ソードとは剣のこと。剣は戦いを司るものですが、刃のある道具は日常生活にも役立つもの。非常に便利だけれども繊細で、扱うためには知性と洞察力が必要なあやうい道具ということです。そんなソードは風のエレメントに対応しており、理性、知力、冷静さ、正義などを表します。
ソードの4の世界は静けさに満ちています。教会で騎士が横たわっており、彫像のようにじっと動きません。胸の前で手を合わせており、眠っているようでもありますが、集中して瞑想しているのかもしれません。静かな休息や一人の時間を表すカードです。
このソードの4がタロット占いにおいて表す意味について、こちらでは基本的な事柄をご紹介します。恋愛・仕事・金運など、様々な状況別にソードの4の正位置・逆位置が表す内容について見ていきましょう。
タロットカードのソード(剣)の4とは?基本的意味と内容
静かに横たわって目を閉じ、彫像のように動かない騎士。窓のステンドグラスにはイエスキリストの姿が描かれています。よく見るとキリストの頭の上には「PAX」と描かれており、これはラテン語で「平和」という意味です。
剣は壁に掛けられているか騎士と同じように横たえられており、冷たい「静」のエネルギーをまとっています。ここは葛藤や争いを排除した静かな休息の世界です。
正位置では休息、休養、そして一人で静かにじっとしていることやじっくり考えることを表します。心の平和を維持できる時で、この機に態勢を整えるべきだということを示します。
逆位置では、回復が完了して再び活動しだす時だということを示します。癒しが完了し、目覚めの時を迎えているという意味です。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[恋愛編]
■正位置の意味
ソードの4の正位置は、恋愛においては一時的な停滞を意味しています。悩みや疑惑が大きくなり、進展をためらってしまうでしょう。雰囲気としてはマイナスの方向ですが、かといってケンカや別れなどの動的な出来事は起こりにくいです。今は恋人または思い人とは距離を置き、一人でじっくり考える時間にするべきでしょう。
恋人同士であれば、同棲・結婚などの話は一時保留です。二人でいることでストレスや悩み・疲れが蓄積している状態なので、会う時間を減らし、考えを整理するためにも休みましょう。
片思いの助津会いであれば、一方的に気持ちが膨れ上がりすぎているかもしれません。クールダウンのために距離を置くことが必要です。
■逆位置の意味
ソードの4の逆位置は、正位置の意味である休息状態が終わろうとしていることを表します。停滞していた恋愛模様はしだいに動き出し、徐々にそのスピードをはやめていくでしょう。
疎遠だった関係が再び動き始めるとか、問題が解決するなど、何らかの進展があることを示唆するカードです。保留にしていた案件も再考できるようになります。
ただ、眠りから目覚めた後、今までとは全く違う心境になっていることがあります。「夢から覚める」という言葉もあるように、魔法が解けたように恋が冷めている可能性もあることを知っておきましょう。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[相手の気持ち編]
■正位置の意味
相手の気持ちを占ってソードの4の正位置が出た場合、相手は「ひとりになる時間が欲しい」と思っています。
相手は疲れているようです。精神的に疲れている場合と肉体的に疲れている場合がありますが、とにかく今は一人になりたい、眠る・休む時間が必要だと考えています。恋愛、仕事、勉強、とにかくさまざまなことに対するやる気が落ちていて、ひとのことをあまり考えられない状況です。
とにかくそっとしておいてあげることが一番です。相手が癒しを求めてきた時には精一杯甘やかしてあげると良いでしょう。
■逆位置の意味
相手の気持ちを占ってソードの4の逆位置が出た場合、相手は少し前向きになれています。やめていたことや休んでいたことを少しずつ再開していこうという気持ちでいるようです。
今、二人の仲が進展のない状況、あるいは気持ちが冷えていると感じたとしても、結論を急がずにもう少し様子を見てみましょう。相手の様子が徐々に良い方向へ変化する可能性があります。
