Q. どんな施設ですか?
伊豆諸島・小笠原諸島の特産品の普及啓発と、同地域の振興・発展のため、平成4年2月17日に竹芝客船ターミナル内において開設したアンテナショップです。
食品やお酒、季節の青果物、工芸品など、全体約300点の商品を取り揃えて販売しています。
Q. 地域の特産品を教えて下さい。
新島焼くさや(瓶) 730円(税込)
島の出身者が小さい頃からよく食べている定番品に「くさや」という魚の干物があります。
発酵させた汁に漬けていますので、臭いが強烈で食べる前に「うっ…」となってしまうかもしれませんが、食べたらとっても美味しいです。お酒もすごく進みます。
元々新島が発祥ですが、現在は他の島でも作られています。昔は魚を生のままで保存することができなかったので、保存食として置いておけるようにと作られたのがくさやです。ムロアジが使われることが多いですが、季節によってはトビウオなども使われています。
盛若(樫樽貯蔵)(25度) 1,600円 (税込)
もう一つは「島酒」です。島には多くの酒蔵があり、島によって味の違いが楽しめます。
基本的には焼酎が多く、焼酎の原料には麦と麦麹、麦と米麹、あとは芋と麦のブレンドでしたり様々な種類があります。度数も25度と30度のものがあります。
焼酎以外にも、梅酒にパッションフルーツを加えた「ぱっしょんふるーつ梅酒」などがございます。
【左】あおちゅう(30度) 4,400円 (税込) 【右】青酎(25度) 2,200円 (税込)
数ある島酒の中でも「あおちゅう」という焼酎が一番人気です。
造っている方がたくさんいらっしゃいますので、同じ「あおちゅう」という名前でも造り手によってそれぞれに味がある焼酎です。中には「◯◯さんのあおちゅうありますか?」と造り手指定で買いに来られる方もいらっしゃいます。
海底熟成ラム Mother 4,950円 (税込)
また、小笠原諸島では「ラム酒」が造られていまして、1年間海の底に沈めて熟成させるという独特な方法で造られたお酒です。
注文を受けてから造られる小笠原諸島の貴重な地酒として人気となっています。
Q. 人気商品は何ですか?
赤イカ入塩辛(中辛) 950円 (税込)
・赤イカ入塩辛
神津島で作られている塩辛で、一番人気の商品です。
東京愛らんどでは甘口・中辛・辛口の3種類を販売しています。甘口がスタンダードですが、中辛になると唐辛子が入って少しアクセントの効いた味になっています。辛口になると唐辛子の量が増え、辛いのがお好きな方におすすめです。
この塩辛はリピーターの方も多く、製造している神津島以外の島の方にも好んで食べられているようなイチオシの商品です。3種類の中では中辛が一番人気です。
ひんぎゃの塩(中) 500円 (税込)
・ひんぎゃの塩
青ヶ島で作られているお塩です。「ひんぎゃ」とは地熱が出ている場所を表す方言で、低温でじっくりと時間をかけて作られています。
少し甘みがあるのが特徴で、お料理の中に入れるというよりは何かにかけて使っていただく方が美味しく召し上がって頂けると思います。
薬膳島辣油(ラー油) 1,150円 (税込)
