アオサギを見たら縁起が良い？スピリチュアルな意味・象徴・シンボルや考察

ジブリの最新作でも出ている、アオサギ。

スピリチュアル的には、アオサギは見たら縁起が良い鳥だとされています。
古代エジプトではアオサギはフェニックスの由来だといわれていたくらいで、西欧ではアオサギを神様のように崇めているそう。

この記事では、アオサギのスピリチュアルな意味や、その意味するキーワード・象徴・シンボルについて解説。
ぜひ映画の考察などのお供にご活用ください。

まず、アオサギとはどんな鳥なのでしょうか。その特徴を詳しく見ていきましょう。

Grey heron

河川や湖沼・湿原・干潟・水田など。

体長　84 - 100cm
体重　1 - 2.1kg

アオサギは、その名の通り青みがかった灰色をしたサギです。しかし、実際には全身が青色というわけではなく、頭頂部の黒い冠羽や、胸と背中の飾り羽が特徴的です。

特に繁殖期には、くちばしや足が赤みを帯び、より鮮やかな色彩を見せてくれます。冬の羽は夏よりも暗く、季節の変化とともにその姿を変えるのも魅力の一つです。

アオサギの名前の由来は、江戸時代に灰色を表す「蒼」の字を用いた「蒼鷺」から来ています。しかし、一般的には「青鷺」と呼ばれることが多く、人々は青い鳥を想像しがちです。オスとメスは見た目がほぼ同じで、野鳥の専門家でも見分けるのが難しいほどよく似ています。

魚類、両生類、爬虫類、昆虫など。鳥類の雛、小型哺乳類を食べることもあるそう。

アオサギは、他の鳥類に対してはかなり気が強いです。トビと競合して獲物を横取りしたり、場合によっては自分よりはるかに大きいコウノトリの餌を横から奪うことも。

スピリチュアルでは、アオサギを見たら縁起が良いといわれています。その理由は諸説ありますが、所以は今から4000年前の古代エジプトにあるといわれています。

エジプト神話では、ベヌウという名の1羽の聖鳥が崇められていました。この聖鳥のモチーフになったのがアオサギなのです。

そんなアオサギ神がエジプトで担っていた役割は、太陽でした。ベヌウの名前の由来は「上る」「輝く」。このイメージの連鎖が、アオサギをエジプト神話の太陽神ラーと密接に結びつけることになったのです。

このような経緯があり、アオサギは縁起が良い鳥だといわれるようになりました。

アオサギのスピリチュアルな意味は一体どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、象徴やシンボルと共に解説します。

アオサギは、一本の片足で悠然と立つ姿から、 自立の象徴とされています。

また、獲物をじっと待つ姿は、忍耐強さを私たちに教えてくれます。餌を食べるて生きるために、辛抱強く待つアオサギ。

アオサギを見かけたら、あなたの忍耐力がアップする兆しかもしれません。忍耐力が高まり、努力を継続していくことで、自らの手で幸せを掴み取り、自立することができるかもしれません。

アオサギは水辺だけでなく、都市部の公園など、さまざまな場所でその姿を見かけることができます。どんな環境でもたくましく生きていくアオサギは、私たちに「 変化を恐れず、新しい環境にも順応できる」というメッセージを送っているのかもしれません。

例えば、転職を希望している人がアオサギを見かけたら、それは「自分にとって働きやすい職場が見つかる」というサインかもしれません。また、人間関係に悩んでいる人にとっては、「より良い人間関係を築ける」というメッセージとなるでしょう。

アオサギは、その美しい姿だけでなく、生涯にひとつだけの愛を貫くというロマンチックな一面も持ち合わせています。

そんなアオサギに出会うことは、あなたにも 運命の相手との出会いが訪れる前兆かもしれません。

理想の相手との出会いを経て、愛を育み、生涯のパートナーへと繋がる、美しい未来が待っているのかもしれません。

古くから、アオサギは神々の使いとして崇められ、人々に大切なメッセージを伝えてくれる存在だと信じられてきました。

そんなアオサギと出会うことは、あなたの中に眠る創造性を呼び覚まし、 新たなインスピレーションを与えてくれるかもしれません。

今まで思いもよらなかったアイデアが閃いたり、心の奥底から湧き上がるような強い直感を抱くこともあるでしょう。

アオサギ、特に、魚を捕らえている姿を見たら、 金運アップのチャンス到来です。スピリチュアルでは、獲物を捕らえている姿は豊穣の象徴とされています。

アオサギの写真を部屋に飾ったり、スマホの待ち受けにすると金運がさらにアップするでしょう。「欲しいものリスト」を作ったり、目標達成のための具体的な行動計画を立てるのもおすすめです。

