モラハラ彼氏の心理と特徴16個診断チェック！対処法・別れ方

「彼氏との喧嘩が多い…」「彼氏はすぐに怒るから疲れる…」「彼氏の束縛が酷くて自由がない…」それって、もしかしたらモラハラかもしれませんよ。モラハラは身体的暴力がない分、当事者同士の間でも気付きにくいという大きな問題があるのです。

そこで今回は、モラハラ彼氏の心理と特徴を徹底解説！あなたの彼氏が果たしてモラハラなのかを診断チェックし、対処方法や別れ方も伝授します。

モラハラとはモラルハラスメントの略で、相手を精神的に傷つける行為を意味します。公益財団法人日本女性学習財団では、モラルハラスメントについて以下のように定義、解説をしています。

彼氏がモラハラになるのは、家庭環境が大きく影響しています。父親がモラハラをする家庭に育つと、男が女を支配、管理するものだという価値観が無意識に根付いてしまい、自分の彼女にモラハラを働いてしまうのです。

しかし、モラハラ彼氏に「自分は悪いことをしている」「彼女を苦しめている」という認識はありません。むしろ、「守っている」「ダメな彼女を正している」「これが愛情表現だ」と思っています。全ては自分基準の価値観で恋人関係を考え、自分の常識の中で彼女との関係性を一方的に築こうとするのです。

モラハラ彼氏にとって、自分に従うのが彼女の愛情の証拠という心理です。そのため、愛情確認のために彼女に無理難題を押し付けたり、わざと貶して受け入れさせたりします。モラハラ彼氏は歪んだ家庭で育ったため、歪んだ方法でしか愛を実感できません。

まずは、モラハラ彼氏の性格的特徴から解説します。あなたの彼氏に当てはまる項目がないか、考えながら読んでみてくださいね。

モラハラ彼氏は非常にプライドが高いのが特徴です。侮辱や差別にはとても敏感で、ちょっとしたことでプライドを傷つけられます。しかし、外では良い顔をしているので、鬱憤が溜まっています。そのストレスを「彼女を支配する」という行為で発散しているのです。

プライドが高いモラハラ彼氏は、褒められたり尊敬されたりされることが大好きです。異常なまでに承認欲求が強く、「彼女を強制的に従わせ、認めさせる」というモラハラ行為の多くは、自分のプライドを満たすために行われます。

モラハラをする人は外面が良いのが特徴です。自分の本性を隠して、普段は優しくて穏やかな人を演じています。敵を作らず、自分の評価を上げようと必死なのです。

そのため、モラハラ彼氏は出会ってから付き合うまでは、とても優しく接してくれます。彼女に優しく接して安心させて、簡単には拒否されない関係作りをしてからモラハラを行います。モラハラ彼氏が最初に見せる優しさは偽りで、全てはモラハラを成功させるための準備なのです。

付き合い始めると、モラハラ彼氏は彼女に本性を見せ始めます。優しくて親切なのは仮の姿で、実は非常に他人に厳しい性格をしているのです。表向きは穏やかに接していますが、彼女には「あいつは本当に使えない」「どうしたらこんなミスができるんだ」と、他人の粗を探しては糾弾する姿を見せます。

他人への厳しさは、特に自分が上の立場になると顕著に表れます。お店の店員に横暴だったり、後輩や部下に威圧的だったりするのは、モラハラ彼氏あるあるです。

普段はとても優しくて言葉遣いも丁寧なのに、怒ると人が変わったように怖くなるのがモラハラ彼氏の特徴です。すさまじい形相で彼女に罵詈雑言を浴びせます。実際に暴力を振るわなくても、「殴られたいのか？」「殺されたいのか？」と、命の危険を感じさせるような暴言も吐きます。

また、怒りの感情を忘れず、粘着質な性格をしています。一度怒りを鎮めて穏やかさを取り戻しても、再び怒り狂ったとき過去の事柄を引っ張り出し、畳みかけるように彼女を糾弾します。

