一つの目標を達成しても、また一つ上の段階を目指すというような人を見かけることはないでしょうか。常に上昇志向の人は、何かを達成してもそれに満足はしません。それ以上のものに果敢にチャレンジをして、最終的には思い描いていた大きな成功を手にしていることが多いと言えます。
この上昇志向や向上心といったものを読み取ることができるのが人差し指の付け根の領域の木星丘です。どんどんステップアップしていく人の掌を見ると、その多くは、木星丘のツヤが良かったり、発達していたり、木星丘の意味合いを強める手相が現れています。
この木星丘に現れる手相には、いろいろな線や紋などがあり、それぞれに独自の意味があります。統率力にも強い影響力があるようです。
それでは、この木星丘の意味と現れる手相の線や形の意味14パターンについて説明していきます。
手相占いの木星丘(人差し指の下)の意味とは?
木星丘は、人差し指の付け根の領域を指し、「向上心の丘」と呼ばれています。向上心や努力、野心や支配力、名誉、独立、統率力などを司る丘として知られています。この丘は、全知全能で神々を率いるゼウスに由来する意味合いが強いとされます。
この丘が発達している人は、努力を惜しまず、何事にも積極的に取り組むとされます。人一倍の向上心を持ち、上を目指そうとする意志が固いようです。人に使われるよりも自らが人を引っ張って行くことで力が発揮できます。
仕事面では組織に所属するよりも独立開業のようなものを好みます。リーダーシップに優れているので、経営者、政治家、教育者などに向いています。向上意欲が旺盛なので、どの分野でも大成功する可能性が髙くなります。
1. 木星丘に縦線がある
木星丘に縦線が現れていることがあります。どこの線とも接しない縦線は、向上線と呼ばれているものです。比較的真っ直ぐ縦に上昇しているものを指します。出世相とも言われ、木星丘の意味合いを強める線として知られています。
木星丘に向上線が現れている場合、目標に向けて一途に頑張るとされます。猛烈に努力した人か、している最中の人に現れるようです。向上心を持って、コツコツと努力を積み重ねることに長けているとされます。目標や理想に向かって努力を惜しまず、必ずたどり着けるとされます。人生の早い段階で、大きな業績を残したり、出世する可能性が格段に高まります。女性の場合、結婚をきっかけに現れることもあり、慣れない嫁ぎ先の環境に順応するために努力をするとされます。
2. 木星丘に生命線から伸びた縦線がある
木星丘に生命線から伸びている縦線が現れていることがあります。生命線上から一直線に伸びる縦線は希望線と呼ばれるものになります。「夢が叶う線」とも呼ばれ、向上線の一種と考えることもあります。
木星丘に希望線が現れている場合、上昇志向が非常に強いとされます。高い希望や目標を掲げていることが多いようです。困難や障壁があろうとも、必ずそれを乗り越え、希望などを実現に導く強い力を持ちます。漠然とした夢や願望ではなく、具体的な夢や希望などを持つことで、運勢が開くとも言われています。
独立開業する、結婚をするなどの明確なゴールに向かえば、力が発揮できるようです。またこの希望線にクロスが重なっている場合、人の上に立てる運気が強まっていることになります。
3. 木星丘に横線がある
木星丘に横線が現れていることがあります。これはマネジメント線と呼ばれるものです。必ずしも真横ではないのですが、ほぼ横線となって中指の付け根の領域の土星丘に向かっています。
木星丘にマネジメント線がある場合、管理能力や経営能力が優れていることになります。人、モノ、お金などをきっちりと管理するはずです。人を指導する力や、動かす力にも長けています。管理能力ばかりでなく、事務的な処理能力にも優れています。人の良い点や能力を最大限に引き出すことができ、やる気にさせることが得意とされます。
人と人をつなげる役割にも、優れているので、芸能人のマネージャーや就職・転職コンサルタントに向いています。人心掌握が上手なので、人をまとめることで力が発揮できます。
4. 木星丘に十字線(クロス・バツ印)
木星丘に十字線が現れていることがあります。一般的に+や×のような十字線は、あまり良い意味を持たないのですが、木星丘では、願いが叶う十字線となり、幸運の訪れを表す吉相となります。
木星丘に十字線がある場合、願いや夢が叶う可能性が格段に高くなるとされます。近い将来に幸運が訪れるはずです。将来の自分を具体的にイメージしていると、その方向に、進んでいくとされます。将来の幸せが約束されているので、何事も前向きに取り組めるはずです。
恋愛面では、最良の相手に巡り会えることが考えられます。大きな成長のチャンスをつかみ、向上心や努力が報われます。この先に何が起こるか、いろいろと期待が膨らむと言えます。この十字線は単独で現れても、向上線と交差して現れても同様の意味合いになります。
