大きく足を開いて丘の上に立ち、向かってくる6本の棒に立ち向かう男性が描かれています。彼の持っている棒は一本、履いている靴は左右でバラバラ、必死な表情。いかにも慌てて戦闘態勢に入り、味方もいない状況で孤軍奮闘しているといったようすです。
彼からは勇気や闘志、頑張りを感じますね。ただ、彼が立たされている状況が彼に有利なものなのか、それとも厳しい局面なのかによって意味が少し変わってきます。それはカードの正逆や受ける印象で判断します。
ワンドの7がタロット占いにおいて表す意味について、こちらでは基本的な事柄をご紹介します。恋愛・仕事・金運など、様々な状況別にワンド(棒)の7の正位置・逆位置が表す内容について見ていきましょう。
タロットカードのワンド(棒)の7とは?基本的意味と内容
カードの主人公の男性が戦っているのは6本もの棒。つまり彼にはたくさん敵がいるのです。これはいくつかの難局に一度に対処することを迫られていると解釈できます。彼の表情からは、決意や怒り、興奮など、色々な感情が汲み取れそうです。彼がどんなことを考えているのかを想像すると、リーディングがとてもしやすくなるでしょう。
正位置では、大変な状況の中でもなんとか頑張って有利な立場をとれそうな暗示です。たくさんの問題が積み重なっても、それらに対してどのように対応するかをちゃんと自分で判断でき、テキパキと解決できそうです。
逆位置では、厳しい局面に立たされている暗示です。圧倒的に不利な状況からの戦いを強いられていることを表します。精神的な迷いや、考えがまとまっていないことを表すこともあります。
ワンドの7の正位置は攻撃的で活発なエネルギー、当たって砕けろの精神、有利な立場を勝ち取ることを表します。逆位置は、味方のいない状況に追い込まれていること、圧倒されていること、混乱していることを表しています。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[恋愛編]
■正位置の意味
ワンドの7の正位置は、恋の試練が訪れそうな予感です。あなたはこのカードの主人公のように、ライバルたちや様々な恋の障害を相手に奮闘することになるでしょう。
でも、あなたは弱気になることなく、アグレッシブな気持ちで頑張れます。ライバルに負けない猛烈なアプローチをして、ガンガン責めていく勇気と闘志がわいてきそうです。「勝利は勝ち取るもの」だとあなたは確信するでしょう。勝利への意欲と自信が満ちてくる時です。
既に恋人がいる場合も、片思いの場合も、解釈は同じです。あなたが頑張れば頑張るほど、勝利はこちらへ引き寄せられてくるでしょう。自分を信じて、愛を貫き通してください。
■逆位置の意味
逆位置の場合、あなたの恋は前途多難。厳しい局面に追い込まれそうです。恋のライバルにしてやられたり、尻込みして二の足を踏んでいるうちにチャンスを逃してしまったりしそうな予感があります。
考えがまとまらず、自分の態度が一貫しないことも敗因の一つになってしまうかもしれません。まずは相手によって態度を変えず、自分を信じて信念を通すことを第一に考えましょう。勝負に負けるときは、他人よりも何よりも自分の迷う心に負けているときなのです。
また、傷ついたり傷つけたりすることに怖じ気づいて戦うことを恐れると、不戦敗になってしまいます。どうしても譲れない願い、守りたい人、成就させたい恋があるなら、勇気を出さなくてはいけません。
苦戦は覚悟しなくてはいけないかもしれませんが、「無理」と決めつけないでチャレンジしてみてください。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[相手の気持ち編]
■正位置の意味
相手の気持ちを占ってワンドの7の性位置が出た場合、相手はしっかりとした信念の元に立っています。何かに向かって頑張っている途中のようです。
恋人である場合、あなたとの仲をより一層深めようと張り切っているのでしょう。積極的なアプローチや、より熱い愛の表現をあなたに向けてくる可能性があります。あなたとの結婚など、目標とする地点に早くたどり着きたいのかもしれません。
素直に相手の気持ちを受け止めてあげるといいでしょう。あるいは、相手があなたにぞっこんという有利な立場を利用して、色々条件を取り付けたり交渉したりするのにも良い時期です。ただ、あまり調子に乗るのも良くないのでほどほどにしましょう。
■逆位置の意味
相手の気持ちを占ってワンドの7の逆位置が出た場合、相手は尻込みして二の足を踏んでいるようです。
あなたとの距離が離れていくこと、愛を失うことを恐れています。勇気が出ずに自分の意見を言うことが出来ないでいるため、あなたや第三者の言いなりになっている可能性があります。