外面の良さと腹黒さ、彼女に対して優しい時と恐い時など、モラハラ彼氏は裏表がとても激しい性格をしています。日頃は自分を抑制して良い人を演じているので、彼女と2人きりになると爆発して、モラハラ全開になってしまうのです。

物事への考え方は、百ゼロ理論の持ち主でもあります。適当、いい加減といったあいまいなバランスをとるのが苦手で、いつも針はどちらかに振り切っています。そのため、非常に情緒不安定です。

モラハラ彼氏が彼女を思い通りにコントロールしようとするのは、自分本位な性格が原因です。外面が良いのもすべては自分のため。自己愛が強く、自分を満たすことを最優先にする自分本位な思考をしています。

しかし、モラハラ彼氏は自分本位に気付いていません。いつでも外では気を配り、彼女を守る素晴らしい人間だと勘違いしています。どこまでも自分本位なので、自分の異常性に気が付かないのです。

モラハラ彼氏のモラハラ気質は、隠そうとしても普段の行動に表れます。モラハラ彼氏の言動について解説していきましょう。

モラハラ彼氏は「オレの方が偉い」と思っているので、彼女への態度が尊大です。付き合い始めは優しいですが、その期間でも尊大さは見え隠れします。

「まったく、僕がいないとダメだなぁ」「僕の言った通りだろう」と、優しく守っているような体で、実は酷く尊大で、自分の上位をアピールした言動が目立つのです。

上から発言が多いのも、モラハラ彼氏の特徴です。言葉の端々に、相手をバカにした心理が表れます。例えば、次のような発言です。

・「そんなこともできないのか」
・「学習能力ないのか？」
・「無能だな」

上から発言は彼女だけではなく、あらゆる人に向けられます。外面を良くして、本音は心の中で、あるいは彼女の前でぶちまけます。

モラハラ彼氏は彼女の行動を何でも否定します。善い行いをしても褒めず、粗を探して難癖をつけてくるのが特徴です。特に、彼女が自分より優れた結果を残すのを嫌がり、「図に乗るな」「そんなことは誰でもできる」と、成功を否定して自分の位置まで引きずり下ろそうとします。

モラハラ彼氏にとって、支配対象である彼女は自分より圧倒的弱者でなければならないのです。だから、褒めず、励まさず、ただただ否定します。

モラハラ彼氏は強い束縛をするのが特徴です。彼女の交友関係やプライベートを把握し、規制して自分だけの世界に押し込もうとします。

これは、自分のモラハラ行為が周囲にバレない対策であり、彼女に「私の彼氏ってモラハラ？」と気付かれないためでもあります。自分と彼女だけの閉鎖的な環境の方が、モラハラは圧倒的に行いやすいのです。

理由も告げずに突然無視するのも、モラハラ彼氏の特徴です。彼女を無視するのには、いくつかの理由があります。

・彼女の行動が気に食わず、無言でアピールしている
・彼女を無視して困らせ振り回したい
・感情のコントロールができず、気分が乗らなければ自分本位に無視をする

どれをとっても、非常に身勝手な理由でモラハラ彼氏は無視をします。しかし、無視された彼女が全く気にせず自分を構ってくれずに自由に振る舞うと、更に機嫌を悪くし、「おまえは何様だ！」と、暴言を吐きます。モラハラ彼氏の多くは、「無視→暴言→上機嫌」を繰り返すのです。

モラハラ彼氏の目的は、自分の行動で彼女を困らせ支配欲や承認欲求を満たすことです。また、情緒不安定で物事を深く考えず感情で動くため、発言に一貫性がありません。あるのは、「彼女への嫌がらせ行為をして、自分の気持ちを満たしたい」という欲求のみ。発言が矛盾だらけなのです。ちなみに、矛盾を指摘すると、モラハラ彼氏は逆ギレします。

モラハラ彼氏はすぐ怒るので、必然的に喧嘩が多くなります。彼女が言い返す気力がある内は、激しい喧嘩が何度も起こります。喧嘩をきっかけに、モラハラ彼氏は酷い言葉を彼女に浴びせるのです。

