整理整頓ができない人は、性格に片付けが苦手な要素があり、行動に大きな原因を抱えているケースが多いです。
そこで今回は、整理整頓ができない人の特徴を解説し、苦手でも片付けるためのコツを紹介します。
整理整頓できない人の心理や性格の特徴10個
整理整頓ができない人には、以下のような心理や性格の特徴があります。
(1)優柔不断
(2)めんどくさがり屋
(3)部分的に完璧主義者
(4)キャパシティが小さい
(5)計画性が低い
(6)気が散りやすい
(7)大らか
(8)いいかげん
(9)自己愛が強く自分勝手
(10)客観性がない
散らかっている物をどこに置くのか、あるいは捨てるのか、優柔不断なのでなかなか決められません。また、片付けるちょっとした動作を面倒に思い、後回しにしてしまう心理があります。部分的に完璧主義者なので、「完璧に綺麗にする時間がないから、後日片付けよう」と先延ばしするのはあるあるです。
キャパが小さく計画性が低いですが、自分を客観視するのも苦手なので、片付かない原因になかなか気づけません。また、散らかっても気にしない大らかな性格は魅力ですが、周囲の迷惑も気にしない自分勝手な一面があります。
整理整頓できない人の行動の特徴10個
整理整頓ができない人は、片付けを自ら難しくする行動の特徴があります。
(1)衝動買いする
(2)物を捨てられない
(3)どこにでも物を置く
(4)やりたいことを先にやる
(5)中途半端な状態で止める
(6)常に何かを探している
(7)カバンの中がグチャグチャ
(8)冷蔵庫に賞味期限切れがいくつもある
(9)言い訳が多い
(10)差し迫るまで行動できない
計画性がないので衝動買いをし、優柔不断なので物が捨てられず、どんどん物が増えてしまいます。物の置き場を決めてないので、必要な物が見つからずに探す時間が長いです。気が散りやすいので、中途半端な状態で止めるクセがあり、物も脳内も散らかってしまいます。もちろん、カバンの中もグチャグチャです。
周囲から整理整頓を指摘されても、できない理由を探して言い訳ばかり。結局差し迫るまで行動できません。仕事も例外ではなく、周囲をいつもハラハラさせています。
整理整頓が苦手な人の原因
整理整頓が苦手な人の大きな原因は、物の多さにあります。物が多くなるほど、管理は難しくなります。自分のキャパシティを超えて物が多いため、整理整頓の難易度が上昇。整理整頓に膨大な労力が必要となるため、つい腰が重くなってしまいます。
物が多くなるのは、捨てられないのが原因です。整理整頓が苦手な人は心配性で、「また使うかもしれない」「捨てたら後悔するかも」と考えてしまいます。そのため、明らかに使わないものでも、捨てる決心がつけられず、どんどん物が増えてしまうのです。
また、実は物に囲まれている状況が好きというのも、整理整頓が苦手な人あるあるです。「このままじゃマズイ」と思いつつ、散らかった状況を居心地良く感じています。本人が辛さを感じていないのですから、整理整頓の意欲がわかないのは必然です。
整理整頓ができない人は天才?障害?
整理整頓が極端に苦手で、自分の意思に反して気が散ってしまい、自己嫌悪するほど悩んでいる場合は、ADHDなどの発達障害の疑いがあるかもしれません。不注意欠損は障害であり、本人の努力では補えない困り感があります。
周囲から「だらしない」と非難され、本人も自信を失えば、二次障害を起こす恐れもあるので注意が必要です。障害の診断は医師のみが行えるので、心配ならば自己判断せず受診しましょう。
また、整理整頓は苦手だけど、際立って豊かな創造力、発想力、集中力を発揮する人もいます。天才と言えるレベルですが、非常に稀な存在です。整理整頓ができない人の多くは、天才ではありません。
整理整頓ができない人は仕事ができる?できない?