とはいえ相手はまだ気力不足、体力不足なところもあるので、焦らずに見守るか、モチベーションをあげてくれるように少し手伝ってあげるといいでしょう。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[復縁編]
■正位置の意味
復縁したいと願っていてソードの4の正位置が出た場合、復縁が叶うとはいえない状況ですが、しばらく我慢して待つことで光明が見える可能性があります。
今の状況は停滞しています。このままでは復縁など出来ない、と感じるかもしれません。双方に動きの無い状態です。かなり焦りの気持ちが募るかもしれませんが、今結論を急いでもあまり良い結果にならない可能性が高いです。
連絡したくなる気持ちをぐっと我慢して、一人で冷静になる時間を持ちましょう。時間が経てば事態が動き出すことはじゅうぶん考えられますし、あなたの考え方も変化する可能性があります。
■逆位置の意味
復縁したいと願っていてソードの4の逆位置が出た場合、停滞していた状況に再び動きが出始めることを表します。復活や再開を表すので、復縁にも意味の近いカードです。希望があります。
復縁に向けて動き出すなら今がチャンス。入念に準備を整えましょう。多くを気負わず、時間がかかってもいいという気持ちでおおらかに構えている方が復縁の可能性が高まります。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[片思い編]
■正位置の意味
片思いしていてソードの4の正位置が出た場合、この恋は停滞することになるでしょう。相手と少し距離を置くべきだという意味になります。
カードの人物が目を閉じていることから、何か大事なものを見落としている、相手について情報が不足している、気づいていないことがあるなどの意味もあります。少し相手を良いように見過ぎているのかもしれません。
本当に今感じている印象が正しいのかどうか、本当に恋をしているのかどうか、あなたの本心を確かめるべき時です。
■逆位置の意味
片思いしていてソードの4の逆位置が出た場合、この恋は少しずつ進展を始める予感です。遠かった距離がすこしずつ縮まってきたり、疎遠だった関係が再び親密になったりするでしょう。あなたの行動次第でこの進展にスピードを持たせることが出来ます。思い切って行動してみましょう。
また、新しい気づきがある場合もあります。本当に好きな人は別の人だった、心変わりがあったなど、まったく新しい展開になってくるかもしれません。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[結婚編]
■正位置の意味
結婚の時期や相手について占ってソードの4の正位置が出た場合、結婚に適した時期とは言えないでしょう。結婚や婚約の話が出ていたとしても保留になるか、進みが遅くなる暗示です。
あなたの心の中に、本当にこの人で良いのか、本当にこの時期で良いのかという不安が大きくくすぶっています。惰性で進んでしまうとあとで後悔することになるかもしれません。
ここは一度体勢を立て直すべきです。いったん結婚のことを考えるのはやめ、いつもの日常を送ることに徹しましょう。ほとぼりが冷め、気持ちが落ち着けば再考すれば良いでしょう。
■逆位置の意味
結婚の時期や相手について占ってソードの4の逆位置が出た場合、結婚の時期としてはそれなりにふさわしい時期でしょう。保留になっていた話も再開できそうです。
ただし、まだ運気は動き始めたばかりです。過度な期待はしないで、ゆっくり時間をかけて盛り上げるつもりで計画を進めていきましょう。時間に十分な余裕を持っておくことが大切です。
話が動いて始めて、今まで見えなかったことに気づくなどといったことがあるかもしれません。急な心変わり、予定変更の可能性もありますので注意して。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[浮気編]
■正位置の意味
パートナーの浮気を疑っていてソードの4の正位置が出た場合、浮気をしている可能性は非常に低いといえます。
ソードの4の正位置は、浮気をしている可能性が最も低いと考えられるカードのうちの一つです。パートナーは今、恋愛はお休み状態です。なにごとにも無関心。もし誘惑があっても面倒だと思って断るでしょう。
ただし、あなたに対しても愛情を持って接してくれない可能性があります。浮気の心配はないものの、少し寂しい思いをすることになるかもしれません。
