過去に、神がかったリーディングを行ったと伝えられている、優れたスピリチュアラーは、ほんの一握りではありますが、確かに存在しています。その中の一人が、エドガーケイシーという名の人物です。
エドガーケイシーとは何者なのか?彼が行ったリーディング、そしてリーディング占星術とは、どのようなものだったのか?
今回は、エドガーケイシーと、彼のリーディング占星術について、おさらいしてみようと思います。
エドガーケイシーとは|その素性と経歴
エドガーケイシーは、アメリカのスピリチュアリストです。
1877年に生誕し、1945年に没するまで、68年間の生涯、その神がかったパワーで多数の人を癒したことで知られています。
エドガーケイシーは、幼少期は聖職者になることを志していたようです。しかし、父親が農場経営に失敗したために、その希望は叶わず、一旦は保険の外交員という職に就きます。
保険の外交員として一生を終えるかとも思われましたが、どうした運命か、23歳のときに風邪をきっかけに喉に異常が出て、声が出せなくなるという困難に見舞われました。そして24歳のとき、催眠術によってその疾患を治療できるのではないかと考え、催眠術師のもとを訪れます。
しかし、この試みは、彼の喉を治すだけではなく、才能を開花させるためのカギを開ける行為でもありました。エドガーケイシーの経歴を語るために、この最初のリーディングのエピソードを避けて通ることはできないでしょう。
エドガーケイシーは、確かに催眠術にかかりました。そして、エドガーケイシーであるはずの人物は、エドガーケイシー自身が知らなかったことを、催眠術師に告げたのです。
「喉の一部が麻痺しているので、喉の血流を増加させれば、麻痺が取れ、声が出るようになる」
催眠術師はそのとおりに、エドガーケイシーに催眠術をかけ、喉の血流を良くさせました。すると、しばらく経ってエドガー自身が「麻痺は取れたので、もう終了して良い」と言い、その言葉のとおり、催眠術から覚めたエドガーケイシーは声を出すことができるようになったのでした。
これをきっかけとして、エドガーケイシーは様々な分野でリーディングを展開し、ひろく他者に尽くす人生を送ることとなりますが、その基盤となったのはやはり、聖職者を目指した彼自身の、人並み外れた優しさと、利他主義であったことでしょう。
リーディング占星術のはじまり
リーディング占星術については、さきにご紹介しましたエドガーケイシーの医療的なリーディング行為とはまた別に、1923年に彼がはじめて、ホロスコープのリーディングを行ったことから開拓された、スピリチュアルなリーディングの分野です。
催眠術によって、様々な人の病気の治療につながるリーディングを行っていたエドガーケイシーの能力に興味を持った人物が、エドガーケイシー自身が全く知らないことについて、医療分野以外でも的確な判断を得られる可能性があると考え、エドガーの専門外であるホロスコープを読み取らせたのが、最初のリーディング占星術です。
エドガーケイシーの研究家たちは、医療的な治療を伴うリーディングについては「フィジカルリーディング」、占星術のような占い的なリーディングについては「ライフリーディング」という呼び方をし、その内容を分類しています。
ライフリーディングについては、必ずしも占星術を用いるものではなく、一種の催眠状態の中で、クライアントの前世、過去世、そして過去からひきずっている性格や、長所や短所を読み解き、クライアントの現在の人生に役立てる……ということを行っていました。
エドガーケイシー自身は、占星術について何ら詳しいものではなく、ホロスコープを読み解いた結果についても、催眠状態で何を口から出したものか、エドガー自身は全く記憶になかったようです。
しかし、その点は、エドガーケイシーが医学部で学んだことがないのと全く同じこと。つまり、医療行為につながるリーディングでさえも、エドガーの知らない専門用語を用い、エドガーの言うとおりにすれば病が治癒する……ということが繰り返されてきたのです。その「フィジカルリーディング」の実績数は、生涯9,600件にも及ぶと言われています。
このような実績を挙げる人物ですから、占星術に関して全く専門家ではないとはいえ、ホロスコープを読んだり、前世を読んだりという、正解か不正解かの根拠のないものに関しても、ある程度の信頼性が置けるものと考えられているわけですね。
実際に、エドガーケイシーが占星術に基づいたリーディングを行ったり、過去世を透視したりすることで、自分自身の長所短所を把握できたり、人生をより良いものとすることができた人間も多かったことでしょう。
ちなみに、エドガーケイシーの「ライフリーディング」の実績数は、生涯で1,900件強であると記録されています。これもまた、人々の役に立つからこそ伸びてきた実績数であると言うことができるのです。
リーディングを行うのはエドガーケイシーなのか
エドガーケイシーのリーディングは、ライフリーディングであれ、フィジカルリーディングであれ、あるいはその他の分野のリーディングであれ、エドガーケイシー個人が知らないはずの情報に基づき、所々に専門の用語を用い、そして本人とは思えぬ厳かな口調と雰囲気のもとに、すべて行われていたようです。
そして、リーディングにおいては、その対象者に対して「この人は……」「この人の○○は……」という呼びかけがなされました。
すなわち、催眠状態にかかってリーディングを行っているエドガーケイシーは、身体はエドガーケイシーであったかもしれませんが、その精神については、誰か他の人物に憑依されたような状態……と言うことができるでしょう。
一説によれば、それは「アカシックレコード」……世界の過去から未来までのすべてが記録された、選ばれた特殊な人物だけがアクセスできる、架空の(少なくとも、実体娃のない)記録媒体……へアクセスし、必要な情報を取得していたのだと言います。
もしくは、エドガーケイシー自身の、より高度な自分自身、すなわち「ハイヤーセルフ」であるとする見方もあるのです。
■ヒントになる出来事
エドガーケイシーの青春期に、ひとつのヒントがあります。
エドガーがまだ13歳だった頃。その時彼はすでに、病の人、苦しむ人、特に子どもを助けたいと願い、毎日森の中で聖書を読む、熱心な、信仰深いティーンエイジャーでした。
その願いは、イエスキリストが行ったことそのものだったのです。
ある日、13歳のエドガーは、森の中に光りかがやく女性が立っているのを見ます。彼女はエドガーの願いを言うように促しました。
あっけにとられながらも、彼が願いを口にすると、女性は「願いは聞き届けられました。その気持ちを忘れずにいれば、叶うでしょう」とほほえんで、消えてしまった……というエピソードが残されているのです。
まとめ
エドガーケイシーは、自ら、催眠状態に入ることで、「何か」とつながり、人のためになる情報を取得し、口に出して教えることができました。
その「何か」が何だったのか、あるいはエドガー自身の持てる情報であったのかは、未だ定かではありません。
しかし、その占星術のリーディング能力も含めて、エドガーケイシーという人物のたぐいまれなる信仰と信念、そして何よりも慈悲と優しさがあったからこそ成り立ったものである、リーディングすることを許されたのである、という事実を、忘れることはできないでしょう。
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