モラハラは夫から妻だけではなく、妻から夫にも行われます。「自分は男だし、妻からの酷い仕打ちにも耐えなければならない」と考えるのは危険です。モラハラが原因で精神的に病んでしまうケースもあるのです。
とは言え、「自分の妻がモラハラだなんて認めたくない」「どこまでがモラハラなのかわからない」という思いもあるでしょう。そこで今回は、モラハラ妻の特徴を徹底解説し、改善方法や離婚についてもお話しします。
モラハラの意味とは?DV?
モラハラとはモラルハラスメントの略で、相手を精神的に痛めつける行為を意味します。例えば、次のような行為はモラハラに当たります。
・酷い暴言を浴びせる
・ネチネチと嫌味を言う
・人格否定する
・無視する
・経済的に苦しめる
・行動を厳しく制限する
モラハラは精神的虐待なので、物理的な暴力はありません。そのため、加害者に自分がモラハラを行っている意識が低い、もしくは全くないケースが多いのです。
ちなみに、DVとは配偶者を始めとした近しい関係の中で行われる暴力のことですが、モラハラもDVに含まれます。「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)」でも、配偶者からの暴力について、以下のように定義しています。
この法律において「配偶者からの暴力」とは、配偶者からの身体に対する暴力(身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすものをいう。以下同じ )又はこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動(以下この項及び第二十八条の二において「身体に対する暴力等」と総称する )をいい、配偶者からの身体に対する暴力等を受けた後に、その者が離婚をし、又はその婚姻が取り消された場合にあっては、当該配偶者であった者から引き続き受ける身体に対する暴力等を含むものとする。
出典:配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律
モラハラ妻の原因・心理は?病気?
妻がモラハラをしてしまう原因の多くは、キャパオーバーです。男性とは違い、女性は結婚すると大きな変化が強いられます。それに加えて子供が生まれれば、負担は大きくなるばかりです。
そして、負担からくる疲労とストレスのはけ口が、夫へと向かうとモラハラになります。閉鎖された空間の中、助けを求められるのは夫しかいません。
なぜ、唯一の味方であるはずの夫をモラハラで苦しめるのかと言うと、優しく丁寧におだてながらヘルプ発信する余裕が一切ないからです。モラハラ妻の心理は、次のようになります。
・なぜ夫ばかりが自由なのか
・なぜ自分ばかり無理しなければならないのか
・なぜ夫は気付かないのか
特に産後はホルモンバランスが激変し、情緒不安定になります。この時期に夫婦のコミュニケーションが足りないと、妻は気遣いする余裕をなくすだけではなく、夫への恨みを重ねていくのです。そして、モラハラ行為へとつながっていきます。
モラハラ妻の特徴まとめ15個!行動は?
モラハラ妻の特徴をまとめました。あなたの妻に該当する項目が多いなら、モラハラ傾向が高くなります。診断チェックリストとしていくつ当てはまるか確認してみてください。
■1. 外では外見も内面も着飾る
モラハラをする人は、妻に限らず周囲の目を気にするため、外面が非常に良くなります。家では横暴なのに、一歩外に出ると外見も内面も着飾り、まるで別人のように綺麗で優しいデキた妻に変身するのです。
モラハラ妻は巧みに自分を使い分け、外では「自分は夫を大切にしています」というアピールを欠かしません。家庭内で秘密を抱えているため、万が一バレても「まさか、あの人がそんなことするはずない」と思われるように、日頃から予防線を張っているのです。
■2. 無視される
無視はモラハラ妻の常とう手段です。何か気に障ることがあれば、心を閉じて夫を無視します。決して口では言わず、夫を無視することで「あなたが私を不機嫌にしている。早く自覚して直せ」と訴えているのです。
妻のモラハラ度が強くなればなるほど、無視の期間は長くなります。そして、ある日突然無視が終わります。無視を続けて夫を追い詰めておきながら、悪びれず急に普通の態度になる不安定さもモラハラ妻の特徴です。
