犬と暮らしている人にとって、愛犬は家族。もちろん、愛犬が亡くなったときは非常に悲しいものです。
ましてや、犬は人間の言葉を話せるわけではありませんから、どんな気持ちで旅立ったのか、幸せな日々だったのかなどを聞くことができません。飼い主としては、いろんな後悔も浮かぶことでしょう。
こちらの記事では、犬が死んだ時にどんな気持ちを持っているのか、そして死後はどこに行ってしまうのかをまとめています。
死んだ犬に会いたい…
愛しくて仕方のない愛犬が亡くなったら、もう二度と触れることができず、可愛い笑顔も見ることができなくなります。
もう一度でいいから死んだ犬に会いたいと涙する日々の中、仔犬だった頃から最期の瞬間までたくさんの思い出に溢れていることでしょう。
愛犬の気持ちが少しでもわかれば、この気持ちも癒されるのではないかと考える人も少なくはありません。ペットロスによるこの気持ちは誰もが感じ得る当然の悲しみです。
死んだ犬の気持ち3個
■1. 飼い主の笑顔が見たい
犬は、自分が死んだことに亡くなった当初は気がついていません。いつものように飼い主のそばに行き、遊んで欲しいと笑顔を振りまきますが、飼い主が気づいてくれないことからだんだんと自分の死という事実に気がつくのです。
そして、飼い主の悲しむ顔を見て、とても悲しい気持ちになっているでしょう。なぜなら、犬は飼い主の笑顔が大好きだからです。
死んだ犬は、飼い主がずっと自分の死のことで悲しむことなく、再び笑顔に戻って欲しいと心から思っているのです。
■2. これまで愛情を注いでくれたことへ感謝している
人間同士はコミュニケーションツールとして言葉を利用しています。ところが犬は言葉を持たないため、表情や動作、そして心でコミュニケーションを行う動物です。
そのため死んだ犬も生前と変わらず心を通したエネルギーを飼い主に注いでいます。涙し思い出に浸る飼い主の姿を見ながら、これまで注いでくれた絶大なる愛情を感じているでしょう。
犬は、飼い主がいてくれたからこそ、仔犬の時代から亡くなるその瞬間まで幸せに生きられたことに対して感謝しています。
■3. また一緒に遊びたい
犬が死んだ後、もっと一緒に遊びたかったと感じている飼い主も多いことでしょう。実は、犬も同じことを感じています。
犬が死を理解するのには時間がかかり、死んだのちも相変わらず飼い主と遊びたくて飼い主の周りをウロウロしているのです。飼い主とよく行った公園や散歩道を、再び一緒に歩きたいと感じていることでしょう。
犬にとって、特別な場所に行くことよりも、大好きな飼い主と一緒に過ごすことが何よりも至福のとき。死んだのちも、生前と同じように飼い主と遊ぶ時間を楽しみにしています。
犬は死んだらどこにいく?死後の世界?
人間は死ぬと死後の世界に行くという説があります。犬も同じような世界が広がっているのだろうかというのは、ペットロスを抱える飼い主なら誰もが感じることでしょう。
そもそも犬も人間と同じ霊的な存在であるという考え方があります。人間が死ぬと先に死んだ家族や友人が迎えに来ると言われますが、犬も同じ可能性があるのです。
そして、肉体という洋服を脱ぎ、魂という尊い存在になった犬は死後の世界である高い波動の世界に暮らすと言います。
実は、この世界は私たちが暮らす世界と大きく離れた場所ではありません。むしろ、私たちが暮らすこの世界のすぐ近くに死んだ犬が暮らす世界はあります。
次元こそ違いますが、いつでも触れられるようなところに死んだ犬は暮らしていると言われているのです。そう考えると、見えない寂しさはありますが少し心が和らぐのではないでしょうか。
亡くなった愛犬は幸せだったのか?
死後の世界で犬が幸せに暮らしていることがわかると少し安心しますが、実際のところ生前の暮らしにおいて愛犬が幸せだったかどうかは飼い主として一番気になるところでしょう。
愛犬が亡くなると、ついつい自己嫌悪や罪悪感に苛まれがちです。しかし、心配することはありません。
犬は、どこまでも愛に溢れた動物です。飼い主がどれだけ叱っても、遊んでくれない日があったとしても、飼い主の根底にある愛犬に対する愛情を感じ取っています。だから、寂しかった次の日もいつも通り笑顔を見せてくれて、再び一緒に遊ぶことができたのです。
飼い主が仕事やプライベートで悲しい気持ちに陥った時は、そっと寄り添ってくれた夜もあったでしょう。全ては、愛犬が幸せに暮らしていた証拠です。飼い主とともにいるだけで、愛犬の日々は幸せそのものでした。
亡くなった犬の気配を感じるときは?