アオサギのエネルギーを循環して、あなたの望みを叶えましょう。

中世ヨーロッパの人々は、アオサギを単なる鳥としてではなく、神聖な存在として崇めていました。聖書ではなく、庶民向けの教訓書『フィシオロゴス』や『ベスティアリ』には、アオサギが「最も賢い鳥」として紹介されており、その行動は人々に道徳的な教訓を与えていました。

アオサギは、一つの巣に帰り、同じ場所で食事をすることから、 「安定」や「忠誠」の象徴とされました。変化を恐れ、安定した生活を望んでいた中世の人々にとって、アオサギは理想的な生き物だったのです。9世紀半ばには、ある修道僧がアオサギをキリストにたとえ、その行動を信仰の象徴として解釈しました。

時代は変わり、アオサギに対する見方も変化しましたが、アオサギが象徴する「不変の価値」や「安定」といった概念は、現代においても私たちの心に響きます。多様な価値観が認められる現代社会において、アオサギは私たちに、心の拠り所となるような「変わらないもの」の存在を気づかせてくれるのかもしれません。

打って変わって、平安時代以降の日本において、アオサギは決して好意的に描かれてきたわけではありません。清少納言の『枕草子』でその容姿が「醜い」と評されたことを皮切りに、アオサギは次第に陰影を帯びた存在へと変貌していきます。

江戸時代に入ると、このネガティブなイメージはさらに深化し、アオサギは妖怪として描かれるようになります。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』など、妖怪画の世界でアオサギは怪異な存在として定着しました。この暗いイメージは明治以降も続き、泉鏡花や夏目漱石といった文豪の作品にも、妖怪としてのアオサギが登場します。

なぜ、アオサギは日本でこのような暗いイメージを背負ってしまったのでしょうか。

その理由の一つは、アオサギの生態にあります。 夜行性で、湿地や水辺を好むアオサギは、人々の目に触れにくい存在でした。その神秘的な姿や鳴き声は、人々の想像力をかき立て、妖怪伝説を生み出す土壌となったのかもしれません。

もう一つの理由は、当時の社会状況と関連していると考えられます。 平安時代以降、人々は自然に対して畏敬の念を抱くと同時に、自然の中に潜む危険も意識していました。アオサギのような、人知を超えた存在は、不安や恐怖の対象として捉えられたのかもしれません。

しかし、アオサギに対するイメージは、決して一様ではありませんでした。 蕪村の俳句「夕風や 水青鷺の 脛を打つ」のように、アオサギのたたずまいを美しいと詠った作品も存在します。また、アオサギの孤高な姿に共感し、その強さを描いた作品もあります。

このように、日本のアオサギは、 美と醜、神秘と恐怖といった、相反するイメージを併せ持っています。その陰影の深さが、人々の心を捉え、文学や芸術の世界で様々な表現を生み出してきたと言えるでしょう。

静かで美しい水面に立つアオサギの姿は、心の平穏を映し出しています。 アオサギの夢を見たときは、周囲の状況に振り回されず、自分自身を見つめる時間を大切にしてみてください。

また、アオサギの白い羽は、純粋な心を象徴しています。 より清らかで穏やかな自分になりたいと願っているのかもしれません。

長い脚と鋭いくちばしは、あなたの自信と決断力を表しています。 目標に向かって進むための勇気を、アオサギから授かっているのかもしれません。やりたいと思っていたことを今行動に移すと、成果を得られるかもしれないですね。

そして、アオサギの夢は、あなたの人生に大きな変化をもたらす前兆かもしれません。 アオサギの夢が示す平和や浄化の力を信じて、自分自身を成長させていきましょう。

アオサギは、古来より人々に様々な象徴を投影されてきた、神秘的な鳥です。

その優雅な姿は、幸運の象徴であったり、一方で、その神秘的な生態から妖怪として恐れられたりと、時代や文化によって多様な解釈がなされてきました。特に日本においては、文学作品や妖怪画など、様々な形で人々の心を捉えてきました。

アオサギが持つ多面的なイメージは、人々の自然に対する畏敬の念や、未知なるものへの好奇心を反映しているといえるでしょう。