インターネットが発展し、会議ツールなどを利用したオンライン飲み会がブームです。家で楽しめるオンライン飲み会ができるアプリも充実しています。なかなか外へ出られない人も、オンライン飲み会なら参加可能です。
そこで今回は、オンライン飲み会におすすめのツール・アプリを紹介し、用意するものや楽しむコツも解説します。
オンライン飲み会のメリット
オンライン飲み会には、リアル飲み会とは全く違うメリットがたくさんあります。ネット環境さえあれば、遠く離れた人とも簡単に飲み会ができるのは、オンラインならではの最大のメリットです。なかなか会えない地元の友達や、海外出張中の同僚でも、オンライン飲み会なら予定さえ合わせればいつでも開催可能です。
また、経済的メリットが大きいのも、オンライン飲み会の特徴です。場所は各自宅なので交通費は不要。お酒とつまみは自分で用意しなければなりませんが、格安居酒屋と比較してもコストは低く済みます。
更に、オンライン飲み会は自由度の高さも良い点です。お店の営業時間に縛られないので、深夜から明け方までしか時間が合わない友達でも問題ありません。時間だけではなく、飲み食いする内容も人と合わせる必要はありませんし、育児中でも寝かしつけしながら参加可能。帰りの心配もいらないので、思う存分飲んで終了したら即ベッドに行けちゃいます。
オンライン飲み会ツール・アプリおすすめ12選
オンライン飲み会のツールやアプリは数多くあり、それぞれ特徴が違います。オンライン飲み会におすすめのツールやアプリを厳選して紹介していきましょう。
■1. LINE
今やスマホの標準装備と言っても過言ではないLINEは、ほとんどの人が既にインストール済みなので、すぐにでもオンライン飲み会ができるのが最大のメリットです。LINEのビデオ通話機能を使えば良いだけです。無料アプリなので通信料以外の料金がかかりません。
LINEを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)オンライン飲み会の参加者でグループを作る
(2)グループからビデオ通話を開始する
とっても簡単で手軽に始められます。最大参加人数はなんと200人!ただし、通話画面に表示できる人数はスマホだと4〜6人、パソコン利用で16人が上限になります。ちなみに、グループのメンバーは自由に入室退出ができます。LINEのビデオ通話にはエフェクトを設定したり背景を変えたりする機能が充実しており、画面で遊べて楽しいのが良い点です。
難点は音質や画質がやや悪いところです。また、スマホの場合消費電力が大きいため、充電コードにつなげながら行った方が良いでしょう。
■2. Zoom
Zoomは企業向けビデオ会議ツールですが、個人でも利用可能です。無料と有料のプランがありますが、オンライン飲み会なら無料版で問題ありません。無料版では、次のような利用が可能になります。
・1000人まで参加可能
・グループ利用は40分の制限時間付だがミーティング数は無制限
・1対1なら無制限で利用できる
Zoomを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)開催者がホストとなってZoomのアカウントを作成
(2)Zoomにログインし、ミーティングを作成して招待用のURLを選択
(3)URLを参加する友達に送信
(4)参加者はスマホやパソコンでホストから送られてきたURLをクリック
招待される側はZoomのアカウントは不要です。元々企業向けの会議用ツールで、音声が良く聞き取りやすいので、ストレスなくオンライン飲み会を楽しめます。
■3. Googleハングアウト(Google Meet)
Googleハングアウト(Google Meet)はGoolgeが提供している無料コミュニケーションアプリで、スマホでもパソコンでも利用可能です。Googleアカウントを取得していればすぐに始められます。サービス内容は通話、チャット、そしてビデオ通話です。ビデオ通話は最大10人まで参加可能、8時間の制限時間がありますが、飲み会には十分すぎる時間でしょう。
Googleハングアウトを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)Googleハングアウトの「ビデオハングアウト」を選択
(2)メールアドレスまたは名前で招待する人を検索して選択、あるいは共有リンクをコピーして参加者に送る
(3)招待者が応えればビデオハングアウト開始
Googleのアカウントを持っている人は多いので、手軽に始められるのがメリットです。Googleハングアウトは2020年にサービス終了予定ですが、Googleでは新たにビデオ会議ツールの「Google Meet」のサービスが開始されています。こちらも無料でオンライン飲み会におすすめのツールです。
■4. Skype
Skypeはマイクロソフト提供のコミュニケーションサービスです。無料で音声通話、ビデオ通話ができます。しかも時間制限がありません。気軽にオンライン飲み会が楽しめます。
