甲戌生まれの性格的特徴16個と恋愛・結婚・適職・相性［四柱推命］

古代中国に生まれた陰陽五行説をベースとした四柱推命は、その人が生まれた生年月日をもとに性質や能力、宿命などを読み取っていきます。その的中率は「占いの帝王」と呼ばれるほど。

自分自身はもちろん、友人や恋人、家族などの本質を知ることでスムーズな人付き合いに生かすことができます。また道に迷ったり、方向性に悩んだときなど進むべき指針を示してくれるでしょう。

今回は四柱推命の中から「甲戌」について解説します。

甲戌は「きのえいぬ」と読みます。

西暦を60で割って14あまる年が甲戌で、近年でいえば1924年（昭和9年）、1994年（平成6年）が甲戌です。

甲戌は十干十二支の11番目、木剋土の相剋です。「甲」は陽の木、空に向かってぐんぐん伸びていく樹木をあらわします。「戌」は陽の土で、どっしりとした安定感を示す山のイメージです。秋から冬へと向かう季節でもあります。

甲戌は続く乙亥（十干十二支の12番目）とともに「日座天中殺」という特殊な干支にあたります。60種類ある十干十二支のなかで日座天中殺に当たる人は全体の3％ともいわれています。

十干は字の示す通り10種類しかないのに対し、干支は12種類あります。11番目にあたる戌と12番目の亥は一巡目の十干から外れ、二巡目の十干の甲と乙との組み合わせになります。

人は誰でも12年間のうち2年間を「天中殺」として過ごします。

天中殺と聞くとなんだか恐ろしい気もしますよね。天中殺の期間は、通常であれば選択しないことを選択してしまうといった判断力の鈍る時期です。それまでの生き方を振り返り、修正すべきことがあれば正していく期間が天中殺です。

日座天中殺の人は、この天中殺の状態が一生涯続くことを意味します。だからといって、一生ツイていないのではありませんから安心してください。

不完全な状態だからこそ、つねに新たなものを生み出し改革していく可能性を秘めています。物事を完成させたりまとめたりすることは、苦手というよりも避けたほうが無難です。「不完全の美」を追求することで、独自の世界を構築していきます。それが日座天中殺にある甲戌の生き方です。

一般的な歩み方とは多少異なりますが、平均的であるよりもしわせな人生を送ることができます。

①上昇志向が強い
上昇志向が強く、自分からなにかを仕掛け、世の中を動かしていきたいという意識があります。能力と努力で懸命に自分を高め、高い地位に就く運気を持っています。

②無駄を嫌う合理主義
余計なことはしたくない、できることなら最短距離をとって進んでいきたいと考えます。そのためなら平気で人を切り捨てるような冷酷な面も持ち合わせています。合理性と理知的な能力は集団のなかでは埋もれがちです。みずからリーダーとなって集団を導くか、独立して行動したほうが能力を発揮できます。

③情の深い気配りの人
クールで冷徹な印象を与えがちですが、実は繊細で気配りができる情の深い人です。つきあえばつきあうほどよさがみえてくるスルメのような人です。人の世話をすることが大好きで、周囲には頼もしい兄貴分として信頼されています。

④約束は必ず守る
信用が第一と考えているため、約束したことは几帳面なまでに守ろうとします。人のために駆けずり回ることをいとわない義理と人情の人です。

⑤探究心が旺盛
物事を深く追求することを好みます。損得を考えて行動しているわけではないのですが、偏屈な合理主義者のイメージからか計算高いとみられがちです。粘り強い努力家でもあり、一気に勝負にでるというよりも、粘り強い努力と忍耐力で着実に成果へと向かっていきます。

⑥中途半端が嫌い
物事ははっきりさせないと気がすみません。やや神経質で融通が利かないところがあり、周囲には堅苦しくて気難しい人に映っているかもしれません。

⑦自己犠牲をいとわない優しさ
身内への思いが強く、大きな優しさを示します。そんなあなたを家族も頼りにすることでしょう。自分を犠牲にしてまでも親兄弟に尽くそうとする傾向があります。はやい段階で親元から離れ独立したほうが、運を開きやすくなります。