■3. 平気でウソをつく
モラハラ妻は自分優先で、自分の主張を通すためなら平気でウソをつきます。そのため、言っていることがコロコロ変わるのが特徴です。自分の発言も平気で翻します。「前と言っていることが違う」とあなたが指摘しても、「それはあなたの勘違い!」と訴え、自分のウソを押し通そうとします。
■4. 濡れ衣を着せられる
何か不都合があった際、「あなたのせい」と全くの濡れ衣をモラハラ妻に着せられるというのは、日常茶飯事と言ってよいほど良くあるケースです。
モラハラ妻にとって、不都合は全て夫のせいなのです。物が見当たらないのも、子供がぐずるのも、家事が捗らないのも、自分の体調が悪いのも、みんな夫のせいだと思っています。
もちろん、濡れ衣ですから証拠があるはずもなく、場合によっては子供から「それ、自分がやった」という申告される場合もあります。それでも妻は認めず謝らず、そっぽを向いて余計に不機嫌になるだけです。
■5. 子供の前で夫をディスる
夫婦仲が悪いのは子供の教育環境として劣悪ですが、モラハラ妻はそんなことはお構いなしです。子供の前で平気で夫をディスります。「パパって、本当にダメね」「またパパが悪いことした」「パパ使えないね」など、夫をディスるだけではなく、子供に共感を求めるケースもあります。
■6. 家庭内で孤立させられる
子供を抱え込み、夫との接触を可能な限りさせないことで、家庭内で夫を孤立させるのもモラハラ妻がよくやる行動です。子供が夫と遊びたがっても、「パパは忙しいから」「ママと遊ぼう」「ママとお出かけしよう」と、あの手この手で関わらないようにします。
夫が目の前にいても、子供と自分しかわからない会話をし、夫を完全に無視して母子だけで盛り上がろうとします。子供が戸惑っていても関係ありません。
■7. 言葉の暴力を受ける
言葉の暴力は、非常にわかりやすい妻のモラハラ行為です。常にトゲトゲしい態度で、事あるごとに夫を罵倒します。「バカ」「無能」「キモい」「くさい」「近寄るな」など、徹底的に罵り、言い返そうものなら100倍になって返ってきます。
■8. 自傷行為で夫を脅す
事あるごとに自分を傷つけ、「あなたがそんなことするなら死ぬ」などと言って夫を脅すのも、モラハラ妻の特徴です。
夫の優しさに付け込み、自分を人質にして自傷行為で夫を意のままに操ろうとします。特に、夫から離婚話をされた際には、非常に良く使う手段です。
■9. 家計を握り小遣いを厳しく制限される
経済的DVもモラハラ妻が良くやる行動です。専業でも兼業でも、家計を一手に握り、収入全てを管理します。夫には銀行カードもクレジットカードも持たせません。毎日数百円程度の現金しか渡さず、しかも弁当の用意もしないケースもあります。
夫だけが経済的に困窮し、昼に食べるものを買うお金もない程です。モラハラ妻は外面を気にするため、着るものに困ることは稀ですが、夫の娯楽や好きな食べ物に使えるお金はゼロに等しく、家を出たくてもお金がないので出られない状況に追い詰められます。
■10. 細かいマイルールを押し付けられる
モラハラ妻には完璧主義でこだわりが強い人が多く、家の中には細かいマイルールがとても多いのが特徴です。そして、モラハラ妻はマイルールを夫に押し付けます。家事や育児を夫がやる場合も、自分と同じような手順をとらなければ烈火のごとく怒ります。
モラハラ妻のマイルールが最善の策ならば、夫がそれに倣うのは良いことかもしれません。しかし、マイルールは単なるこだわりで、別のやり方でも全く困らないことの方が多いのです。それでも、モラハラ妻は嫌がらせのように自分のやり方を押し付けます。
■11. さまざまな命令をされる
モラハラをする人は、相手を支配することで安心感を得ます。そのため、モラハラ妻は非常に多くの要求を夫に出します。もちろん、下手には出ず、上から命令口調で「あれをやれ」「これをやれ」と命令してくるのです。
夫の仕事が多忙で疲れ切っていても、体調が悪くても、モラハラ妻はお構いなしです。常に命令をし、即座に従わなければ怒り狂います。
■12. 強制的に愚痴を延々と聞かされる
モラハラ妻は夫の立場に立って考える思いやりが欠けており、非常に自分勝手です。しかも、外では良い顔をしているのでストレスが溜まり、不平不満が多くなります。そのはけ口になるのが夫です。モラハラ妻は愚痴を夫に吐き出すことで、溜まったストレスを解消するのです。