他人の意見に流されやすい状況のため、二人の関係は不安定です。妨害や横やりに注意しましょう。あなたがしっかり相手を支えることで自信を取り戻させてあげると良いです。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[復縁編]
■正位置の意味
復縁を願っていてワンドの7の正位置が出た場合、あなたに優位な展開となりそうです。あなたから相手に連絡し、復縁したいと話を持ちかければ相手は応じてくれるでしょう。
ただし、復縁に向けての道のりは簡単にはいかないでしょう。パートナーがその気になってくれたとしても、第三者から反対されたり、忙しくてゆっくり話し合いをする時間が持てなかったりなど、妨害要素がありそうです。
復縁したいという願いを強く心に持ち、長期戦の覚悟で頑張る必要があります。途中で折れなければ、最終的にはあなたの望み通りとなるでしょう。
■逆位置の意味
復縁したいと願っていてワンドの7の逆位置が出た場合、なかなか難しい道のりとなりそうです。
相手には既に新しく気になる異性が現れているかもしれません。頑張って取り戻そうとしても、あなたが必死すぎることに相手が引いてしまい、心がますます離れてしまう恐れがあります。押しても引いてもうまくいかない状況に陥りそうです。
あなたに非がないのであれば、自信を失うことはありません。堂々とライバルその他妨害要素と戦う姿勢でアタックし続ければ、いずれは相手に心が届くことでしょう。しかし苦戦を強いられる覚悟は必要です。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[片思い編]
■正位置の意味
片思いをしていてワンドの7の正位置が出た場合、この恋は成就しそうな予感です。相手はあなたのことがとても気になっている様子。近づいてきてくれるのを待っています。
相手は受け身の体勢なので、あなたからアプローチを仕掛けていってください。どんどん恋が叶う瞬間が近づいてくるのを感じることでしょう。この恋は勝ち取るもの。たとえライバルがいたとしても負けないでください。
■逆位置の意味
片思いをしていてワンドの7の逆位置が出た場合、不利な状況で苦戦を強いられることになりそうです。なかなか会う機会が作れなかったり邪魔が入ったりと、気になる相手と接点を持つことすら難しいでしょう。
そうするうちに、あなたの努力も空しくライバルに先を越されてしまいそう。ライバルを蹴落とそうとして卑怯な手段に走ってしまいそうなので注意しましょう。戦うときは正々堂々と。それも無意味だと思うなら、いっそ諦めてしまうのが傷つかずにすむのかもしれません。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[結婚編]
■正位置の意味
結婚の時期や相手について占ってワンドの7の正位置が出た場合、あなたが結婚という話題で主導権を握れそう。理想的な手順で結婚話を進めて行けるでしょう。
式場を探したり、家族と話し合う場を設けたりして積極的・意欲的に行動しましょう。最初は前途多難な道でも、心を尽くして頑張ればあなたの味方は徐々に増えていき、話は前に進みます。他人任せには出来ないので疲れることもあるでしょうが、自分の理想を叶えるために最大限の努力が出来ると思って頑張ってください。
フリーの人は、結婚に向けた出会いを勝ち取るために奮闘する時期となりそうです。気になる異性を見つけたら、当たって砕けろの精神で勇気を出してアタックしてみましょう。
■逆位置の意味
結婚の時期や相手について占ってワンドの7の逆位置が出た場合、結婚に踏み切れなくて逡巡することになりそうです。
結婚を望む意思は確かにあるけれど、「本当にこの人で良いのか」「自分はうまくやっていけるのか」などと考えてしまい、どうにも悩んで行動に移せない状態です。周囲から結婚を反対されて戸惑うという状況もあるでしょう。このままではいつまで立っても状況が進まないので、不安を少しでも解消するためにパートナーや周囲の人とよく話し合いましょう。結婚に向けての計画はそれからの話になりそうです。
フリーの人は日々に忙殺されて結婚を考える余裕もない状態。この状況を脱するためには頑張るしかないのですが、無理も良くありません。出来ることからコツコツこなしていきましょう。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[浮気編]
■正位置の意味
パートナーの浮気を疑ってワンドの7の正位置が出た場合、心配いりません。二人の関係はあなたが優位を保っています。あなたが「だめ」と言えばだめだと相手は思っているでしょう。浮気を許さないと相手に伝えておけば、相手はそれを破ることはできないはずです。
