16タイプ性格診断(16Personalities・16パーソナリティ診断)とは、有名な「MBTI診断」で使われる4つの指標をベースにした性格診断です。
これにより、人間の行動や思考の癖、傾向などを16タイプに分類できます。
16タイプの中の一つ 「ENTJ(指揮官型)」は、
エネルギーの方向性:E(外向型)/ I(内向型)
物事の受け取り方 :S(感覚型)/ N(直感型)
意思決定の方法 :T(思考型)/ F(感情型)
物事の進め方 :J(判断型)/P(認知型)
のように分類される性格です。
ENTJはモテる、性格が悪い、サイコパスといった噂もありますが、真相はどうなっているのでしょうか。
今回は、ENTJの一般的な性格的な特徴やENTJあるある、適職や恋愛傾向などを紹介します。日本人における割合や他の16タイプとの相性なども見ていきましょう。
ENTJ(指揮官型)の性格的特徴5選

ENTJ(指揮官型)の人は、一般的に自分にも他人にも厳しいリーダーシップのある性格です。具体的にどのような人がENTJにあたるのか、以下で代表的な性格的特徴を紹介します。
■1:カリスマ性のあるリーダータイプ
ENTJ(指揮官型)にはカリスマ性があります。周りの人間に対しての影響力が大きく、天性のリーダーシップを持っているタイプです。
その姿は、エネルギッシュで物事にまっすぐ進んでいくように見えますが、しっかりと計画性を持って行動するタイプでもあります。計画に問題が起きたとしても、論理的に考えることのできる天性のリーダーシップで問題を解決していくでしょう。
■2:意思が強い自信家
ENTJ(指揮官型)は、どんな状況においても目標を達成したいという強い意志があり、また自分なら達成できるという自信に満ちています。
努力家で真面目に取り組むことが好きなので、「やる」と決めたことは最後までやり切るタイプです。実力に伴う結果が出せるので、確固たる自信を持っています。
自分の意見を曲げることなく相手に合わせてもらうことが多く仕事やプライベート、恋愛においても主導権を握りたい性格です。
■3:向上心が高くチャレンジ精神旺盛
努力家なENTJ(指揮官型)は、難しい目標ほどチャレンジしようと情熱を燃やします。現状に甘んじず、常に向上心を持って取り組む性格です。
また、仲間思いが強くチームで何かを成し遂げたいと考えているので、一人よりも仲間と一緒にいるときのほうが実力を発揮するでしょう。ENTJがリーダーとして活動すれば、偉業を成し遂げることにも期待できます。
■4:合理的・戦略的に思考する
ENTJ(指揮官型)は理論的に考え抜く力をもっていて、周りの人の意見や行動に対して矛盾していることにいち早く気が付くことができます。合理的ではない他者の行動には、はっきりと指摘する性格です。
また、ENTJは常に戦略的に物事を考え考えてから行動を起こすので、準備不足で失敗することが少ないでしょう。
■5:感情より論理を重視
ENTJ(指揮官型)の持つ強固なリーダーシップや、自分の意見を曲げない姿勢は、時に周囲との摩擦を生むこともあるでしょう。周りの感情に気を配るより、実利や結果を優先します。
相手が自分のことをどう思っていようが、やるべきことをするだけと考えています。そのサバサバとした生き方に憧れる人も多く、チームや組織をまとめて引っ張っていくことに長けているのです。
「ENTJ-T」と「ENTJ-A」の違い

ENTJ(指揮官型)の人は、さらに「ENTJ-T」と「ENTJ-A」の2タイプに分けられます。TとAは「神経性」の指標で、Tは神経性の高い「神経型・慎重型」、Aは神経性の低い「自己主張型」と分類されます。
ENTJのT型、A型の特徴は、ENTJの基本的な性格に以下の要素を追加したものです。
・ネガティブ思考
・ストレスを抱え込みやすい
・周りの目を気にする
・他人の感情の機微に敏感
・自己肯定感が低い
・ポジティブ思考
・ストレス耐性がある
・言いたいことをはっきり主張する
・楽観的で鈍感
・自己肯定感が高い
ENTJ(指揮官型)あるある

