親指のほくろに秘められた意味は数多い
親指は他の四本の指と向かい合うことができる指で、何か他の指と違った雰囲気があります。親指は、末節骨・基節骨・第一中手骨という3つの骨と、IP関節・MP関節・CM関節という3つの関節で形作られています。
この3つの関節によって、親指独特の動きをすることになります。第一関節がIP関節で、親指の付け根の第二関節がMP関節にあたり、CM関節は掌の中にあります。この親指をしげしげと見ることは、あまりないのではないでしょうか。よくよく見てみるとほくろがあったりします。
ほくろ占いで親指を見る場合、第一関節より上、第一関節と第二関節の間といった形で、関節のシワなどで領域分けて見ていきます。
ほくろは体中にできますが、親指でも、第一関節や第二関節、手の甲側や手の平側といろいろな位置に現れます。その現れる位置で意味合いも変わります。
親指のほくろの意味とは?
手相でもほくろ占いでも親指は家族や親族、先祖や生活力を表す指として知られています。親指にほくろが現れている人は、基本的に精神が安定し、しっかりとした生活を送っているとされます。
運気の流れが良い方向に向かっているはずです。何事もじっくりと取り組むことができ、恋愛面では素晴らしい相手と巡り合えるとされます。
一方で、親族などの身内との関係に支障が出ることもあります。これにプラスして現れている位置によって意味の解釈が変わってきます。また同じ位置でも右手か左手かで意味が異なります。
この他、突然できた親指のほくろは、何らかの体調の危険を知らせるサインの場合もあります。その意味を把握していれば、事前に危険が回避できたり、病気の早期発見になったりもします。親指のほくろでは、人生で役立つメッセージがいろいろと読み取れるわけです。
それでは、この親指のほくろの意味についてパターン別に解説していきます。
①右手親指の第一関節(手の平側と手の甲側を含む)にあるほくろ
これは右手親指の第一関節より上で指先までを指します。ここにほくろが現れている場合、意志が固く頑固者とされます。
右手の場合、長年の人生の中で培われてきた意志の固さがあるようです。考え方がブレないので、人から信頼されます。柔軟性に乏しく、融通が効かない面があります。途中で失敗に気付いても軌道修正がうまくできないことが考えられます。時代の変化に取り残されることもあります。どちらかというと人の面倒見が良く親分肌な面がありますが、周りの意見を聞かない一人よがり人と見なされることもあります。
ここで親指の側面を見た場合、親指の外側にほくろがあると、性格的にどうしても自己中心的になりがちで、人を無理やり縛り付けていることもあります。
親指の内側では、意思を貫くことでトラブルを招きやすくなります。いずれにしましても柔軟さが吉となります。
②左手親指の第一関節(手の平側と手の甲側を含む)のほくろ
左手親指の第一関節より上で指先までを指します。左手でここにほくろが現れている場合、生来の素質として頑固さが際立つことになります。
生まれ持って意思が固いので、なかなか柔軟な対応ができないようです。保守的な考えを持ち、しきたりや慣習を大事にします。本人はそれほど頑固とは思っていないのですが、幼少期から染みついた頑固さは、何事にも強いこだわりを持つことにつながります。自分の考えや意志を人に押し付ける傾向にあり、人から嫌われやすくなります。
ここで親指の側面を見た場合、親指の外側にほくろがあると意思を通すことでその場の空気を悪くします。
親指の内側では、こだわったことで失敗を招きやすくなります。自分の言動には注意が必要なようです。
③右手親指の第二関節(手の平側と手の甲側を含む)のほくろ
右手親指の第二関節よりも上で第一関節までを指します。右手でここにほくろが現れている場合、後天的に培われてきた対人関係や家族の不和が起きやすいとされます。
家族や親族との縁が薄くなり、支援などが受けにくくなるようです。自分が親族に迷惑をかけたり、親族などから迷惑を被ることも考えられます。家族を見捨てて出て行ったり、自分が原因で家が傾くこともあるので注意が必要です。
