「運」を味方にできる人は、何かが違うのです。そのひとつに、浮遊霊に取りつかれていないこともひとつの要因なのです。では、その浮遊霊とは、どんなものなのでしょうか。
浮遊霊の特徴と、万が一取り憑かれてしまった人のために除霊方法をまとめてみたので、参考にチェックしてくださいね。
浮遊霊とは?

この世に彷徨っている幽霊のことです。肉体と魂は別のモノであり、肉体が亡くなった後、肉体から離れた魂が成仏できずに、この世を彷徨うのが、浮遊霊です。魂には階級があり、低いものから高いものまで存在します。
大抵は低い霊、つまり低級霊と呼ばれるものが、この世を彷徨い、人に取り憑いたり、土地に憑いたり霊界に魂が行けずにいるものです。生前から死は避けては通れないものだと理解していないモノが、亡くなった後、どうすればいいのか迷っている霊が多いのも事実です。
特定の場所や目的を持たずに、生に対しての繋がりを持っていたいというだけで、通りがかりの人に取りつくのが浮遊霊なのです。
浮遊霊と他の霊の違い

浮遊霊は、人の念であることが挙げられていますが、他にも動物霊や地縛霊などという種類も存在します。そこで、取りつかれる霊によって起こる現象もさまざまですが、浮遊霊の他に存在する霊をまとめてみました。
<動物霊>
動物霊に関しては、犬、猫、蛇、龍、きつねなどが、一般的に挙げられています。動物の霊に取りつかれると、動物的な現象が起こることもあります。人間の持っている感性とは別のモノなので、その違いも分かりやすいと思います。物質的に良くなる方向へと錯覚をさせます。金銭的に潤ったとか、社会的地位を強引に手に入れることや、人気者になれたと錯覚をさせることが上手です。が、しかし、あくまでも物質的なことで、人の心に響くことは何ひとつありません。なぜなら、自分さえ良ければいいという考えが根本にあるからです。
<地縛霊>
地縛霊に関しては、人に取りつくというより、特定の場所に取りつきます。または、何らかの理由で、縛られているという事も考えられます。浮遊霊と同じで、自らの意思でどうにもならないので、霊能者などからその地を離れるような働きかけがあり、初めて成仏されるケースもあります。
<自然霊>
自然霊に関しては、物質としてではなくエネルギー体として存在しており、人に憑くこともあります。俗いう晴れ女、男と言われる人や、雨男、雨女など、天候を左右したり、予知することができます。神道で言う、山の神、海の神、風の神というように予測できない自然の形の霊のものをいいます。
<物霊>
物霊に関しては、昔から、物にも命が宿ると言われてきました。それは、現在にも名残があり、「モノを大切にしなさい」と言われてきましたよね。大切に使えば、長く使うことができ、粗末にすればすぐに使いものにならない経験をされた事があるのでないでしょうか。この様に、物に宿る霊も存在します。
浮遊霊の特徴5個

■1. この世に未練がある
まず、自分が亡くなったことを理解していないことが多く、肉体から魂が離れた後、行くべきところへ行けずに宛もなく彷徨っているのです。自身の死を認めず、生に対しての執着が強く、未練がある人や場所に取りつくわけでも、何となく彷徨っているものです。特別な目的も持っておらず、厄介なことに浮遊霊は、自身が霊であることを理解していません。その為、生きている者が、どんなに働きかけても耳を貸すこともないのです。その為、霊能者などの専門家が、成仏させようとしても、自らが行くべき場所へ行こうと思わない限り、この世を彷徨い続けるのです。
■2. 波長や波動の合う人間に取りつく
浮遊霊は、自分を理解してもらいたくて、同じ波動の人を見つけては、取りつきます。その為、コロコロと対象者を取り変えることもあります。霊症状としては、だるくなったり、軽い頭痛を起こすなど、命にかかわる重大なことを企むわけではありませんが、夜の心理現象など、ラップ音、耳鳴りなどをすることもあります。長い間取り憑くことがないので、気づけば別の対象者を見つけて、離れていくことが多いです。
■3. 助けを求めて彷徨う