ENTJ(指揮官型)は、仕事の場でもプライベートでもリーダーシップを発揮したいと考えているので、人に指示されて動くことを嫌います。
自分の意志をしっかりと持っている分、納得できないことについてはとことん追求しないと気が済まないのもENTJあるあるです。目標達成に向けて努力する、論理的に物事を考える、社交的で周囲を巻き込む力がある、という特徴があります。
・口喧嘩では負けない自信がある
・リーダー的存在である
・威圧的な考え方をする傾向にある
・自信過剰
・自分の意見は曲げない
・怠けている相手に冷たい態度をとる
・効率的ではないことにイライラする
・せっかち
・他人の感情に無関心
ENTJ(指揮官型)の長所

ENTJ(指揮官型)の生き方は、とにかくエネルギッシュです。周りと協力して物事を進めることが好きなので、仲間を鼓舞しチームのモチベーションを上げることができます。
また、ENTJにはカリスマ性があります。自分に自信がある野心家タイプのENTJは、人に嫌われることも気にならないサバサバした性格なので、その姿に憧れる人も多いでしょう。
戦略的思考が強いのもENTJの長所で、その状況や解説しなくてはいけない課題に対して、検証を好みます。それにより、根拠のある解決策に導くことができるのです。
・エネルギッシュ
・性格がサバサバしている
・リーダー性がある
・物事を論理的にとらえることができる
・いろんな角度から物事を判断できる
ENTJ(指揮官型)の短所

ENTJ(指揮官型)の短所は、感情論が苦手なところです。論理的に物事を考えるENTJは、人の気持ちに寄り添うことが難しいでしょう。
考えていることをそのまま言葉にしてしまうので、無意識に相手を傷つけていることがあります。周りからは「冷たい人」「性格が悪い」とも思われがちです。
また、主導権を握りたいENTJは、人から指示されることを嫌います。人の意見を聞かず、また自分の意志を曲げることを嫌うので、「頑固」「我慢ができない人」という印象を与えてしまうでしょう。
・思ったことをそのまま口にしてしまう
・冷淡な人と思われやすい
・自分の意見を曲げない
・人から指示されることを嫌う
・敵を作りやすい
ENTJ(指揮官型)の日本人における割合

ENTJ(指揮官型)の日本人における割合は2.57%(16位)で、日本人の中では最も少ない性格タイプです。
さらに、各16タイプにT型A型の指標を加えて32タイプに分類した場合の割合は、
⚫︎ENTJ-T(指揮官・神経型) 1.01%(第32位)
⚫︎ENTJ-A(指揮官・自己主張型) 1.56%(第27位)
となっています。
ENTJのT型は、32タイプに分類した場合も最も少ない割合です。自信家で我が強いENTJは、日本人の中では珍しいタイプになります。
ENTJ(指揮官型)の適職

ENTJ(指揮官型)は、16パーソナリティにおける年収ランキングでベスト1位(※)というデータがあります。目標を立てて行動するのが得意なため、「目標設定のある仕事」に対して人一倍能力を発揮することができるでしょう。
また、指揮官型(ENTJ)には、持ち前のリーダーシップを発揮できる職業が向いています。
カリスマ性もあるので経営者などの人を引っ張り、進めていく職業がおすすめです。
反対に、考え方がかなり合理的なため、表現力が必要になる芸術系、美容関係の仕事には向いていません。
・CEO
・経営者
・起業家
・政治家
・実業家
・コンサルタント
・プロジェクトマネージャー
・財務アナリスト
・大学教授
・経営企画
・営業マン など
ENTJ(指揮官型)の恋愛傾向

ENTJ(指揮官型)の恋愛傾向としては「自分のために尽くしてくれる人」を好みます。冷静に相手を分析する性格なので、ENTJの男性・女性とも一時の感情で動くことはありません。直感で相手を選び、計画的にアプローチをします。
感情をあまり表に出さないので、特に男性は言葉より行動で愛情を表現する傾向が強いです。自分の気持ちを相手に上手く伝えるための工夫が必要になるでしょう。
また、人にも自分にも厳しく完璧を求めるため、マイペースな人や自由人は、ENTJと一緒にいると窮屈さを感じるかもしれません。男性の場合は亭主関白な人が多い傾向もあります。
・惚れた相手には積極的にアプローチする
・口がうまい
・アプローチやデートは計画的・分析的
・戦略的に攻めるためモテやすい
・相手に執着してしまう
・相手の感情をよく理解できない
ENTJ(指揮官型)の相性

