人は霊感の強い人と弱い人に分けられます。霊感は、心で事実や霊的なものを読み取れる能力とされ、直感力の1つだと言われています。物事の詳細がわかり、その的中率が高い人は、霊能者もしくは霊能力者と呼ばれることが多いようです。
霊感を持つ人は、幽霊を見ることや勘が当たることも多く、相手の気持ちを汲み取る能力に長けているとされます。霊感があるとスピリチュアル的なことばかりでなく、事前にいろいろなことが察知できるので、人生において有利に働きます。この霊感があるかないか、もしくは霊的な感性が鋭いかどうかを手相で知ることができます。
手相では、「仏眼相」「仏眼線」「仏心紋」「念力相」と呼ばれるものがあれば、霊感力が強く、直感力があるとされます。この神秘的な相は、いつの間にかできていて、いつの間にか消えていることが多いようです。その理由はわからないのですが、人の想いが反映されやすい相としても知られています。また祖先を敬う心が薄れると消えやすいとも言われています。いずれにしましても、心に余裕を持ったりすると、現れやすいとされています。この仏眼相の場所別の意味などについて説明していきます。
仏眼相の意味とは?目の形?
仏眼相は、親指の第一関節の線が目のような形で囲まれているものを指します。読み方は「ぶつがんそう」です。
言葉では少しイメージしにくいかもしれませんが、端が一本で始まり、二本に膨らんでまた一本へ戻るという形で、仏像で表現されている半眼の形とも言えます。
この相がある場合、霊感があり、人の心を見通すことに長けているとされます。しかし、誰もが霊的なものを感じたりするわけではなく、仏眼があって霊感の無い人は、勘が鋭く素晴らしい直感力を持つとされます。直感が働くと、いろいろな分野で優れた閃きがあったり、天の啓示による導きがあったりもします。
また神仏の加護に恵まれていることを表し、スピリチュアル系の仕事などをしている人に多く現れる吉相として知られています。さらに死後の世界に興味があったり、霊界の存在を信じているなどの人に出やすいという面もあります。これはご先祖様をなどの亡くなった人を敬う気持ちを持っている人や、お仏壇や神棚に手を合わせる機会が多い人にも通じるようです。俗に言う念力を秘めた人にも現れやすいとされ、願った事のほとんどが叶えられるとも言われています。
仏眼相は珍しい?仏眼相の確率・割合
仏眼相は、比較的珍しい手相の1つですが、かなり珍しいかというと、そこまで珍しくないほうの手相と言えるでしょう。約20人の1人、5%くらいの人が持っていると考えられます。
それでは、仏眼相の意味と見方についてパターン別に1つずつ説明します。
①仏眼相が左手だけにある
右利きで左手に仏眼がある場合、生来、霊感があり人の心を見通すことに優れているとされます。霊感は、「持って生まれたもの」というイメージが強いようですが、素質があってもそれが開花していないこともあります。
そのため、仏眼を持っていても、今のところ霊感が無いという人は、この先いつか霊感に目覚める可能性が高いとされます。生来の素質の開花が見られず、ある時、仏眼に縦の線が入っていることもあります。これが開眼を暗示させるという説もあるようですが、特に意味がないという方が大勢を占めています。また生まれつき記憶力に長けているとされています。中学や高校生の時代、歴史などの暗記科目が得意だった人が多いようです。
左手は生来のことに関係が深いので、先祖代々のご加護があるとも言われています。それがない場合でも、第六感的なものが生まれつき備わっているはずです。それに気づいているかいないかだけで、何らかの恩恵に預かっています。
②仏眼相が右手だけにある
右利きで右手に仏眼がある場合、後天的に、霊感があり人の心を見通すことに優れているとされます。左利きの場合は反対となり先天的となります。霊感などを自分の努力や行動で後天的に得ているはずです。
自力でつかんだ能力なので、その使い方も理解していることが多く、先天的なものよりも強い力を発揮する可能性が高くなります。スピリチュアル的な仕事を始めるようになってから、仏眼が現れる人も結構見受けられます。
また、右手だけの場合も霊感だけでなく、記憶力にも優れているとされます。こちらも何らかの努力をして記憶力を高めているはずです。右手に仏眼相を持っている人の中には、予定を手帳やスマホに記さず、全て頭に暗記している場合も見受けられます。
右手の場合、どちらかというと霊感よりも記憶力が高められているケースが多いようです。さらに、生きて行く上での信仰心が芽生えたたり、何かの気づきがあったりすると右手に現れやすいとされています。
③仏眼相が両手にある
両手に仏眼があるケースは、かなり珍しいものとされます。それゆえに、強い霊感があるとされます。感受性も強く、人の過去から現在に至るまでの心の動きが読み取れます。何事にも察する能力を持ち、対人関係では、よく気が利く人間とされます。