「何とかしてほしい」という依存的な考えを持っています。また、未練だけがこの世に彷徨うものではなく、念として、苦しさや悲しみという念が浮遊霊として彷徨うこともあります。死への覚悟がないために、心の準備を持てないまま、人間に何とかしてもらおうと、依存するのです。自らがどうにもならない事を悟り、行くべき場所へ行こうとしない限り、ひたすら浮遊霊としてこの世を彷徨うのです。何とかしてあげなくてはと、同情心を持つと、浮遊霊は遠慮なく取りつきます。安易な考えを持たないことが懸命ですね。
■4. 能動的に活動ができない
目的や場所に対しての執着を持っているのではなく、生きている人間に対して執着を持ちます、それは特定の人でなく、同じ波長の人を見つけて浮遊します。その為、能動的に好きなところへ好きな時に動くものではなく、同じ波長の所へ浮遊する特徴あります。簡単に言うと、自らの意思を持ち動くことができないのが浮遊霊です。意思を持っていれば、行くべき場所へ行くことができるのですが、自らが生との関わりを持ちたいと思っているだけなので、憑依できれば何でもいいのです。
■5. 生前関係のあった人ではなく見ず知らずの人に取りつく
生に対しての何らかの繋がりを持っていたいというだけなので、生前関係の合った人に憑依することはないのです。寧ろ、波長が合い、同情してくれたら、見ず知らずに人であろうと、無念さを理解してもらうと、取りつきます。取りついたが、他に同情してくれれば、乗り換えることを繰り返すだけです。何度もいいますが、自らが悟らない限り、行くべき場所へ行くことができないので、下手な同情は不要なのです。日頃から、意識を高く持ち、同情心を持たないことが大事です。
浮遊霊を成仏させるには?
浮遊霊は成仏できずに彷徨っている霊のことで、成仏させるのは簡単ではありません。歴史的には鎮魂祭が行われていました。鎮魂祭とは、神葬で死者の魂をしずめる祭祀のことです。
とはいえ、浮遊霊もいずれは輪廻転生でいつかは成仏すると考えられています。浮遊霊に取り憑かれたら、除霊をまずは行ってみてください。
浮遊霊の除霊・お祓い方法9個

日頃の心がけで、浮遊霊に取りつかれない方法もあると思いますが、まず簡単に除霊できる方法があるなら、日常に取り入れてみませんか。できることなら、いくつ取り入れても問題はないので、参考程度にチェックしてくださいね。
■1. お香や線香を焚く
お勧めのお香は、ホワイトセージです。浮遊霊にとって、お香や線香の煙を嫌がります。線香の香りとお香の煙は、居心地が悪くなり、あなたから離れていくでしょう。お香や線香を焚いている時は、窓を開け空気の入れ替えを行ってください。そして、浄化するイメージを必ず持つことをお勧めします。
除霊と同時に、ネガティブな感情があるようでしたら、先行の香りとお香の煙と同時に、手放すと他の浮遊霊も取りつくことができずに、取りつく隙を与えません。香りにリラックスできるのであれば、アロマオイルなどで、リラックスすることもおススします。お香や線香が苦手な方も自然の香りは癒されるのではないでしょうか。
■2. 光を取り入れる
太陽光の光は、浮遊霊や悪いものを取り除くのに一番効果的だと言われています。家の間取りの関係で、太陽光が入ってこない家もあると思います。その場合は、クリスタルグラス(サンキャッチャー)もインテリアとして、飾ることができるものがあります。このようなクリスタルガラスを、窓辺につるしておくだけでも効果が現われます。このクリスタルガラスは、全ての部屋に置いて気の流れを良くすると言われています。浮遊霊にとって光は眩しくて近づくことすらできません。
■3. 日本酒や塩のお風呂に入る
神棚にお供えする、お酒や水、塩と同様に、湯船にお酒を入れてみたり、お塩を入れて入浴すると、除霊の効果があると言われています。直接、肌に塩をもむと良いとも言われており、湯船に塩を入れることができない人は、塩を肌に馴染ませて除霊を試みてください。幹部に傷口がある場合は、塩が染みるので、直接つけることは避けましょう。万が一傷口があって、塩をお風呂で使えない場合は、後頭部から肩にかけて、塩をかけるだけでも効果があります。
■4. ポジティブになる
