ソードとは剣のこと。剣は戦いを司るものですが、刃のある道具は日常生活にも役立ちます。非常に便利だけれども繊細で、扱うためには知性と洞察力が必要なあやうい道具ということです。そんなソードは風のエレメントに対応しており、理性、知力、冷静さ、正義などを表します。
ソードの2の主人公の女性は、二本の剣をクロスさせて目隠しをし、石で出来たベンチに座っています。その口元は真一文字に結ばれて、表情がうかがえません。目隠しをしているのは何か見たくないものがあるのでしょうか、それとも、自分の本心を隠したいのでしょうか?
ソードの2がタロット占いにおいて表す意味について、こちらでは基本的な事柄をご紹介します。恋愛・仕事・金運など、様々な状況別にソードの2の正位置・逆位置が表す内容について見ていきましょう。
タロットカードのソード(剣)の2とは?基本的意味と内容
地味な灰色の服を着た目隠しの女性が、剣を二本持った手をクロスさせて湖の前のベンチに座っています。
左右のバランスが取れた姿ではありますが、その両手はバツの形になっており、拒絶の意志がうかがえます。目隠しをした姿と良い、周囲からの刺激を一切受け取らないことで彼女の心は穏やかさを保っているようです。
ソードの2の正位置は、現状維持を意味しています。穏やかな心で調和を保っている状態。ですが、それは周りの意見を受け入れないこととも同義です。迷っていて、結論を出せない状態なのかもしれません。
逆位置では問題の本質に向き合わないまま、その場しのぎの対応をしている可能性を表しています。また別の意味としては正位置の「拒絶」の意味の反対で、警戒心を解いて人の意見を受け入れるという解釈もできます。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[恋愛編]
■正位置の意味
ソードの2の正位置は、恋愛においては現状維持を表します。起伏が無く穏やかで落ち着いた状況となるでしょう。
大きな問題はないはずですが、あなたはその状況にどこか不安や不満を感じているかもしれません。それはあなたがつつがない恋愛にするために言いたいことを我慢している可能性、気になることを見て見ぬふりをしている可能性があるからです。問題があるとしても、それらが露見するのはもっと先になるでしょう。
保留や停滞も表します。結婚やプロポーズなどの大きなイベントはしばらくなさそうです。片思いしている場合も大きな動きは起こりません。もちろん、あなたが行動を起こせば運命は変わるかもしれませんが。
■逆位置の意味
ソードの2の逆位置は、自分の感情から目を背けている、恋愛から逃げてしまっていることを表します。感情と行動が不安定になっています。心とは裏腹な行動を取って、それが相手に良くない印象を持たせてしまうかもしれません。
たとえば好きなのに無関心を装ったり、相手がアプローチしてくれても警戒して頑なになってしまったり、相手の気持ちを無視して強引な行動を取ったり…。
自分の気持ちに素直になれない状態では、相手の心など分かりようもありません。事実から、自分の心から逃げないでください。
また、だまされやすい状態でもあるので気をつけてください。相手にいいようにもてあそばれてしまうかもしれません。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[相手の気持ち編]
■正位置の意味
相手の気持ちを占ってソードの2の正位置が出た場合、現在の関係を維持したいと思っているようです。
相手は慎重になっていて、今のところ進展も後退も望んでいません。あなたとの現在の距離を保ったままこれからもいたいと思っています。相手の真意は非常に深遠にあり、なかなか汲み取れません。
自分を押し殺してあなたに合わせているようなところがあります。自ら進んでそうしているのかもしれないし、無理しているのかもしれませんが、そこは推し量るのが難しいです。
あなたが関係の進展を望んでいるなら、それはかなり時間がかかると予想されます。
■逆位置の意味
相手の気持ちを占ってソードの2の逆位置が出た場合、自分の気持ちに素直になれず迷っている状態のようです。
かなり不安定な感情に揺れています。もしかしたら本音を吐露してくれることがあるかもしれないし、余計に頑なになって口を閉ざしてしまうかもしれません。決断はしたくない、真剣に物事に向き合いたくないと思っているときです。
