頭の回転が遅い人の特徴20個診断！病気？頭がいい？仕事

周りのテンポについていけず、「自分は頭の回転が遅いんだ…」と悩んでいるなら、思考のクセが原因かもしれません。勉強すれば成績が上がるように、頭の回転も訓練で早くすることが可能です。

そこで今回は、頭の回転が遅い人の特徴を解説し、改善方法を伝授します。

頭の回転とは、思考力を意味します。頭の回転の速さは思考の速さです。例えば、頭の回転が速い人は、問いかけに対して素早く思考を巡らせ、間を置かずに的確な回答をします。一方、頭の回転が遅い人は、答えを導き出すまでに時間がかかります。

なお、頭の回転と頭の良さは別物です。頭の回転が遅くても、丁寧に正しい回答を導き出す人もいます。逆に、頭の回転が速くても、せっかちでそそっかしい人もいます。もちろん、頭が良くて回転が速い人も、その逆も存在します。

頭の回転が遅い人には、以下のような特徴があります。当てはまる項目が多いほど、頭の回転が遅い傾向です。

（1）人よりテンポが遅い
（2）理解力が乏しい
（3）短期記憶が弱い
（4）あいまいな表現をよく使う
（5）決断力が弱い
（6）判断力も弱い
（7）物事を先延ばしにする
（8）根拠を追求しない
（9）なんとなく周囲に合わせている
（10）効率を考えて行動できない

（11）マルチタスクが苦手
（12）気持の切り替えも苦手
（13）質問への回答に時間がかかる
（14）イレギュラーに弱い
（15）語彙力がない
（16）数学力が低い
（17）感情を優先しがち
（18）整理整頓が苦手
（19）優先順位をつけるのが苦手
（20）物事を関連付けるのが苦手

頭の回転が遅い大きな原因は、判断力と決断力のなさです。わかりやすく表現すると、頭の回転が遅い人は優柔不断なのです。サクッと思考が決定しないため、結論を出すのに時間がかかり、行動に移すのが遅くなります。決断が遅いのは、論理よりも感情を優先し、効率や合理性をあまり重要視していないからです。

また、同時進行が苦手なのも、頭の回転が遅い人の特徴です。1つに集中すると、他に意識を向けるのが困難で、気持ちの切り替えも得意ではありません。次々と同時に求められたり、場面が変わったりすると慌ててしまいます。

頭の回転が遅く、周囲をイライラさせてしまうと、発達障害を疑う人もいるでしょう。しかし、頭の回転の速度と発達障害に深い関連性はありません。もちろん、頭の回転が遅い人の中には、ADHDやASDなどの発達障害の診断を受ける人もいます。この場合、頭の回転の遅さとは関係なく、発達障害の特性が見られます。

頭の回転が遅いという一点のみで、発達障害の診断は下りないでしょう。脳機能の病気についても、同様のことが言えます。

それでも、頭の回転の遅さに強い不安を覚えるならば、念のため脳神経外科や発達障害を扱う病院を受診しましょう。とくに、突然人格が変わったように感じたり、今までできていたことが全く手につかなくなったりした場合、うつや脳機能低下などの病気が隠れている可能性があるので要注意です。

外見が遺伝するように、能力も遺伝の影響を受けます。音楽、スポーツ、数学のセンスが遺伝に大きく影響を受けるのは有名な話です。多かれ少なかれ遺伝するので、頭の回転の遅さも遺伝の影響があると考えるのが自然です。

ただし、全ての結果が遺伝に左右されるわけではありません。環境や訓練で、遺伝的には弱い部分を鍛えることもできます。

頭の回転の速度も同じです。遺伝の影響を受けても、日々思考力を鍛えて行けば、頭の回転をある程度速くできます。大事なのは、工夫や努力をすることなのです。

頭の回転の速度は必ずしも頭の良さと比例するとは限りません。頭が良く回転が速い人が「頭がいい」と認識されるのは当然として、思考がゆっくりでも深く物事を考える人の中には、とても頭がいい人もいます。

ただし、マルチタスクが苦手なので、特定の分野に限って秀でた頭の良さを見せるタイプが多いです。頭の回転が遅い人は、どうしても動作や処理速度も遅くなりがちなので、オールマイティになるのは至難の業。

本人の勤勉さや周囲の状況によっても変わりますが、頭の回転が遅い人は、全てを平均以上に持って行こうとするよりも、得意分野や好きなことに注力し、一点豪華主義を目指すのが向いています。

頭の回転が遅い人も、自分のペースでゆっくりと考える時間があれば、さまざまな会話ができます。しかし、速いテンポでの会話に乗るのは苦手です。

マルチタスクが苦手なので、会話を聞いて理解するのでいっぱいいっぱい。かなり集中して聞いているので、突然意見を求められると、上手く答えられません。せっかちな人からイライラされた経験がある人も多いでしょう。

