生まれた「年」「月」「日」「時」からその人の本質や能力、運気を占う四柱推命は、その的中率の高さから「占いの帝王」と呼ばれています。
その人の基本となる幼年期からいろんな経験をとおし成長した晩年期まで予測できる四柱推命は、生きていくうえでの指針を示してくれます。
自分がもつ基本的な素質はなにか、どんなふうに経験を積み重ねていけば理想を達成できるのか。人とのつきあいかたまでみえてきます。
そんな四柱推命、今回は「丁卯」について解説します。
丁卯の読み方と意味は?
丁卯は「ひのとう」または「ていぼう」と読みます。一般的な読み方は「ひのとう」でしょう。
西暦を60で割って7あまる年が丁卯で、近年でいえば1927年(昭和2年)、1987年(昭和62年)がこれにあたります。次の丁卯は2047年です。
丁卯は十干十二支の4番目、相生は「木生火(木をすりあわせることで火を生む)」です。
「丁」は陰の火を示しています。真っ赤に燃え上がるというよりも、静かに炎を揺らめかせる灯(ともしび)のイメージでしょう。太陽というより、月の光です。安定をあらわす文字でもあります。
「卯」は陰の木。もともとは「おおう」「しげる」といった草木が地面をおおうように生い茂っている状態をいい、春をあらわします。日本では「うさぎ」ですが、フランスやタイ、ベトナムなどでは「猫」が割り当てられています。
丁卯は心に熱い思いを秘めながら、周囲をあたたかなやさしさで包んでいく慈悲深い人でしょう。
丁卯生まれの男性の性格的特徴5個
■①人当たりのよいさわやかイケメン
丁卯の男性は大胆な度胸をもつ活発的な性格です。誰にでも腰を低くして向き合うので、友人も多いでしょう。美的センスをもちあわせているので、自分を魅力的にみせることがとても上手です。気取らないさわやかさが好印象です。
お調子者の一面もあり、よく話します。口は災いのもととならないよう、おしゃべりはほどほどに。
■②熱しやすく冷めやすい
理想を追い求める反面、すぐに飽きてしまいます。気まぐれな性質であるため、波乱万丈な人生を送る人もいるでしょう。
心のなかに灯を隠し持っているので、みえないところで努力を続けます。経験を重ねることで忍耐力や粘り強さが生まれ、中年期以降は成功する人が多いのも丁卯男性の特徴です。
■③負けず嫌い
人当たりがよくさわやかな丁卯の男性は一見すると穏やかですが、実は相当な負けず嫌い。意外に計算高かったりします。
血の気が多く気短なところもありますが、人を押しのけてまで前にでようという野心はありません。成功するだけの能力は秘めているので、継続する強さを磨いていくといいでしょう。人の好き嫌いも多いので対人関係で苦労することもあるでしょう。
人当たりがよくさわやかな丁卯の男性は一見すると穏やかですが、実は相当な負けず嫌い。意外に計算高かったりします。
血の気が多く気短なところもありますが、人を押しのけてまで前にでようという野心はありません。成功するだけの能力は秘めているので、継続する強さを磨いていくといいでしょう。人の好き嫌いも多いので対人関係で苦労することもあるでしょう。
■④複雑な心の持ち主
丁卯の男性の心には、いつでも熱い炎が揺らめいています。さわやかな笑顔の裏には自信家の顔がのぞいていますが、表にだすことはありません。
表面のさわやかさ、お気楽さだけで丁卯の男性を判断しないことが賢明です。なかには嫉妬心から人の信頼を裏切り、身を誤る人もいるので注意してください。
■⑤頭の回転がはやい
まさに「打てば響く」のが丁卯の男性。知識の吸収もはやく、とっさの判断力にもすぐれています。
独特の勘の良さでみずからの世界を築き上げますが、内に秘めてしまいがち。自分から発信することが難しいタイプです。そんなあなたの能力を見出し、引き立ててくれる人と出会うことで運が開けます。
丁卯生まれの女性の性格的特徴5個
■①あかるくて世話好き
春の風のような丁卯の女性は、子どものころからムードメーカーとして周囲に愛されて育ってきています。穏やかで控えめな明るさは、人を呼び寄せます。
