天才的な能力が発揮できる
普通の人が、なかなか解けない難問をいとも簡単に解いてみたり、誰もが時間をかける計算や作業を短時間に終わらせてしまう。このように人並み以上に優れた知性の持ち主は、世の中どこに行っても必ずいるものです。
優れた知性は努力して身に着けるものと、先天的にその素養を持ち合わせている人の2つになります。いずれの場合も、その多くの人に現れている手相があります。
それが二重知能線です。二重感情線、二重生命線と同様に本来の知能線の意味合いを強めることになります。一口に二重知能線と言っても、いろいろな形状のものがあります。変型マスカケ線と似ているものもあるので、どれが二重知能線なのかしっかりと見極めたいものです。もし自分や周りの人に現れていたら、天才的な能力が発揮できるかもしれません。
それでは、この二重知能線の意味について詳しく見ていきましょう。
二重知能線(二重頭脳線)の形と意味とは?
たいていの場合、知能線は1本ですが、人によっては2本現れていることがあります。これを二重知能線と言い、人の2倍の才能と個性を持っているとされます。ごく稀ですが3本現れていることもあります。
天才と言われる人に多く見られる手相としても知られています。一般的には、非常に頭の回転が速く、ユニークな発想もできます。個性的な面が強く、人によっては変わり者と見られることもあるはずです。創造性や独創性が活かせる分野で活躍が期待できます。経営者としても成功する可能性が格段に高くなります。2つの異なった考え方ができ、複数の仕事を掛け持ちしてもうまくやって行けるはずです。
しかし、様々なパターンがあり、それぞれに細かく意味合いが変わってきます。
二重知能線は珍しい?手相に現れる確率は?
二重知能線は珍しい部類の手相と言えますが、三奇紋やマスカケ線ほど現れにくいものではないようです。だいたい理想的な太陽線が現れる確率と同じぐらいとされています。
大まかな確率としては40人に一人ぐらいと言われています。現れて欲しいと思う人が多い二重知能線ですが、日本人でこのように知能線が2本以上ある人は少なく、世界的に見ても少ない方になります。海外の事例の詳細はわからないのですが、地域的に見て、欧米よりもアジアの方が二重知能線は多いのではないかという説があります。しかしアジアに属する日本ですが、確率的には欧米寄りのようです。
二重知能線の様々な形と意味について詳しく見ていきます。
①長い二重知能線が現れている
長い二重知能線が現れていることがあります。薬指の下方よりも長く伸びていると、長いものになります。二本とも長いことが多いのですが、どちらか一つが長いということもあります。
この場合、物事はじっくりと深く考え、行動は慎重とされます。頭の回転が速いので、いろいろなケースを次々と考え合わせ、どれが最も相応しいかをじっくりと検討するようです。非常に冷静に分析わ重ねるので、失敗が少なくなります。
一見、思い付きのような珍しい発想も、綿密に考え抜いた結果ということもあります。本来、個性的な面を持っているのですが、それを巧みに隠すことに長けています。一緒に生活してみて、こんな変わり者だったということもあるようです。
②短い二重知能線が現れている
短い二重知能線が現れていることがあります。薬指の下方よりも短く伸びていると、短いものになります。二本とも短いことが多いのですが、どちらか一つが短いということもあります。
この場合、物事をじっくりと考えるよりも、スピーディーに結論を導き出すとされます。直感が鋭く、それを頼りに見極めて、すぐに行動に移るようです。頭の切り替えが速く、作業や計画でつまづいても、それに影響されず、柔軟に対処して切り抜けられるとされます。後先を考えないで行動しがちですが、失敗してもめげることはないようです。
単調な作業を繰り返すことにも優れています。個性的な面があり、自らが良いと思ったことは、かなり奇抜なことでも実行するとされます。
③二重知能線の線と線の間隔が離れている
二重知能線の線と線の間隔が離れていることがあります。別の線かと思う程離れていることもありますが、知能線として並行して2本伸びていれば、二重知能線となります。
この場合、頭の回転が良く、物事に対する考え方は、程良い長さとなります。思考と行動のバランスが良いとされます。天才的な発想力を持ち、一時代が築ける程の才覚があるようです。人と違うことをやることに喜びを感じる傾向にあります。
人類初とか業界初といったふれこみを好みます。ユニークで個性的な面があり、通常の人が思いもよらないビジネスや作品を生み出すとされます。ただ、他の線に変化しやすく、いつまでも二重知能線であるとは限らないようです。現れている間に能力を活かしたいのです。
