インナーチャイルドカードとは？使い方や78枚の意味一覧！

インナーチャイルドは直訳すると「内なる子ども」といい、 子どもの頃に抑圧された心の一部であり、子ども時代に自分を犠牲にしたり、本来の自分を押さえ込んでいた感情の象徴でもあります。

このインナーチャイルドは、誰の心の中にもいる存在で、ネガティブな面とポジティブな面を併せ持ちます。このネガティブな面が強くなると、あなたが表面上は大人としての体裁を保って社会生活を平穏に送っていても、あなたの心のインナーチャイルドはストレスでボロボロに傷ついたり、泣いていたりするかもしれません。

インナーチャイルドカードは、あなたの心の奥深くの押さえ込んだ鬱屈や純粋な本音を引き出してくれる占いツールです。インナーチャイルドカードであなた自身の心と向き合えば、自分のことがもっと深く理解でき、好きになれるかも。

ここでは、インナーチャイルドカードの特徴やそれぞれのカードの意味、実際の占い方と注意点まで広く解説していきます。

インナーチャイルドカードの歴史は新しく、1993年、国際的に活躍する占星術師・タロット学者であるイシャ・ラーナーとその夫のマーク・ラーナーによって考案されました。

ベースになっているのはタロットカードで、 「子供でも理解しやすく、占いやすく、怖くないタロットを作りたい」という二人の願いから生まれました。

二人が研究したところ、タロットカードとおとぎ話や神話はその神秘性に共通点があり、この二つをうまく融合させることが可能であるという結論にたどり着きました。

そして、タロットカードの絵柄をおとぎ話のワンシーンに置き換え、内なる心の声を隠喩によって示してくれるインナーチャイルドカードが誕生したのです。

インナーチャイルドカードは絵柄が有名童話・神話をモチーフにしたものになっており、優しく愛らしい絵であることが特徴です。それでも決して子供の玩具レベルのものではなく、大人にとっても大切な人生訓が込められています。

また、込められているメッセージは肯定的な内容です。逆位置を基本的に採用しないことで、受け入れがたいような 否定的な結果は出ないようになっており、心を痛めることなく扱うことが出来るのです。

占い方は基本的にワンオラクル（1枚だけ引いて占う）のみであることも大きな特徴。複雑なスプレッドがなく、カードを引くのも読むのも簡単です。

インナーチャイルドカードの占いはとても簡単です。 深呼吸をして心を落ち着けたあと、よくシャッフルして、その中から1枚を引き出すだけ。

インナーチャイルドカードはタロットカードよりも大きくできています。これは小さな子供の頃には何もかもが大きく感じたことをイメージしているからです。なので、シャッフルするのは意外と難しいですが、ゆっくりでいいので細かく混ぜましょう。

引いたカードが、あなたの内なる子供からのメッセージです。絵柄を見てイマジネーションをふくらませ、抱いた印象や「こういうことが言いたいのかな？」と思ったことを考察しましょう。

占う前に質問を決めておくのが占いの定石ですが、インナーチャイルドカードの場合、占い方はとても自由です。特に質問を決めずに 「私の内なる心の声を教えてください」と念じるだけでも占うことができます。

その場合は占いというより自分の心理分析、セラピーといった雰囲気になり、自分自身の深層心理について考え、自分と対話することが目的になります。

占い的に使うことも当然できます。 恋愛や人間関係など、人の心理・精神に関わることがインナーチャイルドカードの得意とする分野です。具体的な質問があるときは、そのことを念じながら占うといいでしょう。

1枚引きが基本ですが、複数スプレッド、たとえば3枚引き（過去、現在、未来を表す）なども可能です。占いたいことによってアレンジできます。

また、インナーチャイルドカードは 逆位置で出ても正位置として扱うのが基本です。素直で肯定的なメッセージを引き出すことが目的だからです。逆位置が意味していることを理解した時点で正位置の意味に転じる、という見解もあります。

タロットカードでは「愚者」。
カードの意味：旅立ち、変化を求める、自由になる

おばあさんの家にお見舞いに行く赤ずきん。家ではおばあさんに化けたオオカミが待ち構えていますが、赤ずきんは全く気付かず、「どうしてそんなにお耳が大きいの？」などと無邪気な質問ばかり投げかけます。

赤ずきんはまだ何も知らず、好奇心旺盛でリスクを恐れない冒険者です。危険は伴うかも知れませんが、待ち受ける全ての物事を恐れずに楽しむことが、困難を乗り越える鍵なのです。

タロットカードでは「魔術師」。
カードの意味：自信、未来の選択、創造性、理想の現実化、自己実現の決意、意志

貧しいけれど心の美しい若者・アラジンが古いランプをこすると、大魔神ジーニーが現われます。彼はどんな願いも3つまでなら叶えてくれる魔法使い。アラジンに、どんな願いがお望みかと語りかけてきます。

これは変容と現実化を意味しています。あなたがアラジンであり、ジーニーでもあるのです。どんな願いを持つこともできるし、それを叶える力も潜在的に持っています。成長の鍵は、自分を確かな存在だと信じることです。いろんな夢を持ってみましょう。それを叶える道筋も見つかるはずです。

タロットカードでは「女教皇」。
カードの意味：ハイアーセルフとの対話、瞑想、秘密、知恵

このカードの主人公である妖精・ゴッドマザーは、「シンデレラ」の登場人物です。（シンデレラ本人は18番のカードです）舞踏会に行けなくて泣いているシンデレラの前に現われ、魔法でドレスやかぼちゃの馬車を用意してくれる善意に満ちた存在です。

彼女は自分の中のハイアーセルフ（高次の自身）を表しているとされています。心の奥底では妖精のように俯瞰的な視点を持つことができており、自分がどうしたいか、どの道に進めば良いかが既に分かっているのです。瞑想して深く自分と対話することで、ハイアーセルフの意志を引き出しましょう。

タロットカードでは「女帝」。
カードの意味：愛情、母性、豊穣、実り

マザーグースは、英米を中心に親しまれている英語の伝承童謡の総称です。不特定多数の作家が作った子供向けの物語・歌などを集めた詩集形式で、世界的に有名な歌もいくつもあります。

