仕事ができて社交的、しかも温厚で誰からも信頼される人が出世するのは、誰が見ても納得の結果ですよね。しかし、中には「なぜこの人が出世できたんだろう?」と、疑問を抱いてしまうようなタイプもいます。
一見全く違ったタイプに見えますが、実は出世する人には共通点があるんですよ。今回は、出世する人の特徴と共通点を徹底解説!あなたが出世するための方法もお話します。
出世する人の意味とは?
出世する人とは、文字通り組織の中で人よりも早く出世し、上の立場に立つ人のことを意味します。注意すべきは、「出世する人=仕事ができる人」とは限らない点です。
出世する人の中には、もちろん仕事ができるタイプが数多く存在しますが、中には「仕事の能力はイマイチなのに出世する人」も存在します。また、仕事ができるからと言って出世するとは限りません。多くの結果を残しながらも、なぜか閑職へ追いやられてしまう人も存在します。
このような現象が起きる原因は、大勢の人々が働く組織の特性にあります。組織で出世する人は、前線から一歩下がり人をまとめる立場になります。そして、人をまとめて動かす能力と、仕事で結果を出す能力は別物です。両方を兼ね備えているのが最も理想的ですが、そうではない場合もあるということです。
出世する人の特徴・共通点9個[性格編]
出世する人が必ずしも仕事ができるタイプとは限りませんよね。目に見えた実力がないのになぜか出世する人は、直接的な仕事以外で出世に繋がる能力が高いのです。その能力の有無は性格が深く関係しています。まずは、出世する人の性格的特徴を解説していきましょう。
■1. 社交的
出世する人は社交的です。人をまとめるためには、自分から積極的に人と関われる社交性が不可欠です。後輩、同期、先輩、上司など相手を問わず社交的な性格は、社内に敵を作りません。社交的だと目をかけられやすいので、小さな成果にも気付いてもらえます。そのため、実力以上に高い評価を得られて出世しやすくなります。
■2. ポジティブ
「自分は出世できる!」と、ポジティブな性格も出世する人の特徴です。仕事の取り組みもポジティブで、困難な仕事でも「きっと方法がある」と、前向きに考えて成果につなげます。出世する人のポジティブさは、根拠なしの無責任なものではなく、慎重に努力を続けた経験からきています。だからこそ結果が出せるのです。
■3. 調子が良い
出世できる人は調子が良い性格をしていて、周囲を自分のテンポに巻き込みます。「あの人なら話しやすい」と思わせるのが上手なので、自然と人が集まります。
中には調子が良いだけの無責任なタイプもいますが、明るくトントンと話を進め、ミスをしても調子良く人に助けてもらいます。調子の良さで何でも乗り切り、実力よりも高く評価されやすい得な性格なのです。
■4. 聞き上手
調子が良いけど、自分からペラペラとしゃべるのではなく、実は聞き上手なのも出世する人の特徴です。人懐っこい笑顔で警戒心を与えず、テンポ良く質問して相手の話を聞き出します。相手の情報がわかれば、人間関係もスムーズになり、信頼関係も強くなります。
■5. 気配り上手
出世する人は例外なく気配り上手です。人の気持ちを読んで、先に動ける細やかな気遣いができます。ただし、出世に関わる相手にしか気遣いしないタイプもいるので、場合によっては「気が回らないのになぜか出世する人」と裏でささやかれることもあります。また、あからさまに人によって態度を変える、性格悪いタイプも存在します。
■6. 軽くウソつき
本音とタテマエを使い分け、必要な時は自然と口からお世辞が飛び出したり、しれっと誤魔化したりできる器用な性格は、出世する人の特徴です。言葉を選ばず表現するなら、軽くウソつきなのです。自分の身を守るため、自分の目的を達成するためなら、相手を陥れるズルさを持っています。
■7. 行動力がある
素晴らしい行動力は、出世する人が持つ共通点です。どんなに良い考えが浮かんでも、行動しなければ結果は出せません。出世する人は自分の目標のために考えたことを、すぐさま行う行動力があります。
行動力があるので、目の前の仕事を後回しにせずすぐに取り組みます。また、思考も常に働いていて、良い企画が思いついたら即座に提案し、利益のために実行に移すので、会社に大きな利益をもたらします。
■8. 合理的