⑧自分をよく理解している
自分の能力や力の限界を正確に把握し、能力以上の無理をしません。賢明で安全な人生を歩むタイプです。不運や困難に出会うことも少ないでしょう。たとえ困難に見舞われても逆らうことなく受け入れ、一歩ずつ着実に進もうと努力します。浮き沈みのない安定した一生を過ごすでしょう。

①美人が多い
すっとした美人さんが多いわりに、自分を着飾ることに無頓着です。前にでる性格でもないので、周囲には地味な人に思われているかもしれません。見た目以上にきれいな心を備えているので、あなたを慕う人は多いでしょう。

②真面目で正直者
根っからの正直者で、物事を中途半端にしたり無責任であることを極端に嫌います。正義感が強く、間違いや不正を許せない堅苦しい考えをもつ人が多いようです。周囲にも自分とおなじ価値観をもつことを求めるため、不満やストレスの原因となることもあります。

③好き嫌いが激しい
好き嫌いが非常にはっきりしており、気難しいところがあります。ふだんは温厚で穏やかなのに、気に入らないことがあったりすると容赦なく食らいついていく面を持ちます。ちょっとしたことを大げさに考える傾向があるので気を付けましょう。

④面倒見がよい
人の世話を焼くことに生きがいを感じるほど、人のために走り回ります。ひとりで勝手に気をもんでいるような苦労性でもあります。どんな人とも真正面から向き合います。人の心を洞察する力があり、周囲からは頼れる姉御的存在として人間関係には恵まれるでしょう。

⑤強い警戒心
人に対する警戒心が強く、なかなか人と打ち解けることができません。心を開くまでに時間がかかりますが、いったん心を開いてしまえばすべてをさらけ出すような深い付き合いをする人です。慣れてきたらリーダーシップを発揮して周囲を驚かせることもあるようです。

⑥プライドが高い
非常に気位の高い人です。心の奥にはやさしさや思いやりを秘めているのに、プライドの高さが見えにくくしています。

⑦超マイペース
気の向くまま思うままにしか行動しない超マイペースさん。好きなことや興味あることに対してはどん欲なまでの熱中をみせますが、興味のないことには無関心です。仕事や家庭においても同様の傾向があるので気を付けましょう。しっかりとあなたを見張る人が必要かもしれません。

⑧堅実で粘り強い
自分の能力や才能を正確に理解し、その中で精いっぱいの努力と粘り強さをもって着実に進んでいきます。大きな理想や夢をもつことなく、分相応に階段を一段ずつ登っていく用心深さを持ち合わせます。

四柱推命の「四柱（４本の柱）」はその人が誕生した年（年柱）、月（月柱）、日（日柱）、時（時柱）の４つのことです。

年柱は幼年期の性格を、月柱は成人してから中年期まで、日柱は生涯通しての基本的な性質、時柱は老年期の性格をあらわします。

◯甲戌の年柱（幼年期）
年柱に甲戌がある人は、厳しい環境の幼年期を過ごしがちです。教育に厳しい親のもとで育っていることも多いでしょう。はやい段階で家族から離れ、独立する傾向がみられます。苦労は多いですが、そのぶん精神的に鍛えられ、強さとやさしさのある人格に育ちます。

◯甲戌の月柱（中年期）
ドライで合理的、情に流されないで社会で生きていこうとします。高い理想をもち、そのためには人を切り捨てることもあるでしょう。周囲からは冷酷な人とみられがちですが、内面では非常に傷ついています。身内など周囲にいる人に対しては深い愛情を注ぎます。

◯甲戌の日柱（晩年期）
自由で気まま、やりたいことだけをやりたいようにやる奔放さが目立ちます。実力はありますが器用ではないので、興味のないことでも積極的に行っていくと人格や仕事の幅が広がります。合理的な完璧主義者を貫くと、人に裏切られることもあるので気を付けましょう。

◯甲戌の時柱（老年期）
数多くの厳しい経験と合理的な分析力を生かし、苦難を乗り越えていきます。どんな相談もすぐに解決してくれる頼もしい存在となるでしょう。

①古風な恋愛観
女性は尽くすもの、男を立てるものといった古風な恋愛観の持ち主です。亭主関白気質で、恋愛も主導権を握りたがります。

②プレイボーイ
英雄色を好むといいますが、甲戌の男性はまさにこのタイプ。意中の人がいても目移りしがちです。女性人気が高くお誘いも多いのでつい…というパターンが多いでしょう。しっかりと手綱を握っておきましょう。

