寝室は一日の疲れをゆっくりととる大切な場所です。落ち着いて安眠できる寝室が理想ですが、質の良い睡眠と枕の位置が関係していることがあります。
北枕はあまり良くないと言われていることもありますが、その理由は?枕の向きを変えただけで、安眠できることもあります。北枕についての風水的な意味やその他の方位についても解説していきます。
北枕はダメでやめたほうがいい?
北枕は縁起が良くないと言われたり、北枕は身体的に良いと言われたり、2つの説があります。結局、北枕で寝るのは良いことなのでしょうか?
風水では北枕をおすすめしています(理由は後の段落で詳しく説明します)。ゆっくりとリラックスでき疲れがとれて気持ちよく次の日に目覚めるのが理想の睡眠です。気持ちよく眠れると心身の健康にも好影響です。
北枕は、頭寒足熱とも言われ健康にも良い状態です。下半身が冷えると血管が収縮してしまい全身に巡る血液が上半身に集まってしまうので、健康にも悪影響を及ぼします。「北枕はダメ」ということを信じている人もいますが、縁起が悪いと言われる理由を見ていきましょう。
北枕が縁起が悪いと言われる理由
北枕は縁起が悪いと言われていますが、いくつかの理由があります。
まず、お釈迦様が亡くなられたときに、頭が北を向いていたということで、お釈迦様の死をイメージすることから北枕は好まれなくなったと言われています。
北枕で寝るのは亡くなった人が寝る方位であることから、縁起が悪いと言われています。葬儀では亡くなった人の頭を北側に向けて安置します。死人が寝る方位ということで好まれない人もいるでしょう。
その他には、北は太陽の光が当たることはなく寒くなり冷え込みます。身体は布団で温まっても、頭が冷え過ぎると血管が収縮して頭痛がしたり、質の良い睡眠をとることができません。頭が冷えた状態のまま寝ることで、体調を崩したり様々な身体的な影響がでてくるということから、北枕は好まれないことも多いでしょう。
北枕の風水の意味
風水では北枕が良いと言われています。その理由は、北半球では磁場は北から南に流れているので、その流れに沿って眠ることで気の流れが整うからです。寝ている間に血行の流れも良くなり、疲れがとれやすくなります。南半球では磁場が南から北に流れます。
日本に住んでいる場合は、北から南の流れになるので、北枕がおすすめです。南枕で寝ていて寝つきが悪かったり、寝ているのに疲れがとれにくい人、安眠できない人などは反対の北側に枕の向きを変えるだけで、睡眠の質が改善されることがあります。
頭皮まで温めすぎると、逆に快眠にならないこともあるので、首や肩などを温めましょう。頭が寒い場合は、ネックウォーマーやホット首枕などのアイテムを利用すると良いでしょう。
枕の方位別の風水の意味
風水では枕の方位によって取り入れる運気が異なります。同じお部屋に寝ていても、枕の向きによってリラックス度合いも異なってくるでしょう。睡眠の質が良くない場合は、枕の方位を変更してみましょう。
東向きの枕
陰陽五行説で東は木の気をもつ方位です。東の木の気は、若木の気であり、これから大きく成長していくエネルギーになります。太陽が昇る方位でもあり、発展や若さを象徴します。仕事運を高めたい人や活力が欲しい人は東枕で寝てみましょう。
西向きの枕
陰陽五行説で西は金の気をもつ方位です。金にはエネルギーを固める性質があります。豊かさや楽しみを表す方位になります。太陽が西に沈んでいくことから、リラックスできる方位になります。ゆっくりとした睡眠を取りたい方は西枕で寝るのも良いでしょう。
南向きの枕
陰陽五行説で南は火の気になり、トラブルや災難を起こしやすくなります。寝ている間に運気を燃やしてしまうと言われており、風水ではあまり南枕はおすすめしません。方位的には人気運を高めてくれます。
北向きの枕
陰陽五行説で北は水の気をもつ方位です。悪い気を流してくれる作用があります。北の方位は金運や恋愛運、子宝運、家族との信頼関係を高めてくれる方位です。
寝室のNG風水5個
寝室でやると運気が低下してしまうNGなことをご紹介します。
■1. 寝姿が鏡に映るのはNG
寝ている姿が鏡に映っていると、寝ている間に鏡に運気を吸い取られてしまい運気が低下していくと言われています。移動が可能な場合は、寝姿が移らない場所に移動させましょう。移動することで、疲れの取れ方が変わるでしょう。
鏡を移動できない場合は、鏡に布をかぶせて対処しておくと良いでしょう。ビジネスホテルなどでも寝姿が鏡に映ることが多くありますが、その場合は、バスタオルなどで隠しておくと良いでしょう。
■2. ファブリック類は派手な色・柄ものはNG
寝室のカーテンやベットカバーなどのファブリック類は大きな柄物やビビットカラーのものは避けましょう。柄物は動きがあることからリラックスすることができなくなると言われています。ファブリック類は無地のものや動きの少ないものを選びましょう。
レッドやオレンジなどのカラーは、交感神経を刺激するので、活性化し目覚めには良いですが、安眠を妨げてしまいます。落ち着いたリラックスできるカラーを選択しましょう。
■3. 枕元には物を置かない
枕元に本や書類などを置いたり、物をたくさん置くのはNGです。枕元はスッキリと何も情報がない状態にしておくことで、ゆっくりと休むことができます。たくさんの物が頭の周辺に溢れていると、寝ている間に良い運気をチャージすることができなくなります。
ベットヘッドに棚がついていて、そこに本を並べておくのもNGです。頭周りをスッキリとするだけでも、睡眠の質が変化していきますので、余計なものは置かないようにしましょう。
■4. ぬいぐるみなどをたくさん置くのはNG
ぬいぐるみをたくさん置いていると寝ている間に気を吸い取られてしまうと言われています。寝ているのに疲れがとれなかったり、ゆっくり休めていない可能性があります。
寝ている周りにぬいぐるみを置いている場合は、別の場所に移動させましょう。どうしても置きたい場合は、ひとつだけにしましょう。
■5. 枕元に携帯やパソコンはNG
携帯電話やパソコンなどの電化製品を枕元に置くのはNGです。電磁波でエネルギーが乱れ、睡眠の質に悪影響を及ぼしてしまいます。寝る直前までブルーライトを浴び続けると、サーカディアンリズムが乱れる原因になります。
サーカディアンリズムが乱れると、睡眠のリズムに障害が出てきて、不眠症だけではなくさまざまな生活習慣病などを引き起こし、健康に影響を及ぼすと言われています。
まとめ
北枕では疲れがとれ、睡眠の質が良いと言われる方位になります。方位によって取り入れる運気も異なります。枕の向きを意識して、睡眠の質を高めていきましょう。