あなたがすべきことはあなたの気持ちによって変わるでしょう。関わり合いになるのを避けてそっとしておくか、無理にでもしっかりと向き合うかはあなた次第です。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[復縁編]
■正位置の意味
パートナーとの復縁を願っていてソードの2が正位置で出た場合、完全な復縁は難しそうですが、友達としてなら再スタートできる可能性があります。
あなた自身も本当に復縁したいのか、諦めるべきか決断を迷っており、強い葛藤の中にいます。しばらくは静かに一人で気持ちを落ち着けたいと思うかもしれません。そうしていればいずれ霧が晴れるように悩みも解決し、進むべき方向が決まる可能性はあります。
ただ、うまくいったとしても完璧に何もかも元通りにはならないと思っておいた方が良さそうです。連絡は取り合うことが出来ても、ある程度距離を保った付き合いになるでしょう。
■逆位置の意味
復縁を願っていてソードの2が逆位置で出た場合、復縁自体は叶うかもしれませんが、あとあと問題が起こりそうです。
よくよく考えずに結論を急いでしまいそうです。二人共が真剣に向き合って解決すべき問題をそのままにしてしまう可能性が大。形だけ復縁してしまい、最終的にはやはり駄目になるというパターンも予想できます。肉体関係だけで繋がって心は離れているという、不健全な関係になってしまうこともありえるでしょう。
本当の意味で復縁したいなら、きっちり片付けるべき問題は片付け、心を整理してからにしましょう。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[片思い編]
■正位置の意味
片思いをしていてソードの2の正位置が出た場合、あなたの恋は少し停滞状況です。
そもそも、あなたに芽生えた気持ちはまだ若く、これが本当に恋なのかどうか迷うこともあるでしょう。相手はあなたに対して優しく接してくれ、穏やかに過ごせます。
適度な距離感を保って、自分の中で良いバランスを見つけることができます。相手と過ごす場所や時間はとても居心地が良く感じるでしょう。今はしばらくこのまま。本格的に恋が動き出すまでには、もう少し時間がかかります。
■逆位置の意味
片思いをしていてソードの2の逆位置が出た場合、あなたの心は少し不安定です。その場の感情や状況に流されやすく、主体性が無い行動を取ってしまいがちになるでしょう。
好きな人に振り向いてもらいたいという気持ちより、自分を好きになってくれる人になびいてしまう傾向があります。自分の恋心を認められないということもありそう。
あなたの恋愛感情は現時点では未熟で幼い状態だと言っても良いでしょう。結論は急がず、しばらく自分の心と向き合う時間が必要なようです。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[結婚編]
■正位置の意味
結婚の時期や相手について占ってソードの2の正位置が出た場合、あまり結婚を決めたい気持ちにはならないでしょう。
結婚をしたい気持ちはあるけれども、相手との衝突を恐れていたり、新しい生活に不安があったりしてなかなか実際に結婚に向けてなんらかの行動を起こしていこうという気にはなりません。あるいは今もめ事の真っ最中で、身辺が落ち着かずとても結婚話どころではないということもあるでしょう。
今はもう少し機を待つべきです。慌ただしさは徐々に収束していきますので、落ち着いてから再度考えましょう。
■逆位置の意味
結婚の時期や相手について占ってソードの2の逆位置が出た場合、あまり婚期にふさわしいとは言えない時期でしょう。
そもそもあなたは、心から結婚を望んでいるのでしょうか?自分の素直な感情から目を背けていませんか。本当に結婚したいと考えていたとしても、今あなたは視野が狭まり頑なな気持ちになっています。
もう少し周囲の人やパートナーの意見を素直に聞き入れられるようになるまで、決断を急ぐべきではありません。しばらく結婚の話は保留にしておくべきでしょう。他人の意見に従いたくない気持ちがはっきりとあるのなら、妥協点を探してみてください。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[浮気編]
■正位置の意味
パートナーの浮気を疑ってソードの2の正位置が出た場合、浮気の可能性は低めですが、注意が必要かもしれません。
パートナーにはあなた以外に気になっている人が居るかもしれません。でも浮気がばれたら後が怖いという気持ちと、あなたに対する引け目で踏みとどまっています。