愛犬が亡くなったのち、亡くなったはずの愛犬の気配を感じる人が多く見られます。不思議な体験ですがあながち嘘でもありません。
生前から犬は人間よりもはるかに見えないものを感じ取れるような存在です。そのため、亡くなった後も生前と変わらず、あなたの感情を感じ取り同じように過ごします。つまり、生きることと死ぬことに境界線を持たない生き物でもあるのです。
もしも、愛犬が亡くなったのちに愛犬の気配を感じることがあれば、それは魂となった愛犬が実際にそばにきている証拠といっても過言ではありません。
ふとした瞬間に通り過ぎた風や膝に感じる温度などで愛犬の存在を感じることができるのは飼い主として幸せなことではないでしょうか。
愛犬の死から立ち直る方法5個
■1. いつもそばにいることを感じる
一番大切なことは、愛犬は亡くなった後にもそばにいることを知ることです。ただ肉体を脱いだだけであることを理解しましょう。
そして、飼い主も心を静めて小さな気配や風の音、温もりなどを感じてみてください。きっと、愛犬の存在を感じることができます。
肉体があることも重要なことですが、魂があってこその肉体であったことに気がつくことができるのではないでしょうか。愛犬そのものの存在がペットロスを解消してくれるのです。
■2. きちんとしたお別れをする
愛犬が亡くなると、受け入れられない気持ちから遺骨を持ち続ける人もあります。気持ちの整理が付いていれば問題ありませんが、なかなか整理がつかない人はお墓を用意するのもおすすめです。
きちんと土葬をして別れの儀式を行うことで、心が落ち着くこともあります。その際には、心ゆくまで愛犬との会話を楽しむとより効果的です。
ペット霊園では、費用が抑えられる合同のお墓も用意されています。他にもペットを亡くした人たちがいることを知るだけでも癒しとなるでしょう。
■3. 共感できる相手に話を聞いてもらう
悲しみを緩和するためには、話を聞いてもらうことがひとつの手段となります。人は共感してもらうだけでも癒しを得ることができるのです。
愛犬を亡くした人はあなただけではありません。周囲を見れば愛犬や愛猫を亡くした人が少なからずいるでしょう。
そういった人たちに、辛い気持ちを伝えるだけでも心が安らぎます。また、同じ経験をした人は立ち直った経験も同じく持っているため参考にすることができます。立ち直れそうもないこの悲しみから脱出した先輩からの意見は、非常に役に立つでしょう。
■4. 持ち物を処分する
愛犬が亡くなった直後は、愛用していたおもちゃや食器などを捨てることができません。もちろん、ひとつくらいは思い出として持っておくのも良いでしょう。
しかし、長い間持ち続けていると、悲しみだけが増えていくような結果になります。とはいえ、ケージやペット用のベッドなどまだ使えるものを捨ててしまうのはもったいないという人もあるでしょう。
そんな時は、保護動物のための支援を行なっているところに物資として寄付するのも一つです。中古品でも募集している団体を探して、役に立てることで悲しみも少しずつ癒えていきます。
■5. 思い出を記念品にする
あえて、思い出を形にしてしまうのも悲しみから脱出する方法となります。例えば、可愛く撮れた写真をイラストに仕上げてくれる人に依頼するのも良いでしょう。悲しみよりも微笑ましい気持ちが湧き上がってくるものです。
また、庭がある人はいつも寝転んでいた場所に植物を植えてみるのもおすすめです。植物を育てながら、愛犬への悲しみを癒していくことができます。
まとめ
犬は人間が思っている以上に感性の高い愛に溢れた動物です。人間は死を悲しみと直結させますが、犬にとっては自然なこと。
ペットロスは仕方のない過程ですが、飼い主が幸せに生きることこそ、亡くなった犬に対する供養と言えます。愛犬は亡くなった後も、いつでも飼い主を見守っていることを感じながら、前を向いて歩いていきましょう。