④二重知能線の線と線の間隔が近い
二重知能線の線と線の間隔が近いことがあります。数ミリしか離れていない二重知能線を指します。元々1本だったものが、気が付いたら2本になっていたということもあるようです。この場合、頭の回転が良く、考え方に偏りがないのは、間隔が離れている場合と同様になります。
しかし、天才的な才覚はあるのですが、常識的な面があり、変人にはなり難いとされます。対人関係は良好なので、天才肌によるトラブルは少なくなります。
発想などもユニークで、革新的なものと現実的なものをつなぐことに長けています。家業などを継ぐことにも向いています。ただ、1本の知能線に収束したり、枝線の一部になりやすいとされます。現れている間に能力を活用したいものです。
⑤知能線が3本ある
知能線が3本あることがあります。非常に稀なケースとなりますが、3本あっても二重知能線の部類に入ります。この場合、知力が普通の人の3倍はあるとされます。
二重知能線の人よりも、頭の回転が速く、思考力が深くなります。じっくりと考えて結論を出すこともあれば、直感的に素早く決定することもあります。どちらの場合も、正しい答えを導き出すことになり、失敗はまずないとされます。チャンスを逃すことはほとんどないはずです。非常に個性的で天才の中の天才といった雰囲気があり、ちょっと常人では近寄りがたい面があるかもしれません。
⑥2本の知能線が交差している
2本の知能線が交差していることがあります。二重知能線としての見極めが難しい面があります。知能線の枝線との違いは、交差している線の一部が多少なりとも主となる知能線に沿う形になっています。
この場合、一般的な二重知能線よりも若干意味合いが弱めになるとされます。しかし頭の回転に優れ、人よりも秀でた才覚があることに違いはありません。個性的な面があり、人と違ったアイデアが浮かび、ファッションなども奇抜なものを取り入れることが考えられます。この知能線は、現れる時も突然のことが多く、すぐに他の線に変化しやすいのが特徴的です。
⑦2本の知能線がピッタリと同じ長さになっている
2本の知能線がピッタリと同じ長さになっていることがあります。たいていの場合、2本の知能線は、微妙に長さが違うのですが、このケースでは、形も長さもコピーしたように同じ印象を受けるものとなります。
この場合、頭脳明晰で、天才的な発想ができるとされます。冷静に判断できる上に直感にも優れています。2つの似た分野で秀でた能力が発揮できるとされます。かなり個性的で、その人なりの独自性が漂い、誰も真似ができないものになるようです。この知能線は多少変化しても二重知能線であり続けるので、じっくりと能力が活用できます。
⑧二重知能線の終点が上向きになっている
二重知能線の終点が上向きになっていることがあります。2本とも上向きになっていることが多いのですが、どちらか片方が上を向いていても上向きと見なします。
この場合、非常に思考力に優れ、好奇心が旺盛とされます。素早く考えをまとめ行動に移るようです。知識を吸収することに貪欲で、天才的な能力をより一層発展させることができます。上昇志向が強くなるので、出世する可能性が格段に高くなります。
非現実的な発想をして、世の中を変える力を持つとされます。個性的な面は、芸術的なセンスと相乗効果をなして、世界的に評価される可能性があります。
⑨二重知能線の終点が下向きになっている
二重知能線の終点が下向きになっていることがあります。2本とも下向きになっていることが多いのですが、どちらか片方が下を向いていても下向きと見なします。
この場合、通常の人よりも思考力に優れているのですが、注意深く物事を考えるされます。若干悲観的な考え方をして消極的な面があるようです。その分慎重なので、失敗は少なくなります。
困難を乗り切る力を持ち、現実的な考え方をするので、仕事での対処能力は抜群となります。天才的な働きによって高く評価されるはずです。個性的ではあるのですが、外見よりも内面的な個性が目立つとされます。
⑩二重知能線の始点が生命線上になっている
二重知能線の始点が生命線上になっていることがあります。たいていの場合、知能線は生命線の始点と同じか、そのすぐ近くにあるのですが、生命線の途中から伸びているものを指します。2本ある知能線のうち、どちらかが、生命線から伸びていてそれが交差していなければ、この知能線と見なします。
この場合、頭の回転に優れ、何をやっても前向きでバイタリティーにあふれるとされます。天才的な能力を発揮して、数多くの分野で功績が残せるはずです。直感で判断しても間違いはないとされます。生き方がユニークでそこに個性が発揮されるようです。
二重知能線は右手左手で意味が違う?