恋愛面では、愛情のコントロールが効かなくなるとされます。周りが眉をひそめても一途に愛を注いだり、感情のままに行動するようです。
ここで親指の側面を見た場合、親指の外側では駆け落ちをしたり、不倫や略奪愛などをする可能性が高くなります。これはほくろが付け根に近い程、傾向が強まるようです。
親指の内側では幅広く感情の抑制が利かなくなるとされます。
④左手親指の第二関節(手の平側と手の甲側を含む)のほくろ
左手親指の第二関節よりも上で第一関節までを指します。左手でここにほくろが現れている場合、生来、人付き合いが苦手で対人トラブルに遭いやすいとされます。幼少期から家族との縁が薄く、家族愛が希薄なようです。親などに降りかかる災いなどによって、不遇の生活を強いられることもあります。
感情的になりやすく、職場や家庭で孤立しやすいとされます。生まれつき、感情を優先しやすく、人を傷つけることでも、平気でしてしまうので注意が必要です。
恋愛では感情や欲求を優先しがちで、長く続くことが少ないかもしれません。ここで親指の側面を見た場合、親指の外側にほくろがあると情熱的な面が際立ち、親指の内側では自分の家族愛の少なさがきっかけで離婚しやすくなります。
⑤右手親指の手の甲側のほくろ
これは右手親指の手の甲側全体を指し、第一関節、第二関節と分けない読み取り方です。右手でこの領域にほくろが現れている場合、後天的に培われた中で、愛情に深くなり、豊かな感情を持つようになったとされます。
誰に対しても分け隔てなく、愛情が注げるようです。相談事などは親身になって話を聞いてくれるので、人から信頼されます。人と接する際は、円滑にすることを心がけているので、対人関係は良好なはずです。外見上も、態度や仕草に親しみやすさがあり、人気者になりやすいとされます。
恋愛でもどうすれば相手を惹きつけられるか知っていて、モテるとされます。優しいと言えども、自分をしっかりと持っているので、騙されにくくなります。
⑥左手親指の手の甲側のほくろ
これは左手親指の手の甲側全体を指し、第一関節、第二関節と分けない読み取り方です。左手でこの領域にほくろが現れている場合、生来の性格として、感情が豊かで、ユーモアのセンスがあるとされます。
人の興味を引きやすい話し方が自然にできるので、何かと人気者になりやすいようです。人とトラブルになりかけても、ユーモアで切り抜けられるので、対人関係もスムーズとされます。性格的に嘘が付けないので、正直で素直な面が強調されます。初対面の人でも気軽に打ち解けられるので、幅広い人脈が築けます。
恋愛面でも、優しさにあふれているので、モテるはずです。ただ優しい分、相応しくない相手に言い寄られたり、騙される可能性が高くなります。
⑦右手親指の手の平側のほくろ
これは右手親指の手の平側全体を指し、第一関節、第二関節と分けない読み取り方です。右手でこの領域にほくろが現れている場合、人生経験を積むに従い、親切心と愛情にあふれるようになったとされます。
男女を問わず誰にも親切なので、人が寄ってきやすいようです。親切のしどころを心得ているので、接する人は気分が良くなります。若干打算的な面もありますが、見返りを求めることはほとんどありません。
恋愛では、好きな人に対して情熱的に愛情を注ぐのですが、冷めやすい面があります。また自分でもわかっているのですが、感情的な面でコントロールが効きにくいので注意が必要です。精神面で不意を突かれたり、情に流されて損することもあります。
⑧左手親指の手の平側のほくろ
これは左手親指の手の平側全体を指し、第一関節、第二関節と分けない読み取り方です。左手でこの領域にほくろが現れている場合、生まれつき、人に優しく愛情にあふれているとされます。
気配りが上手で、協調性があり人と協力することで、大きな業績が残せるようです。自分が前に出るというよりは、縁の下の力持ち的な役回りで活躍が期待できます。さりげなく人を助けることに長け、的確にチームワークをこなせるはずです。人から頼りにされる存在になります。
恋愛面では、生来、情熱的な面があり喜怒哀楽がハッキリとしていて、素直さがあります。ひとたび恋愛関係になると、全力で愛情を注ぐ傾向にあります。人に尽くすことに喜びを感じています。