人の心に敏感で相手にあわせられるので、丁卯の女性のまわりにはいつも人でにぎわっているでしょう。
しかし、人に対する警戒心が強いのも丁卯女性の特徴です。人にはあかるく社交的に振る舞いますが、本心を明かすことはありません。
■②そそっかしい
多少そそっかしいところがあり、落ち着きに欠けます。旺盛な好奇心から興味があちこちに飛び過ぎて、どれも中途半端になってしまうことも多いでしょう。
慎重さを発揮してひとつのことに熱中する癖をつければ、大きな成功を手にすることができます。人の考えに流されやすい一面があるので気を付けてください。
■③良妻賢母型
世話好きで倹約家の丁卯女性は良妻賢母型。夫を立てて円満な家庭を築きあげるでしょう。子育てにも独自の工夫を凝らします。
結婚後は働きにでるよりも、家のなかでできる仕事をするといいでしょう。
■④直観力に優れている
丁卯の女性は感受性が豊かで、直観力に優れています。人の心を洞察できるので、一歩先を見越した対応ができます。ただ、短気で怖がりな性質が上回っていることが多く、せっかくの直観力を活かしきれないことも。
そんな複雑なあなたの心を理解し、上手にサポートしてくれる協力者があらわれれば勇気百倍です。
■⑤美人が多い
丁卯は容姿に恵まれることが多いのですが、とくに女性の色気は十干十二支中最強といわれるほど魅力的です。
内面にナイーブさを抱えているなどミステリアスなムードを持っており、女性としての魅力を一層引き立てています。異性からの誘いも多いでしょう。魅力的な女性であるがゆえに、色恋沙汰に巻き込まれる可能性があります。十分に注意してください。
丁卯の年柱・月柱・日柱・時柱別の意味と性格的特徴
四柱推命の「四柱(4本の柱)」はその人が誕生した年(年柱)、月(月柱)、日(日柱)、時(時柱)の4つをいいます。
この4つを基本として運勢をみるのが四柱推命ですが、生まれた時間が正確にわからない人が多いことから、時間のかわりに60種類ある十干干支を組み合わせて占うこともあります。
それぞれの持つ意味は次のとおりです。
年代 | 運気 | 関係 | |
年柱(ねんちゅう) | 幼年期(0~19歳) | 社交面、外面 | 目上や両親に対してあらわれる性格 |
月柱(げっちゅう) | 中年期(20~39歳) | 仕事、家庭 | 同僚や兄弟姉妹、友人に対する性格 |
日柱(にっちゅう) | 晩年期(40~59歳) | 自分自身、恋愛、生涯を通じての性格 | 自分自身、配偶者に対する性格 |
時柱(じちゅう) | 老年期(60歳~) | 子孫、晩年(老後) | 部下や子ども、孫に対する性格 |
■丁卯の年柱(幼年期)
年柱が丁卯の人は、愛情深く育てられた人が多いでしょう。たくさんの愛に触れてきたことで、自然と人にやさしくできます。
愛され上手なため、どんな人とも良好な関係を築けます。よりよい関係に深めていくには、愛されるよりも愛することを大切にするといいでしょう。
■丁卯の月柱(中年期)
丁卯に月柱がある人は、人間関係を大切にします。収入や出世よりも、働きやすさや意思の疎通を大切にします、そのほうが能力を発揮できるからです。
大きな理想をもち、それを現実とするための方法を慎重に考えていきます。まわりから要領が悪いと思われることもあるでしょうが、本人はきちんとした目標を設定しています。ただし、マイペースすぎて失敗することも。ときには状況にあわせ、スピードアップすることも必要です。
■丁卯の日柱(晩年期)
とても神経質で、おとなしい。それが日柱に丁卯をもつ人の第一印象です。しかし、その胸に秘めた思いは熱く強く、ぶれない信念をもつ理想高き人でもあります。
スタミナ不足のため、長期的視野で行動することが苦手です。すぐに結果につながるような短期集中の勝負に強さを発揮します。体力的に弱い部分があるので、あまり無理をしないよう健康管理に気を付けてください。
■丁卯の時柱(老年期)
マイペースすぎてまわりを困惑させがちです。マイペースは悪いことではありませんが、周囲の理解と協力を得るには、自分以外の人のペースにあわせることも大切です。