ただ、その状況に不満を持っている可能性はあるので、相手がストレスをためないように立てるべきところではきちんと立てて、相手のご機嫌を取ってあげる必要があります。適度なバランスを保てていれば、相手はあなたと一緒にいることに安心感を得て離れようと思うことはないでしょう。
■逆位置の意味
パートナーの浮気を疑っていてワンドの7の逆位置が出た場合、油断は禁物といった状態です。パートナーはあなたとの関係に不満を持っています。このままずっとこんな状態なのかと不安で、考えがまとまらない状態です。もっと良い関係になりたいけれど、自分の力では現状を変えることが出来ないと半ば諦めかけているのです。
このような状態の時に誰か他の異性から言い寄られたら、流されて浮気をしてしまう可能性もあります。そのようなことがないようにしたければ、相手の気持ちを良く聞いて二人が今後良い関係を築いていくために話し合うべきです。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[人間関係編]
■正位置の意味
人間関係の悩みでワンドの7の正位置が出た場合、あなたに有利な状態の関係となります。
あなたが相手との会話をリードしていく役目を持っています。あなたが好意的・積極的に接すれば、それだけ相手も好意を寄せてくれるでしょう。
逆に有利な立場を利用して、相手をいいように使うことも出来ますし、対立すれば打ち負かすことも出来ますが、それをすることのリスクや信頼を失うことについて恐れるべきでしょう。
普通なら、周囲の人を味方につけて仲良くしておくのが良いでしょう。ただ、ライバルも増えそうな時期ですので、すべての人間関係が円満に行くとは限りません。
■逆位置の意味
人間関係の悩みでワンドの7の逆位置が出た場合、対立ばかりの人間関係に困ってしまう予感があります。
本心から打ち解け合える仲間に出会えず、信頼しては裏切られて傷つくことを繰り返しそうです。そのことでよりいっそう自信を失い、常に弱気な受け答えをしたり、相手の言いなりになってしまったりはしていないでしょうか。
対人関係に恐怖感を抱いたままでは、弱みにつけ込まれるばかりになってしまいます。ぜひ毅然とした態度を取ってください。自分から心を開く勇気を持てるようになるといいですね。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[仕事編]
■正位置の意味
仕事に関して占ってワンドの7の正位置が出た場合、かなり勝負に出る時期となりそうです。また、それはあなたの側に有利に展開するでしょう。取引先と上手に駆け引きを繰り返してスポンサーを勝ち得るなど、進めているプロジェクトの勝算を得ることが出来そうです。
勝負運が高まっています。コンペティションに応募すると良い結果が得られるでしょう。潤沢な資金を得てこれからのビジネスの幅を広げていく計画を練るということもできそう。
ただ、成果を出すにはそれ相応に努力しなくてはいけません。充実はするけれど、しばらくは休む暇もないほど忙しくなる可能性があります。
■逆位置の意味
仕事に関しての占いでワンドの7の逆位置が出た場合、敗色の濃いプロジェクトに悩まされることになりそう。
正位置とは真逆なことに、勝負運が下がってきています。競合やコンペにはここぞというところで妨害に遭い、負けてしまいそうです。頑張ってもなかなか先の見通しが立たず、不利な状況での戦いを強いられることになるでしょう。
この時期は失敗しても仕方がないと割り切り、ストレスをため込まないように気持ちを切り替えていくことが大事です。
無意味な戦いは避けるのも賢明です。でも、投げ出さずに奮闘を続ければいずれはその努力が報われる日が来るはずです。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[未来編]
■正位置の意味
未来の行く末を占ってワンドの7の正位置が出た場合、あなたが有利な立場を勝ち取ることが出来そうな暗示です。
最初は苦しい立場や状況からのスタートだったとしても、諦めず前向きに頑張ることで運気が上向きになっていき、味方が徐々に増えてくるでしょう。たとえ敵が多かったとしても、あなたに味方してくれる人と協力して意志を貫けば、勝利をつかめます。
毅然とした態度、はっきりとした言葉を使うと自分を周囲の人に認めてもらいやすいです。自分を信じて突き進んでください。
■逆位置の意味
未来の行く末を占ってワンドの7の逆位置が出た場合、不利な状況で苦戦することになりそうです。
周囲の人に認めてもらえない、ライバルが多い、不幸な事故などの妨害要素が重なるなどして、自分の思い通りに行かないことが続くでしょう。