⑨右手親指付け根の手の甲側のほくろ
これは第二関節の下辺りで手の甲側を指します。右手でここにほくろが現れている場合、長年培われてきた中で、ここ一番に力が発揮できるようになったとされます。力が発揮できなかった時の悔しさなどを知っているので、慎重さがあり、確実性が高くなります。
後天的に勝負運を授かり、勝負をものにしているようです。無謀な勝負はしないので、失敗は少なくなります。精神面での強さも年を重ねるごとに増していき、感情に左右されない安定した判断ができるとされます。
恋愛では、ちょっとした行き違いがあっても、冷静に収めることができるので、恋愛の危機に強いと言われています。恋愛は長続きし、結婚につながりやすいとされます。人生は全体的にエネルギッシュになるはずです。
⑩左手親指付け根の手の甲側のほくろ
これは第二関節の下辺りで手の甲側を指します。左手でここにほくろが現れている場合、生来の資質として、運が強く勝負強さがあるとされます。特に念じていなくても、いつの間にか勝負を制していることが多いようです。
仕事面では、絶好のビジネスチャンスをものにしたり、出世のチャンスを逃さないと言われています。ここ一番の際に力が発揮できるので、人から頼りにされる存在になります。精神面も強く、何事も積極的に携わるので、成功する可能性が高くなります。
恋愛でもこの特質は活かされ、充実した恋愛や結婚につながるはずです。公私共に好調となります。ただ生まれ持っての強運や勝負運を過信していると、予期せぬ失敗を招くこともあります。
⑪右手親指付け根の手の平側のほくろ
これは第二関節の下辺りで手の平側を指します。右手でここにほくろが現れている場合、後天的に感情が豊かになったとされます。
感情表現が上手で、喜怒哀楽の演出に優れているようです。ある程度制御の利く感情なので、行動は洗練されています。何事も積極的に熱意を持って携わるのですが、引き際はあっさりとしていて、こだわりは少なくなります。
恋愛では主導権を握りやすいのですが、過去の恋愛から学んだものを大切にしているので、
押しつけがましさはなく無理が少ないとされます。愛情表現に優れ、恋愛相手を魅了させることが多くなります。
特に男性の場合、女性のことを第一に考える気配り上手な人が多いとされています。女性も恋愛に積極的なので充実した恋愛となります。
⑫左手親指付け根の手の平側のほくろ
これは第二関節の下辺りで手の平側を指します。左手でここにほくろが現れている場合、生まれつき、情熱的な心を持ち、感情が豊かとされます。特に自分で意識していなくても、感情が高ぶりやすく、時として冷静な判断が鈍ることがあります。
好きな異性には、自分からアプローチすることが多く、常に攻めの恋愛となります。恋愛相手から見ると押しつけがましいと感じられることがあるかもしれません。ひとたび好きになると、かなり情熱的な恋愛をするのですが、熱しやすく冷めやすい面があります。その分、別れてもサッパリとしていて後を引くことはありません。
美的センスに優れ、ファッションや芸術関係の才能がある場合もあります。魅力的でモテる人が多いとされます。
⑬左右の第一関節の筋上のほくろ
これは左右の手で第一関節の筋上にほくろがあるものを指します。この場合、固定観念が強く、物事をステレオタイプで見てしまいがちとされます。何らかの型にはめる傾向にあり、分類することに優れているようです。
人やモノの第一印象がなかなか抜けず、対応に自由度が少なく、人脈の幅が狭くなります。思い込みが強く自分なりに解釈しがちで、間違っていた場合、思わぬ失敗につながります。自分と違った意見を受け入れにくいとされます。
また自分がいくら気を付けていても、人から迷惑を被ることあるようです。人の本質を捉える必要があるかもしれません。
⑭左右の足の親指のほくろ
これは左右の足の親指にほくろがあるものを指します。足の裏側と足の甲側も含めて足の親指としています。この場合、自分勝手でわがままな面があるとされます。若いうちはまだ周りも我慢するのですが、年を重ねるに従い、毛嫌いされる傾向にあります。行動には注意が必要です。
