幸運にも不運にも通じるほくろ
ほくろは、ほとんどの人が体のどこかに持っているはずです。生来のほくろもあれば、後天的に表れたほくろもあり、気が付くと気になったりもします。しかし、幸運を招いたり、迂闊に取ったりすると、不運を招くこともある不思議なものです。人は、太陽光に含まれる紫外線を浴びると、肌を守ろうと体が反応し、メラニンが数多く作られます。ほくろは、このメラニン色素を持った細胞が増えてできるものです。
このほくろは、様々な場所に表れ、形にも意味があります。その位置によっては、その人の性格、身体の弱い場所など、生きる上で注意しなければならない事を知ることができます。運勢までも占ったりします。またほくろ占いで言うところのほくろには、黒くて艶があり膨らみを持つ「生きぼくろ(生きほくろ)」と、形がぼやけ、くすんでいる「死にぼくろ(死にほくろ)」の2種類があります。
このほくろの意味や位置について説明しますので、人生をより充実したものにするために参考にしてください。
生きぼくろとは?特徴は?
基本的に、黒々としたツヤがあり、程よく盛り上がっているものを「生きぼくろ(生きほくろ)」と言います。現れる数は少なく、見極めが若干難しい面もあります。
これには、良い意味合いがあり、幸せを導いたり、災いなどを乗り越えていける力を授かるとされています。左右対称でバランスの取れた形のものなら、より一層優れた生きほくろとなります。
厳密に、どのような形といった基準のようなものはないのですが、見た目に良い印象を与えるほくろは、とにかく「生きほくろ」と言えます。さらに毛が生えているものは、より良いものとされています。
一見すると、見た目が悪いようなのですが、そこに毛が生えることは、縁起の良いこととされ、尊ばれてきています。ほくろに生える毛は、メラニン色素が濃く立派なものになりやすく、成長が早いのが特徴とされます。宝の毛とも呼ばれているので、抜くことは、あまりお勧めできません。
死にぼくろとは?特徴は?
ツヤがなく平らで薄茶色のものを「死にぼくろ(死にほくろ)」と言います。基本的には、茶色っぽいものとなりますが、色調がハッキリとせず、大きさが小さいものを指します。平らというよりも、えぐれたようになっているものもあり、左右非対称で形がいびつなものもあります。
生きほくろに比べると数が多く見られるものです。これは、不運を招く兆しとされることが多いのですが、警告として知っていれば、危ういこともなく、いろいろな対処もできるので、疎かにはできません。例え表れていても心配する必要はなく、これを踏まえて努力を欠かさないことで、幸運へと向かうことができます。
また、ここに毛が生える場合もあります。特に意味があったり、死にほくろの影響が強まることはないのですが、見た目が悪いので、場所によっては抜いた方が良いこともあります。死にほくろは、取り除くと、運気が開ける可能性が高まるとも言えます。
生きぼくろの意味
古来、顔相学では、ほくろは、どれもこれも一つにまとめられ、あまり良い意味に取られないことが多かったようです。しかし、最近の「ほくろ占い」では、生きほくろと死にほくろとに分類し、より詳細に見ていくことで、必ずしも悪いとは言い切れなくなりました。特に良い意味を持つ場所に生きぼくろがあるなら、良い運気を持っていると解釈されます。生きほくろがあれば、その場所に秘められたパワーが引き出されるとされます。「ここにほくろがあれば金運に恵まれている」などと言う場合、それは全て生きぼくろのことを指します。
時として、あまり良くない意味がある場所に生きぼくろがあることもありますが、その場合、死にぼくろより、災いの程度が少なくて済むということになります。やはり手や顔のほくろで、生きほくろを判定することが多く、手相や顔相と違い固定的なので、より明確な位置づけとなり、手相などに影響を及ぼしているととも言えます。