自分に自信がなく優柔不断だといっそうやりにくくなっていきます。すすみたいなら覚悟を決めて、一人でも問題に立ち向かう決心をしましょう。不幸を他人のせいにしないこと。あなたは、他の誰でもなく自分の中の弱い自分に負けているのです。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[人生編]
■正位置の意味
人生の悩みを占ってワンドの7の正位置が出た場合、活発で力強いエネルギーがあなたの中にあふれているときだということが示されています。
脅威に対して戦闘態勢を取っている状態。また、多くの異なる事柄に対処しようとしているけれども、どれも解決に困難を感じている様子も表します。
ワンドの7は「ワンド(棒)」というスートが持つ活発さやエネルギーを強く激しく反映しているカードです。とにかくがむしゃらに頑張ることが勝利への道だとカードは示します。問題が複数ある時は、一つ一つ向き合って片付けるという方法も検討してみましょう。
■逆位置の意味
人生の悩みを占ってワンドの7の逆位置が出た場合、無秩序な状態に圧倒されていることを表します。
かなり厳しい状況に立たされていることでしょう。周りは敵だらけで、妨害や横やりばかり入り、思い通りに行かなくて四苦八苦している状態です。このまま頑張り続けても無駄なことが多くなったり、疲れ果ててしまったりする未来も見えます。
無意味な戦いには手を出さないでおくのも賢い方法です。自分の戦いを選ぶこと、問題に対しては一つ一つ丁寧に向き合うことが大切だとカードは告げています。
ワンドの7の正位置・逆位置の意味[金運編]
■正位置の意味
ワンドの7の正位置が出た時の金運は好調ですが、不安定な運気なので注意が必要です。仕事運と勝負運が良いので、それに伴った金運となります。仕事で成功を収めて報酬がアップする、賞与がある、賭けに勝つなど、勝負を勝ち抜いて得るお金があるでしょう。
しかし現在の状況を過信すると思わぬ損につながるかもしれません。また、気分が荒々しくなっており金遣いが荒くなりやすい時期でもあります。きちんと貯蓄したいなら、うまく自制することが必要です。
■逆位置の意味
ワンドの7の逆位置が出た時はかなり悪い状態です。金策がうまく行かなくて苦労しそう。懐事情が相当厳しいことになるかもしれません。
ギャンブルに敗北する、借金を重ねてしまうなど、不利な状況に追い込まれていきそうです。仕事運も下降気味で、資金を調達できなくて苦労することがあるかもしれません。貯蓄を確保できないまま避けようのない出費も続きそうです。
この状態を抜け出すまではしばらくつつましく暮らすしかありません。ストレスで衝動買いをしてしまわないように、お財布のひもはしっかり締めておきましょう。なるべく持ち歩く現金を少なくするのも手です。
ワンドの7が正位置で出たときの対策アドバイス
ワンドの7の正位置は、闘いをするにあたって良い運気を示しています。いくつもの難局があなたの前に立ちはだかっているけれども、あなたは闘志に満ちてそれらを解決しようと踏ん張っています。空気はあなたに有利で、うまくやればじきに勝利を収めることが出来るでしょう。
周囲の人々を味方につけて、有利な状況を確固たるものにしてください。その立場を利用して、ものごとをてきぱきと上手に片付けていきましょう。また、「自分なら出来る」「必ずやり遂げてみせる」と、自分を鼓舞することが何より大切。あなたの力を信じて突き進んでください。
ワンドの7が逆位置で出たときの対策アドバイス
ワンドの7の逆位置は、困難な状況から奮闘せざるを得ない状態を示しています。また、無秩序な状態に放り込まれて途方に暮れている・圧倒されていることも表します。
たくさんの戦い(問題事)を前にどのように解決すべきか、今は明確な計画を持っていない状態なら、まずは作戦を立てることを考えましょう。複数の物事に同時に対処するほどうまく立ち回れないと思うなら、一度一つのことに向き合って、順番に片付けていくべきです。
また、無意味だと思う戦いからは逃げてしまうのも一つの手です。自分が不利になる・損になると考えられるなら無駄な戦いはしないことです。妨害や横やりが入る可能性にも注意してください。
まとめ
「ワンドの7」は、優位な状況だけれど孤軍奮闘で頑張っているカード。活発で力強い戦闘的なエネルギー、困難な状況に懸命に対応している様子を表します。
正位置の場合は有利な立場からうまく物事をコントロールできそうな予感を、逆位置の場合は不利な状況からの戦いや挑戦を強いられ、厳しい局面に追い込まれている状態を表しています。
ワンドの持つ火のエネルギーは封じ込まれることに抵抗するという性質があります。まさにワンドのスートが持つ本来の意味を燃え上がらせているのがワンドの7なのです。最終的にこの試練に打ち勝つことができるかどうかは、あなた自身を信じられるかにかかっています。