モラハラ夫と離婚したくても、「もしかしたら、改心してくれるかも…」と、期待が捨てきれないかもしれません。しかし、モラハラ夫の多くは、離婚しても反省せず、どこまでも自己中心的です。
今回は、モラハラ夫の離婚後の特徴を解説し、離婚で後悔しないための方法を紹介します。
モラハラ夫の離婚後の特徴20個
モラハラ夫の離婚後は、以下のようにいくつかのパターンに分けられます。
(1)完全に孤独化する
(2)全てのやる気を失う
(3)セルフネグレクトになる
(4)寂しくて情緒不安定になる
(5)現実を受け入れられず混乱する
(6)離婚を認めないと言い張る
(7)突然親権を訴えてくる
(8)子供を囲いこもうとする
(9)離婚後も頻繁に連絡をしてくる
(10)あなたと子供の動向を知りたがる
(11)拒否しても干渉してくる
(12)突然優しくなり復縁を求めてくる
(13)あなたの同情を引こうと涙で訴えてくる
(14)あなたに執着しストーカー化する
(15)あなたに嫌がらせを行う
(16)あなたの悪口を言って自分を正当化する
(17)自分の母親の元へ帰る
(18)何事もなかったかのように振る舞う
(19)新しいターゲットを探し始める
(20)恋人ができたなどあなたに自慢をしてくる
モラハラ夫があなただけに依存していた場合、大切な妻を失い意気消沈。気力を失い、抜け殻のようになります。ストレス発散の手段を失い、生活は荒れに荒れるでしょう。
辛い状況から抜け出すために、モラハラ夫はあなたを取り戻そうとするかもしれません。同情を引いて戦略的に行動するか、モラハラを暴走させストーカー化するかは、彼の性格次第です。
中には、自分に反抗的な態度をとるあなたへの執着を、あっさりと捨てるタイプもいます。あなたの悪口を言って自分を正当化し、さっさと次のターゲットを探し始め、わざわざ新恋人を自慢げに紹介するケースもあります。
モラハラ夫の離婚後の気持ち
モラハラ夫の多くはモラハラの自覚がありません。そもそも、モラハラ夫は言い訳が多く責任転嫁する性格です。あなたに八つ当たりをして、自分のストレスを発散していることを認めるはずがないのです。そのようなモラハラ夫の離婚後の気持ちは、大きく3つの傾向に分かれます。
・自分は被害者だと信じて疑わない
・あなたを悪者にして恨む
・現実を認めず妄想に走る
モラハラ夫は認知が歪んでいるので、自分に都合良く解釈します。自分のモラハラが原因で離婚しても、あなたのワガママだと本気で思っているため、反省するはずがないのです。
モラハラ夫の離婚後は怖い?
モラハラ夫にもさまざまなタイプがあります。自分を拒絶する相手に興味がないタイプならば、離婚後はさっさと次のターゲットを探すでしょう。「あれだけ私に過干渉だったのに、一体何なの?」と、あなたにとっては肩透かしかもしれません。モラハラ夫が離婚で離れてくれるなら、最も理想的な未来と言えます。
一方、あなたに強く依存しているモラハラ夫は、現実を受け入れられず、離婚後も執着するので注意が必要です。ストーカー化したり、あなたを逆恨みして嫌がらせをしたりする可能性があります。身の危険を少しでも感じたら、周囲を頼りあらゆる対策をして自衛した方が良いでしょう。
しつこい嫌がらせするモラハラ夫の特徴
離婚後もしつこく嫌がらせをするかどうかは、結婚生活で見えるモラハラ夫の性格傾向から、ある程度予測できます。以下のようなモラハラ夫は、離婚後にしつこい嫌がらせをする可能性があるため、慎重に話を進めるべきです。
・非常にプライドが高い
・自分の非を認めない
・他責思考
・コミュニケーション力が低く友達がいない
・暇で時間的余裕がある
あなた以外にすがる場所がないと、必死で離婚を阻止しようとします。離婚が成立してもあなたへの依存が止められず、しつこい嫌がらせでつながりを保とうとするのです。
モラハラ夫と離婚後の子供との面会交流は?
