棒を持ち、馬に乗っている男性がこのカードの主人公です。彼は軍勢を率いる将軍のようで、今まさに戦いに勝利し、凱旋パレードを行っているようです。栄光を手にし、幸福感を得ることを表すカードです。
他の人もあなたの功績をたたえてくれているでしょうか?この将軍が求心力のある人物かどうかは、ぜひあなたに考えて判断してもらいたいところです。
タロットカードは、この絵柄が現実になる可能性を提示してくれています。このカードを出した人は、カードを眺め、そこに秘められているパワーを自分の物にして、自信とリーダーシップを手に入れて欲しいのです。
ワンドの6がタロット占いにおいて表す意味について、こちらでは基本的な事柄をご紹介します。恋愛・仕事・金運など、様々な状況別にワンド(棒)の6の正位置・逆位置が表す内容について見ていきましょう。
タロットカードのワンド(棒)の6とは?基本的意味と内容
馬に乗って凱旋している将軍。彼の持つ棒には月桂樹のリースがかけられ、祝福されているようです。
彼は既に何らかの功績を収めたのでしょうか?それともただ単に自信に満ちあふれていて、まだ何もなしえていないのに成功を当然のことと思っているだけなのでしょうか?あなたがこのカードから受ける印象や、正逆の位置で彼の自信がしっかりした裏打ちがあるものか、それとも空虚なものなのかを判断します。
ワンドの6の正位置は自信を得ること、成功すること、充実感を味わうことを表します。逆位置は、期待通りにいかないこと、勘違いしていること、プライドが高すぎることや現状に不満を持っていることを表しています。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[恋愛編]
■正位置の意味
ワンドの6の正位置は、あなたの恋に良いことがある暗示。恋のライバルに勝利すること、告白が成功することなど、あなたにとって素直に良いことが起こりそうです。
ほんの少しの優越感と、無事にものごとを成し遂げた自分を誇らしく思うことができるでしょう。
ただし、勝利をおさめた愉悦で油断してしまうこともこのカードは暗示しています。ライバルはまだ諦めていないし、恋の障害は完全に取り除けたわけではないと思っておいた方がいいでしょう。ほっとして優越感に浸っていると、足下をすくわれてしまいますよ。あなたの慢心が恋人の心が離れる原因となる可能性もあります。
嬉しい気持ちに浸るのはよく分かりますが、そのことが新しい問題の火種とならないように気をつけてください。
■逆位置の意味
逆位置の場合、理不尽な結果となりそうです。周りから見たらあなたの勝利のように映りますが、あなたにとっては素直に喜べない事態となる予感があります。
たとえば表面上は理想のカップルでも、実は恋人との意思疎通がうまくいかなくて不仲であることに悩んでいたり、相手の気を引こうとするあまりウソをついてしまったりして、あなたの中で「こんなはずではなかった」と思うようなことが続くかもしれません。そうするうちに、相手の心があなたから離れていくこともありえます。
挽回しようとして焦れば焦るほど逆効果になります。虚言や虚勢で繕うと、別のところからほころびが出てしまうでしょう。まずは自分の気持ちに素直になり、秘密やウソを作らないこと。また、相手の気持ちを気遣ってあげることも大切です。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[相手の気持ち編]
■正位置の意味
相手の気持ちを占ってワンドの6の正位置が出た場合、相手はあなたと一緒に居られることが嬉しくて仕方がないようです。
あなたと仲が良いこと(恋人であること)を誇りに思っていて、とても充実した気持ちでいます。周囲の人に自慢したいとも思っています。あなたをリードしていきたいと考えているので、相手をうまく立ててあげれば円満な関係が続くでしょう。
恋人ではない場合、あなたに強く興味を示していて、お近づきになりたいと強く願っているようです。あなたが積極的に近づけばとても喜んでくれるでしょう。
■逆位置の意味
相手の気持ちを占ってワンドの6の逆位置が出た場合、あなたとの関係に不満を感じています。恋人であるなら、想像していた恋人関係とは違ったことに落胆して、この状況を変えたいと考えています。あるいは自信をなくし、あなたの元から離れようとさえ思っているかもしれません。
お互いの間にウソや隠し事が多くなり、疑心暗鬼になっていませんか。虚勢でつくろわず、ありのままのお互いを見せ合うことが良好な関係に戻すカギです。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[復縁編]
■正位置の意味