③女性の浮気には厳しい
自分は気軽に女性と接するくせに、パートナーが浮気をしようものなら手厳しく報復します。自分のことは棚にあげ、パートナーの裏切りが許せません。

④深い愛情
浮気性ではありますが、遊びと本気を区別しています。本当に好きな人には心から深い愛情を注ぎます。長く付き合えば付き合うほど、生来の優しさで女性を包みこんでくれるでしょう。

⑤癒しを求める
上昇志向が強くなかなか人に理解されない性質のため、損をしていることも多い甲戌の男性。クールに見られても実は傷ついている心に、そっと寄り添って癒してくれる女性を求めます。

①みずから積極的にアプロ―チ
強い意志とポジティブな行動力は、恋愛でも発揮されます。意中の男性をみつけたら、自分から積極的にアプローチしていきます。

②甘えたがり
思いっきり甘えたがりなため、年上や器の大きな人に魅かれます。気まぐれで自分本位な部分もすべて受け止めてくれる度量ある男性を求めます。

③男性への目が厳しい
人を分析する力のある甲戌女性の目は、交際中の相手にも厳しく注がれます。長く安定した関係を維持できるか、結婚相手としてふさわしいのかどうか見極めようと冷静に分析します。分析しすぎて愛情を忘れないようにしましょう。

④恋の駆け引きは苦手
純粋で素直、恋に一途なあなたは恋の駆け引きが苦手です。恋愛ゲームをたのしんだり、身体だけのつながりを求めるようなことはないでしょう。ただし、相手に不満があると浮気症が顔をだします。

⑤よそ見しがち
男性同様、女性も色を好む傾向があります。恋人がいても「バレなければ大丈夫」と、違う相手と割り切った関係を結ぶことも。片思いしている相手に脈がなさそうなときは、別の男性のもとに走ることもあるでしょう。

結婚後もついつい女性と遊んでしまいがちです。軽い気持ちの浮気から家庭崩壊に向かいかねないので、注意が必要です。近寄ってくる女性には要注意です。亭主関白な傾向があり、良妻賢母の女性を求めます。

夫に対する注文が多く、厳しい目で見がちです。パートナー次第では家庭におさまりますが、不満が募ると浮気に走ることも。ストレス解消のためにも外で働く機会をもつといいでしょう。

人気の高さを活かしたサービス業に向いています。
日座中殺という特殊性から、ものを作ったりつねにあたらしいことにチャレンジすることが得意です。独立や起業も視野に入れておきましょう。

とにかく好き嫌いがはっきりしているので、仕事選びは慎重に行いましょう。ストレスを抱えることなく自分らしく生きるには、趣味や興味を優先させることが大切です。

広報や宣伝といった広告系の仕事なら、独特の感性を活かせるでしょう。

ピッタリと息のあった相性は「乙卯（きのとう）」や「丁卯（ひのとう）」「丙午（ひのえうま）」の女性です。誠実で思いやりあふれる良好な関係を築けます。

「己卯（つちのとう）」や「甲寅（きのえとら）」とは価値観が似ているので、ゆとりのある心で接することができるでしょう。

最高の相性といえるのは「己卯（つちのとう）」。甲戌女性が持たないクリエイティブな発想によい刺激を受けるでしょう。

「戊寅（つちのえとら）」の男性は、あなたの隠れた努力や気持ちに気づき、認めてくれます。ピッタリと息のあうよい関係を築けます。

フランシス・コッポラ（映画監督）
ムロツヨシ（俳優）
松岡修造（テニス選手）
田村淳（お笑い芸人）
生田斗真（俳優）
アンゲラ・メルケル（政治家）
優木まおみ（タレント）
道重さゆみ（アイドル）
須田亜香里（アイドル）
YUI（シンガーソングライター）

日座天中殺という特殊な干支である甲戌は、少し人と違った生き方となるでしょう。社会の常識には当てはまらない規格外の行動や考え方は、周囲に理解されにくいかもしれません。みんなと同じ生き方をするよりも、自分の価値観・世界観を大切にしたほうが運が拓けます。

若いときの苦労が、晩年に実る人です。どんな苦難もよい経験として積み重ねていくことで、大きな成功を手に入れられます。自分の信念のまま突き進んでいってください。