手相の見方では、利き手でない手で生まれつきのものや過去、精神的な変化を、利き手で現在から未来や周囲の環境変化を読み取るのが一般的です。人はどちらかと言うと右利きが多いので、左手は過去、右手は将来のことを表すことが多くなっています。
二重知能線の場合でも、左手と右手のどちらの掌にあっても基本的な意味合いは同じとなります。しかし、このもたらす特性が生来のものか、今後を指すのかといったことで意味合いのニュアンスが変わってきます。
天才的な知性の働きや才覚、類まれな個性が示されていた場合、これが右手に現れていれば、今後もこの能力が発揮できるので、いろいろと期待感が持てます。一方の左手では、生来の素質などになり、右手と考え合わせる必要があります。
しかし、二重知能線の場合、左手に現れて右手になかったとしても、天才的な頭脳を持っているのでしたら、素質として活かせるはずです。あまり気にする必要はないかもしれません。また左利きの人は、これらの説明が右手と左手で逆になります。
二重知能線を持つ人の性格
二重知能線の現れている人は、天才肌で頭の回転が速いとは言われていますが、性格はどうなのかというと、あまり知られていないようです。
性格には、個性的な面が大きく影響するとされます。それもただの個性的ではなく、格段に個性的とされるので、いろいろとユニークな性格になります。
モノに対する目の付け所が人と違っているので、浮き世離れしている感があります。周りから浮いてしまうことがあっても、それをあまり気にしないとされます。これを人がどう判断するかで、変人となるかカリスマとして脚光を浴びるかに分かれます。
評価されていると人は明るくなりますが、邪魔者扱いされるとひねくれる可能性もあります。明暗がはっきりと分かれる性格と言えます。いずれにしましても、性格的に自分で判断して何らかの行動を起こしたい気質があるようです。
二重知能線を持つ人の適職・仕事
適職や向いている仕事は、才覚や性格がどうしても影響しますが、二重知能線が現れている人は、能力的に優れ、個性が強いことになります。
何事も積極的に取り組み、時代の流れを的確に読んだり、時代を築くと言ったことに優れているので、IT関係やファッション関係の仕事に向いています。直感や感性に優れているので、芸術関係の分野で活躍が期待できます。音楽、文学、美術で高く評価されるはずです。クリエイティブな分野も適職とされます。器用な一面があり、多芸多才な面もあるので、芸能界にも通じるところがあります。
公務員的なものでも充分に業績が上げられるのですが、性格的な気質を考えると、組織や型にはまらない働き方が適しているかもしれません。また2つの仕事を同時にこなすことができるので、興味ある職種を兼務することも可能と言えます。
まとめ:基本は頭脳明晰で個性的
知能線の多くは1本ですが、人によっては2本ということもあります。二重知能線が現れるていると、頭の回転が人の倍程、優れているとされます。直感に優れ、非常に個性的な特質を持つようです。
この二重知能線は、現れているだけでも珍しいのですが、現れ方もいろいろとあり、それぞれ意味合いが少しずつ違っています。
長さの違いでは、大筋として頭脳明晰なことに変わりはないのですが、長いとじっくりと物事を考え、短いと素早く判断するとされます。2本の線の間隔では、離れていると思考のバランスが良く、近いと常識的な面が強くなります。本数では3本ということもあり、形状では見極めの難しいものがあります。
いずれも珍しい手祖で、天才肌で個性的なことに違いはありません。もし現れた際には、それぞれに応じた詳細な意味を読み取って上手に活かしたいものです。