マザーグースは和訳すると「ガチョウおばさん」となりますが。これはアース・マザー（地球の母）の擬人化とされていて、人間の魂に豊かさと愛をもたらしてくれる存在だということです。母性、愛、優しさなど女性的な感性や喜び、成功を表すカードです。また、精神的・物質的に実りや豊かさを感じられる出来事があるでしょう。

タロットカードでは「皇帝」。
カードの意味：父性、リーダーシップ、厳格、支配、力の制御

豪華な衣服に目がない着道楽の王様。個性的な衣装を求め続けた結果、詐欺師の洋服屋に騙され、裸同然のおかしな格好をさせられてしまいます。部下も忖度してそのことを指摘できません。「王様は裸だ」と大声で叫ぶことが出来たのは、無欲で無邪気な子供だけでした。

「王様」の言葉が示す通りこのカードは権力や支配、父性の象徴ですが、裸の王様という童話の教訓でもある「権力に溺れないこと」「謙虚であるべき」という意味も含まれています。自分の持っている力や優位性を正しいことに使えるか、あること執着しすぎていないかということを考えてみる必要があります。

タロットカードでは「教皇」。
カードの意味：道徳、世界の鍵、知恵、精神的な力、助言者

このカードのメイン人物である帽子をかぶった老人は、「指輪物語」の偉大な老魔法使い・ガンダルフです。手前にいるのが指輪物語の主人公、ホビットのフロドです。全てを支配すると言われる大きな魔力を持った指輪。ガンダルフはフロドを指輪の保持者として認め、フロドたちに様々な知恵を授けてくれる頼もしい味方です。

このカードは頼もしい味方、自分を導いてくれる者など、あなたに道徳や倫理観を正しく教え、助言や励ましをくれる存在を表しています。または、ほかの誰かに精神的パワーをあげることができる存在にあなたがなれるのかもしれません。

タロットカードでは「恋人」。
カードの意味：絆、コミュニケーション、感情と理性または肉体と精神のバランスをとる

親に捨てられ、森を彷徨う幼い兄妹・ヘンゼルとグレーテル。二人は森の中に忽然と立つお菓子の家に惹きつけられますが、それは魔女の罠でした。魔女は二人を取って食おうとしますが、それぞれの立場で機転をきかせたことにより、二人は窮地を脱します。

タロットでは恋人や性愛を意味する場合が多いカードになりますが、インナーチャイルドカードでは家族愛や友情など広義の「絆」ならどんな場合にでも適応できるとされます。また、男女の兄妹は理性と感情を表しており、このバランスをうまく取ることが重要という意味もあります。

タロットカードでは「戦車」。
カードの意味：勝利、達成、勇気、自己実現、理想と現実のバランス

ピーターパンに誘われて、ウェンディたち3人兄弟が冒険の旅へ出かけるシーン。彼らはネバーランドへ行き、様々な経験をしますが、やがてウェンディたちは元の世界に帰って大人になっていきます。しかし、ピーターパンは年を取りません。子供の姿と精神のまま、永遠の世界で生きていくのです。

このカードには勝利、力強さ、行動力など、ピーターパンの勇気と戦う力を象徴するキーワードが盛り込まれています。またウェンディたちがいつまでもネバーランドで暮らす選択をせず日常に帰ったように、「理想と現実のバランスを取る」ことも重要視されています。

タロットカードでは「力」。
カードの意味：愛、優しさ、思いやり、精神力、忍耐力

美しい町娘のベルは父の身代わりとなり、野獣の城に囚われます。野獣は本当は王子様で、過去に魔女によって呪いをかけられて醜い姿に変えられていたのでした。

呪いを解く方法は真実の愛を得ること。ベルは始めこそ野獣の姿に恐怖しますが、彼の中に朴訥さや優しさがあることに気付き、やがて二人の間には愛が芽生えて呪いは解けます。

愛や優しさ、思いやりはどのような障害も超える力になりうること、精神的な強さが肉体的な強さに勝ることを分かりやすく説くカードです。

タロットカードでは「隠者」。
カードの意味：内なる意識と向き合うこと、知恵、奉仕、内省、導き、復活

白雪姫はその美しさから継母にねたまれ、命を狙われて城から逃げ出します。命からがらたどり着いた森の奥の小屋で疲れて寝てしまう白雪姫。仕事から帰ってきた家主である七人のこびと達が、彼女を発見して驚愕する…このカードはそんなシーンを描いています。

白雪姫はこびとに匿われて森の奥でひっそりと暮らし始めますが、彼らから様々なことを学びます。そこから発展して、内省や学び、静かな場所で瞑想して精神的探求を行うことを表すカードです。

また、白雪姫が毒りんごによって息絶えるものの最終的に生き返ることから、復活という意味もあります。

タロットカードでは「運命の輪」。
カードの意味：運命、新たな展開、チャンス、原因と結果

退屈な午後、アリスは白ウサギを追いかけて穴に落ちます。彼女が迷い込んだのは不思議の国。好奇心のままに彷徨い、数々の冒険をするアリス。幾度もピンチに遭いますがなんとか切り抜け、最後には姉の待つ庭に戻ってくることが出来ました。

アリスの乗るメリーゴーラウンドは、めまぐるしく移り変わる人生を表しています。運命という名のメリーゴーラウンドは止まることなく動き続け、喜びも不幸も運んできます。

しかし、避けられないのならむしろこちらから立ち向かえばいいのではないでしょうか。ピンチをチャンスに変え、自分で運命を切り開いていくことができるはずなのです。

タロットカードでは「正義」。
カードの意味：真実、価値観、公平性、正義、バランス

ミダス王は物質への執着力の激しい人物でした。触れたもの全てを黄金に変える手を持ちたいと望み、怪しげな魔法使いがその願いを叶えますが、自分が口にしようとした食べ物や大切に育てた花々、彼の大切な人までが、触れると物言わぬ黄金になってしまったのです。ミダス王は激しく後悔し、欲に満ちた心を入れ替えます。

このカードでは価値観の重要性を表しています。欲望のままに生きては失うものも多い。自分の心のあり方を見直し、道徳性や公共性を持つことが大切だと教えてくれているのです。