しかし、交際経験が少ないと、彼氏との関係の異常性に気付けません。モラハラ彼氏もそれに乗じて、「おまえがおかしい」「おまえがオレを怒らせる」と、更にモラハラを繰り返し、従属させようと企てます。

モラハラ彼氏は会っていないときでも、彼女を支配しようとします。その心理が表れるのが、LINEなどの連絡です。モラハラ彼氏には連絡方法やLINEに、どのような特徴があるのかを解説します。

モラハラ彼氏は非常に束縛が強いので、会っていないときは何度も連絡をして彼女を拘束しようとします。「連絡を取り合っている間、彼女の視線は自分に向けられている」という認識なので、仕事中でも深夜でもお構いなしに、多くの連絡をしてくるのです。

最初のころは、モラハラ彼氏も時間帯を考慮しながら連絡をします。高い連絡頻度は「マメで優しい」と好印象を持つでしょう。しかし、モラハラ彼氏の連絡は徐々に常軌を逸していきます。

モラハラ彼氏は彼女に速攻の既読返信を求めるのが特徴です。少しでも既読返信が遅いと「何してるんだ」「怠慢だ」「短い返信ならいつでもできるだろ」と怒ります。特に、プライベートな時間帯での既読返信の遅れには厳しく、すぐに浮気を疑います。

突然の無視はモラハラ彼氏の特徴ですが、連絡やLINEの場合、突然音信不通になります。何の前触れもなく、プツンと連絡が途絶えてしまうのです。彼女が心配してメッセージを送っても、未読スルーでもちろん返信もありません。

しばらく音信不通になった後、今度は突然「なぜそうなったかわかるか？」「おまえに心当たりはないのか？」と、モラハラなメッセージが届くことで、連絡が復活します。

モラハラ彼氏の愛情表現は極端で、気分によって優しくなったり、怒って暴言を吐いたりします。精神的に支配しようとするため、思い通りにいかないと責め立て納得させようとします。

モラハラ彼氏にとっては相手を苦しめているという認識がなく、それも愛情表現なのです。女性は自分を否定されることが続くため、だんだんと正常な判断が鈍り、自分を責めるようになってしまうことも。いったん離れたり友達や家族に相談するのがおすすめです。

彼氏のモラハラに苦しめられて別れたのに復縁を考えてしまうなら、共依存に陥っている可能性が考えられます。モラハラ彼氏はあなたがモラハラを受け入れることで愛情を感じます。

一方的に彼氏があなたを苦しめるような関係に見えますが、モラハラ行為に自分を必要とされる快感を持つと、酷く辛い一方満たされる部分があるため、共依存の関係になってしまうのです。

しかし、モラハラでつながる関係は、お互いを不幸にします。モラハラ彼氏はいつまでも本当の愛情を感じられず、あなたも苦しみから抜け出せません。強い共依存状態だと、別れた後の喪失感は絶大ですが、それを愛と感じて復縁すると、また不幸な関係になるだけです。

あなたも彼氏も幸せになるためには、モラハラのない関係を築けるパートナーと一緒になるべきなのです。復縁したい気持ちが強まっても戻ってはいけません。「私と彼氏は不幸な組み合わせ」と肝に銘じ、別の相手を探しましょう。

モラハラ彼氏は彼女を束縛して社会的に孤立させ、自分と2人だけの世界に引き込もうとします。なぜならば、彼女と社会の接触が少なければ少ないほど、自分のモラハラ行為を「恋人なら当然」「これが愛情表現」と思い込ませやすくなるからです。

彼女を閉鎖的空間に閉じ込め、モラハラ彼氏は「おまえはダメなやつだ」「オレの言うことに従っていれば間違いない」と、自分の意見を一方的に押し付けます。彼女が反論しようものなら、「おまえはおかしい」「みんなオレと同じ考え方をしている」と、モラハラ全開の思想で否定しまくります。