Skypeを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)Skype公式ホームページにある通話リンクをクリックしてビデオ会議のURLを作成
(2)メールアドレスで招待する人を検索して選択、あるいは共有リンクをコピーして参加者に送る
(3)招待者が応えればビデオ会議開始
招待者はSkypeがなくても参加可能です。Skypeには背景をぼかす機能があるので、「部屋が散らかってて見せたくない」という人でも大丈夫です。音声は聞き取りやすいですが、ときどき画像や音声が止まってしまうケースがあります。
■5. Messenger
Messengerは無料アプリで、音声通話、ビデオ通話、グループビデオチャットを無制限に利用できます。グループビデオ通話は最大8人まで参加可能です。
Messengerを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)参加者全員がMessengerをインストールする
(2)オンライン飲み会の参加者でグループを作る
(3)グループからビデオチャットを開始する
エフェクト機能などが充実していて楽しいですが、音声や画像は会議用ツールと比較するとあまり良くありません。また、アプリはアップロードが多く一部で不評です。
■6. たくのむ
たくのむは2020年にスタートしたばかりのオンライン飲み会サービスです。6人までなら無料で利用できます。背景や顔を加工できる機能がついているので、すっぴんで散らかった部屋でも問題ありません。飲み会ルームを作成するときに、時間の設定機能があるので(未設定も可)、終了タイミングを逃さずメリハリある飲み会ができるのがメリットです。
たくのむを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)「飲み会ルームを作成する」をクリック
(2)自分の名前(ニックネームも可)を入力
(3)カメラとマイクの使用許可
(4)オンライン飲み会参加者に飲み会ルームURLを送信
(5.)招待者が応えればオンライン飲み会開始
たくのみは登録手続きやアプリのダウンロードが不要。アカウントの交換等の面倒くさい手間が一切ないため、気軽に友達を誘ってオンライン飲み会ができます。
■7. Whereby
Wherebyはweb会議用ツールです。アカウントを作成、あるいはアプリをダウンロードして利用します。無料プランの参加は4人が上限なので、少人数のオンライン飲み会に向いているツールです。時間制限がなくとても便利で快適な機能ですが、ホームページはオールイングリッシュ。英語がさっぱりわからない人には、とっつきづらいという難点があります。
Wherebyを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)主催者がアカウントを登録し、会議ルームを作成(参加者はアカウント不要)
(2)オンライン飲み会参加者に会議ルームURLを送信
(3)招待者が応えればオンライン飲み会開始
一度会議ルームを作ると何度でもアクセスできるので、決まった仲間と定期的にオンライン飲み会をしたい人に向いているサービスです。会議ルームが馴染みの店のようになります。
■8. Remo
Remo(リモ)は4人1グループでビデオ通話が楽しめるweb会議ツールです。5人以上の参加は可能ですが、実際にビデオ通話できるのは4人。Remoは4人1テーブルを複数作り、参加者が自由にテーブルを移動できるシステムになっています。
例えば10人でオンライン飲み会をした場合、3グループ程度に別れてビデオ通話を楽しみ、自由にテーブル間を移動してメンバーを変える形になります。有料サービスなので主催者は課金が必要です(2週間の無料トライアルプランあり)。参加のみなら無料になります。
Remoを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)オンライン飲み会参加者全員がRemoのアカウントを取得する(Googleアカウントでもサインイン可)
(2)主催者が新規イベントを作成
(3)オンライン飲み会参加者にイベントURLを送信
(4)招待者が応えればオンライン飲み会開始
公式ホームページでは英語と日本語の表示が選べますが、自動翻訳のようなので、日本語が少々チグハグなところがあります。
■9. Netflix Party
Netflix Partyは動画サービスのNetflixを共有できる機能です。お互いの姿を映すビデオ通話はできませんが、チャット機能があるので文字でのコミュニケーションが可能です。一緒にNetflixから好きな動画を選んで、それぞれのスマホやパソコンで一緒に鑑賞する楽しさがあります。
