ペルソナとは？スピリチュアル的な観点からわかりやすく徹底解説！

「ペルソナ」という言葉を聞いたことはありますか？
ビジネスやマーケティングでもよく使われるペルソナとは、一体どういう意味なのでしょうか。その意味を心理学的な観点と、スピリチュアル的な観点からわかりやすく解説！

また、ペルソナとは反対の概念であるシャドウ、自分に合ったペルソナの作り方や、恋愛への影響などについても、詳しくご紹介します。

ペルソナとは、古代ローマの古典劇で演者が身につける「仮面」が語源だといわれており、心理学者のカール・グスタフ・ユングが提唱した概念です。
私たち人間は、 話す相手や時と場合に応じて、自分の役割を演じているという考え方です。

人間はあらゆる環境に適応するために、自分のペルソナを無意識のうちに使い分けています。そのため社会生活では、 自分の性格にフィットした仮面をつけて、上手に着脱することが重要になってきます。

ペルソナは猫をかぶる、嘘をつく、というわけではありません。相手に対して思っていることをそのまま言ってしまったら、しなくてもいい闘争まで生んでしまいます。

本音を隠し、周りの人々と適応するためにも、ペルソナをかぶることは大切なことなのです。

スピリチュアル的な視点から見たペルソナの意味とは、どのようなものがあるのでしょうか。ここではその中でも代表的な意味を5つ、ご紹介します。

スピリチュアルな観点では、人は本質的な魂の部分と、社会生活で必要になる仮面、ペルソナを持っていると考えられています。

魂は自然体で純粋な自分自身の姿であり、ペルソナは他人とのコミュニケーションや、社会的な役割を果たすために使われるのです。

スピリチュアル的には、この ペルソナをいかに扱い、魂と調和させていくかが重要とされています。

ペルソナをかぶったり脱いだりすることで、本質的な自分がよりわかることがあります。

例えば、本来は人と関わることが苦手な人が、学校行事などに無理をして参加していると、疲れや違和感をたくさん感じることがあるかもしれません。
このようにペルソナを着脱することによって、「人と関わることが苦手」という本質的な魂の部分を、俯瞰して知ることができます。

自分を笑顔にすることで、幸せを感じることができるけれど、どのようにすれば本来の自分が笑顔になるのかを知らないと、幸せを感じることはできません。
自分の機嫌を自分で取るためにも、ペルソナと魂の関係をメタ的に把握することは大切です。

そして、スピリチュアル的な観点から見る成長とは、 魂とのつながりをより強くして、高いレベルの意識に到達すること、とされています。
そのため、ペルソナによって自分の本来の姿を知ることは重要になってくるのです。

スピリチュアルな考え方では、エゴ＝自己中心的な考えや欲望が、ペルソナの形成に影響を与えるとされています。

エゴは、社会的な役割や他人からの評価に縛られて、自分の真実の姿を覆い隠すことがあります。
スピリチュアルな成長の過程では、 ペルソナを脱ぎ、エゴを超えて、本来の自分の姿を見つけることが目指されます。

スピリチュアルな観点から見たペルソナは、 他人とのつながりを作る手段でもあります。

共感や理解を通じて、他人のペルソナの仮面の裏にある本質を感じ取ることができるようになります。そうすることで、人とより深いつながりを築くことができるのです。

ペルソナは、正しさや、良い・悪いで判断できるものではなく、魂の成長のためにも必要なものなのです。

スピリチュアル的な観点では、 ペルソナをかぶった経験を通じて、意識が進化して成長する過程があるといわれています。

ペルソナを通じて得た学びや洞察は、魂の成長やスピリチュアルな覚醒につながる可能性があります。
ペルソナは、かぶることで、その仮面をかぶっている本質的な自分の姿を知るきっかけになる、魂発見装置のようなものです。

たとえ、ペルソナと本来の自分とのギャップに苦しんでいたとしても、 ペルソナがもたらす苦しみは成長をもたらしてくれるものなのです。

自分に合ったペルソナを作ることは、自分の本質である魂を理解したり、成長するための重要な一環です。

まずは、 自分自身について深く知ることから始めましょう。
何を感じているか、何をしたいのか、何が好きで何が嫌いなのかを、気づいたときに内省したり、日記や瞑想を習慣に取り入れることで、自分をより深く知ることができます。

また、 自己受容することも大切です。
「お金を稼いでいる自分じゃないとダメ」「モテている自分じゃないとダメ」など、本来の自分を否定していると、いつまで経っても自己否定を繰り返すループに陥ってしまいます。

他人にどう見られるのかではなく、自分はどうしたいのか、という 自分軸を持つことで、より自分に合ったペルソナを作ることができます。

ペルソナを作るプロセスは個人によって違いがあり、短期間で完了するものではありません。
一貫性のコンセプトでもなく環境の変化によって柔軟に変化していくものです。
自分自身との深いつながりを築き、内なる声に耳を傾けながら、自分に合ったペルソナを育んでみましょう。

ペルソナと反対の概念にシャドウという言葉があります。
シャドウとは、 自分自身の中に押さえ込んでいる一面のこと、つまり、裏の顔ということです。
無意識の部分を指し、顕在意識には表れていない、抑圧された欲望、感情、本能、嫌悪感、恐れなどが含まれています。

シャドウを無視することなく受け入れることで、自分の本質を理解できるようになり、ペルソナとの調和を図ってバランスを取ることができます。

スピリチュアルな観点から見た場合、 ペルソナとシャドウの認識と調和は、自分を理解したり、成長するうえで重要なのです。

夢占いとは、 見た人の無意識の欲求や不安を反映しており、夢の内容からその人の心理を分析できるというものです。
夢に出てくる事物や人物は、その人の中の何らかの気持ちを象徴しているものと考えられています。

無意識のエリアで起きていることを、自分で知ることはとても難しいです。人は誰しも「自分の知らない自分」を持っている、ということになります。

その無意識がどうなっているのかを知るヒントが、夢にはあります。そして、 夢の中にはペルソナやシャドウといった心の側面が反映されることがあります。

夢の中で現れるペルソナの姿やシンボルは、内なる自分や抑圧された感情と関連している場合があるのです。
夢占いを通じて解釈することで、無意識の状態に気付く手助けになるかもしれません。

恋愛では、他人のペルソナを好きになるということが多いです。
付き合うきっかけや結婚の意思に、ペルソナが関与している影響が大きければ大きいほど、あとから相手との関係に不満を持つ可能性が高くなります。

しかし、恋愛経験に無駄な時間などはありません。無駄なことをした、という経験すら無駄ではないのです。

経験に基づいた自分の感性を信じて、社会的な立場や見た目ではなく、自分の直感で相手が好きかどうかを判断することで、いい恋愛ができるのかもしれません。

スピリチュアル的な観点から見たペルソナについて解説しました。

ペルソナをかぶることで自分のことを深く知ることができます。
ペルソナを上手く着脱できるようになることで、より魂に近く自然に近い姿で生きることができるようになるでしょう。