復縁したいと願っていてワンドの6の正位置が出た場合、復縁は叶いやすい傾向にあります。あなたには気高さや自信があります。相手は自分を忘れていない、きっと自分の元に戻ってきてくれると強く信じ、相手に熱心に復縁したい気持ちを打ち明けていけば、相手の心も開かれていくでしょう。
もっとも、その自信ゆえに相手に威圧的になったり高慢な態度を取ったりしては相手が気を悪くし、せっかく進んだ話も反故になってしまうかもしれません。あくまで相手に失礼のないように、真面目で真摯な態度を心がけましょう。
■逆位置の意味
復縁を願っていてワンドの6の逆位置が出た場合、あなたの自信のなさから復縁が遅れそうな暗示です。
相手が自分をまだ好きで居るわけがない、とっくに心は離れ、他のパートナーを見つけているに違いないと思ってしまい、傷心から立ち直ることが出来ないでいます。そのために相手に連絡することをためらってしまい、モヤモヤした気持ちをずっと抱えることになりそうです。
相手が復縁に乗り気でも、返事を返すことをためらってしまい、迷っている内に相手がしびれを切らして復縁を諦めることもありえます。逆にあなたが復縁を決心して歩み寄れば、思っていたよりずっと早く復縁が叶うこともあるのです。恐れずに素直な気持ちを伝えてみましょう。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[片思い編]
■正位置の意味
片思いしていてワンドの6の正位置が出た場合、この恋は成就しやすいでしょう。相手はあなたのことが気になっているようです。あなたが最近何かと目立っているので、一体どんな人なのだろうと相手は興味を持ってあなたのことを見ています。積極的に近づけば、相手も喜んで受け入れてくれることでしょう。
あなたの中で「勝利を得たい」というやる気がとても高まっています。素直な気持ちでアタックしていけば、ライバルに勝つことも告白を成功させることも容易でしょう。
■逆位置の意味
片思いしていてワンドの6の逆位置が出た場合、なかなか前途多難な恋のようです。相手はあなたに特に魅力を感じていません。あなたが必要以上に萎縮し、緊張していることが原因かもしれません。このままでは二人の距離を縮めることが難しそうです。
また、あなたの中で気持ちが高ぶりすぎていて空気が読めなくなり、見当違いな言動をしてしまいがちです。告白が失敗する可能性もあるので、焦らずに時間をかけて恋を育てましょう。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[結婚編]
■正位置の意味
結婚相手やその時期について占ってワンドの6の正位置が出た場合、良い暗示です。家族や友人たちに祝福された幸せな結婚が出来そうです。
あなたが結婚という大きなイベントに関して思い描いていたビジョンや、こんなことをしたいと計画していた目標が達成され、夢が叶いそうです。おおむねあなたの希望通りにことが進むでしょう。自信を持って新しい人生のスタートが切れそうです。
フリーの人も良い出会いがある予感です。恋人からのプロポーズを待っている人は、待ち望んでいた言葉を聞けるかも。
■逆位置の意味
結婚相手やその時期について占ってワンドの6の逆位置が出た場合、予定通りに進まなくてイライラしてしまいそう。
当人同士の話し合いをしても、意見の不一致が多くて気持ちばかり焦ることになりそうです。二人の間に大きな溝ができ、縁談・婚約・入籍などは延期になりそうな予感があります。
うまくいかなかった場合、あなたが自分の意見を一方的に相手に押しつけていることや傲慢になりすぎていることがないかを振り返ってみてください。今よりも謙虚に、そして冷静になることが必要かもしれません。今回は時期を改めるのが得策でしょう。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[浮気編]
■正位置の意味
パートナーの浮気を疑ってワンドの6の正位置が出た場合、浮気の心配はまずなさそうです。
相手はあなたと恋人であることを誇らしく思っています。と同時にあなたに対する畏怖もあり、「もし浮気をしようものなら捨てられるに違いない」と恐れています。あなたを裏切る行為には走らないでしょう。
これからもあなたが主導権を握って、パートナーを管理していくのが良さそうです。ただしあまり虐げすぎるとパートナーが窮屈さを感じ、逆位置と同じことになってしまうかもしれないので、相手の意志もちゃんと汲み取ってあげましょう。
■逆位置の意味
パートナーの浮気を疑ってワンドの6の逆位置が出た場合、危険信号です。パートナーは浮気をする可能性があります。