死にぼくろの意味
元々顔相学で知られていたネガティブな意味合いが、そのまま、引き継がれていることが多いのが死にほくろです。最近の「ほくろ占い」では、どうして、そんな意味になるのか不可解なものもありますが、統計的なデータに基づいているので、正しく言い当てているものがほとんどです。特に悪い意味を持つ場所に死にほくろがあると、より一層悪い要素が加速してしまうので、注意が必要となります。ただ、日頃の行いによっては、色合いが茶色から黒へと変化することもあり、その場合は、若干程度が少なめになります。
もし、良い場所に表れていたとしたら、そこに秘められたパワーが打ち消されてしまい、力が発揮出来なくなります。非常に残念なことなので、目立つ場所ならば、除去したいものです。また、通常ならば、問題のない所でも、死にほくろがあることで、悪い運気を引きよせる原因にもなります。手相や顔相に良い相が表れていたとしても、悪い影響を固定的にしてしまう面もあると言えます。
生きぼくろの位置と運勢13パターン
特に生きほくろの影響が強い位置と運勢では、次のようなものが挙げられます。
◯額の真中
額の真中にあるほくろは、個性が強過ぎ、大成功が大失敗のどちらかになるとされます。
◯眉の上
眉の上にあるほくろは、宗教家に向いています。しかし、自分にとって都合が悪い時や立場が悪くなった時は、あっさりと逃げてしまう傾向にあります。運勢的には流されやすいと言えます。
◯鼻の頭の少し上
鼻の頭の少し上にあるほくろは、自己中心的で、高飛車で頑固とされます。運勢は比較的開け、鼻が高い場合は吉相となります。
◯鼻の脇
鼻の脇にあるほくろは、貯蓄に長けていますが、人に騙されやすい傾向にあります。
◯口と鼻の間の横あたり
口と鼻の間の横あたりにあるほくろは、気配りが出来るタイプで人に親切とされます。対人運が良好です。
◯唇
唇のほくろは、二面性を持つとされ、上唇にある場合、恋愛に積極的とされます。恋愛運を持っています。
◯あごの真中
あごの真中のほくろは、引越しが多く、一定の場所に住めないとされ、災難から免れるとされます。
◯あごの両側下方
あごの両側下方のほくろは、お人よしで、全体的な運勢は悪くならないとされます。
◯太ももの下部
顔以外では、太ももの下部にあるほくろは、良縁が授かるとされます。
◯ふくらはぎの内側
ふくらはぎの内側にあるほくろは、困難に打ち勝つ力があり体力があるとされます。
◯ふくらはぎの外側
一方外側にあるほくろは、人に頼りにされやすく人の面倒見が良いとされます。
◯お腹のほくろ
お腹にあるほくろは、恋愛運が良好とされます。ほくろの色が濃い場合、好きな相手を振り向かす運を持ち、胸に近い場所にあると金運が良く、へそに近いと金運・恋愛・仕事運・健康運が良好とされます。
◯お尻のほくろ
お尻のほくろは、恋愛運が非常に良好とされます。
死にぼくろの位置と運勢13パターン
特に死にほくろの影響が強い位置と運勢では、次のようなものが挙げられます。
◯額の生え際
額の生え際にあるほくろは、逆境に弱く、中年以降に運勢が低迷しやすくなります。ボランティア活動などで運勢を上げることができます。
◯額の端
額の端にあるほくろは、財産を使い果たす可能性があります。見栄や勢いで、人におごってしまう傾向にあり、いくら稼いでも散財してしまうとされます。お金の管理が肝要です。
◯目と目の間
目と目の間で鼻の真中部分にあるほくろは、何事にも責任感がなく、失敗すると人にせいにしがちです。強い使命感のようなものを持つと改善できます。
◯目頭
目頭のほくろは、異性関係でトラブルが起きやすく、右の目頭の場合、伴侶の尻にひかれるとされます。恋愛運は低迷気味です。
◯目の下
目の下のほくろは、泣きぼくろとも呼ばれ、子供の事で苦労するとされます。
◯口の端