質の悪いモラハラ妻程、愚痴の内容は酷くなります。聞くに堪えない悪口雑言で、聞かされる夫には大きな負担です。それでも、「妻の愚痴を聞くのも夫の役目」と、モラハラ妻は長時間夫を拘束し、無理矢理愚痴を延々と話し続けます。
■13. 家事をしない
ネグレクトもモラハラ行為になります。専業主婦の場合、家庭内での役割分担として一定の家事をするのが常識的なバランスですが、一切の家事を放棄し、労働、家事を夫にすべてやらせようとするモラハラ妻もいるのです。
働かずにただただ浪費し、家庭のための一切の労働をしない妻は、立派なモラハラです。
■14. 自分に甘くすぐにキレる
モラハラ妻は自分に甘く、正論で指摘されるとすぐにキレるのが特徴です。自分が間違っていることを認めたくないから、キレるしかないのです。
夫には強気な態度で酷い言葉を浴びせるのは良くて、夫が少しでも言葉で対抗すると、「酷い」「傷ついた」「DVだ」と主張したり、ヘソを曲げて無視したりします。
■15. 感謝の気持ちが一切ない
モラハラ妻は夫への感謝の気持ちが一切ありません。なぜならば、本気で「自分の方が大変だ」「夫は全然がんばっていない」と思っているからです。
どんなに働いてお金を家庭に入れても、時間の許す限り家事育児を手伝っても、モラハラ妻の心は満たされないので感謝の気持ちも湧きません。
モラハラ妻は自覚ある?反省する?
ほとんどのモラハラ妻には自覚がありません。それどころか、「私を苦しめているのは夫だ」と思っているケースも少なくないのです。
特に、最初のころ不平不満を口にしなかった妻は、その時に抱いた夫への恨みをいつまでも胸に抱えています。当時怒ることなく、ひたすら我慢して負の感情を蓄積さているのですから、あなたに心当たりがなかったとしても仕方ないでしょう。
妻がモラハラ行為をするまでの過程で、妻なりの言い分があるのです。しかし、それを口にすることはありません。なぜならば、妻はあなたに察してほしいからです。言葉に出さない自分を棚に上げて、「夫が気付かないのが悪い」が、妻の率直な気持ちです。当然、反省などするはずがありません。むしろあなたに反省を求めています。
モラハラ妻と夫の間には、致命的な気持ちのすれ違いがあります。それを解消しなければ、モラハラ妻は自覚も反省もできないのです。
モラハラ妻の事例5個
モラハラ妻を抱えていると、「殺意を覚える」「無視されることに疲れた」と、強いストレスを日常的に感じているでしょう。「こんなに酷いのは、うちだけだろう」と辛い気持ちになるものです。
しかし、モラハラ妻に悩んでいる人はあなただけではありません。似たような事例は数多く存在します。モラハラ妻の具体的事例をいくつか紹介しましょう。
◯突然不機嫌になり、その後しばらくは何をしても無視される。モラハラ妻としては、不機嫌になる原因が夫にあるため、拒否反応を示しているだけ。しかし、無視しながらも「早く私の気持ちを察して」と願っている。そしていつまでも察してくれない夫に益々イライラして、更に無視を続ける。
◯夫に自ら絡み、毎日酷い言葉でなじる。夫の顔を見るたびに、「グズ」「役立たず」「ムカつく」「顔も見たくない」など、次々と酷い暴言がモラハラ妻の口から出てくる。毎日言葉で当たり前のように傷つけられた夫は、次第に「本当に自分はダメな男なのかもしれない」と洗脳されていく。
◯自分と子供の洗濯は丁寧に行うが、夫のものは一切手を付けない。食事も自分と子供のみを作り、夫が家にいるときも、無言の圧力で一緒の食卓を拒否。
◯モラハラ妻に疲れた夫が離婚を口にすると、「離婚するくらいなら死んでやる!」と刃物を持ち出し、自分に向けて夫を脅す。夫が離婚を撤回するまでやめず、時には本当に自分を傷つける。
◯働いて帰宅したが、ドアにチェーンがかけられていて入れない。妻を怒らせる思い当たりが全くなく、家に入れてほしいと訴えるが無視され、結局家に入れないまま車の中で一夜を明かす。
これらの事例は、ごくたまにわずか数日ならば、夫婦喧嘩などが原因でやってしまうこともあるでしょう。しかし、モラハラ妻は一事が万事、このような酷い行為を夫にし続けるのです。
モラハラ妻で自分がうつ病になる?
