九星気学は構成がシンプルで学びやすい運勢学といわれています。入門書や解説の書籍もおおく販売され、インターネット上でも多くの解説があり、鑑定士もブログなどで情報公開しています。占いスクールや講座も多数あります。
しかし、スクールに通う時間がない、講座費用が高い、地理的に通える教室が無いという方も多く居ます。そこで独学で学ぶための情報を紹介します。
九星気学とは?
九星気学とは江戸時代に中国から輸入された占術を元に日本独自で作られた占術です。
奇門遁甲や風水などの占術を様々な人達が研究して現在の物と異なる「九星術」と呼ばれるものが出来上がりました。
沢山の人が研究するあまり混乱が生じていたようです。明治時代になって園田真次郎という人物が陰陽道や易、その他の占術を九星術と組み合わせて九星気学として確立しました。意外と新しい占術といえます。
九星気学の特徴は九つの星で構成されています。生年月日で所属する星を割り出し性格や才能、運勢を鑑定します。九つの星には自然界の動きや人物、心の動き、人体、病気、食べ物、動植物など様々な意味が割り当てられています。
複数の占術要素を取り込んでいるため、幅広く対応ができます。構成はシンプルですが奥が深く占術初心者からプロの鑑定士まで幅広く学んでいます。
九星気学の流派
九星気学には沢山の流派があります。100人の鑑定士がいれば100通りの解釈があり、100の流派にもなりうるとも言われています。
書店に行けば年末から年始めに書けて暦と呼ばれる書籍が複数、ちょっと有名な占い師の「○○年○○星の運勢」といった内容の本が沢山並びます。それだけ流派が多いということです。
流派によってどの内容を重視するか、あるいはどの要素を凶とするかといった点で違いがあります。
例えば、開運に関して年に一度の「お水取り」「お砂取り」を重視する流派もあれば年に一度の行動より日々の吉方位を重視する流派もあります。また、月命星の影響をどの程度考慮するか、影響を及ぼす年齢などにも差があります。その他にも「破壊殺」「火水殺」「冲」の扱いにも差が見られます。
仏教やキリスト教において内部では様々な宗派があり、同じ神仏を信仰していても対立する関係があるように九星気学に様々な流派が存在し、思想や解釈に違いがあります。
本の選び方
①入門者はできるだけ中身を確認して選ぶ
簡単な内容の紹介ありますが知識ゼロの場合、紹介文を読んでも理解不能の場合があります。またレビューの評価が良いだけでは自分に合うとは限りません。
入門者の場合はイラストや図形による解説はあるか、雰囲気に抵抗がないか、確認して購入する方が失敗しません。また、男性の場合は可愛いイラストがいっぱいの女性向けの本では抵抗があるかもしれません。
②感想やレビューは良い方と悪い方どちらもしっかり見る
サンプルがない場合や定額読み放題プランに未加入の場合は感想やレビューが頼りになります。感想はできるだけ具体的に書かれている物を採用しましょう。
一言だけの簡単なものは投稿数を増やすためだけのものである可能性があります。「わかりやすかった」という内容の高評価レビューと「物足りなかった」という内容の低評価レビューであった場合「超初心者向けのやさしいものかも」という推測ができます。
九星気学の本おすすめランキング12選
■①「新宿の母」が教える いちばんやさしい九星方位気学入門
文字通り入門書としてとても読みやすい本です。カラーのイラスト、図解などもあり非常に読みやすく基本的な知識がわかりやすく書かれています。九星気学がどんな仕組みなのか、それぞれの星が持つ意味や方位の作用などが読みやすい形で纏められています。
入門者、趣味程度の知識を求める人向けです。お悩みのサンプルや開運方法などは女性向けの内容が多いので男性は少々抵抗を感じるかもしれません。
■②日本で一番わかりやすい九星方位気学の本
入門書としてわかりやすい本です。カラーのイラスト、図解も見やすく入門者が九星気学の仕組みや星や方位の意味、吉凶、相性など一通り基本的な知識を得ることができます。
入門知識以上のことは書かれていないので上を目指す人には別の本が必要になります。目的別の吉方位の解説などがあり日々の行動に役立つ内容があります。
■③遁甲盤入り手帳
商品名は手帳ですが半分は九星気学の解説がしめています。本命星、月命星の一覧や最大吉方や同会、傾斜の一覧の記載もあります。
持ち運びできるサイズなので話題になったときや鑑定の練習などで役立つでしょう。またスケジュール表のエリアには日々の方位盤が書かれているので日々の吉方位を確認できます。
■④高島易断本暦
九星気学でみた運勢だけでなく、十干十二支の解説や性格や相性などの記載があります。カレンダー形式で日々の吉凶や節季など気学に必要な日々の情報が書かれています。