あなたの相手への依存度や束縛が強くなっているようです。相手はあなたの過剰な接触に嫌気がさし、あなたから距離を置きたいと思っているようです。あなたを避けたいという気持ちが悪い方向へ向くと、浮気に走る可能性も考えられます。
「自分は好かれている、恋人仲は円満だ」という慢心や、相手の気持ちを無視したわがままな言動は慎むべきです。思わぬところで裏切られてしまうかもしれません。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[人間関係編]
■正位置の意味
人間関係の悩みでワンドの6の正位置が出た場合、良好となる暗示がありますが、注意が必要です。
意気投合できる人々があなたの周りに集まってきてくれるでしょう。力を合わせて一つの物事を成し遂げるために団結できそうです。
協力関係となる人々は増えますが、どちらかというとそれはビジネスパートナー的な存在です。心から本音を語り合う仲ではないでしょう。むしろ、心の中ではやっかみや見下した感情などのドロドロした気持ちをお互いに抱えていて、表面上の付き合いで終わりそうです。
■逆位置の意味
人間関係の悩みでワンドの6の逆位置が出た場合、注意が必要です。信頼できると思っていた人に裏切られたり、危険な目に遭わされたりするおそれがあります。
また、プライドが高く自慢話ばかりする人につかまったり、口だけで行動の伴わない人の尻拭いをさせられることもありそう。あるいは、そのようないけすかない人物があなた自身の可能性もあるのです。
人と仲違いする場合、隠し事やウソ、陰口などが明るみに出ることが原因となりそうです。信頼を失って人脈を減らしてしまわないよう、普段から言動には気をつけましょう。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[仕事編]
■正位置の意味
仕事に関してワンドの6の正位置が出た場合、良い結果が出せそうな暗示です。重要な商談が成立したり、目標を達成して注目を浴びたりすることになりそうです。
あなたの活躍が周囲に認められ、昇進も夢ではなさそうです。また、良い仕事仲間に恵まれ団結して大きな仕事を達成できるかもしれません。
しかし、この成功にあぐらをかいていると足下がおろそかになります。今回うまく行ったからと行って今後もずっと安泰とは限らないと考えてください。慢心は次の失敗を呼び寄せます。気を引き締めて、謙虚に毎日を過ごしましょう。
■逆位置の意味
仕事運を占ってワンドの6の逆位置が出た場合、あまり良くない出来事が待っている可能性があります。
計画が延期されたり、仲間との折り合いが悪くチームワークをうまく発揮できなかったりといったことがありそうです。相手方の返事待ちのまま無為に時を過ごしたり、組織が崩壊していくのを止められずに無力感を募らせたりすることもあるでしょう。
また、仕事のライバルに卑劣な手段で先を越されたり、傲慢で威張り散らす上司に悩まされるといったこともありそう。もしかするとあなた自身がそのような上司である可能性もあるのです。トラブルが続きそうな時期なので、油断せずに過ごしましょう。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[未来編]
■正位置の意味
未来の行く末を占ってワンドの6の正位置が出た場合、あなたなりのやり方で成功を収めることが出来そうです。厳しい競争を勝ち抜いて、あなたは躍進するでしょう。周囲からの称賛も受けることが出来、自分でもその結果に満足できそうです。
ただし、これは一時的な成功に過ぎないと考えた方が良いでしょう。あなたを称えてくれた人の中には、内心良く思っていない人物もいそうです。うまくいったと気を抜いては足下をすくわれる恐れもあります。常日頃から謙虚な態度を心がけましょう。仲間を大切にすると良い方向へ向かいます。
■逆位置の意味
未来の行く末を占ってワンドの6の逆位置が出た場合、良い知らせが来ないことでがっかりしそうです。
人々との団結力が弱まり、ギクシャクして物事がうまく進まないことがあるでしょう。なんとか物事をなし終えたとしても、「もっとやれたはずなのに」と心の中で不満が渦巻き、納得がいきません。計画が延期になったり、最悪失敗する可能性もあります。
人間関係がうまくいかないことが最大の原因のようです。自分が他人を内心見下しているのかもしれないし、いい加減な人に大事なことを任せてしまっているのかもしれません。思いやりをもって人に接することが出来ているか、また人を見る目があるか、よく考えてみる必要があるでしょう。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[人生編]