浮遊霊にとって、ネガティブな人には取りつきやすく、逆に自信に満ちたポジティブな人には、取りつくことができません。自信に満ちている人は、努力も惜しまず、面倒なことも率先して行うのです。日頃からポジティブな人は、キラキラしているので、浮遊霊にとって眩しい存在なのです。眩しい存在や眩しいところに浮遊霊は、取りつくことができないのです。悲観的になっていると感じたら、最近否定的だと感じたら、前向きになり、進んで色々と取り組むことをお勧めします。ポジティブであれば、浮遊霊より守護霊や背後霊が強く、お守りしてくれますよ。
■5. 掃除をする
汚い場所は、まさにリゾートです。散らかって、カビやホコリにまみれたところは、浮遊霊にとって住みやすく居心地が良いです。居心地が良い場所からは、なかなか離れることが出来なくなります。ですから、毎日、空気の入れ替えをして、掃除をすることが大切なのです。間違っても、布団の敷きっぱなしや、掃除機もかけてないという部屋であれば、直ちに掃除をすることをお勧めします。
古来より、掃除をすることで、心が晴れやかになるのも、日本人の習慣として大掃除という年に一度は、普段掃除できない場所も掃除をしましょうという風習があります。掃除は心の掃除にも繋がるので、率先して取り入れてくださいね。
■6. 規則正しい生活を送る
早寝早起きは、健康な体作りにも必須であります。早寝とは、丑刻の時刻と言われる22時~2時は寝ていることがいいのです。この丑刻の時刻は、魔の時間とも言われており、魔物が入りやすい時間とか、火の玉が見える時間とも言われています。
また、早起きとは日の入りする時間が良いと言われています。ですから、季節によって変わります。夏は早く、冬は長いのですが、これは自然の流れに身を任せなさいということでもあるのです。現代社会においては、時間に動かされることが多いのですが、仕事を引退した人が元気な理由は、自然の流れに身を任せていることでもあるのです。
■7. お墓参りをする
何を行うにしても、ご先祖様の力が一番強いので、ご先祖様のお墓参りをすることをお勧めします。日頃から見守ってくれていることに感謝をするだけで、違うものです。遠方でお墓参りができない場合は、念じるだけでも全然違うのです。結婚していれば、配偶者の人のお墓参りをすると、喜ばれます。
お墓参りに関しては、宗教の関係で崇拝する場所や、お祈りをする場所が違う人も居ると思いますが、お墓に関しては亡くなったご先祖様に手を合わせて掃除をするものなので、宗教の問題はクリアされますね。
■8. 神社へ参拝に行く
神頼みも悪いことではありません。鳥居をくぐると神域になり、守られた空間になるので、神社へ行くだけでも心が晴れるなんていう経験をされる方もいると思います。崇拝している神社や、行きたいと思った神社へ行くことで、癒されるのであれば、神社へ行くのもひとつの手段ですね。
また、行きたいと思った神社というのは、その神社に呼ばれているとも言われています。ですが、気をつけるべきことがあり、神社が大切に管理されてない神社は、良い気が流れていないことも考えられます。管理者によって清潔な所を行くようにしてくださいね。
■9. 滝行をする
日本古来の神道において、禊(ミソギ)や祓いという儀式があります。6月と12月も神社において、くぐり輪を用意して、半年分の禊を行う儀式もあります。滝行においては、自然のエネルギーで魂を洗い流す行為が滝行です。この滝行を行うことで、除霊の効果が絶大です。
近年は、若い女性も魂の成長のために行う人も増えているそうです。滝行を行うときは、きちんと指導者のいるところで行うことをお勧めします。滝は自然のモノなので石が落ちてくる場合もあります。タイミングを見て滝から出すこともあるので、きちんと指導者のいるところで滝行を行ってください。
まとめ
浮遊霊に取りつかれないために必要な心構えも重要ですし、万が一取り憑かれた後の対処法も重要ですが、私たちも浮遊霊予備軍ということも考えられますよね。
そこで、生前より、亡くなった後のあり方を日頃から考えておくことで、肉体から離れた後の魂は、死んだことを理解できるのではないでしょうか。理解することができるものと、理解できずに同情する者とでは意識のレベルも変わりますね。