Netflix Partyを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)Google Chromeを立ちあげ、Netflix Partyをインストールする
(2)Google ChromeからNetflixを開いて観たい動画を選ぶ
(3)再生画面にある「NP」のアイコンをクリックし、一旦動画を停止させる
(4)ポップアップが出現するので、「Start the party」をクリック
(5)共有用URLが表示されるので、オンライン飲み会参加者に送る
(6)参加者が集まったら動画を再生してオンライン飲み会開始
ビデオ通話がないので、思いっきりリラックスした格好でも差し支えありません。スマホとパソコン両方あるなら、「パソコンでNetflix Partyをして、スマホでビデオ通話しながらオンライン飲み会」という合わせ技も使えます。
■10. Houseparty
Housepartyは無料のグループビデオチャットアプリです。利用するにはアプリのインストールが必要です。Facebookの連携機能があり、友達同士で簡単につながってオンライン飲み会が楽しめます。
Housepartyを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)参加者全員がHousepartyをインストールする
(2)友達リストを作成してつながる
(3)友達リストから参加者を選択して電話マークをクリックするだけ
友達同士なら誰がビデオ通話中か見ることができ、飛び込み参加も可能です。
■11. イエノミ
イエノミは前述で紹介したZoomを使ったオンライン飲み会イベントを開催しています。家にいながら、見知らぬ人とZoomを通じてオンライン飲み会ができちゃいます。イベント内容はさまざまで、自分で推奨ビールを買って無料で参加できるものから、有料で自宅にビールが届き、それを飲みながら参加するものまであります。
イエノミを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)参加したいイベントのお申し込みフォームから申し込む
(2)Zoom環境を整える
(3)メールに届いたURLを予定日時にクリックして参加
イエノミのイベントは人気が高く、すぐに満員になってしまいますので、参加したい場合はホームページをこまめにチェックした方が良いでしょう。
■12. ゆんたく
ゆんたくはオンラインで楽しめる相席居酒屋のような有料サービスです。マスターがビデオチャット通話を管理、監視しているので、見知らぬ人とのオンライン飲み会も安心して行えます。お互い合意なら連絡先交換もOK(マスターはトラブルの責任を負いません)。家にいながら運命の人に出会える…かもしれません。
ゆんたくを利用したオンライン飲み会のやり方は以下の通りです。
(1)ゆんたくホームページから参加チケットを購入(友達と一緒に参加も可)
(2)マスターから入店用URLが送信
(3)開始時刻にスマホなどからURLをクリックして参加
ゆんたくは見知らぬ人同士の出会いだけではなく、仲間だけでオンライン飲み会を楽しむ場も有料で提供しています。「オンライン飲み会やってみたいけど、難しそう…」という人でも、ゆんたくのサービスを利用すれば、手間なくオンライン飲み会が楽しめます。
オンライン飲み会で用意するもの
オンライン飲み会で必須なのは、カメラ機能付きのネット環境です。スマホがあればOKですが、快適に行いたいならWi-Fi設備があった方が良いでしょう。大人数でのオンライン飲み会なら、画面が大きいパソコンがおすすめです。
オンライン飲み会をどのアプリで行うか決めたら、前もってインストールしておきましょう。「後でにしよう」と、ギリギリでやろうとすると、うまくダウンロードできずに遅刻や不参加になるかもしれません。
環境準備ができたら、お酒とつまみを用意しましょう。食べ物を作りながらの参加も可能ですし、ネタにもなりますが、じっくり会話を楽しみたいなら、すぐに飲み食いできるものを準備するのがポイントです。
また、着るものの用意も必要です。部屋着でも構いませんが、画面に自分の姿が映るので、見られても差し支えないファッションを選びましょう。カメラ映りが良くなるように、女優ライト的な照明を用意するのもおすすめです。
大人数のオンライン飲み会の注意点
オンライン飲み会は100人規模の参加が可能です。しかし、大人数のオンライン飲み会を成功させるには、いくつか注意しなければなりません。リアル飲み会は視界が広く、自由に動いて好きな人と会話が可能ですが、オンライン飲み会には音声や映像に限界があるので、次の点に配慮しましょう。
・幹事がしっかり仕切る
・ある程度のタイムテーブルを作り参加者と共有する
・いくつかのグループに分けてシャッフルする
・チャット機能も併用する
オンライン飲み会では特に幹事の役割が重要になります。とりあえず集まれば個々で適当に動けるリアル飲み会とは違い、オンライン飲み会は個人に任せると、ただ画面を眺めているだけで終了する人が出てくるかもしれません。参加者全員が楽しめるように、幹事がしっかり仕切るのが成功の秘訣です。