理想が高く、実現のための努力を惜しみません。志ある人が多いでしょう。ただ、そのぶん、周囲にもおなじような期待をしてしまいがち。人には人のペース、理想があることを忘れないでください。
丁卯生まれの男性の恋愛傾向5個
■①つねに恋人がいるモテっぷり
人当たりがよくさわやか、口も達者でイケメンな丁卯男性はかなりモテます。
生まれながらにして備えている色気は嫌味っぽくなく自然で、魅力を引き立てるセンスもあります。多くの女性の心をとらえるでしょう。つねに隣に誰かがいます。
■②運命的な出会いを待っている
飄々とした見た目とは裏腹に、情熱的な愛情を秘めています。「この人!」と決めたら、一途に粘り強くアプローチするでしょう。
運命的な出会いを信じており、合コンやお見合いといったつくられた出会いを敬遠しがちです。独特な世界観をもつ丁卯の男性を理解してくれる女性なら、長く深い関係を築けます。
■③恋の誘惑に要注意
人気者で恋人に困らない反面、誘惑が多すぎてトラブルに発展することもあります。割り切ったドライな関係もいいですが、恋愛を遊びと考えることのないようほどほどに。
あなたの複雑な心を理解し寄り添ってくれる、包容力のある女性に出会えるといいですね。
■④慎重すぎて心を開けない
本心を内に隠して他人にみせることのないあなたは、なかなか心を開こうとしません。そっけないあなたに物足りなさを感じて離れていく女性もいるでしょう。
本当の愛を手にするためには、自分をオープンにすることが必要です。心から一緒にいたいと思う女性に出会ったなら、思い切ってあなたのすべてをさらけ出しましょう。
■⑤意外に大胆
静かなる闘志は恋愛でも発揮されます。心に決めた人があらわれたなら、大胆な行動でぐいぐいと引っ張っていこうとするでしょう。
少々、相手の気持ちを考えず強引に物事を進めていく傾向があります。持ち前の直観力を活かして、相手の心を読みつつ上手にリードしましょう。
丁卯生まれの女性の恋愛傾向5個
■①かなりのロマンチスト
白馬の王子様を待つ夢見るプリンセス。丁卯の女性はいくつになっても夢見がちな空想を描く乙女です。そのぶん理想が高く、なかなか妥協をしません。
あまり高い理想を追い求めると、近くにあるチャンスを逃してしまうことも。恋に恋することのないよう、現実世界での恋愛をたのしみましょう。
■②周囲がみえなくなるほどの情熱的な愛情
面倒見がよく細やかな気遣いができる丁卯の女性は、好きな人ができたら一直線。まわりがみえなくなるほど内に秘めた思いを一途にぶつけます。
あまり夢中になりすぎると、持ち前の勘が鈍って失敗につながることも。パートナーは冷静に見極めましょう。
■③相手にあわせて自在に変化
人の心理を読むことに長けているので、相手の気質や好みに合わせることができます。相手の希望に沿うことが自身のよろこびとなり、自己表現になっていきます。
相手にあわせる柔軟性は強みでもありますが、度を過ぎると自分をなくすことになってしまうので注意しましょう。
■④心のつながりを求める
肉体よりも精神的なつながりを強く求めます。神経質で警戒心が強いため本心をさらけだせませんが、本当は自分のすべてを理解し受け止めてほしいと思っています。
丁卯女性に対しては、物質的・肉体的なつきあいよりも、心からの言葉を伝えていくといいでしょう。
■⑤恋多き美女
容姿にめぐまれミステリアスな色気をもつ丁卯女性は恋の誘惑も多いでしょう。しかし、気まぐれで飽きっぽい性質のため長続きしません。好意を抱く異性も多く、恋愛トラブルに巻き込まれがちなので気を付けてください。
丁卯生まれの男性の結婚運
年上の女性、結婚経験をもつ女性との縁が強いかもしれません。複雑な気性をもつ丁卯男性を上手にサポートしてくれる相手となら、よい家庭を築けるでしょう。
丁卯生まれの女性の結婚運
どちらかといえば年下と縁があります。いつまでも恋人同士のように思いあえる相手と、ロマンチックな生活を過ごせます。
丁卯生まれの男性の仕事運・適職
丁卯生まれの人は感受性が強く、直感や美意識に優れています。内面に複雑な思いを抱いていることも多いので、芸術関係の道に進むと才能が発揮されやすいでしょう。