恋愛では、相手に自分の考えを押し付けたり、自分の趣味を相手にやらせることが考えられます。自分のために時間を取ることを強制したり、買い物に付き合わせたりで、相手を振り回すことが多くなります。何かと相手を縛り付けるので、恋愛は長続きしません。相手を尊重すれば吉となります。
⑮左右の手の爪の下または爪の縁のほくろ
これは左右の手の爪の下もしくは爪の縁辺りにほくろがあるものを指します。このほくろは色合いによって意味合いが大きく異なります。
薄かったり、白っぽいほくろの場合、家庭でいろいろな吉事が起こるとされます。恋愛では最良の結婚相手に巡り会え、上手くすれば玉の輿に乗れる可能性も高くなります。結婚していれば、子供が生まれたり、待望の新居を購入することが考えられます。結婚相手が出世して、家計が潤うこともあるはずです。
一方で黒っぽいほくろの場合、思いもかけない災いが降りかかりやすくなるとされます。職場でミスがあったり、近所で犯罪があった場合、濡れ衣を着せられることも考えられます。関係のない憎悪の標的となったり、身内に不運が起こる可能性も高くなります。何らかのお守りや守護的なことをしておいた方が良いかもしれません。
そのほくろは、活きぼくろ?死にぼくろ?違いは?
ほくろ占いでは、ツヤが良く形が整い濃いものを活きぼくろ、ツヤがなく薄茶色で形が整っていないもの死にぼくろとしています。これは見た目の印象が主体なので、どの程度のツヤから活きぼくろかなどの明確な区分けはないようです。
基本的にほくろは薄い程、意味合いが弱まり、濃い程運勢などにも大きな影響を与えるとされます。また白いものは吉を呼び込むと言われています。親指のほくろでは、その現れている位置によって様々な意味を持ちますが、その解釈は活きぼくろか死にぼくろかでも変わります。
活きぼくろの場合、良い要素がより一層強まるのですが、死にぼくろだと、ネガティブな要素が強まり、良い面は弱まることになります。
だんだん濃くなる場合は、ほとんど問題はないのですが、だんだん薄くなる場合は、もたらされる良い意味が弱まっていくので注意が必要かもしれません。
突然ほくろが!? 親指に急にほくろが出たときの意味
手の親指は比較的よく目にしているものですが、ある日気が付いたら親指にほくろが現れているようなこともあります。
突然親指にほくろが現れた場合、手相でも医学的に見ても何らかの危険を示唆している可能性が高くなります。成人前では、成長に伴いほくろが増えることもありますが、成人後にほくろが急に増えるのは、運勢上の意味ばかりでない意味があるようです。
医学的には腫瘍の可能性があります。特にそれが日を追うごとに大きくなっている場合、医療機関で見てもらう必要があります。腫瘍の一種であるメラノーマは、ほくろとよく似ていますが、だいたいほくろは境界線がはっきりとし、メラノーマは境界線がギザギザでいびつな形をしています。
またある日気が付いた黒いほくろ状のもので、大きくなっていったとしても、そこから毛が生えていたら、メラノーマの可能性はほとんどありません。メラノーマだと毛穴が破壊されているからです。
まとめ:ほくろの意味理解すれば人生が充実する
ほくろ占いで親指のほくろは、第一関節より上、第二関節より上で第一関節まで、手の甲側、手の平側など、見る領域がいろいろとあり、多種多様な読み取り方があることがわかります。
基本的に親指にほくろが現れている人は、精神が安定し運気が良い方向に向かっているとされます。何事もじっくりと取り組むことができ、モテるといった面もあります。これに加えて右手や左手、現れている位置によっていろいろな解釈ができるわけです。
大まかに言って第一関節より上では意思の固さがあり、第一関節と第二関節の間では家族との縁が薄くなるとされます。手の平側では愛情に深く、手の甲側では、感情の豊かさがあるとされます。親指の付け根辺りでは、勝負強さや気配り上手な面が強調されます。また急にほくろが現れた場合は、医学的な危険の可能性を示唆していることもあります。
親指に現れたほくろを的確に理解して、人生や生活に役立てたいものです。