いろいろと察することができるので、慈悲深い面があるはずです。これは相手の欲求や気持ちを先読みできることにつながり、商売のセンスがあるとも言えます。先祖や神仏のご加護が強いため、不慮の災いに遭遇する確率は、普通の人よりも少なくなります。
また、どちらか片方の手に仏眼があった人が、精神的に鍛えることで両手に現れるようになることもあるようです。仏眼は、知らぬ間に現れると言いますが、両手の場合は、片手にあったものが両手になるようです。
さらに仏眼はその人の顕在的な意識と潜在的な意識の境界を見定める目と考えられ、両手の仏眼をこすりあわせて、願い事を念じれば願い成就するとも言われています。
④仏眼相が2つ・二重ある(ダブル仏眼)
通常、親指の第一関節に出る眼の形を仏眼と言いますが、第二関節にも出ることがあります。親指の第二関節とは、親指の付け根の部分です。
第一関節と第二関節に仏眼が現れる二重仏眼相は、とても珍しい相として知られています。ダブル仏眼とも呼ばれ、一つしか仏眼がない人の少なくとも倍は霊感が強いと言われています。説によっては第一関節の仏眼が無限マークのようになっている場合もダブル仏眼と呼ぶこともあります。もちろん、人の心を見通せる、記憶力が良い、先祖や神仏ご加護があるなどの意味合いを通常のものよりも倍は強めます。
しかし、霊感がかなり強くなると、その分、霊を感じるだけでなく、霊を引き寄せてしまう可能性も高まります。場合によっては注意が必要かもしれません。仏眼が二つあることの意味合いが、両手の場合と若干違いがあります。また右利きで左手に二重にあると生来の霊感などが強く、右手にあれば、自力で獲得した霊感が強くなります。
⑤仏眼相がない
仏眼がないケースは、二つ考えられます。親指の第一関節のシワが全くその傾向に程遠い場合と、近い将来シワが目のような形になりそうな場合があります。
利き手の方に仏眼になりそうなものがあれば、いずれ仏眼の効力を発揮される可能性があります。しかし、それは後天的に霊感を獲得するので、生来のものを診る利き手でない方に出ていたら、あまり意味がありません。先祖や神仏のご加護という面からみると、現状、先祖を敬っていなかったり、信仰心が薄かったりすると、現れず、信心深くなると現れることもあります。
また仏眼がないからと言って、霊感などがないとは言いきれません。手相の他の部分に神秘十字などのスピリチュアル的な要素を持っていたり、知力がアップするものがあれば、仏眼があるのと同じ効力を発揮します。仏眼がない人は、かなりの数いるので心配することはないと言えます。
⑥トリプル仏眼
滅多に現れることはないのですが、親指の第一関節に仏眼が3つ並んでいるものをトリプル仏眼と呼ぶことがあります。
二重の場合は、親指の第一関節と第二関節に現れるのですが、トリプルの場合は、第一関節のシワで目のような形のものが3つ並んでいることになります。仏眼が2つある二重仏眼よりも、より一層意味合いが強くなります。直感力は格段に優れ、人やモノを一目見ただけで本質が読み取れるとされます。
霊的な能力においては、超能力に域に達していることが考えられます。頭に思い描いたものを現実にする可能性が非常に高くなるとされます。幸運や人の思いなどもを強く引き寄せます。周囲で奇跡が頻発し、目に見えない力で守られていることを実感しやすいとも言われています。先祖に感謝する気持ちや信仰心が非常に強いはずです。
⑦仏眼相が小さい
親指の第一関節のシワが眼のようになる仏眼が小さく現れることがあります。あまり小さいと目ではなく、シマと見間違いやすいと言えます。また眼のような印象がないと仏眼とは言い難くなります。
これが現れている場合、直感に冴え、スピリチュアルな能力を持っているとされますが、これらの意味合いが、若干弱まることになります。
見えないものが見えるといった感覚は、感じ取り難い面があります。大きな幸運よりも小さな幸運がもたらされる傾向にあります。人の思いを引き寄せられるのですが、着実とまでは行かないようです。先祖のご加護はあるのですが、本当に困った時にのみ、効力を発揮するとされます。特に先祖への感謝を怠っていると、ほとんどご加護はなくなるようです。
⑧仏眼相が大きい
親指の第一関節のシワが眼のようになる仏眼が大きく現れることがあります。大き眼の場合、瞳となる部分までハッキリと見えることが多いようです。
これが現れている場合、直感が鋭くなり、人やモノの本質が容易に読み取れるとされます。自分が思い描いたことが実現しやすいと言えます。人の思いを引き寄せる力があり、対人関係は良好となるはずです。