作家や俳優、芸術家など、個性的で本や芸術と関連が深い人が多いのも特徴です。
丁卯生まれの女性の仕事運・適職
ストレートに自分を表現することが苦手なので、営業や接客業にはあまり向いてないかもしれません。体力を消耗するような仕事にも不向きです。
デスクワークなど体力より知力をもちいる仕事に向いているでしょう。
丁卯生まれの男性の相性
壬午(みずのえうま)の女性は天真爛漫、ストレートに感情を表現します。複雑な内面をもつ丁卯男性とは正反対ですが、お互いの不足を補い合えるよい関係を築くことができます。
あっさりだけど繊細な己亥(つちのとい)とはアーティスト気質なところが似た者同士。個性が溶け合い穏やかな関係を築くことができるでしょう。
丁卯生まれの女性の相性
ロマンチストな夢見る乙女の丁卯女性は、壬戌(みずのえいぬ)の男性と相性が抜群です。懐が深く忍耐強さをもつ壬戌ですが、意外にロマンチストなところがあります。趣味や価値観など共通項も多いでしょう。ふたりでいつまでも若々しい恋人のような関係でいられます。
現実的な行動力もあるので、理想を追い求めるあなたをぐいぐいと引っ張っていってくれます。お互いのよさを引き出し高めあえるよい関係を築けます。
丁卯生まれの有名人・芸能人6人
丁卯生まれは個性的、実力を兼ね備えている人が多くそろっています。
①志茂田景樹(作家)
個性的なキャラクターと奇抜なファッションで注目を集めるタレント性は、まさに丁卯生まれそのものです。本業の小説も独自性が強く根強い人気を誇っています。丁卯生まれにはほかにも武者小路実篤や小川洋子、正岡子規など個性的な作家がいます。
②岡本太郎(芸術家)
「芸術は爆発だ!」でおなじみの岡本太郎氏も、唯一無二の個性をもつ日本を代表する芸術家です。生涯、「芸術とはなにか」と理想を追い求めつづけた繊細なロマンチスト。大阪万博では「とにかくべらぼうなものをつくる」と太陽の塔を手掛けるなど、負けず嫌いな一面もあったようです。
③役所広司(俳優)
俳優養成所「無名塾」出身、いまや世界規模で活躍する役所さんも丁卯生まれ。素朴な役柄から殺人犯まで演じ分ける繊細な心理描写は、彼自身が複雑な心を内に秘めているからなのかもしれませんね。ダスティン・ホフマンや鈴木福くんなど、繊細な演技を得意とする俳優が丁卯には多いようです。
④羽生結弦(フィギュアスケーター)
いまやフィギュア界のキングとして世界中から愛される羽生クン。その負けず嫌いな性格は全国民が知るところです。彼もまた心理描写にすぐれた芸術センスの持ち主。彼の演技が人をひきつけてやまないのは、彼が心に抱えた繊細でロマンチックなものを表面にあらわす特性に優れているからなのでしょう。性別を問わないモテっぷりも半端ないですよね。
⑤永作博美(女優)
いまや女優としてその地位を固めた永作さん。なんとも笑顔が素敵な女性です。容姿端麗、あかるくて世話好きな姉御肌のイメージは、丁卯女性の特徴そのものです。二児の母として家庭を守る良妻賢母でもあります。オフの時は家族を優先したいと、あたたかな時間と絆を大切にする人でもあります。
⑥黒田知永子(モデル)
ファッション雑誌「JJ」で活躍した黒田さん。一度はモデルを引退したのですが、主婦向けファッション誌「VERY」でモデルに復帰。その後も「STORY」「eclat」と、あたらしい雑誌が創刊されるたびに表紙キャラクターを務め、いまだに強い人気を誇っています。「この人のために雑誌をつくった」といわしめるほどの個性と魅力の持ち主です。
まとめ
上にあげた有名人をみてもわかるように、丁卯生まれは個性的で繊細、芸術センスが抜群の人が多いようです。その魅力から多くの人に愛され、周囲にあかるさと笑顔を生み出していきます。
内面に抱えるものは多くあるでしょうが、あまり自分に閉じこもらないようにしましょう。複雑でデリケートな思いを伝えられる状況や相手に出会えば、大きな喜びを生み出せる人です。もちまえの負けず嫌いの前進する勇気で、自分が輝ける場所をみつけていってください。