■正位置の意味
人生の悩みでワンドの6の正位置が出た場合、この先あなたには成功が待っています。一つの目標を達成できる時。心が弾む運気となるでしょう。是非自信を持って頑張ってください。きっと栄光を手にし、幸福を感じられることでしょう。周囲からの惜しみない賛辞も得られます。
ただし、それは一時的なものだということも忘れないでください。人生には様々なことが待っています。今あなたがたどり着いた場所も一つの小さな山にすぎません。つかの間の休息を取ったら、また気を引き締めて次の一歩を踏み出すべき時が来るでしょう。
■逆位置の意味
人生の悩みでワンドの6の逆位置が出た場合、あなたは人間関係で悩みを抱えているかもしれません。信頼していた人に裏切られて傷ついたり、想像と違う結果を迎えたことに落胆したり、毎日の日々がつらいと感じることもあるでしょう。
焦らずに時間をかけて取り組むことです。結果を急がずに、日々を真面目にコツコツと努力して過ごすことであなたは自信を取り戻すでしょう。空虚さは和らいでいきます。
また、人を見る目を養いましょう。よく観察して、ウソや虚勢を見破れる洞察力を身につけることが必要です。
ワンドの6の正位置・逆位置の意味[金運編]
■正位置の意味
ワンドの6の正位置が出た場合、金運は好調です。昇進や栄転による昇給が見込めそう。臨時収入もあるかもしれません。勝負運も良く、積極的にチャレンジしたことが良い結果となって返ってきそうです。
ただし、いい気分になってお金を使ってしまいそうなので、貯蓄ができるとは限りません。お金が入ってきた分以上に出て行くなんてことになるかも。浪費には気をつけて過ごしましょう。友人や家族など、仲の良い人々と過ごすためにお金を使うと日々が充実しそうです。
■逆位置の意味
ワンドの6の逆位置が出た場合、金銭トラブルに注意しましょう。お金が必要なのに誰からも貸してもらえなかったり、財布を盗まれたり、あるいはお金を貸したまま返してもらえなかったりと、人間関係のトラブルがそのまま金銭の損となる暗示です。また、ミスをして減給になったり、家業が倒産したりと仕事による損失が出るおそれもあります。
油断をしている、間違った人を信頼しているなどといったことはないでしょうか。今一度経済状況を見直して日々のお金の使い方を正したり、生活態度を改めたりすることをおすすめします。
ワンドの6が正位置で出たときの対策アドバイス
ワンドの6の正位置は自信と成功のカード。自分を信じ、求めることは得られるのだと考えて前に進めと示されています。
周囲の人々もあなたの勝利を期待しているはずです。また、あなたが成功者として皆より一歩前に立ち、リーダーシップを取ることを望んでいることでしょう。あなたも周りの人々を信頼し、力を合わせて物事に取り組めば皆が望む勝利・成功が手に入るでしょう。
あなたは人よりも優位に立てますが、それによって威張ったり慢心したりする可能性もカードは示しています。それが次のステップで命取りになるおそれもあります。ただその可能性が示されているだけで、うまく感情をコントロールしていけば避けられる未来です。
ワンドの6が逆位置で出たときの対策アドバイス
ワンドの6の逆位置は悲観的なこと、結果に不満を抱くこと、自信を失うことを示しています。カードを正位置に直す努力が求められます。
すなわち、周りの人々と協力する体勢を作ること、焦らずに落ち着いて時間をかけてでも成功のために努力を続けること、自信を取り戻すことです。
成功を収めてもそれを喜べない理由があなたにはあるのでしょうか。それは「もっとできた」という思いかもしれないし、望みを達成したふりをしただけにすぎないからかもしれません。この理由を作ったのはあなた自身。責任はあなたが取らなくてはなりません。
周囲の人々が協力してくれず、それどころか裏切られる可能性もあります。そうした場合は、人に頼るのをやめ、自分一人の力で我が道を行くという選択をするのも一つの道であり、ワンドの6の逆位置の解釈方法の一つです。
まとめ
「ワンドの6」は、人からの称賛を得ることが出来るカード。嬉しい出来事が待っている予感がありますが、それをどのように受け止められるかは正逆によって異なります。
正位置の場合は評価を得て素直に歓喜し、自分を誇らしく思えることを、逆位置の場合は予定通りでなかったことや理不尽な結果に不満が募ることを表しています。
逆位置の場合は今後失脚するおそれもあります。正位置の場合も今後のことは保証されず、油断は出来ない状態でしょう。優越感が失敗の火種になる可能性があるので気をつけてください。素直に栄光を手にした幸福感を得るため、やましいことがないようにしたいものです。