環境の偏りは、承認欲求に大きな影響を与えるのです。

2つめは、生まれ持った特性です。元々負けず嫌いだったり、向上心とプライドが高かったりすると、承認欲求が強く顕在化します。個性の範囲を超え本人や周囲が困る程になると、発達障害と診断されるケースもあります。

3つめは、大きな挫折など過去のトラウマ経験です。「周囲に認められないと自分には価値がない」という強迫観念に繋がり、過剰に承認を求めてしまいます。

これらの原因が複雑に絡み合うと、「境界性パーソナリティ障害（気持ちが不安定になり、対人関係に問題が起こる）」や「愛着障害（成育歴での愛情不足が対人関係に問題を起こす）」などの二次障害につながります。

承認欲求が強い人と上手に接するには、相手を良く知ることが大切です。まずは、承認欲求が強い人の性格的特徴を解説します。

自分を大きく見せようと必死ですが、実は承認欲求が強い人は自分に自信がありません。そもそも心から自分を信頼し、自信を持っていれば、周囲の評価など気にする必要はないのです。「自分を認めてほしい」という思いは、自分で自分を認められない思いと深く関わっています。

自分に自信がないので、芯が弱くブレブレです。尊大に自分を主張した後、正論や多数決で否定されると、自分の存在を否定されたかのように落ち込みます。承認欲求が強い人がすぐムキになるのは、相手を尊重すると自分の存在価値がわからなくなるほど、芯がないからです。

承認欲求が強い人は、非常にプライドが高く、自分をバカにされたり否定されたりするのが耐えられません。自信がないため自分のプライドを満たすのは他者の評価のみ。だからこそ、自分をアピールして注目を浴びようとしてしまいます。

プライドが高いので、当然嫉妬深くなります。自分より評価されている人、得をしている人に対して、猛烈に妬んでしまうのです。自分が誰よりも高い位置にいないと嫌な一番病で、すぐに拗ねるのも特徴です。

とても寂しがり屋で孤独に弱いのも、承認欲求が強い人の特徴です。根っこに家庭環境の問題を抱えているケースが多く、「愛されたい」「1人は嫌だ」という思いが強いのです。

特に自己承認欲求が弱い人は、他者といることで自分の価値を見出します。「1人＝誰からも必要とされない無価値な自分」「注目されなければ底辺」という思いがあり、必死に自分と一緒にいてくれる人に縋りついてしまいます。

承認欲求の強さは行動にも表れます。特徴を詳しく解説していきましょう。

自慢話の多さは承認欲求の強さに比例します。周囲から「すごい」と褒めてほしくて、しきりに自慢話をしてしまうのです。現在進行形で誇れる自慢がないと、過去の自慢話を引っ張ってきます。行く先々で過去の栄光や武勇伝を語る人は、例外なく承認欲求が強いです。

特に承認欲求が強い男性は、とてもわかりやすい自慢話をします。聞いてもいないのに得意げに自慢をし、「すごい」という言葉を待っているのです。

一方、女性の場合は自ら自慢をするのではなく、相手からの指摘待ちのケースも多いです。例えば、彼氏から高級ブランドバッグをプレゼントされた場合、あえて何も言わず、相手から「それ、どうしたの？」と聞かれるのを待ちます。

自分が主役じゃないと気が済まないのが、承認欲求が強い人の心理です。「聞いて聞いて」が多く、自分の話題をマシンガントークします。

会話はキャッチボールですから、何となく順番に話すものですが、承認欲求の凄い人は「わかる」と同意しつつ「私もね」と会話を横取りしたり、「それよりもさ」と強引に話題転換したりします。人の話を折るのが得意なのです。

それなのに、自分の話を折られるのは酷く嫌がります。あからさまにムッとしたり、「まだ話の途中だから」と相手を制止したりします。承認欲求が強い人は自分を棚に上げるのも得意です。

「自分だけハブられるのが嫌だ」というのが寂しがりやな承認欲求が強い人の思考回路なので、何にでも首を突っ込んできます。人が集まっていれば「どうしたの？」と割り込み、話を聞き出そうとし、誘わなくても参加したがります。

当然忙しくなりますが、承認欲求が強い人にとっては願ったり叶ったり。忙しい程「自分は必要とされている」と実感できるのです。計算せず予定を詰め込み、「もう寝る間もないほど忙しくて」と嬉しそうに言うなら、間違いなく承認欲求が強いでしょう。