望んでいる願いなどは着実に叶えることができます。霊的な能力や、スピリチュアル系の才能を持ち、それが開花しているか、開花しやすいと言えます。ちょっとした奇跡と呼べることが周囲で起きる可能性も高くなります。先祖から守護されていることを身近に感じるとされます。先祖への感謝の念は深いようです。
⑨仏眼相が切れてる・つながっていない
親指の第一関節のシワがきれいな眼の形を描いていないことがあります。途中で線が切れていたり、薄くなっているものを指します。
この仏眼が現れている場合、本来の意味合いが弱まるか、ネガティブな方向に変わる可能性が出てきます。直感の鋭さはあまりなく、人やモノの本質を見誤ることがあります。直感力に波があり、いつも冴えているわけではなくなります。
強く念じている夢なども、ある程度実現に向かうのですが、途中で潰えてしまう場合もあります。霊的な能力はあるのですが、人が感心する程ではないとされます。先祖からのご加護は、まず期待できず、よほどのことがあっても辛うじて守られるといった感じになります。先祖への感謝の念が乏しいとも言われています。
⑩仏眼相と神秘十字線が両方ある
仏眼相が現れているだけでもスピリチュアルな能力に優れているのですが、同時に神秘十字線が現れていることがあります。神秘十字線は、知能線と感情線の間に現れる十字線を指します。運命線を縦線として短い横線が横切っている神秘十字線もあります。
仏眼相と神秘十字線が現れている場合、直感や霊感が鋭い所に神秘的な要素が深く関わることになります。第六感や霊感が非常に鋭くなり、スピリチュアルな才能を持っているはずです。何らかの困りごとがあると、奇跡とも呼べる不思議な力で救われるとされます。窮地に立たされた場合でも、うまく切り抜けられるはずです。幸運を呼び込みやすい体質になります。その上、人に対する慈愛の心を持ち、人を助けることを喜びとするはずです。
しかし神秘的な力が強いので、ネガティブな要素まで引き寄せてしまう可能性があります。行動には慎重さを要するとされます。
⑪第二仏眼紋
親指の第一関節のシワが眼のようになるものを仏眼と呼ぶのが一般的ですが、時折、第二関節のシワが眼のような形になっていることがあります。これが第二仏眼紋と呼ばれるものです。普通の仏眼よりも現れ難く、珍しい手相として知られています。形としては「∞」ようなものも第二仏眼紋と見なしています。
これが現れている場合、直感などがより一層鋭くなり、霊的な能力にもかなり優れことになります。いろいろな面での洞察力が深まるようです。人やモノの本質が的確につかめるので、仕事などで成果を手にしやすくなります。
スピリチュアル系の能力が卓越しているので、プロとして大いに活躍が期待できます。占い師、セラピスト、心理カウンセラーなどに向いています。思いを引き寄せる力もかなり強いとされます。また金運までもが高まることがあるようです。
親指以外の仏眼相とは何?
親指の掌側の第一関節のシワが眼のような形になっているものを仏眼相と言いますが、それ以外の指でも眼のような形になることがあります。親指以外の指では、第二関節のシワが眼のような形になっているものを仏眼相としている場合があります。
これには諸説あり、厳密に親指に現れていないと仏眼相ではないという説もあり、どちらが正しいという結論もないようです。いずれにしましても、親指以外の指でもシワが眼のような形になっていると仏眼相とすることがあるわけです。この親指以外の仏眼相は、現れる指によって意味合いが、多少異なってきます。
■⑫人差し指に仏眼相がある
人差し指の第二関節のシワが眼のような形になっているものも仏眼相となります。親指の仏眼相程ではないのですが、直感や霊感に鋭いとされ、先祖のご加護があるとされます。特に人に対する影響力や支配力に関わる直感が鋭いとされます。
記憶力に優れ、人の名前などをよく覚えています。この人が自分の言う通りに動いてくれるかや、恋愛で主導権を握れるかなどが、読み取れるようです。不思議な力に導かれることは、ほとんどないのですが、導かれる場合は対人関係が多くなります。
先祖のご加護はそれほど期待できないかもしれません。見えないものが容易に知覚できるわけではありませんが、感受性は豊かとされます。
■⑬中指に仏眼相がある
中指の第二関節のシワが眼のような形になっているものも仏眼相となります。親指の仏眼相よりは弱くなりますが、直感や霊感はそこそこ鋭いとされ、先祖のご加護があるとされます。
特に知性や感情、行動に関わる直感が鋭いとされます。難しい問題をどのように解決したら良いかの閃きに優れているはずです。自分の言動が人をどう動かすか見通せるとされます。
切羽詰まった状態でも、冷静な判断が直感的に下せるはずです。理論的に頭で理解できないスピリチュアルなものに対しても、理解力があるとされます。実際に不思議な体験を一回以上はしているはずで、否定することはないようです。先祖に守られていると実感することは少ないかもしれません。