出世する人は非常に合理的です。仕事を合理化すれば時間が生れます。その時間を使って、出世に必要な努力をしています。傍から見れば無駄に思える言動でも、実は出世するために考え抜かれた立ち振る舞いなのです。
■9. 自己中心的な一面がある
出世する人の中には秀でた能力を持ち、それを存分に発揮するタイプもいます。普通の人なら周囲へ気を配って遠慮するような場面でも、自分のやり方を躊躇なく貫き通す強さを持っているのです。
言い方を変えると、自己中心的でもあります。目的のためなら、人の気持ちを考えないサイコパス的な一面を持っていて、「仕事で成果を出す」という目的のためなら相手を傷つけても構わないという、少し極端な考え方をしています。人から自分がどう思われるかを全く気にしなので「性格悪い…」と裏で言われる場合もあります。
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出世する人の特徴・共通点4個[顔・見た目・オーラ編]
出世する人には顔や見た目など、外側にも特徴があります。人の上に立つには、外見も重要なのです。
■1. 笑顔が多い
出世する人は笑顔が多いです。ヘラヘラとした笑顔ではなく、人の警戒心を解く魅力的な笑顔です。社交的な性格も相まって、関わる相手に「この人は信頼できそう」という印象を与えます。また、笑顔が多い人は話しかけやすい雰囲気を持っているため、色々なところから声がかかり人脈が広がります。
■2. 質の良い服を着ている
働く人にとって、身につける衣類は戦闘服のようなもの。手入れも大して行き届かない安物を着ていると、それだけで「なんだか頼りない」と下に見られてしまいます。出世する人は働く時に着る服の重要性を良く理解しているため、出費がかさんでも質の良い服を選んで着ています。
もちろん、ただ質が高いだけではなく、TPOに合った服を選びます。出世する人にとって、衣類に支払うお金は先行投資。印象アップのためには外せない必要経費ですが、出世することで充分見返りがくる仕組みです。
■3. スタイルが良い
例外はいるものの、出世する人はスタイルが良い人が多いです。服を選ぶ基準からもわかりますが、出世を目指す人は外見の重要性を知っています。自己管理能力も高く、スタイルを維持する努力を欠かしません。姿勢も良く着こなしもきれいで、質の良い服が様になり、素材以上に姿が良い印象になります。
■4. 納得させるオーラがある
出世する人のタイプは様々ですが、「あの人なら、出世するのも納得」と周囲を思わせるオーラを持っています。
・いかにも仕事ができそうなオーラ
・人望が厚くカリスマ性のあるオーラ
・誰からも憎まれない愛嬌のあるオーラ
・敵が多くとも負ける気がしない鋭いオーラ
・相手の懐にスルッと入り込む狡猾なオーラ
何かしら「ああ、だから出世できたんだな」と、周囲の人が納得するオーラがあるのです。これはキャラクターの強さでもあります。出世する人は会社という集団の中で、その他大勢にはなれない強い個性の持ち主なのです。
出世する人の特徴・共通点5個[仕事編]
出世する人は仕事ができて当たり前!と思いきや、実は能力的には極普通というケースも少なくありません。普通なのになぜか評価されるのは、出世する人の仕事への取り組み方に理由があります。
■1. 調整が上手い
出世する人は仕事の調整がとても上手です。暴走することなく、一緒に働くチームの連携を常に考えて動きます。根回しもぬかりなく、確実に成果を出そうとする慎重さもあります。充分にコミュニケーションを取ってチームのモチベーションを高め、最大限の能力を発揮できるよう持ち込むのです。
■2. プレゼンが上手い
全く同じ内容でも、プレゼンの仕方によって印象は大きく変わります。出世する人はプレゼンがとても上手です。プレゼンの場ではハキハキとわかりやすく説明し、時にはユーモアも交えて見ている人を惹き込みます。資料作りも得意で、簡潔でも重点は完璧にまとめられ、伝えたいことがしっかり伝わる内容になっています。
■3. 交渉が上手い
出世する人は高いコミュニケーション能力があり、交渉がとても上手です。社内では仕事を円滑に進めるため、そして自分が出世するために人間関係をしっかり作り上げていきます。社外でも交渉力を発揮し、契約を次々と勝ち取っていきます。そして、社内外で評価を高め出世していくのです。
■4. 演出が上手い