面会の約束を破ったり、子供を利用しようとしたりなど、モラハラ夫は面会交流でトラブルを起こすリスクが高いです。しかし、親との面会は子供の権利なので、懸念がある程度では拒否できないことが多いでしょう。
面会交流を拒否できるケースは限られています。モラハラ夫が子供に危害を加えたり、連れ去ったりなど、子供が直接被害を受けるリスクがあるケース、あるいは、子供本人が面会を拒否している場合などです。
面会交流に不安があるけど拒否できない場合は、第三者機関を使うと良いでしょう。離婚の話し合いの際、面会交流で第三者機関の利用を条件として受け入れてもらうのです。第三者機関は連絡の仲介や面会交流の付き添いなどをしてくれるため、離婚後モラハラ夫との交流を必要最低限にできるメリットもあります。
モラハラ夫と離婚後の再婚は?
モラハラ夫との離婚を考えた際、「離婚したら、もう一生結婚できないのでは…」と不安になるかもしれません。しかし、女性の再婚率は意外と高く、あなたが望めば再婚できる可能性は低くありません。
2019年の人口動態調査の数値は、以下のようになっています。
婚姻総数:599,007件
夫妻とも再婚:59,208件
夫初婚・妻再婚:42,201件
参照:e-Stat「人口動向調査」
全体の婚姻数に対して、女性の再婚は16.9%も占めているのです。再婚はあなた次第と言えます。再婚を望むなら、次こそは幸せな家庭を築けるよう、男性の言いなりにならないようにしましょう。
モラハラ夫との離婚で後悔しない方法3個
離婚すれば、モラハラ夫との辛い生活から解放されます。しかし、モラハラ夫からの嫌がらせを受けるかもしれません。また、モラハラ夫は妻と共依存している場合があり、離婚を後悔して復縁し、地獄のような辛い生活に戻るケースもあります。そこで、モラハラ夫との離婚で後悔しない方法を教えます。
■1. 別居期間を作る
離婚を決意すると、一刻も早くモラハラ夫とは他人になりたいでしょう。しかし、突然の離婚はモラハラ夫を混乱させ、ストーカー化や嫌がらせのリスクが高まります。
お互い冷静になるために、別居期間を作りましょう。モラハラの証拠を集めた上で、実家やシェルターなどを頼り、夫と物理的な距離を取るのです。別居期間は、夫が離婚を受け入れる準備期間で、スムーズに離婚するために必要だと考えましょう。
■2. 夫の何が嫌なのか客観的に分析する
モラハラ夫と共依存状態だと、離婚後にあなたが自ら夫の元に戻りたくなるかもしれません。また、同じような男性と再婚するリスクもあります。離婚後に同じことを繰り返して後悔しないように、別居中に夫の何が嫌なのか客観的に分析しておきましょう。
思考だけだと、漠然としてしまうので、メモに残すのがおすすめです。どんなに些細なことでも、「嫌だ」と感じているならどんどん箇条書きで書き出していきましょう。その後、見返しながら考えをまとめていけば、嫌な気持ちに蓋をすることはありません。
■3. 経済的な備えをしっかり行う
離婚の際、モラハラに対する慰謝料や養育費の請求ができます。しかし、モラハラ夫は約束を破るリスクが高いので、経済的な備えをしっかり行いましょう。離婚して思わぬ生活苦に後悔しないよう、働く環境を整えるのが重要です。
また、子供がいる場合は、ひとり親世帯の支援制度も調べておく必要があります。離婚後の生活は、細かくシミュレーションしておきましょう。
モラハラ夫と完全に絶縁する時の注意点
モラハラ夫と絶縁したいなら、あなた1人で頑張らず、多くの人や機関を頼るのが重要です。密室のまま話を進めようとすると、モラハラ夫の思うツボ。可能な限り離婚問題を周知し、共通の問題として扱うべきでしょう。
モラハラ夫と完全に絶縁したいなら、調停離婚が望ましいです。調停委員が間に入るので、お金の問題も含めて離婚の条件の調整ができます。また、多くは夫と妻、別々に話を聞くので、不快な思いをする機会も減らせます。
そもそも、モラハラ夫がスムーズに離婚を受け入れるとは思えません。予め弁護士など第三者に相談し、調停離婚の準備をしておいた方が良いでしょう。夫がモラハラを認めないのもあるあるなので、音声や動画、日記など、モラハラの詳細を残して証拠を集めておくのも重要です。
まとめ
あなたはモラハラ夫の支配下にあります。離婚をためらうのは、夫の洗脳状態にあるからです。夫からの呪縛を解くために、外の世界とのつながりを増やしましょう。モラハラ夫と離婚した女性の多くは、自分の決断に満足しています。あなたも勇気を出して、一歩踏み出してくださいね。