■⑭薬指に仏眼相がある
薬指の第二関節のシワが眼のような形になっているものも仏眼相となります。親指の仏眼相には及ばないのですが、直感や霊感に対する鋭さがあり、先祖のご加護もあるとされます。
特に金運や名声などに関わる直感が鋭いとされます。これがお金につながるかや、名声を手にすることにつながるかを、直感的に読み取れるはずです。自分に利するものが、そうでないかが、的確に見分けられるので、失敗が少なくなります。大金を手にするチャンスを逃さない面もあります。自分が手にしているスピリチュアルな才能などをお金にすることに優れています。
先祖に守られていると実感することはなくても、先祖や親族が残した遺産を手にする可能性が高くなります。先祖の名声を元に成功がつかめるかもしれません。
■⑮小指に仏眼相がある
小指の第二関節のシワが眼のような形になっているものも仏眼相となります。親指の仏眼相とまでは行かなくても、優れた直感や霊感などを持つことになります。
特に社交性や人当たりの良さなどに関わる直感が鋭いとされます。この人とどうやったらうまく付き合えるかが、直感的にわかるようです。初対面から意気投合することも多いとされます。人と衝突しそうな時でも、事前に雰囲気を察知して回避できます。社交的で人から好かれるので、人の縁によって幸せがもたらされるはずです。
スピリチュアルな才能は、悩んでいる人の救いや相談に向けると、大いに力が発揮できます。親族との付き合いも良好で、先祖とのつながりを大切にしているはずです。
■⑯全部の指に仏眼相がある
ごく稀にですが、親指を含めて全部の指に仏眼相が現れていることがあります。非常に珍しい手相で、直感や霊感が、極めて強大になるとされます。
初対面でその人の本質を容易に読み取ることができます。自分と関わりがある人に何かあると、すぐに感じてしまう敏感さがあります。これが頻発すると精神的に疲れてしまうこともあります。霊感が強い分、いろいろなものが見えてしまったり、神秘的な体験が数多くなります。
記憶力や金運に至るまで優れているとされます。周囲で奇跡が起こりやすく、人生が波乱に満ちやすくなるようです。身の回りのこと以外に世の中の動きに対しても予知能力があるとされます。先祖に守られていると実感することが多く、かなり危険な目に遭っても、かすり傷一つ負わずに助かるはずです。先祖を深く敬い、信仰心も深いとされます。
仏眼相を後からでも開眼する方法
仏眼を開眼する方法は二つ考えられます。どちらかの手に仏眼があるのに、力が発揮されていない場合と現状全くない場合です。既に仏眼が現れているのに、それらしい兆候がないこともあります。その理由には、力を活用する場面に遭遇していないか、それを信じていないかにあります。開眼させたいと強く願えば、必ず開眼するはずです。
一方、全くない場合は、霊的なものに興味を持ったり、スピリチュアル的なものに携わることで仏眼が現れることがあります。特に占い師のような仕事をしていると、たいていの場合、仏眼が見られるようになります。物事の洞察力を強めるようにしたり、人の心を読み取ったり、理解することに努めていると、いつの間にか仏眼が現れていることもあります。
いずれにしても仏眼が現れ、開眼し霊感などが得られるとされます。仏眼は、現れたり消えたりすることが頻繁に起こるの相なので、自らの意志で開眼させることは可能と言えます。
まとめ:仏眼は霊感に関する重要なスタート地点
一般的に仏眼相を持っていると、人生において成就させたいという願いを常に持ち続け、叶えられるとされます。長期的な願い、短期的な願いと人それぞれですが、成就しやすいようです。しかし、黙っていて結果が得られるわけでなく、本能に近い感覚で願いを叶える正しいやり方を選ぶことができるというものです。後はそのやり方で努力しなければなりません。
また霊感は持っていたとしても、それで全てが見通せたり、占いが当たるというものでもありません。少しずつ高めていき、自在に操れるようになります。高めるためには、霊的な感性を磨くこと第一とされます。仏眼があるからと言って、手離しで喜べるものでもなく、それなりの鍛錬が必要なようです。
この他、仏眼と似た意味合いを持つものに神秘十字があります。運命線に横線が現れ感情線と頭脳線の間に十字形ができたものです。神仏のご加護があり九死に一生を得るとされます。神秘十字は仏眼との相性が最高なので、もし一緒に表れていたら相互作用で、直感や予感の力がより強大なものになるようです。きわめて稀な例ですが、これなら手離しで喜べるかもしれません。特殊な例を除いて仏眼があることは、霊感などを操る重要なスタート地点のようなものと言えます。