良く観察すると能力的には極普通なのに、人を惹き付けて高く評価されるのは、出世する人が演出上手だからです。自分のキャラクターを分析して、自分が最も高値に見える方法を考えて実行します。相手によって言動を変える器用さもあり、色々な顔を持つような演出も上手で、「あの人ならやってくれる」と周囲を期待させます。
■5. 仕事を投げるのが上手い
大きな仕事をするにはチームの力が必要です。出世する人はそれを熟知していて、仕事を1人で抱え込みません。「自分はここまで」「この仕事は部下に」「これは皆で」と、仕事が円滑に進む方法を考えながら振り分けていきます。仕事を投げるのがとても上手なのです。
信頼できる人に仕事を投げたら、後は任せて自分の仕事に注力します。しかし、投げっぱなしではなく報告・連絡・相談を怠りません。進捗具合はきちんと把握して情報の共有をします。
出世する人の特徴・共通点6個[人間関係編]
出世するために最も必要なのは、社内の人間関係と言えるでしょう。どんなに能力が優れていても、人間関係が上手くいかなければ出世はできません。出世する人は社外以上に、社内の人間関係に気を使っているものです。どのような人間関係を築いているのか解説していきましょう。
■1. 信頼される
人間関係は信頼が全てと言っても過言ではありません。信頼できない相手だと、仕事を任せるのに不安を覚え、重要な情報を伝えるのもためらいます。そのため、大きな仕事を任せてもらえません。
また、出世には上司との信頼関係が不可欠です。出世する際敵を作らないためにも、同僚との信頼関係も重要になります。順調に出世する人は、社内での信頼が厚いのが特徴です。
■2. 可愛がられる
出世する上で、敵が多いのは不利になります。一方、誰からも可愛がられる愛嬌は強い武器になります。出世する人はどこか憎めない愛嬌があり、特に上司から可愛がられるのが特徴です。可愛がられるためのあざとさも持ち合わせています。愛嬌が天性なのか計算なのか、出世にはあまり関係ありません。
■3. 人を悪く言わない
出世する人が周囲から可愛がられるのは、人を悪く言わないからです。これもかなり計算されています。出世する人が人を悪く言わないのは、陰口には生産性がないと考え、しかも人間関係を壊す原因になることを懸念しているからです。
出世する人は合理的なので、仕事でマイナスを発生させるような陰口は決して言いません。愚痴や陰口を叩く暇があるなら、スキルアップや社内ネットワークの構築に励みます。
■4. 本音と建前を使い分ける
愛嬌があり、一見人が良さそうに見えても、出世する人の言動は計算されつくしています。相手と状況によって、本音と建前を使い分けるのは、出世する人にとって当たり前のマナーのようなもの。仕事をスムーズに進めるためなら、心にもない建前が口からスルスルと出てきます。また、ここぞという時には本音をぶつける芯の強さも持っています。
■5. 取り入るのが上手い
出世を狙って出世する人は、誰と人間関係を築いていくか常に計算しています。社内情勢を見極め、自分の出世のために必要な上司の胸に飛び込み、巧みな話術と細やかな気遣いで取り入ってしまいます。相手の気持ちを読み喜ばせるのが上手なので、あっという間に上司のお気に入りのポジションに立ち、出世候補になるのです。
■6. 躊躇なく損切りをする
社内に派閥がある場合、どんなに調整しても、全ての人から信頼されて強い人間関係を結ぶのは困難です。この場合、全員に良い顔をしようとすると、返って出世コースから離れていくリスクが高まります。このような状況でも出世する人は、出世に必要な条件を見極めて、不要と認識したら躊躇なく損切りする冷酷さを持っています。
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出世する人の特徴・共通点4個[飲み会編]
社風にもよりますが、飲み会は社内のつながりを作り、出世にも影響を与えるケースが多々あります。特に社内で頻繁に飲み会が行われる場合、出世する人はここでも抜け目ない対応をしているものです。
■1. 幹事が上手い
出世する人は飲み会の幹事がとっても上手です。飲み会は小さなイベントのようなもの。お店のチョイス、飲み会の連絡、招集、そして当日の仕切などで、当日の盛り上がり方が変わってきます。