・薬膳島辣油
小笠原で作られている薬膳入りの辣油です。
辛さもしっかりあって薬膳がたくさん入っているんですが、それが邪魔をしすぎず何にかけても合いますし、とても美味しい辣油です。
薬膳が下の方に溜まっているので、辣油がなくなったら他の辣油を入れて混ぜればオリジナルの辣油が作れます。これは島民ならではのおすすめの楽しみ方です。
Q. 人気の企画やイベントについて教えて下さい。
以前は年に数回、新商品の紹介などの店舗イベントを実施していましたが、新型コロナ禍の影響で現在は実施していません。
東京愛らんどは港区にありますので、現在は近くのオフィスビルの1Fに出店したり、マルシェを開催して来ていただいたりと店舗外でのイベントを行っています。
このほか港区の公園などにも出店させていただいて、皆様に商品をご購入いただいています。
Q. 伊豆諸島・小笠原諸島のおすすめ観光スポットはどこですか?
・大島
雄大な三原山、深紅のツバキに代表され、眼下に伊豆半島や富士山を望む海と緑と四季折々の花に包まれた伊豆諸島最大の島です。
東京竹芝桟橋から高速船で1時間45分で行くことができる、東京から一番近い島で、東京の「島旅」を日帰りでも十分に楽しめます。
・利島
島の約80%が椿の木に覆われている「日本一の椿島」です。釣りはもちろん、巨木を訪ねたり、野鳥や星を観察するネイチャー探検など、楽しみがたくさんあります。
初夏には華麗なサクユリが、そして冬には島一面を真っ赤に染めるツバキの花が迎えてくれます。
・新島/式根島
サーフィンで有名な新島には、珍しいコーガ石から作るモヤイ像や、その砂から作る淡緑透明色のガラスなど独自の文化と歴史が残っています。
海中温泉やリアス式海岸など、豊かな自然が息づく式根島との間は、新島村の村営船で往き来できます。
・神津島
そびえ立つ天上山の岸壁が織りなす絶景、島のあちこちに水が湧く「水分け伝説の島」です。
透明度の高い海と、四季を通じて温暖な気候に恵まれた神津島は、年間を通して安全で快適なレジャーが楽しめるマリンリゾートです。
・三宅島
アカコッコなどの野鳥で知られるバードアイランドです。
火山が生み出す美しい造形美、カラフルな熱帯魚、そして夕陽を眺めながらの露天風呂といった、地球の息吹と命の起源を肌で感じることができる癒しのスポットで溢れています。
・御蔵島
こんこんと湧き出す豊かな水、巨樹の森、そして島の周囲にはイルカが泳いでいます。
独特の歴史と文化を持ち、東京から最も近い”秘境の島“です。
・八丈島
独自の歴史と伝統、そして特産の焼酎や寿司などの食文化が残る島です。
色鮮やかな亜熱帯の花が咲き誇り、またハイキングやマリンスポーツなどさまざまなアクティビティが楽しめます。年間平均気温18度で、常春とも言える気候の島です。
・青ヶ島
世界でも珍しい二重式の火山を擁し、四季折々に咲き乱れる花々、島言葉で「ひんぎゃ」と呼ばれる火山性噴気孔など、大自然の営みを目の当たりにすることができる まさに“東京の秘境”です。
日本一人口の少ない村としても有名です。
・小笠原
都心から南に1000km、片道約24時間の船旅でたどり着く世界自然遺産の島です。
ボニンブルーとよばれる紺碧の海は、珊瑚礁や熱帯魚に彩られ、クジラやイルカが生息し手つかずの自然が広がる原始の森には、数多くの固有の動植物が生息する、多彩な魅力に溢れたトロピカルアイランドで、2011年6月、世界自然遺産に登録されました。
竹芝客船ターミナル
それぞれの島には高速船や飛行機、ヘリコプターで行くことができます。一つの島をめがけて行くのもいいですし、島間を移動して楽しむのもおすすめです。
リピーターの方は釣りやダイビングを楽しまれる方が多く、釣りスポットやダイビングスポットを調べて島ごとに巡ったりされています。
現在、東京都港湾局が各島へのアクセスルートを検索できるサービス「東京宝島うみそら便」(https://www.islandaccess.metro.tokyo.lg.jp/) を展開しています。行きたい島と日時を入力すると、それに適したルートと時刻表を表示してくれるサービスです。
島出身の私達も利用している便利なサービスですので、島に行かれる際はぜひ活用してみてください。東京愛らんどのHPからもサイトへアクセスできます。
Q. どんな利用者が多いですか?
島の特産品や焼酎が好きな方のほか、近隣住民の方も利用していただいています。また竹芝客船ターミナル内の店舗ですので、島から帰った観光客がお土産を買っていかれることも多いです。
今はなかなか旅行に行きにくい時期ですので、「島に行きたいけど行けない」という方が商品を購入して懐かしんでい頂いたり、島に行った気分になれるようにぜひ店舗に来て頂けたらと思っています。
Q. これから利用したい方へのメッセージをお願いします。
「東京愛らんど」は、東京の島々を船でつなぐ竹芝客船ターミナルにあり、多数の特産品を取り揃えております。店舗以外にもイベントに出展するほか、通信販売も行い、島しょの魅力をPRしておりま
す。
また店舗のある竹芝では再開発が進んでいて、ショッピングモールや大型施設が次々と開業しています。海にも隣接しており撮影スポットとしても人気の場所ですので、息抜きがてらぜひ遊びに来ていただきたいです。
皆様のご利用をお待ちしております。
〈インタビューにご協力頂いた皆様〉
アンテナショップ「東京愛らんど」店舗従業員 大野さん
公益財団法人東京都島しょ振興公社業務課長 荒井さん
公益財団法人東京都島しょ振興公社業務課 藤井さん
東京愛らんどの基本情報
・店舗名:東京愛らんど
・住所:東京都港区海岸1-12-2 竹芝客船ターミナル内
・電話番号:03-5472-6559
・営業時間:10:00~18:00
・定休日:年中無休
・URL:https://www.tokyoislands-net.jp/