日常的に妻からモラハラを受けている場合、精神的ストレスは甚大になります。モラハラ妻によっては、仕事中執拗に連絡をして、対応しなければ更にモラハラをするため、こうなると逃げ場はありません。
誰にも相談せず、モラハラ妻との問題を抱え込んでしまうと、状況はどんどん悪くなります。場合によっては、うつ病を発症してしまうケースもあるのです。
うつ病は家族の支えが必要ですが、本来味方であるはずの妻が最大のストレス源で、相談でもしようものなら、「役立たず!」と、益々罵られてしまうでしょう。自分の精神が病んでいることに気付かず放置すれば、追い詰められて自死願望が強まる危険性もあります。
「まさか、妻のモラハラで自分がうつ病になるはずがない」と楽観視してはいけません。モラハラは時には自分の命を脅かすリスクがあるのだと、肝に銘じておきましょう。
モラハラ妻を治したい…離婚で後悔する?
「モラハラ妻を治したい」と思うなら、妻だけではなくあなた自身も多くのことを改める覚悟が必要です。今まであなたがモラハラを受け入れてきた結果が今の関係だと認識し、モラハラ妻との付き合い方を変えなければなりません。
あなたから働きかけなければ、モラハラ妻を治すのは困難でしょう。最大限の努力と長い時間がかかる大変な作業です。それでも、1度は愛し合って結婚までした2人ですから、乗り越えられる可能性はあります。しかし、100%ではありません。関係が良好になる前に、あなたがつぶれてしまいそうなら、身を守るために離婚という選択肢が出てきます。
離婚で後悔するかどうかは、誰にも分りません。モラハラ問題に限らず、別れてスッキリする人もいれば、「あの時がんばっていれば良かった」と後悔する人もいます。それでも、自分で責任を持って決断したならば、後悔してもいつか自分の中で折り合いがつけられるでしょう。
モラハラ妻の改善対策6個
「モラハラ妻を治したい!」という強い気持ちがあるなら、真剣に向き合ってみましょう。あなたがまだ精神的限界を迎えていないなら、離婚を考えるのはその後からでも遅くはありません。モラハラ妻を改善するにはどうすれば良いのか、対策方法を紹介します。
■1. 妻の話をじっくり聞く
あなたの妻は、本当はあなたに伝えたいことがたくさんあるのかもしれません。だけど、口にできず、あなたにわかってほしくて、でもわかってもらえないことが辛くて、つい攻撃をしてしまうのかもしれません。
モラハラ妻を治したいなら、まずは彼女の話に耳を傾け、何を思っているのか理解することから始めましょう。この時、あなたはひたすら妻の話を聞く姿勢を貫くことが重要です。何を言われても否定せず、遮らず、共感しながらとことん聞くのです。妻はあなたに意見を求めているわけでも、オチのある話を求めているわけでもありません。本当は、ただ親身に聞いてほしいのです。
モラハラ妻の言葉の中に、改善へのヒントが隠されています。上手に優しく質問しながら、本当は何を求めているのか核心に迫りましょう。
■2. 妻にゆっくり休息を与える
モラハラ妻は毎日の生活に疲れ切って、全くゆとりがないからイライラをあなたにぶつけてしまいます。モラハラ妻を治したいなら、心にゆとりが持てるよう、ゆっくり休息を与えることが必要です。
休息は毎日細やかにとることも大切ですが、数日間の大型休養をプレゼントするのも良いでしょう。あなたが有休をとって、数日間家事も育児も全部担い、妻に完全な休息日を与えるのです。
モラハラ妻は「私の方が大変」「私の大変さをわかってくれない」という気持ちも抱えています。あなたが妻の仕事を全部引き受けて、「こんなに大変だったんだね」「いつも本当にありがとう」と感謝の気持ちを伝えれば、頑なな妻の気持ちは少しずつ穏やかさを取り戻すでしょう。
■3. 妻の行為がモラハラだと訴える
モラハラ妻の多くは、自分の行為がモラハラだと気付いていません。妻のモラハラを治したいなら、モラハラの線引きを明確にして、「その行為はモラハラだよ」とあなたが訴え、自覚させることが重要になります。
モラハラの定義や具体例は前述した通りですが、それでも認識には個人差があります。あなたがモラハラを指摘しても、妻はきっと「あなたがやってくれないからお願いしているだけ」「あなたが悪い」と言い返してくるでしょう。