閉鎖的な空間でひたすらモラハラをされ続けると、逆らう気力を失い、段々モラハラ彼氏の主張に洗脳されていきます。明らかな異常事態なのに、「私が悪いからこうなる」と、彼氏から逃げる考えも浮かばず、支配下に置かれてしまうのです。こうして、モラハラ彼氏は自分に従属な彼女を作り上げます。

モラハラ彼氏は彼女を束縛したり従属させたりして、強い執着心を示します。しかし、散々苦労して従ってきたのに、あっさり振られることもあるのです。彼女的には「あれは一体なんだったの？」と、理解不能でしょう。モラハラ彼氏が彼女を振るのは、次のような理由が挙げられます。

・自分の思い通りに彼女が動いてくれなかった
・浮気や借金など彼女にバレると都合が悪いことができた
・既に次のターゲットを見つけている
・「別れる」と言って困らせたいだけだったのに、彼女が「別れないで」と言ってくれず後に引けなくなっただけ

超自分本位なモラハラ彼氏は、交際中も別れる理由も自分勝手です。別れる際も一方的にあなたを突き放し、取り付く島もない態度をとるでしょう。時には、大きな喪失感を持つかもしれません。

だけど、モラハラ彼氏が自らあなたを振ってくれたなら、これほどラッキーなことはありません。喜んで別れを受け入れ、即刻距離をとりましょう。

モラハラ彼氏は彼女を強く束縛し、根拠がなくても浮気を疑います。しかし、これは一途な愛情からではなく、自分が絶対的支配者でありたいからに他なりません。

モラハラ彼氏は「自分は何をしても許される」という思考なので、高確率で浮気をします。「自分は浮気OKだけど、彼女の浮気は絶対許さん！」という、非常に自分勝手な考え方をしているのです。

また、モラハラ彼氏は彼女を苦しめたくて、あえて隠さず浮気をするケースもあります。彼女が動揺する姿を見て、自分の影響力の大きさを実感し承認欲求を満たします。彼女から浮気を責められると、今度は「おまえが至らないからオレが浮気する」と、わけのわからない主張で彼女を責め立てます。

どちらにしても、モラハラ彼氏は自分が浮気することにデメリットよりもメリットを大きく見出します。自分本位なモラハラ彼氏が、浮気を選ばない方が理に適わないと言っても過言ではありません。

彼氏がモラハラ気味で、それでも即刻別れないことを選んだならば、どのように対処すれば良いのでしょうか。モラハラ彼氏への対処方法を伝授します。

まず、重要なのはモラハラ彼氏の言いなりにならないことです。「とりあえず従って、この場をやりそうごそう」というやり方は、彼氏に「コントロールできる」という確信を与え、モラハラ行為を助長させてしまいます。一時的な対処法が、更に2人の関係を悪化させてしまうのです。

モラハラ彼氏を付き合うなら、嫌なことはキッパリ拒否し、自分の主張をしっかり伝えて、言いなりにならないようにしましょう。「彼女は彼氏が支配する存在ではない」と、あなたが態度で示すのです。

モラハラ彼氏の多くは、自分がモラハラをしている自覚がありません。「彼女は彼氏に従うのが当たり前」「自分が彼女を正してやっている」と、むしろ自分の態度が正しいと思っているものです。モラハラの自覚がないのですから、モラハラ行為が収まるはずがありません。

ですので、あなたがモラハラの知識を身に付け、「あなたがしているのはモラハラだよ」と、彼氏に指摘することが必要です。彼氏があなたを大切に思い「苦しませたくない」「悲しませたくない」と考えていれば、指摘されたモラハラ行為を改めようと努力してくれるでしょう。

もちろん、長い時間をかけて染みついたモラハラ的思考は簡単には治りません。あなたがモラハラを毅然と拒否し、毎回丁寧に指摘して修正する根気が必要です。

モラハラを拒否して指摘を続けても、モラハラ彼氏の行動が全く修正されない、あるいは逆ギレされる場合は、速やかに距離を置きましょう。モラハラ彼氏はあなたと2人きりの環境を作り出し、洗脳して自分の支配下に置こうとします。一緒にいると、いつの間にかマインドコントロール状態になってしまうかもしれません。