また、ゆっくり会話していても、自分の思考や思いを上手く言語化できないケースもあります。的確な表現の選択がなかなかできず、言葉に詰まってしまうこともあります。

日本社会はスピードを求められています。そのため、頭の回転が遅いと急かされるだけではなく、低く評価されがちです。

友達関係でも気の利いた発言ができず、聞き役に徹してしまう自分を自己嫌悪することもあるでしょう。頭の回転が遅いのが原因で、自己肯定感が低くなってしまうのです。

しかし、世の中にはさまざまなタイプがいて、ゆったりとした時間枠で生きるあなたに癒される人もいます。

どのようなタイプであれ、自分に合わない場所にいれば生きづらさを感じるものです。頭の回転が遅い人が生きづらさを感じるのは、社会スピードが速く、自分のテンポに合う場所探しが普通の人より困難なのが原因と言えます。

頭の回転が遅い人には、以下のような長所があります。

・思慮深く慎重
・人に合わせる優しい心を持っている
・感受性が豊か
・気長でおっとりしている

スピードを求められる社会だからこそ、頭の回転が遅い人が持つのんびりした空気感に癒される人もいます。頭の回転が遅い人は自己評価も低い傾向がありますが、自分の長所をもっと自覚し、ポジティブに考えましょう。

頭の回転が遅い人には、以下のような短所があります。

・問題を先延ばしにしがち
・周囲に流されやすい
・目先の問題に囚われやすい
・急ぐとミスが増える

思考の遅さよりも、決断力や判断力の低さが大きなデメリットになります。頭の回転が遅い人がイレギュラーに弱く、問題を先延ばしにするのは、周囲から急かされてしまうのも大きな原因です。スピードを求められたときほど、落ち着いて自分のペースを守りましょう。確実に物事に取り組んで、ミスを減らすのが重要です。

頭の回転が遅い人は、マイペースにじっくり取り組める仕事が向いています。例えば、イラストレーターや職人などの芸術系、イベント企画や商品開発などアイデアが重要な仕事は、深く思考を巡らせるタイプには適職と言えます。

その他、ドライバーやプログラマーなど、1つの仕事に特化しコツコツと積み上げる仕事にも適性があります。

一方、臨機応変な対応力を求められる接客業や営業は、頭の回転が遅い人には辛い仕事かもしれません。頭の回転が遅い自覚がある場合は、資格を取得するなどして、何かの専門家を目指すのもよいでしょう。

頭の回転の遅さを改善するには、コツコツ訓練を積み重ねながら、思考パターンを変えるのがポイントです。具体的な方法を解説します。

頭の回転が遅い人は、思考のパターン数が少なく、その場になって「どうしよう」と考えてしまいます。改善するには、知識を深めて「AのときはB」と、定型文的な思考パターンを増やすのが効果的です。知識を増やす手っ取り早い方法が読書になります。

どんなジャンルでも構わないので、読書の時間を増やしましょう。継続するためにも、趣味など興味がある分野から入ると良いでしょう。読書習慣を身につけてから、実用的な知識や自分が獲得したいスキル関連の本を読むのが、無理なく読書を続ける秘訣です。

頭の回転を速くするためには、効率的かつ合理的な思考が必要です。それらを鍛えるために、常に効率を考えて行動するようにしましょう。

例えば、仕事をする際は必ず「どの順序で取り組めば素早く高い完成度で仕事ができるか」を考えるのです。片付けや掃除でも、動作を少なくする工程を考えながらするだけで、合理的思考が鍛えられます。

「常に考えながら行動する」を身につけるために、1日のスケジューリングをするのもおすすめです。簡単でよいので、今日やるべきことをリストアップし、どのように進めれば最も負担が少ないのか考えて予定を組み立てましょう。

頭の回転が遅い人は、明確な目標や着地点のイメージが甘く、それゆえに漠然とした思考に陥りがちです。短いスパンで計画的に行動できるようになれば、徐々に長期的な取り組みが可能になります。目的に向かって思考すべきことが限定されるので、頭の回転も速くなるでしょう。

頭の回転を速くするには、実践も必要です。会話の機会を増やしましょう。相手は誰でも構いません。家族、学校や職場の仲間など、日常的に会っている人でよいのです。

「身近な人との会話の機会が少ない」という場合は、ボランティアや社会人サークル等に所属する方法もあります。学生ならばアルバイトもよいでしょう。

人とのコミュニケーションを増やすだけで、思考力は鍛えらます。失敗を恐れず、どんどんチャレンジしてくださいね。

睡眠不足や疲労、ストレスは、心身共にダメージを与え、頭の回転も遅くしてしまいます。頭の回転を速くしたいなら、健康的な生活が必須です。

生活リズムを整え、栄養バランスを考えて食事をとり、充分な睡眠時間を確保しましょう。身体の調子がよければ、思考もクリアになり、頭の回転も速くなります。

「頭の回転を速くしたい！」と努力するのは良いことです。しかし、頑張り過ぎるあまり、自分の良さを見失わないように注意しましょう。あなたには長所がたくさんありますし、あなたを慕う人もいることを忘れないでくださいね。