タロットカードでは「吊られた男」。
カードの意味：自己犠牲、新たな気づき、発想の逆転、潜在意識の目覚め

貧しい青年・ジャックは牛を売って食べ物を買うお金を得る予定のところを、得体の知れない植物の種と交換してしまいます。

まったく無価値な取引をしてしまったジャックに家族は怒り、嘆きますが、その種は一晩で天まで届く豆の木に成長。ジャックはそれを伝って雲の上の巨人の国に潜入し、巨人から富を奪うことに成功するのです。

一見ムダ、自己犠牲とも取れる行為が思いがけない幸運や良い結果をもたらす可能性を示すカードです。新しい観点や斬新な発想をしてみることが思いも寄らない結果や成長に繋がるかも知れません。

タロットカードでは「死」。
カードの意味：内なる変化、死と再生、誕生、可能性

オーロラ姫は魔女の呪いで、糸車の針に指を突き刺し、仮死状態となって眠り続けることになってしまいます。しかし王子が妖精達の助けを借りて魔女を倒し、彼女にキスすることで彼女は目を覚ますのです。

本来「死」という畏怖を感じさせるテーマを「眠り」に置き換えることでうまく恐怖感を消失させたカード。彼女が目を覚ますとき、それは再生を意味します。何かが変わるためには古いものが終わらなくてはなりません。死も新しい誕生や可能性への道筋なのです。

タロットカードでは「節制」。
カードの意味：安定感、バランス、健康、安らぎ、準備期間

このカードは特にモチーフの童話がありません。子供達を優しく見守る大きな天使の姿が描かれています。ゆるやかなリズムの中にいるときです。精神・肉体ともに健康な状態や、バランスが取れていることを表します。

また、自分を見守ってくれる大きな存在を感じることがあるかもしれません。あまり忙しく動かず、心を落ち着けて静かに過ごすことが大切であると説くカードです。

タロットカードでは「悪魔」。
カードの意味：惰性、抵抗、恐れ、自分の中の悪しき心と向き合う

月夜の下、オオカミが木の陰に隠れて向こうに見える塔の様子をうかがっています。このオオカミは「赤ずきん」や「三匹の子豚」などに出てくるような悪役としてのオオカミの総合的なイメージでしょう。

遠くに見えている塔は「浄化」を表していて、オオカミはそこへ行くまいと必死に木にしがみついているように見えます。

オオカミは人の中にある悪意や欲望、怒りや誘惑などの象徴です。まず自分の中にそのような暗い部分があることを認め、受け入れること、そして向き合うことで、徐々に心は浄化され、精神的に成長できるということを示すカードです。

タロットカードでは「塔」。
カードの意味：古い概念の崩壊、革命、破壊からの再生、目覚め、変化

魔法の長い髪を持つ姫・ラプンツェルは魔女に囚われ、塔に閉じ込められて暮らしています。魔女からは愛情を注がれているものの、束縛のきつい生活に不満を持つラプンツェル。

そんな彼女の前に王子が現われ、彼女は初めて塔から降りて冒険をすることになるのです。
塔から降りず髪も切らなければ平穏な人生を送れたのですが、それでは退屈で単調な毎日は変わらぬまま。

思い切って今の自分を変えようと踏み出すことが、たとえ危険に曝されたり辛い目に遭ったりしたとしても、様々な経験が人生をより輝かせるのではないかという可能性を教えてくれるカードです。

タロットカードでは「星」。
カードの意味：希望、夢、祈り、浄化

このカードで特にモチーフの童話はありません（「星に願いを」といえばディズニー映画・ピノキオの主題歌のタイトルなので、それにかかっているのかもしれません）。星の輝く夜に、一人の少年が井戸の中にコインを投げ入れています。井戸や泉などの水の中にコインを投げる行為は、願掛けの意味があるとされています。

このカードは、近い将来、重要な夢や願いが叶うことを予感させるラッキーなカードです。また、夢や願いを持つことそのものを肯定してくれます。それは心の癒しや浄化につながるでしょう。

タロットカードでは「月」。
カードの意味：不安、悩み、不安定な感情、女性的な心配事

シンデレラは身寄りをなくしてから、自分を犠牲にして一生懸命働いてきました。舞踏会の日も、継母たちが城へ行ってしまうのを黙って見送るしかありません。満月の下で悲しげに佇む彼女に、小鳥たちがドレスを運んで来ます。

シンデレラのカードは、不安や悩みなどの負の感情を抑え込み、無理していることを表します。それを乗り越え、心を解放すれば新しい道が待っています。夢を叶えるのは自分自身です。

タロットカードでは「太陽」。
カードの意味：成功、自信、希望、達成

黄色いレンガ道は「オズの魔法使い」に登場する場所で、オズのいるエメラルドシティに繋がっています。ドロシーたち四人はオズから助言を受けた後、さらに自らの求める物を得るために冒険を続けます。

彼らの本当の望みはオズには叶えられないものでした。知恵、勇気、優しさ。彼らは旅の中でそれらを自らの力で身につけます。どんな願いも、自力で叶えることの出来るものであることを教えてくれる物語です。

タロットカードでは「審判」。
カードの意味：地に足が着いた考え、覚醒、復活

三匹の子豚のうち、三男が建てたレンガの家だけはオオカミに破壊されずにすみました。これは、苦労して築き上げたものこそが強固な自分自身の砦になることができ、物事を楽観視した不真面目な態度では困難に太刀打ちできないという教訓を表しています。

また、煙突から落ちて鍋の中で煮えてしまったオオカミを最後に子豚たちは食べてしまいますが、これはオオカミのような悪、弱い心を自分の中に統合して昇華させるという意味になり、悟りを得ることや生まれ変わることを示唆しています。

タロットカードでは「世界」。
カードの意味：完成、完全、輪廻転生、幸福、永遠、自由

このカードには輪廻転生の様が描かれています。地球を見上げているのは、まだ生まれる前の赤ちゃん。それは誰かの生まれ変わりです。お母さんのおなかのなかで過ごしている10ヶ月間、かれは完全に安全で守られていますが、まもなく誕生の時を迎えます。そして、また新しい人生を歩んでいくことになるのです。

あなたの命には、あなたが誰かから受け継いできた魂が宿っています。魂の宿命、それは幸せになること。幸福になるために人は生きており、命を繋いでいくのです。

カードの意味：生命力、挑戦、始まり、希望

一本の棒に植物の蔓が巻き付き、それに二人の妖精がつかまっています。棒の先端には大きな美しい蝶が止まっています。これは「カドゥケウスの杖」を模したもので、カドゥケウスの杖は伝令を司る神・ヘルメスの持ち物です。