パートナーは少し弱気というか、消極的な気持ちなので、浮気をしたいという欲望があったとしても実行にはまず移さないでしょう。でも心の中にずっと葛藤がある可能性はあります。あなたへの態度がよそよそしくなってきたら黄色信号です。
■逆位置の意味
パートナーの浮気を疑ってソードの2の逆位置が出た場合、浮気の可能性は大きいでしょう。
パートナーはかなりだらしない態度と気持ちを持っています。もし過ちを犯してしまっても、その場しのぎのとりつくろいをしてなんとか乗り切ろうと思っています。
ソードの2の逆位置は裏切りや嘘を表すことがあります。もしかしたらもうそれは始まっているかも。ただ、完璧な隠蔽工作ができるほど相手も冷静でないので、注意深く観察すれば相手の嘘は見破れるはずです。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[人間関係編]
■正位置の意味
人間関係の悩みでソードの2の正位置が出た場合、一定の距離を保ちつつ、人とうまく付き合って行けそうな暗示です。
今のところ人付き合いに問題はありませんが、あなた自身は人間関係にかなり苦手意識を持っているようです。なんとかうまくやらなければと思いつつも、積極的に友人関係を作っていくことが出来ずに心を閉ざしてしまっているところがあるでしょう。
でも、無理に心を開こうと焦る必要はありません。あなたの心の平穏が最も大事なことです。自然にオープンな姿勢になれるまでは現状維持でもかまわないでしょう。
■逆位置の意味
人間関係の悩みでソードの2の逆位置が出た場合、少し人との距離感やバランスが崩れがちなので注意しましょう。
あなたは少し疑心暗鬼になっています。嘘や裏切りにあい、誰を信じて良いか分からなくなっているかもしれません。でも、他人に振り回されてしまうのは自分の気持ちがしっかりないからとも言えるでしょう。あなた自身が不安定だから、そこをつけこまれて利用されてしまうのかもしれません。
自分に自信をつければ心のガードを解いて積極的になることができ、良い友人が増えるでしょう。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[仕事編]
■正位置の意味
仕事に関する占いでソードの2の正位置が出た場合、表向きは穏やかで何事も無く順調に進むでしょう。
調和の取れた穏やかな職場です。トラブルが起こっても無事に解決するでしょう。ただし、順風満帆かというとそうではないかもしれません。人間関係が少しギクシャクする可能性はあり、派閥を作って水面下で抗争があるなんてこともありそうですが、仕事の内容そのものには大きな影響はありません。
■逆位置の意味
仕事に関する占いでソードの2の逆位置が出た場合、あまりやる気の無い状態、行き詰まっている状況などが示唆されています。問題の本質に向き合わないままその場しのぎの対応をしていると、最終的に破綻する可能性があるので気をつけて下さい。
ソードの2の逆位置には「構えを解く、オープンになる」という意味もあるので、みんなが積極的に意見を出し合うようになり職場に活気が出るというリーディングも出来ます。ただ、その場合攻撃的な態度に出る人も出てきますので、一概に良い変化とは言えないことがあります。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[未来編]
■正位置の意味
未来の行く末を占ってソードの2の正位置が出た場合、しばらくは現状維持となりそうです。このままの状態を保っていれば、環境は次第に変化していくでしょう。慌ただしさが収まっていきます。今あなたが直面している問題は、時間の経過と共に解決されるでしょう。徐々に悩みも晴れ、落ち着きを取り戻すことが出来るはずです。
すぐに答えを出そうとすると、感情に振り回されてしまいます。慌てて結論を出すことはやめましょう。冷静になることが必要ですから、時間をかけてじっくり考えてください。
■逆位置の意味
未来の行く末を占ってソードの2の逆位置が出た場合、事態は良くない方向へ向かっていく可能性があります。
視野が狭まり頑なな気持ちになっていってしまうでしょう。自分の感情を認められずにいます。感情と理性の折り合いがつかず、葛藤に悩む日々となりそうです。