■逆位置の意味
パートナーの浮気を疑っていてソードの4の逆位置が出た場合、浮気の可能性はかなり低いですが、ゼロというわけではありません。
パートナーの恋愛モチベーションが回復してきています。あなたに対する愛情を盛り返してくれれば良いのですが、なにかの間違いで他の異性へ向いてしまう可能性もなくはありません。自分から積極的には行わないでしょうが、もし誘惑があった場合になびいてしまうおそれはあります。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[人間関係編]
■正位置の意味
人間関係の悩みにおいてソードの4の正位置が出た場合、対人関係の悩みからは解放されるでしょう。
葛藤や争いからの退却を意味するカードです。人間同士の諍いやもめ事から一歩退き、心の平和を保てるとき。友人が少なくなる、一人で居る時間が長くなるなど、寂しく感じることはありそうですが、やりたくもない付き合いや無理をして他人に合わせる行為はしなくて済むでしょう。
絶妙な距離感を保ってくれる人、何も言わなくてもこちらの気持ちを汲んでくれる人など、一緒に居て心地よい人だけと付き合えます。
■逆位置の意味
人間関係の悩みにおいてソードの4の逆位置が出た場合、新しい関係にステップアップすることがありそうです。
友人や仲間との関係に新しい気づきや発展がありそうな予感です。今まで言えなかったことをざっくばらんに言い合ったり、今まで知らなかった友人の一面を発見したりと、他人との関係が次の段階に映っていきそうです。
また、新たな人間関係が築ける予感もあります。交友関係を広くしたい、友達や仲間を増やしたいと思っている人は頑張り時でしょう。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[仕事編]
■正位置の意味
仕事の運勢を占ってソードの4の正位置が出た場合、仕事はお休みモードです。特に失敗するとか何かを諦めるなどといった悪い状況ではありませんが、気の進まない案件は保留にした方が良いでしょう。業績の大きなアップやダウンはありません。現状維持が続きます。
疲れや体力・気力の低下を示していることもあり、仕事に身が入らないと感じた場合はできるだけ休める時間を取ってください。退職や産休など、仕事から離れるような出来事を予期している場合もあります。
■逆位置の意味
仕事の運勢を占ってソードの4の逆位置が出た場合、仕切り直して再スタートすべき時です。状況が整い、気力・体力も充実し、チャンスを掴むなら今しかないといった状況。惰性でだらだらとルーティンワークをこなしている毎日なのであれば、そこから脱却できるチャンスです。積極的に行動を起こしていきましょう。
現在休職中・失職中の人は復職や復帰、新しい職が見つかることを表す場合があります。ブランクを克服して、新しい環境で今まで以上に活躍できる希望が湧いてくるでしょう。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[未来編]
■正位置の意味
未来の行く末を占ってソードの4の正位置が出た場合、一時停止を強いられる場面が訪れそうです。
基本的に「お休み」を表すカードです。しばらく状況は停滞し、現状維持のままあるいは保留になるでしょう。もどかしく感じることがあるかもしれませんが、これはあなたに必要な時間です。
特に肉体的または精神的な疲労を感じている場合は、メンテナンスや休息が必要なときです。積極的に休むという行動を意識して下さい。回復すれば、再び気力が満ちてゆき、状況も動き出すでしょう。休んでいる間に、自分がこれからどうすべきかをじっくり考えるといいでしょう。
■逆位置の意味
未来の行く末を占ってソードの4の逆位置が出た場合、中断していた物事をあらためて再開する準備が整うことを予感する意味となります。長い休みが終わり、ものごとが動き始める運気です。
疲れや気力不足、病気や怪我などで休息を取っていた場合、動ける状況になるまで回復するでしょう。肉体面あるいは精神面での癒しがあなたに届きます。新しい気づきがあって心境が変化したり、人間関係が新しい段階に入ったりするでしょう。ただし、自分で行動を起こさなくては停滞したままです。休みすぎには注意を。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[人生編]