モラハラ彼氏と彼女は共依存に陥る危険性があります。彼氏のモラハラが治らないなら、とにかく距離を置いて、相手が冷静になるまで待ちましょう。

モラハラ彼氏の多くは、モラハラと優しい対応を繰り返します。甘い言葉であなたにすり寄り、2人きりになったところでモラハラを行い、あなたが逃げようとすると再び優しくなる繰り返しです。そのため、「モラハラが良くなったかどうか」を見極めるのは非常に難しくなります。

一緒にいて、「やっぱりモラハラだ」と思ったら、とにかく逃げてしまいましょう。モラハラ中の彼氏には何を言っても無駄と悟り、あなたが彼の視界から逃げてしまえば良いのです。デート中でもLINE中でも、「それ、モラハラだね」と言って一目散に逃げれば、モラハラする対象者がいなくなるので、彼氏は何もできません。

彼氏がモラハラを行わないようにしたいなら、どんどん第三者を間に挟むと良いでしょう。モラハラをする人は世間体を気にします。自分を評価する立場の人が周りにいると良い人を演じる、モラハラの特徴を上手く利用するのです。

モラハラ彼氏と会う際は、人が多いデートスポットを選ぶと良いでしょう。モラハラ彼氏と喧嘩になった際は、2人だけで解決しようとせず、友人や同僚、先輩など間に入ってもらいましょう。人目を気にするモラハラ彼氏は、第三者がいた方が理性を保てます。

また、日頃から彼氏のモラハラ行為について、多くの人に相談しておくと良いでしょう。彼氏にも「あなたにこんなこと言われたのが辛くて、いろいろな人に相談している」と匂わせましょう。「モラハラをすると言いふらされる」という危機感を与えることで、モラハラ彼氏の自制心を働かせます。

モラハラ彼氏はアメとムチを使い分け、彼女を心理的に抱え込む技に長けているため、「もしかしたら、変わってくれるかも…」という期待を与えるのが非常に上手です。

しかし、モラハラ彼氏が変わるのは困難です。モラハラの原因は彼氏の子供時代にまでさかのぼる根深い問題で、あなたの働きかけなしに、彼氏が自主的に変化することはないでしょう。

なぜならば、モラハラを治すには、パートナーであるあなたが言動や思考を改め、モラハラを治すため知識を身に付ける必要があるからです。

モラハラを治すには、カウンセラーなど専門家の手を借りて、時間と愛をたっぷり注ぎ、なにより彼氏が「モラハラを治したい」という意思を持つのが不可欠です。それでもモラハラは簡単には治りません。「そのうち良くなる」という楽観的思考でモラハラ彼氏と付き合うのは、危険な博打に手を出しているようなもの。高確率で大負けすると思った方が良いでしょう。

前述のとおり、モラハラ彼氏が行動を改めるのは困難な道のりです。結婚したからといって、モラハラ行為が治る確証はどこにもありません。むしろ、結婚という法的結びつきが「簡単には別れられない」という安心感をモラハラ彼氏に与え、パワーアップしたモラハラ夫になる可能性の方が高くなります。

モラハラ彼氏は自分の支配下に置ける人を増やしたい気持ちがあるので、積極的にあなたと結婚しようと自ら行動を起こすかもしれません。この時、「結婚したら変わる」「もう酷いことは言わない」と、口からいくらでも甘い言葉をささやき、あなたを油断させて結婚に持ち込もうとします。この言葉を信じると、待っているのは悲惨な結婚生活です。

モラハラ夫はモラハラ父にもなり得ます。結婚後もモラハラが続けば、今度はあなたの子供が被害者になります。それでも結婚したいなら、「モラハラを治す！」という強い意志と行動力、苦労を共に乗り越える覚悟が必要です。

