風水は、家に置くアイテムを考慮するだけでなく、部屋の間取りが方角にも大きな関わりがあります。この記事では、風水における良い間取りと悪い間取りについてご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
風水と間取りの関係
風水とは、その場所にまつわる運気を高めたり、その空間に溜まってしまっている悪い運気を取り払ったりしてくれるものです。風水には「方角」ごとによって仕事運や恋愛運など、司る運気が異なります。それぞれの運気がアップしやすい間取りにすることで、運気の流れも変わり、良いことが起こりやすくなるなどといったことがあるので、風水と間取りの関係はとても深いといって過言ではないでしょう。
「この間取りにすると良くなる」というものならまだしも、間取りの関係で「悪い運気が入り込みやすくなっている」などですと、すぐに対策を取りたいですよね。もしかして「うまくいかないことが多い」「最近、ついていない」と感じるのも、風水一つで改善していくことができるかもしれません。
風水で良い間取りを診断する4つのポイント
■1. 「鬼門」「裏鬼門」を意識しよう
「鬼門」や「裏鬼門」という言葉は、風水で住宅の運気アップを考える時に必ずと言ってよいほど出てくる言葉です。「鬼門」とは文字の通り、あまり演技の良くない、良いことが起こりにくい、試練が起きやすいとされている場所のことです。
よく難しい・厳しい物事の例えとして「鬼門」という言葉が使われていますが、風水のもととなる陰陽道でも「鬼が入る場所」として、避けられています。また「鬼門」と同様の意味で避けられている「裏鬼門」というものもあり、良い間取りは、鬼門や裏鬼門にあたらないよう配慮されているかという点は大きなポイントです。
■2. 運気が集まる「居間」の位置は適切か
多くの人が済む住宅において、居間(リビング)は家族が集まるとても大切な空間です。そんな空間がどこにあるのか、また日当たりが良いかどうかも風水に深い関わりがあります。多くの運気が入りこみやすい場所だからこそ、できるだけ良い状態を保ちたいものです。リビングの方角が理にかなっていると良い運気を維持しやすく、運気アップに適した間取りと言えるでしょう。
■3. トイレや浴室など運気が詰まりやすい水回りの位置関係
住宅の中でも、トイレや浴室などは「陰の気」を発生させる場所です。「陰の気」そのものが必ずしも悪いというわけではありませんが、合わせ方によっては良くない運気を滞留させてしまうなど位置関係や普段の状態に気をつけたい場所です。
■4. 風通しが良く「換気」しやすい家か
風水とは、部屋の方角などももちろんですが、家全体の風通しの良さも大きなポイントです。風通しの良い家は、運気のめぐりが良く、良い運気が入りこみやすくなるだけでなく、悪い運気を遠ざける力もあるのです。ですが、風通しが悪い、例えば窓の少ない家ですと、悪い運気がいつまでも流れ出ていかないだけでなく、良い運気も入りにくくなってしまうのです。
換気は気分のリフレッシュにもつながります。いつまでも同じ空気の中で生活をしていると、息苦しいような気持ちになってしまいますし、気分の切り替えもうまくいきません。そこで意識したいのが「風通し」です。風水の視点のみならず、ご家族が生活をするうえでも気をつけたいポイントです。
理想の良い間取りとは?9つの特徴
■1. 鬼門を避けて作られている
鬼門とは、家の中心から北東・西南に向かって広がる範囲のことを言います。風水において、鬼が入るとされている鬼門や裏鬼門となる方角に「玄関」「トイレ」「キッチン」は避けるべきと言われています。そのため、玄関・トイレ・キッチンを北西・南東以外に配置すると良いでしょう。
鬼門を調べるためには、まず家の中心を調べ、方位磁石で北の方向を確認します。北から右に向かって45度傾けたところに、北から南にまたがるようラインを引きましょう。そのラインが、鬼門・裏鬼門を示すラインになります。
■2. 玄関は東側に配置しよう
良い運気も、悪い運気も入ってくるとされる玄関。できることなら、良い運気だけが入り込みやすいようにしたいですよね。玄関でおすすめの方角は「東、東南」です。なるべく日の当たりやすい方角がベストとされています。現在、北側に玄関があるというご家庭は、なるべく玄関を明るく保つようにしましょう。間接照明などを利用する、また清潔にしておくことも良い運気を運びやすいので、靴は出しっぱなしにしないといったことがあげられます。また、悪い運気を入りにくくする為の対処法として、玄関マットを置くという手段もありますよ。
■3. 日当たりの良い居間・リビング
リビングは日当たりの良い場所を選ぶのがベストです。さらに、鬼門など凶方位を避けた方角であるほど良いでしょう。特に東・南側が理想的とされています。日差しが入りやすく、いつでも明るい空間を保ちやすいからですね。とはいえ、例えば北の方角でも、日当たりが特に良いというのであれば問題ありません。