仕事の場合、初任欲求の強さはプラスに働くこともあります。具体的な特徴について解説します。

仕事は良い結果を出せば評価も上がるので、非常にシンプルです。そのため、承認欲求が強い人は、とにかく仕事に一生懸命。仕事第一の仕事人間です。コツコツとした仕事では、高い評価を得るケースが多くなります。

しかし、仕事に夢中になり過ぎるあまり、職場は疎まれてしまうことも…。また、職場の根回しに一生懸命になると、裏表が激しく、味方もいるけど敵も多くなってしまいます。

承認欲求が強い人は残業が大好き。毎日かなり遅くまで残業します。残業は周囲に向けた頑張ってるアピール、仕事量が多いアピール、有能だから頼られてるアピールなのです。何が何でも上司より遅く職場にいますし、一番最後まで残業するのを美徳と考えています。

しかし、残業が多いからと言って、仕事量も多いとは限りません。あんなに仕事に一生懸命なのに、実は効率が悪いというのは、承認欲求が強い人あるあるです。

仕事はギリギリまで煮詰めるので、進みが遅く残業が常となります。「早く終わらせると、あまり考えてないとか、手抜きとか思われそう」というのが、承認欲求が強い人の思考です。

成果を独り占めしたいのも、承認欲求が強い人の心理です。キャパオーバーしていても、1人で仕事を抱え込みます。人に手伝いを求めて、自分の評価が下がったら嫌だと考えているのです。「これだけの仕事を自分一人でやった」という成果が欲しいのでしょう。

1人で抱え込むので、情報を職場の同僚と共有できません。職場では秘密主義で、周囲が大変そうだだからと手伝いを申し出ても、「大丈夫」と拒否。できる自分を見せたくて仕方ないのです。

何事もなければ良いのですが、トラブルやミスが発生しても周囲に言えず、1人で何とかしようとして、結局どうにもならず、問題が大きくなってから発覚…というのは、承認欲求が強い人に良く起こる現象です。

承認欲求が強い人の恋愛的特徴について解説します。

承認欲求の強さにもさまざまなタイプがあります。恋愛の場合「たった1人に全てを承認されたい」あるいは「1人では満足できず、常に複数からチヤホヤされたい」に二極化します。そのため、一途と浮気性、真逆のタイプに分かれるのが特徴です。

一途なタイプは、恋人が自分の全てになります。恋人に愛されてこその存在意義なので、一生懸命尽くします。それに見合う愛情を返してもらえないと、たちまち情緒不安定になってしまいます。

浮気性タイプは、恋人がいても常に何人かキープしています。恋人と会えない時、暇になった時、すぐに摑まる人がいないと安心できません。また、自分の魅力を確認するためにも、恋人以外にも常に自分を好いてくれる人が必要です。

一途タイプとは違い、恋人に浮気がバレても悪びれず、「別れてもいいよ」と強気の態度です。自分が追いすがる立場になるのが耐えられません。

一途、浮気性関わらず、恋人の束縛は強いです。「自分と常に一緒にいたがるのが当然の愛情」と思っています。隠し事も許しません。予定や行動を共有し、自分の都合に合わせて動いてほしいのです。

特に、プライベートな時間に自分以外の人と過ごすのを嫌がります。自分に予定があり、恋人に会えなかったとしても、「自分を恋しく思いながら、1人で寂しさに耐えてほしい」というのが、承認欲求が強い人の気持ちです。非常に面倒くさい恋愛心理と言えるでしょう。

承認欲求が強い人は、恋愛に対しても実は自信がありません。自信満々に見えても、「自分を本当に愛しているのか」「別の人を好きになるのではないか」と不安でいっぱい。自分を安心させるために、恋人の愛情を確かめようとします。例えば、以下のような行為です。

・夜中に「会いたい。今すぐ来て」など、突然我儘を言う
・突然音信不通になる
・無言で怒り、気持ちを察してもらおうとする
・仮病を使う
・あえて浮気をする

「こんな自分でも愛してくれる」「何があっても見捨てない」という確信が欲しいのです。

承認欲求が強い人にとって、インターネットの世界は自分を満たす格好の場所。ツイッターやインスタなどのSNSでは、特に承認欲求の強さが際立ちます。以下のような特徴が見られるのです。

・投稿が多い
・インフルエンサーをフォローしている
・インスタ映えに命を懸ける
・友達多い、リア充アピールが激しい
・フォロワーにはこまめにイイネを押す
・上から目線でアドバイスする