ENTJ(指揮官型)は、大胆で意志が強く、責任感が強いです。そんなENTJと他の16タイプの相性を見ていきましょう。
■ENTJ(指揮官型)と相性の良いタイプ
⚫︎ISFJ(擁護者): ISFJは、ENTJと一番相性の良いタイプ。似ているところは少ないが、尊敬しあえる関係になれる。お互い一緒にいることで世界が広がり、ISFJがENTJの弱みをカバーしてくれる。
⚫︎ENFJ(主人公) :ENFJとENTJは似たもの同士で、初対面から親近感が湧く2人。同じ目標をもって進むのに良い相性で、スムーズに距離を縮められる。
⚫︎ESFP(エンターテイナー) :ENTJとESFPは、お互い刺激し合える関係。一緒にいると楽しさや居心地の良さを感じる相性。お互い、自分の短所が相手の長所であるため、無意識に尊敬と好意の気持ちを抱いている。
⚫︎INTP(論理学者) :知性を探求することを忘れない INTPとは、興味があることや関心があることに対して共通する部分が多い。同じ目標に向かってお互いに成長していくこともできる良い相性。
■ENTJ(指揮官型)と相性の悪いタイプ
⚫︎ISFP (冒険家):ENTJは、感受性が強く、独特な世界観をもつISFPに対して理解できないことが多い。みんなで行動したいENTJと、一人で行動することを好むISFPは何をするにも合わない相性。 また、計画的に物事をすすめたいENTJと自由を愛するISFPは、一緒にいるとお互いストレスになってしまう。
⚫︎INTJ(建築家) :戦略性や計画性をもって組織を引っ張っていくことができるところは、お互い似ているものの、どちらが主導権を握るかで対立することが多くなる。 また、INTJは、たとえ上司であっても自分より劣ると思った相手には容赦しない性格。チームで何かを成し遂げようとするENTJとは、物事の進め方が異なっている。
⚫︎ESFJ(領事官):お互い根本的な気質が異なるため、尊敬し合うことはできるが、理解し合うことはできない関係。共通点が少ないゆえ、自分にないものを持つ相手に惹かれるものを感じるが、仲が深まると衝突が多くなる。一定の距離を保ちつつ、相手を否定しない姿勢が必要。
ENTJ(指揮官型)の芸能人・有名人

次は、ENTJ(指揮官型)とされる有名人・著名人・芸能人を紹介します。以下のリストは、歴史上の偉人、国内外の有名人、著名人、芸能人からピックアップしたものです。有名人を思い浮かべることで、ENTJをより具体的にイメージしやすくなるかもしれません。
・マーガレット・サッチャー(イギリスの政治家)
・スティーブ・ジョブズ(起業家)
・孫正義 (実業家)
・織田信長(武将)
・木村拓哉(歌手・俳優)
・手越祐也(youtuber・アイドル)
・GACKT(ミュージシャン)
・田村淳(芸人)
・少女時代 ソヒョン(韓国アイドル)
・SEVENTEEN ミンギュ(韓国アイドル)
※これらは正式に確認されたものではなく、本人の発言やネット・SNSの情報、予想、推測を元にしています。必ずしも正確とは限らないため、参考程度に考えてみてください。
まとめ
16パーソナリティ診断によるENTJ(指揮官型)タイプについて紹介しました。自分のタイプを知ることで、自分にあった職業や相手を見つけることができます。
ENTJ(指揮官)タイプと判断された人は、サイコパスや性格が悪いといわれることもありますが、 強いリーダーシップとみんなを引っ張っていく力は素晴らしいものがあります。恋愛でもその頼りがいでモテることも多いでしょう。
性格診断はあくまで一般的な傾向を分類したものになるため、紹介した性格的な特徴や適職、恋愛傾向などは一つの参考として受け止めてみてください。

ENTP(討論者型)の性格タイプを徹底解説!特徴・あるある・相性・芸能人 | Spicomi
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