日当たりの良さは、家に与えるエネルギーにも関わってきます。日当たりがよくないと、色んな気が混ざり合ったまま、空気がよどんでしまうこともあるでしょう。また、日当たりが良すぎる場合はカーテンを二重にするなど対策をすればOKです。
■4. 浴室は東南方向に!恋愛運がアップ
浴室は、家の中でも特に東南の方向に配置することをおすすめします。東南の方角にある浴室は、恋愛運を高めてくれると言われているのです。うまくいかせたい縁談、出会いに恵まれたいという方にお勧めの方角です。さらに浴室は湿気が多く、カビなどが生えやすい場所ですから、こまめな換気と清掃が欠かせません。
■5. 寝室のベッドを置く方角にも配慮する
よく「北枕」「南枕」などと言われていますが、いったいどの方角に頭を向けて眠るのが良いのでしょうか。風水においては、年齢によって頭を向けると良い方角が異なります。例えば若者は、若々しさ、真新しさを象徴する「東側」に頭を向けて寝ると良いと言われています。
そして、親御さんは「南側」に向かって眠るようにすると良いでしょう。親御さんが東側に眠ってしまうことで、年齢を重ねても、現役のように働き続けなければならなくなってしまうと言われているのです。子供に親離れ・自立をさせたいという方は、ご自身は南側・お子さんは東側に向かって眠るよう、配置を変えてみても良いかもしれません。
■6. 家事導線など生活しやすさも考慮されている
風水における部屋の方角ももちろん重要ですが、風水一辺倒になり、よく使う部屋を移動するのにも大変…などとなっては、元も子もありません。そもそも風水が「生活を豊かにするツール」ですから、住みやすさと縁起の良い方角、2つの側面から間取りを考えていく必要があるでしょう。ダイニングとキッチンを一本の線でつながるように配置するなど、家事や育児をしやすい間取りにすることで無駄な手間が省け、心も豊かになるのであれば、風水における効果もさらに高まりやすくなるのです。
■7. 書斎に窓を置いて運気アップ
集中してお仕事や読書に取り組める書斎は、鬼門や裏鬼門を気にすることなく、どの方角でも「吉」とされているお部屋です。そんな間取りを考えやすい書斎ですが、作る際には必ず窓をつけるようにしましょう。窓がないと運気が滞りがちになるだけでなく、アイディアも煮詰まってしまいやすいのです。
運気も気持ちもリフレッシュできるよう、窓をつけるようにしましょう。また、ご家族のお仕事によっても、吉とされる方向は異なります。例えば会社経営、経理など綿密に考える必要がある場合は北側に、企画などクリエイティブなひらめきを重要とする仕事は南側に書斎を置くとさらに良いといわれているのです。
■8. 年齢に合わせた子供部屋の配置
複数お子さんがいたり、大きくなったりすると、配置を変える必要が出てくる子供部屋。まだ小さいうちは、若々しさを彷彿とさせる東または東南方向がおすすめです。成長すると勉強する時間も増えますので、集中力が増すとされる「北側」の子供部屋にすると良いでしょうお子さんの成長に合わせた、臨機応変な間取りができるのが理想です。特にお子さんは授かりものであり、現状よりもまた増える可能性もあります。ご自身の将来プランもしっかりと見据えた間取りづくりが大切です。
■9. キッチンは東・北西の方角に
ニオイのこもりやすいキッチンは、家の中でも中心ではなく、壁側など喚起しやすい場所に間取りをとるのがおすすめです。必ず窓も一緒に配置するようにしましょう。また、部屋の中央は「一家の大黒柱」を象徴する場所でもあると言われているため、避けた方がベターです。さらに西や南西の方角は、食品の鮮度が悪くなると言われているので、こちらも避けてなるべく東側、東や東南、北西の方向にキッチンを作るのがベストです。
理想の良い間取り図例
実際にどんな間取りが、風水において良いといわれているのでしょうか。
■お子さんの面倒が見やすく、浴室が壁側に配置された間取り図
浴室が壁際にあることで湿気が逃げやすく、運気も溜まりにくく風水的に理想的です。また、キッチンから洗面室、浴室、お手洗いも近いので、小さなお子さんの面倒も見やすいです。洗い物をしたあと洗濯物を畳んだり、お風呂に入れてあげるなど、一連の作業としてできる点が魅力的です。
■リビングに大きな窓が設置されている間取り図
リビングは明るい日差しが入り込みやすいよう、大きめの窓を設置することをおすすめします。家族みんなが集まる重要な空間だからこそ、明るい光をまとった、雰囲気の良いスペースづくりをおすすめします。また、リビングでお子さんが遊ぶ場合には、キッチンから目が届き親御さんにとって安心感があります。
NGの悪い間取りとは?5つの特徴
■1. 家の中心に浴室が配置されている