オンライン飲み会を楽しくするためのコツ4個
オンライン飲み会とリアル飲み会の違いは、参加者が同じ景色を見ているか否かです。同じ店内の景色を見て、同じお酒や料理を見るリアル飲み会は、目に入ったものを話題にすることができます。
一方、オンライン飲み会は画面を通じてお互いの顔は見られるものの、当然ですが部屋や飲食はバラバラです。それがネタにもなりますが、より一層楽しむにはオンライン飲み会ならではの工夫も必要です。そこで、オンライン飲み会を楽しくするためのコツを伝授します。
■1. ネット環境を整える
真っ先にやるべきは、ネット環境の整備です。オンライン飲み会はインターネットでつながっているので、通信環境が悪いと画面がフリーズしたり音声が途絶えたりして興ざめしてしまいます。短気な人は楽しくないどころかイライラするだけです。
オンライン飲み会は「快適さ=楽しさ」なので、スマホならばWi-Fiにつなぐのが理想です。Wi-Fiがない場合は、オンライン飲み会をするまえに通信状況を確認しておきましょう。通信が途絶えやすくストレスを感じる環境ならば、オンライン飲み会ではなく電話飲み会に変更するなど、臨機応変に対応すると良いでしょう。
■2. 終了時間を最初に決めておく
オンライン飲み会はお店の時間に縛られないのがメリットですが、逆にダラダラ長引くデメリットがあります。お開きのタイミングを逃して、誰もが「そろそろ終わりにしたいけど、言い出しにくい…」という雰囲気はしんどいものです。「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、オンライン飲み会も「楽しいからもう少し」というタイミングで切り上げた方が、良い余韻が残ります。
ダラダラしないために、オンライン飲み会は終了時間を最初に決めておくのがコツです。メンバーを集める際、「〇時に終了」と、先にアナウンスするのがおすすめです。時間を決めた方が集中力も高まって盛り上がり、オンライン飲み会がより一層楽しくなります。
■3. 前もっていくつかテーマを決める
初めてオンライン飲み会をすると、不慣れなのもあって何となく照れ臭く、「何を話せばいいんだろう…」と悩んでしまい、会話が盛り上がらないケースがあります。みんなが無言な画面を見続けるのは気まずいものです。これを回避するために、前もっていくつかのテーマを決めておきましょう。オンライン飲み会が始まり、なんとなく話題が途切れたときに、考えていたテーマを提供するのです。
この時、紙とペンを用意し、テーマを書いて画面に映す演出が楽しいのでおすすめです。「どのように画面に映すか」を考えて自分なりの工夫をするのは、オンライン飲み会ならではの楽しみ方になります。各自が紙とペンを用意し、クイズ大会を行うのも盛り上がります。
■4. 共通の好きなテレビ番組の時間帯に合わせる
気心の知れた仲間とくつろぎながらオンライン飲み会をしたいなら、共通の好きなテレビ番組の時間帯に合わせるのもおすすめです。1人でじっくりテレビ干渉するのとは全く別の楽しさがあります。また、常にテレビ番組の内容を話題にできるので、会話が途切れることがありません。
同じドラマが好きなら、一緒に観ながらオンライン飲み会で感想を言い合うと楽しいです。クイズ番組やバラエティも、気楽の楽しめて良いでしょう。一方、報道番組は価値観が違うと言い争いの原因になるので、オンライン飲み会には不向きです。「楽しく飲む」を基本にして番組を選びましょう。
オンライン飲み会で嫌われる行動
飲み会はみんなで楽しむもの。オンライン飲み会に関わらず、人の話題を横取りして、自分の話ばかりする人は嫌われます。特にオンライン飲み会は通信環境で会話に間ができやすいですから、チャンスとばかりに喋るのではなく、参加者に自分から話題をふる気遣いが大切です。
その他、オンライン飲み会にありがちなのが、家でリラックスし過ぎによるNG行動です。ながら飲みは問題ありませんが、用事をするためにやたらと席を外すのは嫌われる行動なので注意しましょう。リラックスしすぎで眠くなるかもしれませんが、本当に寝るのは言語道断です。画面の向こう側で放置プレイされる人の身になって、開催中はきちんと参加するのが暗黙のルールになります。
オンライン飲み会はリアル飲み会とは場所や開催方法は違いますが、「みんなで会話を楽しみながら、おいしく飲んでおいしく食べる」という基本は変わりません。お互い楽しめるように協力し合いましょう。
まとめ
オンライン飲み会はメリットがたくさんあるだけではなく、ならではの楽しさがあります。会って話すときの充実感や結束感には及ばないかもしれませんが、会話を楽しむには充分です。工夫をすれば、リアル飲み会とは全く違った楽しみ方もできます。
外に出られない期間や遠く離れた友達との楽しみ方に、オンライン飲み会はとってもおすすめです。仲間を募って是非やってみてくださいね。