上手な幹事だと、飲み会はスムーズに和やかに進み、出席者の満足感は高いです。飲み会の幹事は、仕事に通じる部分がたくさんあるのです。
■2. 満遍なく出席者とコミュニケーションがとれる
当日幹事をしていなくても、出世する人は飲み会で単なるお客さんには収まりません。飲み会という場をフルに活用して、満遍なく出席者とコミュニケーションを取り、広く自分の顔を売ります。
しかも、仕事から離れた話題も数多く用意し、相手を選ばず会話で喜ばせて好印象を与えます。仕事で深い関りがなくても、飲み会を活用して社内ネットワークを築き上げていくのです。
■3. 酒が強い
必須条件ではありませんが、飲み会を出世のために活用できるタイプは、酒が強い人が多いです。多量の酒を飲んでもつぶれることがないため、安心してとことん上司の酒に付き合えます。
アルコールハラスメントが懸念される今時は、上司が部下に酒を強要するのは稀ですが、酒好きの上司は楽しく自分のお酒に付き合ってくれる部下がいれば、思わず目をかけたくなってしまうものなのです。
■4. 付き合いが良い
仕事を離れた飲み会の場は、相手の意外な一面を発見できる貴重な機会でもあります。出世する人はこの機会を逃さず、大抵は最後まで付き合います。2次会はもちろん、3次会や4次会、仕事に支障がなければ喜んで朝まで付き合います。
お酒が好き同士で楽しく飲めると、それだけで強い共感を持ち、一気に距離が縮まり、仕事に戻った時にも信頼されるようになるのです。
出世する人の特徴・共通点4個[習慣編]
出世する人は、実は陰ながら努力をしているものです。それが目立たないのは、毎日の習慣にして自然に取り入れているからです。出世する人の習慣を真似すれば、今より出世の可能性が高まるかもしれません。
■1. 読書量が多い
出世する人は読書を習慣としています。移動時間やちょっとした空き時間があれば、読書に費やします。仕事に直接関係のある本はもちろん、ノンフィクションや小説など、ジャンルは多岐にわたります。そのため、常に話題が豊富で、誰と話しても楽しむことができます。
■2. ニュースのチェックが日課
書籍以外では、毎日のニュースを欠かさずチェックするのが、出世する人の習慣です。ビジネスの場では最新ニュースの話題が良くるため、常にアンテナを張っているのです。政治からスポーツ、芸能まで、旬のニュース情報は常に読むように心がけています。
■3. 常にスキルアップを意識している
出世する人は元々向上心が高く、常にスキルアップを意識しています。どんなスキルを高めれば、もっと仕事に役立つのかを考え、時間を見つけて勉強する真面目な努力家です。
新しいスキルを身につけると、今までとは違った仕事のやり方が考えられるようになります。仕事の質も効率も高まりますが、そこで努力をやめずに「更に上を目指すには?」を考えて、もう一段上のスキルアップに踏み出します。
■4. 整理整頓を心がけている
仕事ができて出世もする人のデスクは、いつ見てもきれいに整理整頓されています。膨大な仕事を効率良くさばくために、整理整頓は必須です。小さな動作を面倒がらずに、きちんと整理整頓するので、必要なものを探して時間を無駄にすることはありません。
また、出世する人はデスクの上だけではなく、脳内も整理整頓されていて、何を優先すべきか、どんな順番で行うかを考えて把握しながら仕事をしています。
出世する人と出世しない人の違い
出世する人と出世しない人の決定的な違いは、視野の広さです。出世する人は物事を総合的に見る視野の広さがあります。仕事の成果だけではなく、社内での自分の立ち位置や周囲の人間関係など、多角的に常に見ているのです。そして、周囲のバランスを見ながら、自分の仕事をどこまでやるべきか、何を発言し誰を指示すべきかを考えて行動しています。そのため、社内外に味方が多く、上司の目にも留まりやすくなり、スムーズに出世していくのです。
一方、出世しない人は視野が狭いです。例えば、仕事ができるけど出世できない人は、成果だけに着目し「結果こそすべて」と、自分のやり方を押し通そうとします。仮にそれで良い結果が出ても、社内や社外に敵を作ってしまいます。会社は組織ですから、有無を言わさぬ大きな結果を出さない限り、敵が増えると自分の思うような仕事ができなくなり、長い目で見ると行き詰る可能性が大きくなります。そのような人材を上に置くのは、組織としてはリスクが高いのです。