九星気学だけでなく相術やその他の占術、日々の吉凶など運勢に関わる事が網羅されているため様々な知識が得られます。
■⑤展望と開運◯◯◯◯年
毎年10月下旬頃に販売される本です。リンクは2021年のものです。それぞれの星ごとに1年の運勢、月の運勢を解説しています。また、社会情勢や経済、政治、災害などの解説もあり入門書を卒業後、星の配置などからどのように解釈するか学ぶことができます。
■⑥気学九星象意辞典
九星気学の星には様々な象意があります。時代の流れとともに象意は変わっています。新しいテクノロジーが生まれ新たな要素が追加されます。また削除されるような要素もあります。
例えばインターネットに関する事やスマートホンやタブレットは古い資料では記載がありません。このように時代に合わせた象意を学ぶことが出来る書籍です。
■⑦令和4年版 純正運命学会 開運本暦
こちらも暦の本になります。九星気学をメインに置いた暦となります。年間の運勢、月の運勢など様々な解説が記載されています。日々の吉凶を確認するだけでなく入門書を卒業後、運勢をどのように解釈していくか学ぶ為の資料ともなります。
■⑧九星方位気学入門
入門と書かれていますが入門書の中ではレベルが高い方になります。「いちばんやさしい九星方位気学入門」等の入門書で物足りなさを感じた人に向く入門書です。
基礎過程の復習と応用実践編の準備ぐらいの内容になっています。知識ゼロの人には少々難しい内容で九星気学を学ぶ最初の1冊には向かないかもしれません。
■⑨最初からていねいに学ぶ 1分間九星気学入門 Kindle版
入門書と書かれていますが後半には中級程度の内容が含まれています。最低限の図解はありますがイラストなどは控えめでシンプルです。
「いちばんやさしい九星方位気学入門」などの女性的なイメージやイラストが苦手な方には読みやすい本です。文章の雰囲気はビジネス書や自己啓発の書籍に近い雰囲気があり男性が好む構成です。
■⑩九星気学 本命星・月命星・傾斜宮でみる運勢 歴史上の人物と著名人2021 Kindle版
入門書ではなく、知識の幅を拡張するための書籍です。最低限、本命星、月命星、傾斜の知識がないと目次すら理解ができません。
しかし、性格の解説や有名人の紹介など話のネタや鑑定の手数を増やすための知識を得ることができます。
■⑪九星気学入門編: 天・地・人 九つの星があなたに幸運をもたらす Kindle版
基本的な知識がシンプルにまとめられています。イラストや図は少なめですが文章は軟らかく読みやすい印象です。
運命や運気は自分の行動や努力で変えられるという方針で書かれています。そのための祐気とりの方法を具体的に書かれていて実践向きの書籍です。鑑定士を目指す人より自身のパワーアップを目指す人向けです。
■⑫九星気学応用編: 気学による性格・運勢・景気 九星気学入門編 Kindle版
それぞれの星の特徴の解説から始まり、運勢の解説から社会情勢の読み解きや過去の事例の解説を紹介しています。
入門編を突破して社会全体の気がどのような状態かを読み解き自分の力をどう生かすか考えるための書籍といえます。
九星気学の独学勉強方法
九星気学を学ぶ上で独学という方法はあまりオススメできません。理由は膨大な情報に翻弄されて混乱する可能性が高いためです。
インターネットが普及した現在では様々な流派の考え方に触れることができます。そんななかで矛盾する相容れない考え方もあります。結果としてどれが正しいか分からなくなり中途半端な知識になってしまうリスクがあります。とくに学び始めた最初の頃は混乱します。
それを回避するためにはスクールや現役鑑定士の教室に通う必要があります。しかし、住んでいる地域によっては近くに学べるスクールも教室もないという場合があります。
その場合は独学という選択肢しかなくなります。
独学で勉強するためのポイントをいくつか紹介します。
①複数の占い師・鑑定士のブログや解説HPを見ない、検索しない
理由は、鑑定士の個人的な思想が含まれている、解説文の質が良くないHP、矛盾も多数あるからです。
②書籍は著者を一人絞る。または著者の流派が分かれば同じ流派の著者のものを選ぶ
理由は流派の違いによる混乱を防ぐためです。
③通信講座を利用する
理由は、基本的な概念から実践入門ぐらいの知識が学べる。スクールとほぼ同等の学習ができるからです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。九星気学の学び方を一部紹介しました。九星気学は占いの初心者でも学びやすいシンプルな構成なのでぜひチャレンジしてみてください。
簡単な構成ですが、奥が深いので生涯を通して学ぶことができます。皆様の人生が豊かになりますように。