モラハラする人は、成育歴や家庭環境に問題を抱えているケースが多いです。モラハラ夫を攻略するには、母親のタイプを知り、根底にある原因を分析するのが重要です。
そこで今回は、モラハラ夫の母親の特徴を解説。姑もモラハラを行う場合の対処法も教えます。モラハラ夫はマザコンなのかなど気になることも解説します。
モラハラ夫の母親の種類4個
モラハラ夫の母親タイプは、大きく4種類に分けられます。まずは、モラハラ夫の母親4つの種類について、詳しく解説していきましょう。
■1. 息子に無関心な母親
親との愛着関係に問題があると、モラハラを行う原因になると言われています。無関心な母親に育てられ、愛情を感じられずに育つと、妻との健全な愛着関係が築けません。親から愛情のかけかたを学べなかったので、愛し方がわからないのです。
また、母親に愛されなかった夫は「妻も自分を愛してくれないかも」と不信感を抱きがちです。そのため、束縛やルール化で妻を支配して、モラハラ夫は安心感を得ようとします。妻にモラハラをするのは、それでも受け入れてくれることで、愛情を確認する試し行為でもあります。
■2. 過干渉で子離れできない母親
モラハラ夫の母親には、無関心とは真逆の過干渉タイプもいます。親ならば我が子の幸せを望むのが当然ですが、過干渉の母親は自分が示した道を歩むのが息子の幸せだと思っているのです。息子が考えて決めようとしても、自分が思い描いていたものと違えば認めません。息子を愛していても、信頼はしていないのです。
過干渉は裏を返せば支配でもあります。支配的な母親に育てられたモラハラ夫は、妻に対して同じ行動をとります。根底にあるのは不信感です。「自分は妻から信頼されていない」「自分は妻を心から信頼していない」という思いが、モラハラ行動に表れます。
■3. 息子を溺愛する親バカな母親
息子の言うことなら何でも肯定する親バカな母親も、モラハラ夫製造機です。叱らない育児、のびのび育児を間違って理解し、息子に正しいマナーやルールを教えません。
自由な発想の名のもとに、息子が何をしても褒めちぎり、周囲から指摘されても「まだ子供だから」と全く気にしません。そのため、傍若無人なモラハラ夫ができあがります。
このタイプの母親は、息子が大人になっても、喜んで使用人のように世話をします。一見優しい母親ですが、実は息子に好かれたいだけ。「世界を敵に回しても、息子は私が守るから大丈夫」と、息子の幸福な人生に対して、とても無責任です。
■4. 夫のモラハラを受け入れる母親
モラハラ夫の父親がモラハラ夫なのも、良くあるケースです。夫のモラハラを甘んじて受け入れ、それを息子に見せ続ける母親は、間接的に「妻にはモラハラをしても構わない」と、息子に教育しているようなもの。
このタイプの母親は事なかれ主義で、自分さえ我慢すればいいと考えています。自分の育児が新たなモラハラ被害者を作るとは、夢にも思っていません。
モラハラ夫の母親のよくある特徴20個
モラハラ夫の母親は、以下のような言動をよくとります。
(1)息子を叱らない
(2)息子のことを何でも知りたがる
(3)息子の相談に乗りたがる
(4)息子を愛称で呼ぶ
(5)息子のことなら何でも肯定する
(6)息子の迷惑行為を問題視していない
(7)息子を否定されるとキレる
(8)息子を過剰に高く評価している
(9)息子自慢が止まらない
(10)夫の要求に妻が応えるのは当然だと思っている
(11)嫁に対して異常に厳しい
(12)嫁にジェラシーを感じている
(13)夫婦の話に口を出す
(14)息子に気を遣い過ぎる
(15)息子の言いなりになる
(16)嫁に味方するが具体的な行動は起こさない
(17)嫁に頼り依存する
(18)息子以外の子供と関係が悪い
(19)息子夫婦に関わりたがらない
(20)本当は息子に興味がない
過干渉タイプ、溺愛タイプは息子と一緒にいることが多く、特徴的な言動が最も多く見られます。どちらも息子に関わっていたくて仕方ありません。息子の前ではあなたに親切に見せますが、実はジェラシーを感じていて、「息子の一番の理解者は私」と張り合ってくるので面倒です。
一方、無関心タイプ、モラハラを受けていたタイプは、あまり存在感がありません。「息子が好きなようにすればいい」と思っていますが、裏を返すと「自分に害が及ばなければいい」という心理があります。
中には、息子から解放されたい一心で、あなたを誉め、優しい姑を演じるタイプもいるでしょう。しかし、保身しかないので、モラハラ夫のことであなたが頼ろうとすると、適当な理由を付けて逃げてしまいます。
モラハラ夫に母親は注意する?