5. 木星丘にスター(星紋)
木星丘にスターが現れていることがあります。スターは、星紋とも呼ばれ、非常に珍しい紋で幸福を呼び込む吉相として知られています。短い3本以上の線が星のように交差しているものを指します。
これが木星丘に現れる場合、向上心が高まり、努力を惜しまないとされます。上昇志向が強まり、高い目標を持ち、前向きに前進するはずです。困難などは必ず克服でき、目標などが達成できます。携わっている分野で、努力などが注目され、スター的な存在になれることもあります。統率力にも強い影響力を持っている事が考えられます。
木星丘に単独で現れる他に、向上線などと重なって現れることがあります。この場合、向上線の意味にプラスした幸福がもたらされることになります。
6. 木星丘にスクエア(四角紋)
木星丘にスクエアが現れていることがあります。スクエアは四角紋とも呼ばれ、短い線で四角形を作るものや、「井」の字状のものを指します。運命線などの4大基本線と重なって表れることが多く、一発逆転を示す吉相として知られています。
木星丘にスクエアがある場合、何らかのトラブルや障害がきっかけで、当初の願望が叶うとされます。いろいろな善後策を講じているうちに本来の目的が達成できるはずです。名誉を汚されたり、事実無根の嫌疑をかけらたことで名が知られ、成功をつかむことも考えられます。
向上線や希望線と重なるスクエアがある場合、一時的に向上心や希望が打ち砕かれるとされます。しかし、必ず向上心などを取り戻して幸運が訪れるはずです。
7. 木星丘にフィッシュ(魚紋)
木星丘にフィッシュが現れていることがあります。フィッシュは、魚のような形で囲まれた線を指します。魚紋とも呼ばれ、幸運をもたらす手相として知られています。
木星丘にフィッシュが現れている場合、良き指導者に恵まれるとされます。自分が将来指導者になるために、良きリーダーに指導してもらえるはずです。携わっている仕事などで、良きリーダーの元にいることは、成功する可能性が高まることになります。
現状、自分が人を動かす立場になくても、良きリーダーを見ることで必要な知識を得ることができます。また掲げていた高い目標が、突然思いもかけない幸運によって、叶えられる道筋ができることもあります。急に上昇志向が強まることもあります。
8. 木星丘に三角紋(トライアングル)
木星丘に三角紋が現れていることがあります。三角紋は、三角形に囲まれた線を指します。トライアングルとも呼ばれ、努力や頑張りが報われることを表します。
木星丘に三角紋がある場合、人に指示を出したり、指導する立場になれるとされます。仕事などでグループのリーダーに抜擢されることが考えられます。人から頼りにされる資質を持つことになります。リーダーシップを必要としたり、活かせる分野で力が発揮できます。人の上に立ちたい欲求や支配したい欲求が強いとされます。
この三角紋が現れている限り、成功を手にして出世や昇進などができる可能性が高まります。統率力に関わる努力を惜しまず、頑張りが報われて望む結果につながるとされます。
9. 木星丘にふくらみや張りがある
木星丘にふくらみや張りがあることがあります。この場合、何事にも積極性があり、人を導く能力に優れているとされます。人を指図する立場で力が発揮できます。経営者や管理職に向いています。地位や名誉などへの欲求が強く、自尊心を傷つけられることを極端に嫌います。人からの評価が気になる性質で、軽く見られることも嫌います。自分の知識や技術を人に伝授したり、教育することにやりがいを持つとされます。教育者にも向いています。
仕事などが順調に行き、野心や向上心がピークを迎えていることも考えられます。この木星丘に希望線が現れている場合、大きな権力を手にするとされます。
10. 木星丘に現れる縦線や横線が多い・複数ある
木星丘に現れる縦線や横線などの線が多いことがあります。縦線には向上線・昇運線・希望線、横線ではマネジメント線・リーダー線などがあります。
これらが複数表れている場合、個々の線が持つ意味合いにプラスして、いずれもより一層の向上心があり、粘り強さを持つとされます。何事にも情熱的で、どのような状況にあっても夢や希望を捨てることなく前向きに取り組むとされます。
努力を惜しまない野心家の人に多い手相として知られています。多少の困難があっても正面から立ち向かい、必ず克服するはずです。また、人を管理することや指導することに優れているとされます。経営者や指導的立場で力が発揮できます。責任感も強いので、頼れるリーダーとなれるはずです。
11. 木星丘にソロモンの環