浴室は湿度が高く、ジメジメとしています。そんな浴室が家の中央にあると、浴室の空気が外に逃げにくくなり、運気が滞ってしまいやすいです。浴室は可能な限り、家の壁側に配置するのがベターでしょう。また、北の方角も寒々しい、体が冷えるといったイメージから浴室に適していません。
■2. 窓のないトイレは運を遠ざける
部屋の間取りに意識しすぎて、意外と忘れられがちなのが「窓」です。特にトイレなど狭くて空気のこもりやすい場所は、運気の流れを止めてしまい、良い運気を得にくくなってしまうこともあります。さらに鬼門にあるトイレは、なるべく避けるべきとされているのです。もしトイレに窓がなかったり、鬼門のラインにあるという場合は、観葉植物を置いたり、インテリアを白もしくは紫で統一させたり、こまめに清潔な状態を保つようにしましょう。また、インテリアといっても、ポスターを何枚も貼るのはおすすめできません。
■3. 玄関から正面の位置に窓が見える
よく、ワンルームなど小ぶりの住宅でありがちなのが「玄関から正面の位置に窓がある」というものです。窓が正面にあることで、せっかく玄関から良い運気を取り入れても、すぐに運気が逃げてしまうと言われていて、なるべく避けたい間取りです。もしこの間取りの住宅にお住まいであれば、厚手や二重カーテンなどで窓を見えなくするか、お部屋に観葉植物を置いて、良い運気が逃げないよう分散させるようにしましょう。
■4. 住宅は「長方形」がベスト 張り・欠けはなるべくなくす
「鬼門」「裏鬼門」とお味くらい、間取り図において心配されているのが「張り」「欠け」です。まず「張り」とは、建物を四角形(長方形)としてみた時に、一辺の長さのおよそ3分の1以上出張っている部分のことを言います。「張り」にはそれぞれ張っている方角ごとに意味合いが異なます。例えば北の方角に張りがある場合は「次男」を司っていて、パートナーや部下に恵まれるなどといったことがあげられます。
「張り」に関して言えば、必ずしも悪いことばかりが起こりやすくなるわけではありません。それでも、吉凶入交じりで、方角に応じた物事が起こりやすくなると言われているので、できる限り「張り」のない、少ない間取り図をおすすめします。
一方で「欠け」とは、一辺の長さのうち、3分の2以上凹みのある状態を言います。「欠け」にもそれぞれの家族ごとに司っていて、例えば北の方角(次男の定位)に「欠け」があると、子孫が育たず後継者不足、衰退してしまう可能性があることを示唆しています。「欠け」に関しては良くないことばかりなので、もし気になる方は「欠け」の部分を補強すると良いでしょう。
■5. 窓のないロフトには運気が溜まりこむ
ロフトに憧れる人も多いですが、窓を設置せず、特に夏場はロフトにいられないほど暑いというご家庭もあります。窓は、空気の流れを調整してくれる家にとって欠かせないものです。場所によっては良い運気を逃がしてしまうとも言われていますが、窓がなければ換気ができず、良くない運気が滞留してしまうこともあるのです。ロフトにも忘れずに窓を設置することで、運気の流れがスムーズになり、夏も涼しくいられることでしょう。
NGの悪い間取り図例
どんな間取りが、風水において悪いとされているのか説明していきます。
■玄関を開けた時の見え方にも配慮しよう
「風通しの良い家」「開放感のある家」ということで、窓が大きく、ワンフロアで他の場所の様子がうかがえる住宅が増えています。けれどもここで気をつけたいのが、「玄関から正面の位置に窓が見えていないか」「プライベートな空間まで見えてしまわないか」などと言ったことです。玄関から真正面に窓があるとせっかくの運気が逃げてしまうと言われています。また家族だけの空間を他人に見られると、気まずい思いもしてしまうでしょう。
間取りを考える際には、自分たちの要望にあわせて、外からの視線を確認する、窓の大きな差配置を見直してみるなどすると良いでしょう。
■「寒さ」は風水においても大敵
広々とした空間や日当たりの良さに惹かれて、吹き抜けのある間取りにする人は少なくありません。その吹き抜けも、過ごしやすさや冬場のことを見越した間取りにすることをおすすめします。特に広い空間の場合、日当たりが良くても夜はさすがに冷え込んでしまいます。そんな時にエアコンのみだと、部屋が温まりにくいという難点があるのです。
エアコンだけでは温まりにくいと感じた時は、床暖房を取り付けるなど、部屋を暖かくする工夫を取り入れましょう。部屋が寒々しいと、自然とご家族が自室にこもってしまう可能性もあります。一定の温度を保てれば、ご家族も好んでリビングやダイニングに集まりやすくなるでしょう。
まとめ
ここまで、間取りの良し悪しについてお伝えしてきました。いかがでしたでしょうか。部屋の間取り一つで、もたらされる運気も、つかめるチャンスも異なってきます。ぜひこの記事を参考に、良い間取りを知り、悪い間取りは改善してみてくださいね。