■正位置の意味
人生の悩みにおいてソードの4の正位置が出たなら、人生には休息や心の平穏が必要だと言うことを教えられています。
疲れや痛み、病や体力不足に悩んでいるなら、ある程度の長い休みを取るべきです。争いや葛藤から退き、一人でいる時間を増やしていきましょう。休息を取り、今あなたに不足しているものが回復するまで待ちましょう。
ソードの4のカードで横たわっている人物は、瞑想しているととらえることもできます。このことから、一人で目を閉じてじっくり考える時間を取る、冷静になるために他人や世間と距離を置くという意味にもなります。そうすることで新しく見えてくることがあるかもしれません。
■逆位置の意味
人生の悩みにおいてソードの4の逆位置が出ると、再始動すべき時だということを示しています。
ソードの4の逆位置は、正位置の意味の「休んでいる」状態から回復が完了して起き上がるという意味になります。もし過去に何か傷ついたり精神的肉体的に疲弊したりする出来事があったとしても、今のあなたには再び活動に戻れるだけのエネルギーがチャージされていることでしょう。
行動を起こすタイミングを見計らいましょう。ブランクがあるので、動き出すことに対して慎重になってもかまいません。ただ、ダラダラ休みすぎるとどんどん億劫になっていくので、のんびりしすぎやずる休みは厳禁です。
ソードの4の正位置・逆位置の意味[金運編]
■正位置の意味
ソードの4の正位置が出た時の金運は低空飛行の状態です。良くも悪くも動かない運気。特に大きな利益も損失もありません。収入アップやボーナスなどもなければ、散財するような状況にも気分にもなりません。
この時期はお金が動かないので、利益を増やそうとしても少し難しいでしょう。気長に自分の中の景気が良くなるまで待ち、今は貯蓄に徹した方が無難かもしれません。買い物をする時は、時間をかけて慎重に考えましょう。
■逆位置の意味
ソードの4の逆位置が出た時の金運は、徐々に運気が回復してくるでしょう。今まで苦しかった人も、安定した収入と生活を手に入れることが出来ます。頑張れば頑張るほどに状況は良くなっていくでしょう。ただ貧しい状態から完全に抜けきったわけでは無いので、油断や過信は禁物です。
財布が少し潤ってきたからと気が大きくなっていきなり散財してしまうことも考えられますので、つつましく質素な暮らしを忘れずにいた方がいいでしょう。
ソードの4が正位置で出たときの対策アドバイス
ソードの4の正位置は、休息や癒しをシンプルに表すカードです。また、集中や瞑想を表すカードでもあるので、このカードが出た時は自分のために休息をしっかり取ること、あるいは立ち止まってじっくりと考えることがあなたにとって必要なことだと考えられます。
眠りや瞑想は、心の深部への意識を向けることです。深いところの感覚を呼び覚ますために、自己の内面を意識することが今の、そしてこれからのあなたにとって役に立つでしょう。
このようにすると一人で居ること、周囲と隔絶することは避けられないので、少しの間孤立してしまうことになります。あなたを起こしてくれる誰か、手を差し伸べて再び引き戻してくれる誰かが必要になる可能性もあるでしょう。
ソードの4が逆位置で出たときの対策アドバイス
ソードの4の逆位置は、正位置で必要とされていた「休息」が十分に取れた頃を表しています。回復が完了して活動に戻れるようになるでしょう。
再開・再始動する準備をすべき時になります。そろそろウォームアップを始めよ、うまく軌道に乗れるようにタイミングを見計らえというアドバイスになります。
また、休みすぎを警告するという意味もあります。あまりダラダラしすぎた生活が続くと、やるべきこともどんどん億劫になってきてしまいます。ずる休みは厳禁。エネルギーをチャージしたなら、それを発散すべきです。
まとめ
「ソードの4」は休息のカード。正位置ではゆっくり休む、または一人でじっと考えたり集中したりする時間を持つべきだということを、逆位置ではその時間が過ぎ、回復が完了してまた動き出すべき時が来ていることを表しています。
休息は誰しも必要なこと。このカードが出たらしっかりと休みを取りましょう。ただし、ずっと休んだままでは世間から孤立してしまいます。