杖は生命力とエネルギーの象徴であり、ワンドのエースは何かを始めようとする意気込みを応援してくれるカードです。

カードの意味：真の自分と向き合う、精神力と想像力の結合、洞察

妖精の少女が池を覗き込むと、そこには花冠をかぶって微笑みをたたえた自身が映っています。水に映る姿こそ彼女の内面、本当の姿を現しています。

自分の内面を深く見つめて欲しい、自分が思うよりももっと自身は美しく光り輝く存在であることに気付いて欲しいというのがカードからのメッセージです。

カードの意味：コミュニケーション、自己表現の喜び、嬉しい気配

3人の妖精が手に手に楽器を持ち、美しい音楽を奏でています。この音楽は世界を想像した大地母神である三相女神のためのものだそうです。

音楽は豊かな心の表現を表しており、コミュニケーションや自己表現、物事が拡大していきそうな気配、良い知らせを表します。

カードの意味：始まり、意識作り、創造性を具体化していく時

よく晴れた春の日の庭。四人の妖精がせっせと土を耕し、何かの種を植えています。これは知恵の種、真実の種といわれています。

これから彼らはこの種を立派な実がなるまで懸命に世話をすることでしょう。何事も始まりが肝心。大輪の花を育てたければ、まずは自分の爪ほどもない小さな種をまく作業からです。

カードの意味：開花、自由、変化

大きな黄色い花があり、その傍らには花びらを持っている妖精が一人。彼女は花が開くのを手伝っているところです。これだけ大きな花なら、咲く時にも苦労があるのでしょう。

せっかくの美しい花弁が破れたり丸まったりしないように、慎重に開いていきます。花のように自分の可能性や創造性を開くことを意味するカードです。

カードの意味：生命力、情熱、勝利

メイポールダンスを踊っている妖精達。メイポールとはヨーロッパで五月に行われる祭りで、生命と春を象徴する樹木を立ててリボンを垂らし、その周りを人々が踊って無病息災や悪霊退散を祈るというものです。春という季節のみずみずしさやあたたかさから生命力や情熱を表現しているカードです。

カードの意味：癒し、共感、受容

大きな赤い花の中に、妖精がコケティッシュな仕草で座っています。周りには7匹の色とりどりの蝶が飛んでいて、妖精は彼らの言葉や花からのメッセージを聞き取り、会話をしています。

この妖精は周囲に癒しを与える特別な力を持った存在で、ワンドの7はヒーリングカードと呼ばれています。このカードが出ると自分の内なる強さを実感できる、また他人を救い、癒すことができるといわれています。

カードの意味：情熱、スピード感、生き生きとした場所や人、仲間

妖精達が集う夜、彼らは大きな炎の中に魔法の杖を差し出しています。炎から大いなるパワーを受け取った妖精達は羽が光り輝き、新しい力を手に入れたようです。また、妖精達から炎にパワーが流れ込んでいるようにも見えます。

情熱と進展のスピードを表すカード。仲間と力を合わせることでエネルギーが増大し、より物事がスムーズに進むことを意味するカードです。

カードの意味：準備、挑戦、選択、勇気

木でできた門の奥には木々が生い茂る庭が広がっています。門をそっと開けて、庭の方を伺っている妖精の子。それを見守るように蝶が門いっぱいに止まっています。この子は迷っているようにも見えますが、蝶は飛び立ちたくて、この子が門を開けるのを今か今かと待っています。

慎重さと挑戦と表すカードです。迷いがあるかもしれませんが、実はあなたはもう心の準備が出来ています。思い切って一歩踏み出せば、世界が変わるはずです。

カードの意味：自分を信じる、抑制を超える、到達する、新たな役割を得る

このカードは「ワンドの9」の続きの物語。妖精の子は意を決して門をくぐり、ついに憧れの庭に入りました。

この美しく豊かな庭は妖精をあたたかく迎え、白い蝶は祝福の意味をこめて妖精の頭の上で冠を作り、妖精は一回り成長しました（その証拠に虹色の蝶のワンドを持っています）。努力が実り、目的を達成したことを称えてくれるカードです。

タロットでは「ワンドのペイジ」にあたるカード。
カードの意味：愛の目覚め、創造性の開花、未来への希望

飛行機の操縦士である主人公の「ぼく」がサハラ砂漠に不時着した際、ある小惑星からやってきたという不思議な少年・「星の王子」と出会い、親交を深める物語。児童文学ながら、大人が読んでも命や愛、倫理について考えさせられる深い物語です。

愛や創造性を象徴するカード。星の王子さまは、あなたの人生に何が大切かを思い出させてくれるでしょう。

タロットでは「ワンドのナイト」。
カードの意味：成し遂げる・到達・前進

「オズの魔法使い」の主人公ドロシーと愛犬のトトの姿が描かれています。画面奥には気球に乗ったオズが。ドロシーは家へ帰るための旅を続け、赤いルビーの靴を手に入れます。このかかとを三度鳴らすと、故郷カンザスへ帰ることが出来るのです（原作では銀の靴となっています）。

目的を達成するための行動力とエネルギッシュな衝動を意味するカード。常に前進を続ける熱意はそれだけで結果を生み出すこともあります。

タロットでは「ワンドのクイーン」。
カードの意味：心の声に従う、独創的な能力や才能、芸術性、物質と精神の均衡

ドイツの街ハーメルンで、人々はネズミの害に悩まされていました。ある日奇妙な男が現われ、彼が笛を吹くとネズミたちがその音に誘われて集まり、男はそのままネズミを川へ連れて行って退治しました。

彼は報酬を要求しましたが、お金が惜しくなった街の人々は報酬を払わず、怒った男はその笛の音で町中の子供達を連れ去ってしまったのです。

このカードには二つの側面があり、街の活気と豊かさを回復させる力を持っていた笛吹き男にちなんで「エネルギーを回復させるための対価を惜しんではいけない」「物質的精神的な均衡を保つべき」、また笛の音に誘われたネズミのように「惹かれるものにはためらわずついてゆけ」という意味を持っています。