口の端にあるほくろは、とてもおしゃべりとされます。
◯あごの横
あごの横のほくろは、人間関係があまり上手でなく、何かとつまずきやすいとされます。対人運が低迷します。
◯太ももの上部
顔以外では、太ももの上部にあるほくろは、異性にのめ込みやすいとされます。
◯背中のほくろ
背中のほくろは、人間関係を築くことが下手で、結婚運や恋愛運は、あまり良くありません。素直さが改善のきっかけになるようです。
◯肘の下
肘の下のほくろは、なかなか努力が実らず、困難を乗り越えにくく、挫折が多くなるとされます。しかし、晩年に運勢が好転し、認められることがあります。
◯胸
胸にあるほくろは、人を信じやすく、騙されやすいとされます。
◯乳房
乳房にある場合、子供の悩み事が増えるとされます。
◯お腹
お腹にあるほくろは、様々な努力が報われないとされます。
死にぼくろの取り方
死にほくろを除去すると運命がすぐに好転するかというと、一概には言いきれません。これは、どんなほくろを除去するかにもよりますし、根が深い場合は除去しても再発することがあります。ほくろは災いの予兆となることが多く、除去した場合、いつも通りの日々が続くため、運命が変わったり、開運したとを実感し難いようです。しかし、気になるほくろがある場合、キレイに除去できるなら未来の災いを防ぐためにも取った方が良いと思います。
基本的にほくろ除去は美容皮膚科などの専門医に充分なカウンセリングを受け、自己責任で行うことになります。
■医療的な除去方法
医療的な除去方法の代表的なものを挙げてみます。
①クリーム除去
まず、クリームで除去する方法があります。日本では知名度は低いのですが、アメリカなどの医療先進国では当たり前のように行われています。クリームの作用によりほくろをかさぶたにして、それが自然に剥がれ落ちることでほくろを消すというものです。昔、ほくろを除去する時に使われた「もぐさ治療」に似ていますが火傷が心配ありません。またクリームによる除去は盛り上がったタイプのほくろにも有効的だと言われています。クリームは1回の利用後、1週間から2週間後にかさぶたが剥がれるとされています。痛みが無いのですが、価格が若干高めとなっています。
②レーザー除去
次にレーザーで除去する方法があります。レーザー光を用いるのですが、熱い光線を浴びるのではなく、炭酸ガスが用いられ、ほくろを剥がすというイメージのものです。ほくろのレーザー治療は皮膚科で行います。レーザー治療で掛かる費用は、だいたい5ミリ程度のほくろ一つで1万円から1万5千円程度となっています。レーザー治療は行ったその日から美しい肌になるのではなく、数日は赤みを帯びていることが多いようです。
まとめ:ほくろを正しく理解して充実した人生に
どんなに肌の手入れをしていても、ほくろは表れるものです。生まれつきあるものもあるので、誰もが、関わりを持っています。昔から顔相学では、顔のどの場所にほくろがあるかにより、性格や運命、健康状態を知ることができると言われています。
顔のほくろと身体のほくろは一部連動していることも知られています。例えば、鼻にほくろがあると、背骨付近にもほくろがあり、目の周りにあると、胸の周囲にもほくろがあるとされます。黒色ではない真っ赤なツヤのあるほくろは、年を重ねると茶褐色に変化し、「寿班」と呼ばれる長寿の印となることもあります。この真っ赤なほくろの多くは、35歳過ぎから体中に表れるようです。また一つのほくろで良い悪い両方の意味を持つものもあれば、健康状態のみがわかるものもあります。さらに、ほくろがあっても無いとみなせる意味を持たないほくろもありますので、正しく判断するには、それなりの知識が必要となります。
生きほくろや死にほくろなどの意味を詳しく知れば、幸運の訪れがわかり、災いなどを賢く避けて行けます。さらに死にほくろを除去して、より幸せな充実した人生にしたいものです。