この時、冷静さを保ちながら、明確に「その言い方は暴言に当たるから、このように言ってほしい」など、具体的な説明をしましょう。その上で、歩み寄って2人で協力して乗り越えたい気持ちを伝えるのです。言葉でのコミュニケーションを怠らず、妻の言い分にはきちんと耳を傾けながら、お互いの妥協点を探していきましょう。
■4. モラハラ行為は毅然とした態度で拒否する
モラハラは加害者と被害者の間で、共依存の関係が生まれます。加害者は従わせることで心を見たし、被害者は従うことで自分の存在意義を確認するのです。そのため、モラハラ妻を治すには、あなたがモラハラ行為には毅然とした態度で拒否する姿勢が不可欠になります。
妻がモラハラ行為をしてきたら、「それはモラハラだよ」と指摘し、「モラハラに従うことはできない」と、言葉に出した上で拒否しましょう。そのようにして、モラハラ以外のコミュニケーション方法をあなたが妻に教えていくのです。
「夫にはモラハラは通用しない」「自分の気持ちを伝える方法がモラハラ以外にある」「お互い快適でいられる方法がある」と、妻が理解するまで、根気良く繰り返しましょう。
■5. 夫婦カウンセリングを受ける
モラハラには加害者と被害者がいますが、実は2人の、そして非常に根深い問題です。夫婦間だけの努力では、改善が難しいかもしれません。モラハラ妻に歩み寄り、改善するための対処法をとっても関係性が変わらないなら、専門家の助けを借りた方が良いでしょう。夫婦カウンセリングを受けるのです。
カウンセリングはモラハラ妻とあなた、それぞれに改善するために必要なことを教えてくれます。また、なぜモラハラの関係になってしまうのか、話を聞きながら原因を解明する手伝いをしてくれます。
夫婦だけだと、どうしても感情的になり、それ故に自分の気持ちを見失うこともあるでしょう。心の専門家であるカウンセラーは、話を聞くプロでもあります。2人だけではわからなかった原因や解決方法がきっと見つかるでしょう。
■6. 離婚も視野に入れる
何をしてもモラハラ妻の改善が困難な場合、離婚も視野に入れた方が良いでしょう。モラハラは組み合わせによって被害が大きくなったり小さくなったりします。
お互い努力しても改善できないなら、残念ですがあなたと妻はモラハラが激しくなる関係なのかもしれません。その場合、離れた方が結果的にお互いが幸せになれる可能性は高いです。
モラハラ妻と離婚する方法
モラハラ妻との離婚を決意したなら、まずはモラハラの証拠集めから始めましょう。妻から受けたモラハラを記録し、可能であれば動画や音声を残すのが理想です。経済的モラハラがある場合は、お金のやり取りやあなたの出費記録も残しておきましょう。離婚を進める際、これらの証拠があなたを有利にしてくれます。
モラハラ被害であなたの精神力が限界ならば、とにかく物理的距離をとり、それから離婚話を進めましょう。あなたの親や友達など、信頼できる人を頼ることも大切です。配偶者暴力相談支援センターなど、公的支援機関の力を借りるのもおすすめです。
離婚話をすると、モラハラ妻は高確率で拒否の姿勢を見せます。離婚話はこじれるのを覚悟し、必要性に応じて弁護士への相談も視野に入れておきましょう。2人だけで話し合うと、モラハラ妻は逆上して何をするかわかりませんので、離婚話は必ず第三者に立ち会ってもらうのが必須になります。
まとめ
閉鎖的な空間では、正常な判断力が鈍ります。あなたもモラハラ妻も、モラハラという大きな問題に気付かず、なぜかお互いがしんどい関係に陥っているかもしれません。モラハラを解決するには、正しい知識と支援が必要です。また、関係が酷く悪化する前に、丁寧に修正するのも重要になります。
「これって、モラハラかもしれない」と思ったら、一度立ち止まって考えてみましょう。辛い状況に我慢し続けても、良い結果にはなりません。モラハラの関係を改善するには、あなたと妻がお互い相手を思いやり、歩み寄ろうとする気持ちが必要です。受け身ではなく、あなたから妻へ働きかけていきましょう。
ただし、どうしても辛いときは、身を守るために離婚の選択肢も用意しておくべきです。自分ばかりを追い詰めず、周囲に相談してくださいね。夫婦関係を開かれた場にするのも、モラハラへの抑止力になります。