木星丘にソロモンの環が現れていることがあります。ソロモンの環は、木星環とも呼ばれ、古代イスラエルのソロモン王の知恵や富に由来する意味合いを持ちます。このソロモンの環は、人差し指の付け根を半円状に囲む線を指します。
ソロモンの環が現れている場合、頭の回転が早く、知恵や指導力に優れているとされます。向上心や独立心が強く、高い目標に向かって努力を惜しまないはずです。プライドが高く、人に使われることを好まず、人の意見を聞かない面もあります。人の心を読むことに長け、人への影響力が大きいとされます。人の上に立つことで、大いに力が発揮できます。野心を宿し、頑張れるので、名誉を手にしたり、出世する可能性が格段に高くなります。
12. 木星丘に斜め線
木星丘に斜め線が現れていることがあります。これはリーダー線と呼ばれるもので、生命線上から伸びるか、木星丘を斜めに横切っているものを指します。
リーダー線が現れている場合、人をまとめることや教え導くことに長けているとされます。優れた指導力や管理能力を持つはずです。指導者的な立場でリーダーシップを活かせば、類まれな力が発揮できます。人の面倒見も良く、教師や管理職に向いています。周囲から一目置かれるカリスマ性を持つこともあります。
人から指図されることを嫌うので、人の下では能力が半減してしまうようです。このリーダー線が複数現れている場合、いろいろなことが気になり、リーダーシップが思うように発揮できないとされます。
13. 木星丘に昇運線
木星丘に昇運線が現れていることがあります。昇運線は、木星丘の生命線から離れた所に現れる斜め線で、人差し指の付け根のライン近くまで伸びるものを指します。
木星丘に昇運線がある場合、自分を支援してくれる人や、引き立ててくれる人に恵まれるとされます。人の助力を得て、社会的に活躍できるはずです。何事にも積極的で向上心があるとされます。仕事や勉学への意欲も高く、あらゆる努力を惜しまないはずです。周りから高く評価されて、成功をつかんだり、昇進などをするとされます。いろいろな運気が上昇することにもつながります。
14. 木星丘にほくろ
木星丘にほくろが現れていることがあります。一般的に丘に現れるほくろは、あまり良い意味を持たないとされます。
木星丘にほくろがある場合、人を支配する欲求が強くなり過ぎるとされます。人から、偉そうだとか、上から目線だとか言われることが考えられます。野心にあふれた態度が周囲から嫌われ、敬遠されるはずです。
これらが原因となり目標や願望が達成しにくくなります。態度や野心などを控えめにする必要があるかもしれません。恋愛面でも、独占欲が強くなり、嫉妬深くなるとされます。恋愛相手からの連絡がちょっと途切れただけで、不安になることも考えられます。相手を信頼することも大切なようです。
木星丘は左手右手で意味は違う?
木星丘に現れる様々な手相が右手と左手のどちらにあるかでも、意味合いが変わってきます。通常、手相では利き手で現在から未来を読み取り、利き手でない手で、生来のものや過去を読み取ります。
一般的に右利きが多いので、右手は将来、左手は過去のことを現すことになります。
目標に向けて猛烈に努力したと思っていたり、夢や理想に向かって突き進みたい時には、右手の方が期待値が高まります。コツコツと努力を積み重ねたり、指導的立場力を発揮したい場合も、現れているかは右手を見ることになります。
一方、左手では、生来の傾向として、既に目標に向かって惜しみない努力をしていたり、指導者として素質を持っていることになります。しかし、手相は固定的ではないので、今後もこれが維持できるかどうかは、考え方や態度次第で変わると言えます。どちらかというと、右手に現れているものを有望視することになります。また左利きの人は、これらが逆になります。
まとめ:リーダー的資質に影響力が大きい
木星丘は、人差し指の付け根の領域を指し、向上心や努力、野心や支配力、名誉や統率力などを司る丘として知られています。木星丘に現れる手相で代表的なものには、向上線という縦線があります。これは向上心を持ち、コツコツと努力を積み重ねることに長けていることを示します。
同じ縦線でも、生命線上から伸びている場合、向上線の一種ともなる「夢が叶う線」となります。こちらでは、上昇志向が非常に強いことになります。
この他にも木星丘には、いろいろな手相が現れ、それぞれに応じた意味があることがわかります。
木星丘に十字線、スター、スクエア、三角紋、ふくらみ、昇運線が現れていると、幸運や願望の達成が主体となります。木星丘に横線、フィッシュ、ソロモンの環、斜め線が現れていると、主に統率力に優れていることになります。複数の線があると粘り強さが主となり、ほくろがあると独占欲が強いことになります。
いずれもリーダー的な資質に影響力があると言えます。もし木星丘にこれらの手相が現れていたら、詳細を知って賢く活用したいものです。