主にインスタグラムで使われるネット用語に「3150」があります。
システム関連の業務用の数字かと思って見過ごして来た人はいませんか?これは意味のある「言葉」なんです。それどころか、2018年『インスタ流行語大賞』では、人気のある20ワードの1つに選ばれています。
3150という言葉は一体どんな意味で、どんなときに使うのでしょうか。詳しく解説します。
3150の意味とは?読み方は?
「3150」の読み方は「サイコー」です。意味も「最高」です。歴史の年号や電話番号を覚えるときの語呂合わせの感覚です。めでたいことや楽しいことがあったときに、インスタグラムなどのSNSで多く使われます。
事典などに載るような正式な用語ではなく、仲間内でだけ通用する暗号のような言葉を「スラング」といいますが、3150のようにネット内で発生したスラングを「ネットスラング」といいます。
スラングを使うと仲間意識が強まって楽しいものですが、わからない人は仲間はずれになった感じがして寂しいものです。
かといって「それはどういう意味ですか」なんて訊いては場がしらけてまいます。スラングの扱いはなかなか難しいものです。
3150の由来・元ネタは?誰のネタ?
このスラングを最初に使い始めたのは、ボクシングの亀田三兄弟の父親である亀田史郎さんです。亀田さんがSNSやYouTubeで使い始めたことで広まっていきました。意外と言っては失礼かもしれませんが、お年に比べて感覚が若々しいのに驚きます。
このことがきっかけかどうかはわかりませんが、亀田さんは今はYoutuberになっています。ボクシングの動画を投稿しているのかと思いきや、料理の作り方を紹介したりしています。
よく似たスラングに「サイクゥー」があります。こちらはGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー・数原龍友さんがはやらせたものです。
インスタの#3150も同じ意味?
インスタグラムなどのSNSの文中で「#3150」と書かれていれば、それは「3150」を検索語とする「ハッシュタグ」です。
ハッシュタグという言葉は、ネット初心者でも聞いたことはあると思います。この「#」は「ハッシュマーク」と呼びます。ハッシュタグを利用できるSNSでは、頭に#を付けた単語はハッシュタグとして特別な意味を持ちます。
「#○○」と挿入されていれば「この書き込みは、特に○○に関係がある」ということを示します。そして「○○」でSNS内検索をすれば「#○○」を含む書き込みだけを選び出すことができます。「○○」という言葉を含むだけで関係の薄い書き込みは排除できるのでとても便利です。
「#3150」なら「この書き込みは、めでたいことや楽しいこと、最高なことが書いてあるよ」という印になるわけです。
3150の例文・使い方
「新車を買いました。スポーツカーです。実用性は低いけど俺には3150です。」
「今度の計画は想像以上にうまくいきました。実を言うとこんなに3150なチームになるとは思いませんでした。」
「今日の誕生パーティーの写真です。 #3150 だよん。」
「お昼御飯を食べたラーメン屋さんです。 #3150」
「今日の写真、インスタに上げるならハッシュタグ3150付けてね。」
写真にただ #3105のハッシュタグを付けただけの投稿も多くあります。
3150ポーズのやり方
3150と一緒に写真や動画で「3150ポーズ」をとっている投稿があります。この最高ポーズも亀田史郎さんがはやらせたものです。
やり方は、両手で拳を握って肩幅程度に開き、顔の前に持ち上げるだけです。顔の両横に拳が来る感じです。
プロ野球チーム・ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手は、2019年3月に満塁弾でチームを逆転勝利に導いたときに、カメラの前で3150ポーズを披露しました。
インスタやSNSのハッシュタグ#3150の投稿方法は?
SNSでハッシュタグと認識してもらうには、#3150の前と後にスペースを入れます。これだけで3150がハッシュタグになります。
他の言葉でも全く同じです。その言葉の前に#を付け、前と後ろにスペースを入れればその言葉はハッシュタグになります。
ハッシュタグ3150で検索すれば、おめでたい投稿や楽しい投稿ばかり集まりますから、それこそ3150な気分になれるでしょう。
ハッシュタグを付けるのが簡単だからといってやたらに使うと「何だコイツ全部3150じゃん」と顰蹙(ひんしゅく)を買うことなります。これぞ3150という素敵な投稿に#3150を付けて、検索した人に喜んでもらいましょう。
#3150と一緒に使われることが多いハッシュタグもあります。「#397」は「サンキューナ」と読み、3150の感謝の気持ちを伝えます。3150の人物に対しては「#カリスマ」が使われます。
まとめ
3150は亀田史郎さんが広めたネットスラングで、主にインスタグラムでハッシュタグとして使用されます。
3150は、2年ほどで急速に広まりました。映画関係者が今までも映画館のことを「こや」と呼ぶように、スラングには、業界の隠語として長く受け継がれるものもあります。しかし、ほとんどのスラングは一時的な流行で、すぐに消えていくものです。
特にネットスラングは次々と生まれては消えていきます。軽くて虚しい感じもしますが、だからこそ「今しか通用しない言葉を自分は知っている」という嬉しさもあります。