モラハラ彼氏と別れたいなら、相手から「別れよう」と言わせるのが最もスムーズです。そのために、あえてモラハラ彼氏が嫌がる行動をコツコツと積み上げていきましょう。

・下品な発言をする
・だらしなく振る舞う
・デートをドタキャンする
・連絡がきても適当にあしらう
・友達との予定をガンガン入れる
・要求を拒否する

要は、彼氏を幻滅させれば良いのです。性的対象から退き、モラハラ彼氏が「彼女は制御不能」と認識すれば、次のターゲットを探します。

それでもモラハラ彼氏があなたに執着するようなら、第三者の助けを借りましょう。モラハラの相談をして、力ある人をたくさん味方につけるのです。モラハラ彼氏は自分と彼女の間に人が介入するのを嫌がります。世間からの評価を下げたくないモラハラ彼氏の心理を利用しましょう。

モラハラ彼氏との同棲は解消できたのに、合鍵を返してもらえないというのは良くある事例です。あなたがお願いしても合鍵を返してくれないなら、法的手段に訴えて返還を求めると良いでしょう。合鍵の所有権を主張し合鍵を返還してもらう訴訟を起こすのです。認められれば強制執行が行えます。

万が一、元彼が合鍵を使ってあなたの部屋に侵入した場合は、不法侵入となり、住居侵入罪となります。どのような理由があろうが、既にあなただけの住居になっている場所に、勝手に元彼が侵入したなら罪に問われるのだと毅然と訴え、場合によっては被害届を出すと良いでしょう。

それでも合鍵を返してくれない場合は、鍵を変える最終手段があります。理由が「合鍵返還の拒否」なのですから、鍵を変える際に発生するお金を元彼に請求することが可能です。

あなただけでの対応が難しいなら、合鍵返還拒否は法的に罪なので、弁護士に相談すると良いでしょう。

モラハラはDVの一種です。身体的暴力はなくても、精神的暴力であなたの心をボロボロにします。「こんなことくらい我慢しなきゃ」と1人で抱え込まずに相談することが大切です。

モラハラを含めたDVは国も大きな問題と捉えており、無料で相談できる機関はいくつもあります。

・デートDV110番（デートDV「デートDVとは結婚していないカップル間で行われるDVのこと」専用の相談窓口。フリーダイヤルの電話相談）

・DV相談ナビ（全国共通のDVを相談できる電話番号で、各都道府県の相談機関につなげてくれる。通話料はかかるが相談は無料）

・よりそいホットライン（さまざまな悩みに対応したフリーダイヤルの電話相談。DVや性暴力を扱う女性支援専門ラインある）

その他、有料での相談窓口として、弁護士やカウンセラーなどが挙げられます。

モラハラ彼氏から精神的苦痛を受けたなら、慰謝料の請求が可能です。しかし、身体的暴力とは違い、モラハラを立証するのは難しくなります。モラハラをするような彼氏は、訴えられても当然のようにしらばっくれるでしょう。

そのため、モラハラ彼氏を訴えたいなら、モラハラの証拠集めが重要です。モラハラ行為を記録したり、罵声を録音したり、モラハラ現場を動画で撮ったりなど、相手にバレないように証拠をコツコツと集めていきましょう。また、精神的被害を立証するために、精神科にかかって診断書を出してもらったり、ストレスからくる心身の異常を記録したりも必要です。

慰謝料の相場は、モラハラの期間や被害の大きさによって変わります。十数万から数百万円と幅があり、相場はあってないようなものです。

あなたの彼氏にモラハラ行為が見られるなら、「これくらい仕方がない」と受け入れず、毅然と拒否しましょう。モラハラ彼氏は狭量で許してくれない女性が苦手です。あなたが彼氏にとって苦手な女性となり、モラハラ行為を修正するきっかけになるべきです。

逆に、モラハラ行為を許し続けると、どんどんエスカレートしていきます。彼氏の間違いを許して受け入れるのは、決して優しさではありません。「自分さえガマンすれば良い」という自己犠牲精神は、モラハラを悪化させるのだと肝に銘じましょう。