タロットでは「ワンドのキング」。
カードの意味：癒し、直感力、豪胆、ビジョン

ワンドのカードの総元締めとして、大天使ラファエルが選ばれています。ラファエルはヘブライ語で「神は癒される」という意味であり、癒しを司る大天使です。

この「癒し」とはどちらかというと精神的なパワーの回復を意味しており、メンタル面で非常にパワフルな状態にある、他人に癒しを与えられるほどの懐の広さやおおらかさを手に入れられるということを示しています。

カードの意味：真実との調和、真理、精神力、知性

「アーサー王と円卓の騎士」のワンシーンで、選ばれし者にしか抜けないという言い伝えのある岩に刺さった聖剣・エクスカリバーを、若きアーサー王がまさに引き抜こうとしているところです。

聖剣はどんなに腕力があっても抜くことはできず、高い精神性と道徳心を持ち、王たるにふさわしい風格を備えた者を選びます。ソードのエースは真実を追究し、精神的な強さと明晰な頭脳を象徴するものです。

カードの意味：均衡、矛盾、静けさ、選択の必要性

二人の騎士が海辺の岩場で決闘しています。明るい陽が交わされた二本の剣を照らし、二人の力は拮抗しているようです。足場はかなり不安定なようです。果たして決着はつくのでしょうか。

葛藤や迷いを表すカードです。気持ちが拮抗していることで今は平衡の状態を保っていますが、いずれ決着をつけなければならないでしょう。

カードの意味：閉塞、心配、調和の必要性、音楽

塔の中でトライアングルを高く掲げて鳴らしている可憐な少女。彼女はこの狭く暗い場所から自由になることを願っています。白い鳩は高いところの小窓からやって来て、彼女に外の世界のことを教えてくれます。

トライアングルの三角形は「体、心、魂」を表現しており、この楽器が美しく奏でられることで三つのバランスが取れるということを表します。

心と体の調和の大切さを説くカード。冷たい塔の中にいるように、心身が疲れて閉塞していることも表します。音楽の必要性を表すこともあります。

カードの意味：休息、安心、古い既成概念を手放す

いかだに乗って川を進む四人の少年達。どうやら下流に見える黄金の城を目指しているようですが、彼らの中で船を一生懸命漕いでいる様子の人物はいません。時折船の方向を整えるだけであとは流れに任せ、ゆったり旅を楽しんでいます。

休息すること、流れに身を任せることを意味するカード。出口はもうすぐそこです。焦らずにリラックスしていれば、自然とゴールへたどり着くでしょう。

カードの意味：新たな道へ進む、勇気、慎重さ、心配

これは「ソードの4」の続きの場面です。
いかだは目的地にたどり着き、あとは陸地にあがるばかりです。他の仲間達はもうとっくに降りてしまったらしく、ここに残っているのは一人。

彼は水に落ちるのが怖いのか、岩場につかまって慎重に移動しています。アザラシたちが興味深そうに彼を見つめています。

新しい世界に踏み出す時。勇気は必要ですが、未知の領域に進むなら無謀なままではいられません。用心深さも必要です。

カードの意味：チームワーク、目的の一致、成功、コミュニケーション

剣の試合会場で、出番を前にチームの仲間達が剣を合わせて健闘を誓い合っているところです。彼らは手に杯を持っており、これは別のスートであるハート（タロットでいうカップ）です。ハートは感情や愛を象徴するもので、彼らの心の熱さと団結力を表現しています。

チームワークや達成を意味するカードです。本来ソードは理性のスートで、個人主義的な側面が強いのですが、このカードにはハートのスートの要素が入ってきており協力や同調も目的達成のためには大切な要素だということが示されています。

カードの意味：自己発見、内省、静寂、学業

机に向かって一人静かに書き物をしている少年。手を止めて窓の外に目をやれば、そこには美しい景色が広がっています。ひとしきりそれを眺めて目を休めた後、また彼は勉強を続けるのでしょう。

内省の時間の大切さを示すカードです。静かに自分と向き合う時間を持つことはとても有用です。じっくり考えるだけでもいいですが、思ったことを書き留める行為は気持ちの整理がしやすく様々な場面で推奨されています。また、資格取得など自分のための新たな勉強を始める良い機会だという意味も持ちます。

カードの意味：不安、ストレス、忍耐、自分の深層と向き合う

暗い洞窟の中、子供達が進んでいきます。この洞窟は迷路のようで、行けども行けどもなかなか出口にたどり着けません。蜘蛛は張り巡らされた謎と思考を象徴しています。

彼らが持つ剣には炎がともされており、それが唯一の明かりです。時間はかかるかもしれませんが、剣の明かりと知恵を頼りに、彼らはいつか洞窟を抜け出すでしょう。

不安を表すカードですが、救いもしっかり用意されていて、深い思考と明晰な理性によってその闇は晴れるだろうというポジティブな示唆がなされています。自分の闇から逃げずにしっかりと向き合うことが問題解決の鍵です。

カードの意味：自己受容、被害妄想、勇気、過去からの脱却

長い胴体を持つドラゴンの体と、9本の檻のように地面に突き立った剣に閉じ込められた少年。もはや打つ手はなしとばかりに深くうなだれています。剣は精神を表しているので、相当彼の心は弱っているのでしょう。

ただ、ドラゴンは炎を吹いているものの彼に手出ししてくる様子はありません。このドラゴンはいったい何の目的で彼をここに閉じ込めているのでしょうか。

「勇気が足りない」ことをシンプルに表すカード。ありのままの自分を受け入れ、自信を持つことができないから、前へ進めないのです。過去や古いしがらみは思い切って捨て、自分を受容することで道が開けます。

カードの意味：成功、克服、新たな始まり

ここに描かれているのは「ソードの9」の続きの物語です。
ついに勇気を出してドラゴンと対峙することを選択した少年。すると、光り輝く剣と兜が出現しました。少年はそれらを装備し、ドラゴンを屈服させることに成功します。

このドラゴンは彼自身の心の弱さだったのでしょうか。剣という理性でできた枠の中に収まっておとなしくしています。

悩みからの脱却を意味するカード。このカードが出れば、ネガティブな考えや古い思考を浄化することができるでしょう。そして、新しい夜明けへと旅立つのです。

タロットでは「ソードのペイジ」。
カードの意味：正直さ、誠実さ、学習心

ピノキオは木から生まれた男の子。いつか勇気ある、正直で優しい子供になれば、本物の人間になれると女神から教わります。しかしついウソをついてしまい、ペナルティとして鼻が伸びた自分の姿を鏡で見て驚いているところです。