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出世する男性の特徴
出世する男性の特徴は、大きく分けて2タイプです。
・出世欲が強く、出世するためにあらゆる努力をする人
・仕事ができ人間力も高く、敵を作らず満遍なく高評価を得られる人
前者の場合、必ずしも仕事ができるとは限りません。社風によっては、上司に取り入ることだけが上手く、能力が低くて部下の足を引っ張る人が出世するケースもあります。しかし、どちらとも「人事権を持つ人の心象が良い」という共通点があります。
会社の出世は、人事決定を握る人が大きな影響力を持っています。人事権を握る上司を「出世させよう」と思わせる能力があるのが、出世する男性の最たる特徴です。
出世する女性の特徴
2017年に帝国データバンクが行った調査によると、女性管理職がいない企業は49.2%と約半数もあり、女性管理職の割合は僅か6.9%です。日本企業で女性が出世するのは、まだまだ難しいのが現状です。そのため女性管理職を求める企業に勤めていることが、出世する女性の絶対条件となります。男性とは違い、女性の出世は環境に大きく影響されるのです。
その他、女性が出世するには男性とは違う要素が必要です。
・結婚出産後も仕事を続ける意思と協力者
・女性らしい細やかな気配り
・男性以上の仕事の成果
中には「女性の上司なんかイヤだ」という男性もいるでしょう。出世した女性は、女性ならではの困難さが付きまといます。それを上手に調整できる能力もまた、出世する女性の特徴です。
若くしてどんどん出世する人の特徴
ただ仕事ができるだけでは、猛スピードでの出世は困難です。なぜならば、人をまとめる立場になるのが出世であり、自分よりも年上の部下と仕事をするためには、仕事ができる以外の要素が重要だからです。
若くしてどんどん出世するには、無条件に人から愛されるキャラクターが必要です。人事から好かれるのはもちろん、年上の部下から好かれて「支えてあげたい」と思わせる魅力があってこそ、仕事が上手く運びます。
同時に、「この仕事はあの人にしかできないと」思わせるスキルも重要です。異例の速度での出世を周囲に認めてもらうためには理由が必要なのです。「この人でなければダメだ」という能力があれば、若くして出世しても周囲は納得します。
若くして出世するためには、決して敵を作らない温厚で愛すべき人格と、人並み以上の努力と能力が必要なのです。
35歳からでも出世する人の特徴
目に見えて能力が高かったり、人間力があったりして出世する人とは違い、35歳から出世する人は誠実でコツコツと努力できるのが特徴です。
35歳は会社では中間層になりますが、丁寧に仕事をして、派手ではなくても着実に成果を上げていると、階段を1つずつ上るように出世の話が舞い込みます。決して目立たないけど、仕事をすれば確実なマンパワーを発揮でき、どんな人でも上手に付き合えるバランス感覚の良い人が、35歳頃から出世していくのです。
一方、ただ真面目なだけだったり、マイペースが過ぎて輪を乱したりすると、この時期を境に出世コースから離脱していきます。企業という集団は、その他大勢や悪目立ちする人材は、よほど特異な能力がない限り、重要なポストに置きたがらないのです。
出世する人の学生時代
出世する人は学生時代から片鱗が見られます。
・リーダーシップがある
・社交的で顔が広い
・要領が良くちゃっかりしたところがある
・発想が豊かなアイディアマン
・行動力があり1人で何でもしてしまう
学生時代から魅力的で人望が厚く、能力が秀でているのに謙虚でひけらかすことがありません。それでいて、自分の力を信じて突き進む勇気があり、いざという時には1人でも行動します。学校のイベントでは、いつの間にかまとめ役になり、皆から頼られるようなタイプは天性のリーダーシップがあるため、社会人になってからもその力を発揮し、出世街道を突き進んでいくのです。
出世する人になるための方法4個
「出世したい!」と思ったら、目の前の仕事を丁寧に確実にこなし、成果を上げるのはとても大切です。しかし、それだけで出世できるとは限りません。出世する人になりたいなら、あなたの会社に合った方法で上を目指すべきです。では、具体的に何をすれば良いのでしょうか。