また、裏切りや嘘を表すこともあります。自分のことで手一杯で人の心の変化に気づけないことが原因のようです。自ら人を遠ざけるような態度を取ってしまうことも。つらいことから逃避せず、しっかり現実と向き合いましょう。自分のことも他人のこともよく観察して、どうすべきかを導き出すのです。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[人生編]
■正位置の意味
人生の悩みでソードの2の正位置が出た場合、目の前の問題に無理に結論を出さず、熟考していることや現状維持をしていることを表します。
ソードの2のカードの主人公の女性は、心の平穏を保つために周りの意見やコミュニケーションを遮断するという手段を執っています。傷つきやすい心を守っているかのようです。ソードは思考の純粋さを表すので、この行為が一概に悪いことだという判断はできません。
今は自分の深層心理について深く考えている時期で、それによって悟りを得ることが出来るかもしれないのです。しばらく静かな状態は続くでしょうが、その次にやってくる未来に期待できます。
■逆位置の意味
人生の悩みでソードの2の逆位置が出た場合、あなたは現状にストレスを感じていたり、深い悩みや迷いの中に居たりするでしょう。そして、それらから逃げ出したい気持ちが強くなっていることを表しています。
正位置でも結論は出さないというのが答えですが、逆位置では問題について考えずに逃げ出すという意味が強くなっています。逃避してばかりでは、自ら逆境に進んでしまい、抜け出しがたい苦しい状況に陥ってしまうでしょう。今すぐ結論は出なくてもかまわないので、逃げずにしっかりと問題に向き合うべきだとカードは告げています。
ソードの2の正位置・逆位置の意味[金運編]
■正位置の意味
ソードの2の正位置が出た時の金運はまずまずです。やりくり上手になれそう。収入と支出のバランスが取れています。特に収入が増えるといった予感はないのですが、うまく節約して貯金を増やすことが出来そうです。弱気になりがち、他人に流されがちなのでギャンブルはしない方がよいでしょう。
あまり大騒ぎしたい気分では無く、人からの誘いは断るか質素に家で遊ぶことを選択することが多くなるので、交際費は浮きます。
■逆位置の意味
ソードの2の逆位置が出た時の金運は少し下降気味です。金銭感覚が鈍っています。よく考えずに結論を出す癖があり、後から後悔するような出費をしてしまいそう。欲しいものを見つけてもすぐに商品を手に取らず、本当に必要なものかどうか考える癖をつけましょう。
ソードの2の逆位置には嘘や裏切りという意味があり、騙される暗示もあるので、人付き合いには気をつけて下さい。世の中そうそううまい話というのはないものです。
ソードの2が正位置で出たときの対策アドバイス
ソードの2はバランスと維持のカードです。このカードが出た時、あなたの世界の均衡は保たれている状態にあります。
ただ、不安な要素はカードに描かれた女性が目隠しをしていることにあらわれています。これは自分で意図的に行ったことのようです。自分の中に引きこもっている、他人を拒絶しているという意志のように取れます。あなたが本当は何を恐れているのか、自分の心の奥深くをよく覗いてみてください。
目隠しを集中している状態と解釈して、瞑想や自分の心を探求しているという方向へ向かうことができれば、よりあなたの中の心の平穏は保たれ、世界はバランスを良い状態で維持することができるでしょう。
ソードの2が逆位置で出たときの対策アドバイス
ソードの2の逆位置は、精神やあなたをとりまく環境の「バランス」が乱れている状態や、正位置でもあった「拒絶」という意味が強くなっていることを表しています。
自分の心に素直になれず、頑なになっていることがうかがえます。また、問題の本質に向き合わないままその場しのぎの対応をしようとして行き詰まることを意味してもいます。
避けて通りたい、目を背けたい事柄から逃げずに勇気を持って戦うことです。また、自分に正直になること、警戒心を解くことで道が開ける可能性も示唆されています。葛藤に打ち勝ってください。
まとめ
「ソードの2」は葛藤とバランスのカード。正位置では他人に惑わされず、一人離れた位置で心を静かに保っている様子を表します。逆位置ではその場しのぎの対応で限界が近づいていることや、現実的なことが見えていないことを示します。
すべてのスートにおいて、2は「バランス」をテーマにしたカードです。あなたの行っている心のバランスの取り方、果たしてうまくいっているでしょうか。よく考えてみましょう。