個性を読み取る手相
時として、何かに没頭すると、寝食を忘れるほどに集中してしまうような人や、独自の世界観を持っている人を見かけたことはありませんか?このような人の多くは、掌に土星環が現れているとされています。個性を活かして活躍している有名人も多く、独特の感性などを持ち合わせています。
この土星環を見れば、どのような世界観などを持っているかがわかります。内省的で引きこもりがちな側面がありますが、それは良い意味でのオタク的な素質にもなります。また中指の付け根の領域の土星丘は、忍耐力、持久力、研究心、孤独などを司る丘として知られています。
土星環は、この意味合いを強めるとも言われています。それでは、この土星環の意味と見方をパターン別について説明していきます。
手相占いの土星環とは?形と意味
土星環は、中指の付け根の領域を弧を描いて囲む線を指します。ここでは、感性の鋭さや孤独性を表すとされます。自分なりの世界観を持ち、こだわりが強いことになります。多くの人といるよりも一人でいることを好むはずです。俗に天才と呼ばれる人に多く見られる手相でもあります。
こだわりを貫き通すことで、一つの分野で卓越した才能が伸ばせるとされています。忍耐力もあるので、大きなことがやり遂げられるはずです。
線が濃い程、いろいろな分野でのこだわりが強くなります。自分の良さを気づいていなかったり、人から認められていないことも結構あります。ただの変人と紙一重な部分もあり、受け止め方には微妙な点があるかもしれません。いずれにしましても、常人にはない特質を持っています。
1. 土星環が濃い
土星環が濃く現れていることがあります。この場合、非常に感性が鋭く、他の人が及びもつかない独特の世界観を持つとされます。何事にもこだわりがかなり強く、それを貫き通して、天才的な能力を発揮するはずです。
常人では耐えられないような集中力があるので、神業のような技量が身についたり、類まれな成果が上げられるとされます。興味を持つ分野に対する探求心が旺盛で、とことん突き詰めないと、満足感が得られることになります。
コツコツと着実に業績を積み上げて行くことにも優れています。生涯をかけた壮大な研究に携わることもあります。思慮深く哲学的な一面もあり、名言や名著を残すこともあります。また信仰心に厚いので宗教家に向いています。
2. 土星環が薄い
土星環が薄く現れていることがあります。この場合、感性はそこそこ鋭いのですが、卓越しているとまでは行かないようです。それでも独特の世界観は持ち、天才的な一面は垣間見れます。こだわりがあるものの、それを貫き通すことが弱めになります。集中力があるのですが、それが自分のためになっていない場合もあります。技量を高めたり知識を増やすことに直結していないものに集中していることが考えられます。
探求心が旺盛でも、それが原因で何らかの成果を阻害している場合もあります。孤独を好むあまり、人との接し方が苦手となり何かと疎遠になるはずです。優れた能力はあるものの、今一つ、噛み合っていないことになります。
3. 土星環が二重に現れている
土星環が二重に現れていることがあります。この場合、人一倍感性が鋭くなり、かなり独特の世界観を持つことになります。異なった2つの世界観や価値観を持つ場合もあります。物事に対するこだわりが強く、多少の困難があっても貫き通すことができます。
人が思いもよらない発想ができ、天才的な能力を発揮します。忍耐力があるので、一度決めたことや掲げた目標に対して、達成できるまで、諦めることほとんどないはずです。
格段の集中力があり、通常の人が気が付かないことや目にしないものが見えたりもします。探求心が深く、携わっている分野で第一人者クラスになれる可能性が髙くなります。また信仰心が強く、教祖のような立場に上り詰めることも考えられます。
4. 土星環が複数現れている
土星環が複数現れていることがあります。この場合、感性がより一層強く、常人が理解しにくい世界観を持つことになります。人から変わり者と見られがちで、認められるまでは、苦労が伴うかもしれません。
何事にもこだわりを持っているので、自分が納得できないものには、従い難い面があるはずです。こだわりを貫き通して、天才的な才覚を発揮します。忍耐力は非常に強く、失敗を何回もしたり、人から中傷されたとしても、自分が決めた生き方や方法を変えることはありません。
集中力があるので、携わっている分野の知識の吸収は完璧で、技量も卓越したものになるはずです。孤独を好む分、人との関わり方が得意ではないと言えます。また信仰心も強いことになります。
5. 土星環が切れ切れに現れている
土星環が切れ切れに現れていることがあります。この場合、感性が鋭く、独特の世界観を持っているのですが、不安定な要素がつきまとうことになります。感性の鋭さが毎回発揮されるわけではなく、時として、感性が鈍り、思うような結果が得られないこともあります。
独特の世界観があるのですが、常にそれを念頭に置いているわけではなく、人の影響を受けたりして、世界観の一貫性が少なくなるようです。こだわりにもそれが言え、物事にこだわりがあっても、貫き通さないこともあります。
ある程度天才的な能力を発揮しても、詰めが甘かったりすることが考えられます。忍耐力や集中力は、一定ではなく、移り気な面もあります。人との関わりは、普通な面があるかもしれません。
6. 土星環の途中に空白の部分がある