■1. 会社の昇進の仕組みを知っておく
出世したいなら、会社の昇進の仕組みを把握することから始めましょう。会社によっては昇進試験に細かな規定があり、仕事の成果だけでは出世できない仕組みになっているかもしれません。社内規定をチェックし、社内の人脈をフル活用して「自分の会社では、どのような条件をクリアすると昇進できるのか」を可能な限り正確に調べましょう。
どんなにがんばっても、あなたの会社の昇進の仕組みに合わない努力だとしたら、出世への道は遠くなります。出世したいなら、効率良く出世の可能性を高めることが肝心です。
■2. 昇進させる理由を理解しておく
会社によっては、人事の一声で出世が決まるケースもあります。この場合、過去どのような理由で昇進させているのかの情報を集めて、あなたの会社で出世する法則を自分で見つけて理解するのが出世への近道です。
■3. 必要な努力をする
「自分の会社は、どんな人材を出世させたいのか、何をクリアすれば出世できるのか」を理解したら、出世に必要な条件がわかります。次は、その条件をクリアするために必要な努力をしていきましょう。
・昇進試験があるなら、傾向と対策をしっかり考えて勉強する
・成果主義なら、今の仕事に全力投球しとにかく結果を残す
・人事の一声で出世できるなら、人事権を持っている人に取り入る
最も必要な条件に注力しながら、社内の人脈を広げて人間関係を円滑にし、日々の仕事には懸命に取り組みましょう。出世の道のりは長いです。焦らずコツコツと努力を積み重ねることで、少しずつ結果が出るでしょう。
■4. 上司に嫌われていたら転職や異動を考える
出世をしたいなら、直属の上司から信頼を得て、高く評価された方が有利です。逆を言えば、上司から目を付けられ嫌われると、出世への道は絶たれたのも同然になります。自分の部署を飛び越えて、別の部署から引き抜かれる形で出世するケースはほとんどありません。今の上司は、あなたが出世する時に必ず通る道なのです。
だから、直属の上司から決定的に嫌われている場合、現状のまま努力をしても出世できる可能性は極めて低くなります。早く出世したいならば、異動を考えたり、場合によっては転職を考えたりした方が良いかもしれません。
とは言え、異動願いは必ずしも受け入れられるものではありませんし、安易な転職はリスキーです。人事異動が頻繁にある会社なら、あなたを嫌っている上司が異動になるのを、ひたすら願い続けるという方法も残されています。どちらにしても、上司が立ちはだかっている場合、出世できる可能性は極めて低くなるので、どう回避するかを考えるのみです。
出世したい人におすすめの本3冊
「会社で出世したい!」と思っている人におすすめの本を、厳選して3冊紹介します。
■①元・外資系人事部長が見た 要領よく出世する人:村上 賀厚 (著)
モンサント、ロイター、ゼネラル・エレクトロニックで人事責任者の経験がある著者が、「要領が良い人が出世する」の法則を唱えた万人向けの書籍。要領よく出世する人が行っている「秘訣」「習慣」「考え方」「プライベートの教え」について解説しています。
■②入社1年目から使える「評価される」技術:横山 信治 (著)
仕事で評価されることは、昇進にも大きな影響を与えます。この本では、「評価をされる人は、自分から先に相手を認める」と提言し、人から好かれることが評価されるために不可欠だと説明しています。タイトルには「入社1年目」とありますが、どんな年代でも気づきを与える内容です。
■③すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な"方法:菅原洋平 (著)
出世に限らず、目標を達成するには何より行動することが求められます。この本では、行動力を高めて、やるべきことをすぐにやるためにどうすれば良いかを解説しています。思い描くビジョンがあっても、重い腰が上がらない人に是非読んで欲しい書籍です。
まとめ
出世する人は仕事の出来不出来以上に、出世するためにはどうしたら良いのかを深く考え、出世するための具体的な努力をしているものです。社内の人間関係は運によるところも多いですが、その壁を乗り越えて、自ら運を勝ち取るしたたかさを持っています。
あなたも出世を目指すなら、出世する人の良い所をどんどん取り入れていきましょう。まずは行動を起こすのが、出世への第一歩です。