整理整頓が苦手な人の多くは、残念ですが仕事ができないタイプです。1つ1つのスキルが低くなくても、以下のような理由で効率や完成度を落としてしまいます。
・常に物を探していて仕事に打ち込む時間が短い
・自分の周りを散らかし周囲に細かな気遣いができない
・気が散りやすく1つの仕事を集中して終えられない
自分の中では理解していても、仕事のチームに伝えるのが苦手です。結果的に、周囲を待たせてしまい、仕事の評価が低くなってしまいます。
もちろん、中には整理整頓はできないけど、仕事で素晴らしい結果を残す人もいます。多くは自分の才能を理解し、それを活かせる職場に就いているケースで、一般的ではありません。
整理整頓ができない人の部屋の画像
あまりに整理整頓ができない人だと、汚部屋やゴミ屋敷のようになります。そして実は家がこのような状態になっている人は少なくありません。汚部屋の事例をいくつか紹介します。
整理整頓ができない人の克服方法5個
整理整頓ができない人は、一気に片付けるのではなく、1つずつ手順を追っていくのが克服の秘訣です。整理整頓ができない人のために、克服方法を紹介します。
■1. まずは不用品を徹底的に処分する
整理整頓する前に、まずは不用品を徹底的に処分しましょう。物が多いでしょうから、一気に1部屋するのではなく、「今日はクローゼット」「今日は戸棚」など、何回かに分けるのがポイントです。
場所を決めたら、一度全部外に出しましょう。そして、1つずつ「いる」「いらない」で分別するのです。「いるかな?」と迷ったら思い切って処分しましょう。迷っている時点で、使う機会はほぼありません。整理整頓の秘訣は、とにかく物を減らすことです。
■2. 収納グッズを上手に使う
不用品を処分したら、再び収納します。便利な収納スペースは、整理整頓成功の秘訣です。今の収納の使い勝手が悪いなら、収納グッズを上手に取り入れましょう。あなたにとって出し入れしやすい収納スペースを考えて、アイテムを取り入れながら工夫するのです。
ただし、収納グッズを新たに増やす際は、良く考えて購入するべき。「多分使うだろう」で購入すると、使わないまま終わる可能性があるので注意しましょう。
■3. 物の置き場所を決める
収納する際は、何となく行ってはいけません。使いやすい配置を考えて、物の置き場所を決めながらしまっていきましょう。頻繁に使う物の置き場は特に重要です。取りやすく、しまいやすい収納を考えて決めてくださいね。
物の置き場を決めたら、「使ったら必ず元に戻してから次のことをする!」と決意表明するのも重要です。「後でまとめて戻そう」だと、あっという間に散らかるので注意しましょう。
■4. 必要に迫られるまで買わない
整理整頓の難しさは、綺麗な状態のキープです。整理整頓ができない人は、不用品を捨てた次の瞬間、新しい物を買ってしまいがち。物が溢れれば散らかるので、必要に迫られるまで買わないように心がけましょう。消耗品等必要不可欠なものは、ストックの数を決めておくと良いでしょう。
■5. 1日10分だけ片付ける時間を作る
日常生活を送っていれば、必ず物の出し入れがあります。気を付けていても、いつの間にか散らかってしまうものです。整理整頓の状態をキープする秘訣は、こまめに片付けること。1日10分だけで良いので、片付ける時間を作りましょう。整理整頓ができない人の克服方法は、毎日の継続が重要です。
整理整頓ができない人の片付けのコツ
整理整頓ができない人は、片付けやすい環境作りが大切です。例えば、パッと見てわかりやすいように収納を色分けする、頻繁に使う物は入れるだけで片付け終了するようなボックスを用意するなど。瞬間的に片付け場所がわかり、「引き出しを開けて閉める」という小さな手間を省略するだけで、整理整頓の難易度は下げられます。
また、完璧を目指さないのも重要です。「完璧にできなかった…」という失敗経験が、整理整頓の意欲を下げてしまいます。目の前にある1つの物を片付けただけでも、自分を褒めてあげましょう。整理整頓後のご褒美設定も効果的です。
衣類や小物の収納方法
衣類や小物など、身に着けるものを収納するポイントは、取捨選択と分別です。ポイントをいくつか紹介します。
・1年間着なかった服は思い切って処分する
・夏物、冬物、春秋物に分ける
・オフシーズンの服はまとめてしまう
・取り出しやすい収納を選ぶ
トップスをハンガーにかけて収納するのもおすすめです。洗濯して干した状態でしまえますし、アイテム全体が見やすくなります。
小物は種類別の収納をつくり、ゴチャゴチャしないように気を付けましょう。いつでも全体が見渡せるような収納なら、似たアイテムを重複して買わずに済み、物が増えるのを防げます。
まとめ
誰にでも得意不得意はあります。あなたはたまたま整理整頓が苦手なタイプなのでしょう。苦手なりの対策を打ち、難易度を下げて整理整頓できる環境を作れば、綺麗をキープできるようになります。一気に片付けるのは大変なので、少しずつ頑張りましょう。