ピノキオは無垢で何も知らず、悪い大人や狐に騙されてしまいます。ゼペット爺さんというちゃんとした保護者もいますが、彼も高齢で頼ってばかりもいられません。真実や経験は自身で身につけなくてはならないのです。単純に「ウソはいけない」という意味もあります。

タロットでは「ソードのナイト」。
カードの意味：機知、機転、知恵、学習熱心

案山子は、「オズの魔法使い」の登場人物。畑の番をしていましたが、藁の詰まっただけの頭を嘆き、「脳みそが欲しい」とオズに頼むためにドロシーの仲間に加わりました。

結局本当の頭脳などはオズも授けられないのですが、ドロシー達との旅の経験を糧に、案山子は自らの力で知恵と機転を身につけました。

知性の輝きを示すカードです。どんな困難も頭脳を働かせて乗り切ることが出来ます。日頃から学習を怠らないことの大切さ、そして自分の知恵を信じることの尊さをこのカードは教えてくれます。

タロットでは「ソードのクイーン」。
カードの意味：正義感、公正さ、リーダーシップ、愛と理性の統合

ロビンフッドは中世イングランドの伝説上の義賊。ロビンフッドにまつわる話は多数あり、しかもその話によって設定がまちまちなのですが、弓の名手で、森に住むアウトローな集団の頭領というのが最も一般的なイメージでしょうか。

盗賊・悪者とされているところもありますが、暴力的な権力政治に抵抗する正義のアウトローという見方が強いようです。このカードでは、貧しい民衆を差し置いて肥え太る貴族からお金を盗もうと木の陰から様子をうかがっているシーンが描かれています。

ブレない正義感を表すカード。その根底には愛と、悪を許さない強い意志があります。

タロットでは「ソードのキング」。
カードの意味：強い意志、愛と真実、ネガティブに打ち勝つ精神力

ソードのカードの総元締めとして、大天使ミカエルが選ばれています。ミカエルは軍神としての性格が強く、甲冑を纏って天使軍の先陣を切って進んでいるイメージが一般的とされます。

いかにもソードのスートらしい、強く厳格で理性的な人物のようですが、絵では兜を脱いで素顔をさらし、ちょっと優しそうなイメージが出ています。画面下の大きなバラは愛を意味し、理性と愛を併せ持つのがソードのガーディアンとして理想であるということなのでしょう。

カードの意味：新しい愛、平和、希望、癒し

二人のマーメイドが、海の中からハートを持ち上げて高く掲げています。ハートは赤々と輝き、海の向こうから登ってくる朝日と重なって、太陽そのものとなったかのようです。

シンプルに愛情の発現を表すカードです。愛と希望に溢れる日々が待っているでしょう。また、愛や喜び、感情の素直な動きを感じて欲しいというメッセージです。

カードの意味：相互理解、信頼関係、愛、パートナーシップ、二面性の統合

一組の男女の人魚が、向かい合わせに座っています。彼らは恋人同士。二人の持つハートにかかった美しい虹を、縁結びの象徴である二匹のイルカが飛び越えています。このイルカもカップルらしく、寄り添っている様はいかにも幸せそうです。

愛や感情のバランスを表すカードです。結婚など、男女間の愛にまつわる良好な関係性を表すと同時に、自分の中の相反する感情など、二つの性質をうまく統合させる必要性なども示すことがあります。

カードの意味：コミュニケーション、仲間と共に喜び祝うこと、チームワーク、パーティー

海の底で三人のマーメイドが仲良く遊んでいます。一人はハープを奏で、二人はその音楽に合わせてダンスを踊ります。彼女らの歌声や笑い声が今にも聞こえてきそうです。

仲間と分かち合う喜びを表すカードです。ハープを奏でているマーメイドが腰掛けている宝箱は閉ざされていますが、何が入っているのか想像してみましょう。あなたの忘れていた夢やまだ見ぬ希望が詰まっているのかもしれません。

カードの意味：不満、無気力、喪失、助け・ギフトに気がついていない可能性

船の残骸に腰掛けて泣いている一人のマーメイド。この船に乗っていた人はどこにも見当たりません。マーメイドが握りしめているペンダントは、亡くなった船の乗員の持ち物でしょうか。彼女を心配した三人の仲間がイルカに乗って助けに来てくれていますが、彼女はまだそれに気がついていないようです。

喪失や痛みを表すと同時に、まだ見ぬ希望や助けの可能性も示唆するカードです。希望を失っても、周りを見渡せば手を差し伸べてくれる誰かがいるかも知れません。

カードの意味：休息の必要性、変化、気付き、悲しみから立ち直る

このカードは「ハートの4」の続きの物語です。
船が沈んでしまったことで傷心したマーメイドでしたが、星明かりの明るい夜、宝箱の中から大きな星のついたハートを発見します。大きなウミガメが優しく彼女を見守り、マーメイドはやがて元気を取り戻していくことでしょう。

星はハイアーセルフ（高次の自分）を意味し、自分の深層心理と対話できることを表します。混乱や失望の時を乗り越え、心が癒されていくプロセスを描いたカードです。

カードの意味：心の浄化、仲間や家族との絆、解放、生命

大きなコウノトリに乗ったマーメイドが、海にいる仲間たちを引き上げようとしています。人魚達はしっかり手と手を取り合い、全員の気持ちが通じ合っています。

海は無意識的な感情の渦巻く潜在意識を、太陽は明晰な顕在意識を表し、海からあがって空へ向かうことは意識レベルの高まり、昇華を意味します。心が癒され、ビジョンは明確になるでしょう。仲間との結束の大切さも説かれています。

カードの意味：自制心、願望と欲求のバランスを保つ、自省、探求

マーメイドが海の底の神殿で一人、座禅を組んで瞑想しています。彼女の周りを包む光は神から守られていることを表しており、まもなく彼女は悟りを得ることでしょう。

精神的な質が高まる可能性を表します。夢や目標が多くあると悩みや誘惑も増え、どうしても迷いができてしまいます。一人静かに内省する時間が必要であるということを意味するカードです。