「フォロワー数＝自分の価値」と考えます。フォロワーを増やすため、多くの人をフォローし、マメにイイネを押してコミュニケーションを図るのが特徴です。投稿数が多いのも、フォロワーを増やすためです。

また、如何に自分が幸せなのかを一生懸命投稿します。インスタ映えの写真を撮るのに命を懸け、ネタ作りのために予定を入れます。華やかで素敵な内容を詰め込み、自虐的な発言や弱音はほとんど載せません。人気が出ると調子に乗って、上から目線でアドバイスをするのも特徴です。

「ああめんどくさい！」と投げ出したくなりますが、そうもいかない場合は上手く付き合うしかありません。なるべく自分が疲弊しないためには、どうしたら良いのでしょうか。承認欲求が強い人への対処法を解説します。

承認欲求が強い人は超構ってちゃん。必要以上に関わると、「この人は自分を満たしてくれる」とロックオンされて大変なことになってしまいます。承認欲求が強い人とは、とにかく必要以上に関わらないのが基本です。用事がある時だけ、ごく普通の社会的マナーを守りながら接すれば良いのです。

かと言って「関わりたくないから」と、承認欲求が強い人を無視するのはNG行為です。相手を傷つけるだけではなく、神経を逆なでしてしまいます。下手をすると「何としても認めさせてやる」と、相手の執着を強めてしまうかもしれません。何よりあなたが人格を疑われてしまいます。

自慢するし、人の話を折るし、アピールがうざいし…承認欲求が強い人の言動は問題が多いですよね。思わず正論で返したくなることも多いでしょう。しかし、承認欲求の強い人は批判や意見をされるのが大嫌い。あなたがどんなに正論で対抗しても、良くわからない論理で対抗してくるので、返って面倒になるだけです。

「この人は変わらない」と諦めた方が、精神的に楽になります。色々と思うところはあるでしょうが、相手を変えようとしてはいけません。上手く受け流し、スルーする術を身に付けましょう。

関りを持たなければならないシーンでは、相手を適切に誉めてあげましょう。承認欲求を満たされたい人ですので、褒め言葉は非常に効果的。相手はご機嫌になり、やり取りがスムーズになります。

ただし、何でも褒めれば良いというわけではありません。適当に褒めたり見え透いたお世辞を言ったりすると、「自分の何がわかるんだ」と警戒されてしまいます。最悪「バカにしているのか」と誤解されるかもしれません。また、無闇に褒めて調子に乗り、更に面倒くさい人になってしまう可能性もあります。

承認欲求が強い人には、本当に良い部分を褒めるのがポイントです。どんなに小さくても構いません。「この人だからこそ」「さすが」と思う部分を見つけたら、ストレートに褒めてあげましょう。

仕事をしていれば、相手に何かを教えたり、ミスを訂正したりするシーンが出てくるでしょう。この時、ストレートに「こうしてください」「ここ違うから直してください」と伝えると、「自分を押さえつけようとしている！」「否定された！」と、承認欲求が強い人は過剰反応してしまいます。面倒ですが、なるべく腰を低くしましょう。

相手が良かろうが悪かろうが、あなたがお願いするスタイルがおすすめです。「忙しいところ申し訳ないんだけど、〇〇だから時間を少し作ってもらえないかな？」「二度手間させて申し訳ないけど、〇〇を訂正してもらっていい？」といった形です。言い方と姿勢を変えるだけで、相手とのコミュニケーションをとりやすくなります。

「ありがとう」は承認欲求を満たす魔法の言葉です。承認欲求の強弱に関わらず、人から感謝されると、純粋に嬉しいですよね。「頑張って良かった」と自分を認める気持ちにもなります。承認欲求が強い人の心には、特に響く言葉です。

さまざまなやり取りの中で、こまめに感謝の言葉を伝えると良いでしょう。「綺麗に仕上げてくれてありがとう」「気付いてくれてありがとう」と、丁寧に感謝の言葉を伝えて、相手の心を満たしてあげましょう。

承認欲求は多かれ少なかれ誰もが抱いています。強すぎる人を見ると、「めんどくさいなぁ」と思うかもしれませんが、少しだけ想像力を働かせましょう。

すると、相手の本質が見えてくるので、少しだけ優しい気持ちになれます。適度な距離感を持って、上手に付き合ってくださいね。