モラハラ夫の母親は、子供に注意しないタイプが大半です。
「無関心タイプ」は、そもそも注意するほど息子に関心を寄せません。
「溺愛タイプ」も「あらあら、ダメでしょう?」と言うことはあっても単なるポーズです。
「夫のモラハラを受け入れる母親」は、家庭では召使のような存在なので、息子に怯えていて叱れません。
「過干渉タイプ」のモラハラ夫は、母親の前では柔順で逆らわないので、注意する場面がないのです。
母親が注意しない背景はさまざまですが、モラハラ夫は家庭内で叱られたり怒られたりする経験がほとんどありません。そのため、外の世界で叱られると強いストレスを受け、妻に八つ当たりして発散する構造ができあがります。
モラハラ夫の母親との同居は?
モラハラ夫の母親との同居は、どのタイプでも辛い生活になるでしょう。無関心タイプなら、家庭内で行われるモラハラを見て見ぬふりをされます。
溺愛タイプは完全に息子の味方ですし、モラハラを受け入れていた母親は、これ幸いとあなたに厄介な夫と息子を押し付けます。過干渉タイプに至っては、あなたまで従属させようとするので、窮屈な生活を強いられる可能性が高いです。
夫がモラハラする根本的な原因は、母親との歪んだ関係にあると考え、同居はできるだけ回避するのが賢明です。
モラハラ夫の母親はモラハラ姑になりがち?
モラハラ夫の母親がモラハラ姑になるのは、過干渉タイプのみです。息子を支配して育ててきた母親は、嫁のあなたも支配しようとするでしょう。家族は自分のルールに従うのが当然と考えています。
しかし、それ以外のタイプは、むしろ嫁のあなたを頼り、依存する可能性が高いです。無関心タイプはあなたに息子を押し付け、より一層自由になるでしょう。
モラハラを受けていた母親も、息子の矛先をあなたに向けようとします。溺愛タイプはあなたを遠ざけ、息子と2人だけの世界に入りたがる傾向です。どのタイプも、結局自分のことしか考えていません。
モラハラ姑の対処法
姑がモラハラタイプの場合、物理的、精神的距離を置くように心がけましょう。関わりは最低限にし、自分の情報はできるだけ与えないようにするのです。同居の場合も、仕事をするなど、外に出る用事を増やし、家の滞在時間を減らしましょう。
その上で、ある程度の小言は右から左に聞き流すのがコツ。1つずつ受け止めていたら、身が持ちません。なるべく2人きりにならないようにし、話しかけられても立ち止まらないくらいの図太さを持ちましょう。酷いモラハラがあるなら、こっそり音声や動画を撮るなどして、証拠を集めておくと良いでしょう。離婚や別居を考えたとき、有利にことが運べます。
姑のモラハラ行為を周囲に相談するのも重要です。1人で抱え込まず見方を作り、モラハラの事実を周知させましょう。
まとめ
モラハラ夫との生活が辛いと、「夫の母親に相談すればなんとかなるかな…」と淡い期待を抱くかもしれません。しかし、モラハラの問題は母親との関係にあります。相談しても解決しないどころか、もっと不快な思いをするかもしれません。
モラハラ夫の母親とは、できるだけ関わらないのが正しい判断です。あなたが頼るべきは、あなたを大切に思っている人。「心配かけてはいけない」という思いを捨てて、周囲を大いに頼ってくださいね。