カードの意味：調和、異なる感情の融合、変容、活性化

男女の双子の人魚が、息を合わせて音楽を奏でています。波間にはハートの音符が浮かび、まるで楽譜のよう。奥には太陽と月の合わさった不思議な天体が浮かび、ここが完全な世界であること、彼らの音楽が完成されていることを示しています。

二人の人魚は尾ひれを不思議な形で組み合わせており、無限大の「∞」のマークを体で表現しています。異なる性質のものが調和すること、そしてそれは無限の力を引き出すことを意味しています。

カードの意味：満足、幸福、愛で満たされる

豊かな水が降り注ぐ滝壺で、マーメイドが抱えた大きな金色の瓶の中に水を満たしているところです。滝の側には虹が架かり、ハートがたくさん飛んでいます。

水は愛や感情を表し、これで瓶をいっぱいにするということは、あなたの心が愛で溢れるということ。豊かな感情や愛で満たされ、幸せに導かれることを表すカードです。

カードの意味：新たな愛、満足、完成、生命、平穏な日々の幸せを感じる

翼を持つハートを10個揃え、願いが叶ったとばかり両手を広げて満足そうにしているマーメイド。彼女の両手には虹が架かり、彼女を祝福します。亀は富と豊かさの象徴で、彼女はその上に乗り、この世の全ての幸福を味わっているところです。

目的の達成と喜びを表すカード。しかしこれで終わりではありません。自分が満たされたことで他人も幸せにすることが出来ます。新しい愛の始まりです。

タロットでは「カップのペイジ」。
カードの意味：受容、柔軟性、自由、愛の目覚め

ロシアの童謡「3匹のくま」がモチーフです。大中小の三匹のくまが森の中に住んでおり、それぞれがそれぞれのサイズと好みの持ち物や食べ物を用意して暮らしています。

そこへ何も知らない一人の人間の女の子・ゴルディロックがやって来て、くまたちの留守中に彼らの食事を味見したり、椅子の座り心地を比べたりし、あげくベッドで寝てしまってくまたちに発見され、お互いとても驚く…というお話。

好奇心旺盛なゴルディロックになぞらえて、知らない領域に飛び込むことを恐れない心、全てを受け入れる受容性を表すカードです。

タロットでは「カップのナイト」。
カードの意味：心を開く、ロマンス、愛の発露、理想

ブリキ男は「オズの魔法使い」の登場人物です。元々は人間で木こりでしたが、仕事の最中の事故で体をなくし、欠損した部分をブリキに交換していった結果、全身ブリキのサイボーグになってしまい、あげくの果てに心まで失ってしまった哀れな男。心を取り戻したいという願いをもって、ドロシーの仲間に加わります。

ブリキ男が望む「愛」をシンプルに表すカード。結局彼は旅の中で、自力で感情を取り戻すことに成功します。自らが望み、心を開けば愛は与えられる、そして与えることもできると示すカードです。

タロットでは「カップのクイーン」。
カードの意味：慈愛、導き、ハイアーセルフの声

よい妖精とは「オズの魔法使い」の登場人物で、南の魔女・グリンダです。

オズの魔法使いの世界には東西南北を司る四人の魔女がおり、東西の魔女は悪い魔女でドロシーに倒される運命にありますが、南北の魔女は良い魔女です。北の魔女はドロシーに守りのキスを授け、南の魔女はドロシーへ家へ帰るための助言をくれます。

迷う自分に道を示してくれるようなガイドの存在を暗示するカードです。または、自分が誰かを癒し導いてあげられるような存在になれることも示しています。

タロットでは「カップのキング」。
カードの意味：慈悲、無条件の愛、癒しを与える

ハートのスートの総元締めは大天使ガブリエルです。「神の言葉を伝える天使」であり、聖母マリアに受胎告知をしたのもガブリエルです。

このカードでガブリエルは虹色の翼を持つ人魚の姿をしており、長いラッパでアザラシ達に癒しのパワーを与えるとともに、神のメッセージを伝えています。大きな愛とそれを惜しみなく伝え、与える懐の広さを表すカードです。

カードの意味：実力の発揮、豊かさを手に入れる、潜在能力の開花

大地の妖精ノームが、土の中から巨大なクリスタルを発掘しました。これは一朝一夕に得た成果ではなく、毎日コツコツ地面を掘り続けた努力が実ったものです。素晴らしい潜在能力が開花すること、地道に行ってきた努力が実ることを表すカードです。

カードの意味：均衡、柔軟性、器用に立ち回る

森の中の遊び場で、男女のノームがシーソーに乗って遊んでいます。今は女の子の方が高く上がってしまっていますが、シーソーは動きを楽しむ遊具。

高低差があるまま止まってもいけないし、平均台のようにバランスを取ってじっとしているものでもありません。常に「動」の状態で、でもバランスは忘れずにということを意味するカードです。

カードの意味：協力、チームワーク、技術力

家の前の道の広くなったところで、三人のノームが長縄跳びで遊んでいます。
長縄は三人以上集まらないと遊べません。縄を回す二人の息、飛び手の入るタイミングを合わせて、三人の気持ちが一つになった時、はじめて楽しめるのです。

また、役回りを交代しあって遊ぶことも忘れてはなりません。仲間と取り組むタスクやチームワークの大切さを教えてくれるカードです。

カードの意味：確かな基盤の設計、ビジョンの現実化、集中力、安定性

4人のノームがりんごの木を土台に家を建築しているところです。それぞれが任された責任をしっかり果たしつつ、協力しあいながら、集中して一つの作業に取り組んでいます。

りんごは豊かさや実りを表しています。構築すること、しっかりした基盤を持つこと、技術力や黙々と取り組む集中力を表しています。

カードの意味：完成、収穫、創造的変化

このカードは「クリスタルの4」の続きの物語です。りんごの木に赤々とした実がなる頃、ついに家は完成しました。ノームは上機嫌で、最後の仕上げに家の真ん中の飾りを仕上げています。

この五芒星と円からなる飾りは曼荼羅（まんだら）と呼ばれるもので、天と地の一体化や人類の進化を表しているそうです。

カードの意味：努力の積み重ね、到達、困難を乗り越える

厳寒の雪山を登るノーム達。厳しい道のりもあと少し、もう少しで先頭のノームは山頂の美しい雪の結晶に手が届きそうです。目標到達のための努力と、それが実る直前まで来ていることを表すカードです。