土星環の途中に空白の部分があることがあります。この場合、特定のある時期、感性が鈍ってしまい、理想としていた世界観が崩れてしまうとされます。今まで、天才的な能力を発揮していたのに、突如として凡人のような能力になってしまうことが考えられます。
俗に言うスランプに陥るとも言えるかもしれません。忍耐力も途中で途切れてしまうので、せっかく積み重ねてきた苦労などが停滞するかもしれません。集中力もなくなるので、いろいろなものに目移りしたりします。
しかし、これらは、必ず復活するものなので、その時期を乗り切るしかないようです。また孤独を好んでいたはずなのに、大勢の人の中にいても平気で居られたり、信心が浅くなることもあります。
7. 土星環に島が現れている
土星環にシマが現れていることがあります。この場合、鋭い感性や独特の世界観を持っていても、それらが思うように力が発揮できないとされます。直感などを信じて、行動を起こしても、成功するとは限らないのです。
自分が持っている世界観が、ただ単に奇妙だと評価されないこともあります。内に閉じこもって、研究などをしても、良い結果が得られず、変人扱いされる可能性もあります。天才的な能力はあるものの、それが自分のためや、世の中のために役立つとは、限らないようです。
自分の能力を慎重に使う必要があるかもしれません。忍耐力や集中力があっても、何らかの理由で、中断しなければならない状況になりやすいとされます。また誤った信仰心を持つこともあります。
8. 土星環が運命線と接している
土星環が運命線と接していることがあります。この場合、人にない鋭い感性や世界観を持つことは同じです。しかし運命的な閃きがあったり、その世界観を持つことで、才能などが開花することが考えられます。
直感を信じて行動したことが運命の分岐点になり、大きな成功や幸運につながる可能性が高まります。天才的な能力を活かすことが、運命づけられていると感じることがあるかもしれません。忍耐しながら積み重ねてきた苦労が、後半生で実を結ぶはずです。集中力が途切れず、その分野での高い評価が得られるとされます。孤独を好むことが、幸いする可能性があります。
9. 土星環が左手にある
手相において利き手でない手では、生来の運勢などが現われているとされます。日本では一般的に右利きの人が多いので、左手では過去の特徴や生来の運勢を読み取ることになります。この左手に土星環が現われている場合、生来の特質として何事にもこだわりが強く、それを貫き通すとされます。
何か一つの分野で類まれな才能を秘めている可能性があり、それが伸ばせるようです。粘り強さと忍耐力があるので、最後までやり抜くことができます。大きな業績が残せるはずです。何事も前向きに考える傾向にあり、努力を惜しまないとされます。柔軟性に欠け、一つの事に執着し過ぎる面もあります。
これらはいずれも生まれ持っての性質なので、変化する可能性があります。右手の土星環の有無などを考え合わせる必要があります。
10. 土星環が右手にある
手相では、利き手にこれからの運勢が現われているとされます。一般的に日本では右利きの人が多いため、右手ではこれからの運勢などを読み取ることになります。
この右手に土星環が現われている場合、人生経験を積んでいくうちに、何事にもこだわりが強くなり、それを貫き通すようになったとされます。
特定の分野において、秀でた才能が開花する可能性が高くなります。何事も忍耐強く取り組むので、大きな成果が手にしやすいと言えます。自分の価値観や考え方を貫き、ブレないので人から信頼されます。後天的に最後までやり抜く力を持つようになったはずです。いろいろと培ってきた中で獲得した努力を惜しまない姿勢は、簡単に失せることはないとされます。
11. 土星環が両手にある
土星環が両手に現れている場合、利き手がどちらだとしても、生涯を通じて、何事にもこだわりを強く持ち、自分の価値観などをなかなか変えないとされます。幼少期から、自分の考えなどを押し通してきたので、人の意見に耳を傾けることは少なくなります。
物事で失敗が生じた場合、柔軟な対応ができず軌道修正に時間を要する可能性が高くなります。特定の分野における才能を開花させる時期が早くなるので、それを活かして力を発揮する期間が長くなります。大きな業績や成果が残しやすくなります。
忍耐強さがあり、最後までやり遂げる力があるので人から高く評価されます。孤独を好む傾向にあり、執着心が強いはずです。恋愛面では割り切りが悪い面があります。
まとめ:優れた能力の度合いがわかる
土星丘は、忍耐力、持久力、研究心、孤独などを司る丘として知られ、それを囲むのが土星環です。「~環」はその丘の意味合いを強めるので、土星環は感性の鋭さや孤独性などを表します。独自の世界観を持ち、こだわりが強いことになります。
この土星環には、いろいろな現れ方があり、それぞれに対応した意味合いがあることがわかります。利き手の右手に現れている場合、後天的に感性が鋭くなったり、独特の世界観を手にしたことになります。二重になっていたり、複数現れたり、濃く現れている場合は、感性の鋭さや天才的な能力などがより一層強くなります。薄く現れていたり、キレギレであったり、空白やシマがある場合、感性の鋭さなどが、弱まることになります。運命線と接していた場合、感性の鋭さなどが運命的な出来事に影響することになります。
いずれの土星環の場合でも、意味合いを理解して対処したいものです。