カードの意味：休息、忍耐、成長のための再考

静かな雪の夜、ノームの女の子があたたかい室内でろうそくに火を灯しています。机の上にはクリスタルとヒイラギが飾られているので、クリスマス近くの季節なのでしょうか。少女は穏やかな表情で、一人静かに美しい炎に見入っています。

休息の時間を表すカードです。炎は強い浄化のパワーを持つエレメントで、強すぎる炎は扱いに注意せねばなりませんが、小さな炎を見つめていると不思議と心が落ち着き集中できるのです。

カードの意味：技術を磨く、集中、可能性を見いだす

凍った池でアイススケートを楽しむノームの女の子。見事に氷上に八の字のマークを描いてみせます。きっと毎日ここで遊び、時には転びながらも着々と上達していったのでしょう。華麗な滑りはその集大成です。

4は安定を表す数字ですが、その2倍の8はさらに強い安定性を持ち、無限大という意味もあります。積み重ねた技術の揺るぎなさと可能性を示すカードです。

カードの意味：期待、迫る完成、チャンスの到来

クリスマスイブの夜、暖炉の前でお母さんノームが幼い女の子に絵本を読み聞かせてあげています。暖炉の上の靴下には、明日の朝にはたくさんプレゼントが詰まっていることでしょう。それを楽しみに女の子は眠ります。

完成の時が迫っていることを予感させるカード。ワクワクと喜びに満ちた時間です。

カードの意味：豊かさ、繁栄、収穫、家庭、財産

「クリスタルの9」の続きの物語です。ついに夜が明け、クリスマスの日がやって来ました。靴下の中はお菓子やプレゼントで満たされ、ノームの子供達は大喜びでプレゼントを開けています。

暖炉に薪を足しているのはお父さんノームで、家族の喜びとぬくもりを絶やさずに守り続けようとしています。豊かさを一身に享受するカード。また、家族の絆や受け継がれる財産も表しています。

タロットでは「ペンタクルのペイジ」。
カードの意味：初心、自由、固定概念を取り払う

ハックルベリー・フィン（ハック）は、トム・ソーヤーの友人。怠惰な不良少年ですが、友達思いの気の良い奴で、大人の都合や権力には決して屈しません。いつまでも子供で居たいと考えており、川に釣り糸を垂らしながら何かを思案しているところのようです。

自由と冒険を象徴するカード。無欲で無邪気であった頃の純粋な心を思い出してみましょう。

タロットでは「ペンタクルのナイト」。
カードの意味：主張、勇気、自己の本質を見つめる、守りの意識が強すぎる

ライオンは「オズの魔法使い」の登場人物です。ライオンといえば勇猛と威厳の象徴だと誰もが思うのに、このライオンはとても臆病で、ドロシーの連れた子犬のトトにさえ怯える始末。「勇気が欲しい」とドロシー一行に加わります。

他人の評価に怯えて体裁を保つことに必死になるのは、自分らしくある勇気が無いから。自分の潜在的に持った能力に気付く、自分らしさを取り戻すというメッセージを持つカードです。

タロットでは「ペンタクルのクイーン」。
カードの意味：愛、夢、感謝、寛大さ

聖ニコラス、それはサンタクロースのことです。赤い服を身に纏い、もみの木とたくさんのプレゼントを担いで、まさにこの夜彼は子供達の元にプレゼントを届けに行くのでしょう。奥には多産と豊穣の象徴であるウサギがいます。

子供なら誰にでも分け隔て無くプレゼントをくれるサンタは慈愛の象徴。感謝とあたたかさを表すカードです。

タロットでは「ペンタクルのキング」。
カードの意味：恵み、富、癒し、貢献

最後のクリスタルのカード、クリスタルの守護者はギリシア神話に登場する大地母神ガイアです。大地母神というものの、彼女は大地だけでなく天も内包した世界そのものであり、地球を優しく抱きかかえている様からも全ての命の守り手であることが伝わります。

自然、命の大切さと愛を伝えるカード。大地の恵みを存分に受け取りましょう。

インナーチャイルドカードは子供の頃に誰もが聞いたおとぎ話や童話がモチーフになっていますので、取っつきやすく意味も受け取りやすいはず。カードの枚数は多いものの、意味を覚えるのは比較的簡単です。

幼い頃の記憶を呼び起こして、お話の内容とカードの絵から受けるイメージとをすり合わせて考えてみましょう。忘れていたり知らなかったりするモチーフがあったなら、その童話を読んでみるとカードの理解が深まるでしょう。

また、 インナーチャイルドカードはタロットカードを軸に作られたものなので、タロットについてある程度知っていると理解を深めやすいです。

とはいえ、小アルカナにはタロットとは意味が異なるカードが多く、タロットを知っているから大丈夫というものでもありません。

インナーチャイルドカード独自の勉強と、読み方のレッスンが必要です。コンセプトの違いを把握しておきましょう。

インナーチャイルドカードには、付属の解説本がついています。また、ワークブックも存在します。これを読み込むだけで、一人でもかなり深くインナーチャイルドカードについて学ぶことができます。

1枚だけ引くこと、そして逆位置を読まないのが基本（バリエーションとして複数枚引く場合や逆位置を使用することもあります）なので、覚え方や扱い方は比較的簡単です。十分独学で身につけられると思います。

ただし、この解説本は、日本語訳もあるのですが、翻訳の過程で文章が省略されたり意味が変わったりしている可能性があるため、英語の原著を読むべきだという意見が多く、英語を読めないと難しいかも知れません。

そんな場合にはインナーチャイルドカード専用のワークショップが開催されているところがあり、オンラインでも受講できます。
プロからレッスンが受けられるので、利用してみてはいかがでしょうか。

迷いや不安を感じたとき、自分の夢や目標が分からなくなってしまったとき、心が疲れて傷ついたとき。インナーチャイルドカードは、あなたの心の中に住んでいる小さな子供のあなたと優しく向き合わせてくれます。

立派な占いツールでありながら、セラピーとしての役割も果たせるインナーチャイルドカードは、現代人にとって癒しの鍵なのではないでしょうか。あなたもあたたかく柔らかな、インナーチャイルドカードの世界に浸ってみませんか。