オラクルカードは、神様や天使、妖精などの高次の存在たちが私たちに今必要なメッセージを授けてくれるというスピリチュアルな占いカードです。
難しい勉強を必ずしも必要としないことと、ポジティブなメッセージが届くことが特徴で、タロット占いよりも取っつきやすいと感じる人も多いです。
今回は、オラクルカードで実際に占ってみたい!という人に、オラクルカード占いでよく使われるスプレッド(カードの展開方法)を説明いたします。また、その際のコツや注意点なども一緒に紹介していきます。
オラクルカードのスプレッド(並べ方)の種類8個
■ワンオラクル(1枚引き)
ワンオラクルの使用カードは1枚です。
<占い方>
①カードを裏向きにしてよくシャッフルします。
②質問内容を心の中で唱えます。(想像しにくいと感じる場合は、紙に書き出しても大丈夫です。)
③好きなカードを裏向きのまま1枚引き、目の前に置きます。
④カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。
基本中の基本のスプレッド。カードの山の中から1枚引くだけなので、初めてでも簡単に行えます。どんな質問にも対応できます。
オラクルカードのメッセージはストレートで分かりやすいものが多いので、これだけで十分意味は読み取れるはずです。
ただ、1枚ではどうしても読み方に不安が残ったり、そのメッセージに対して新たな疑問が湧いてきたりした場合は、続けて新しいカードを引いてそれを読むということを繰り返してもかまいません。
■スリーオラクル(3枚引き)
スリーオラクルの使用カードは3枚です。
<占い方>
①カードを裏向きにしてよくシャッフルします。
②質問内容を心の中で唱えます。
③好きなカードを裏向きのまま3枚引き、横並びに3枚レイアウトします。
④それぞれの位置のカードが表している事柄は次の通りです。
左から1番目:過去
左から2番目:現在
左から3番目:未来
⑤カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。
時系列に沿って大まかな流れを見たい時に使うスプレッドです。全体的な運勢や生活全般のアドバイスをもらうのにも使えますし、恋愛や仕事に関してなどテーマを具体的に絞っても良いです。
また、全く同じ展開方法で、自分と他人の相性を占うことが出来ます。その場合、カードが意味している事柄は左から順番に「自分」「相手」「二人の関係性」となります。
■スリーオラクル・マルチカード(3枚引き、複数デッキ使用)
スリーオラクル・マルチカードは、使用カード:3枚×デッキ数 です。
<占い方>
①カードをそれぞれのデッキごとに裏向きにしてよくシャッフルします。
②質問内容を心の中で唱えます。
③まず第一デッキから好きなカードを裏向きのまま3枚引き、横並びにレイアウトします。次に第二のデッキから好きなカードを3枚引き、横並びにレイアウトします。それ以降のデッキがある場合それを繰り返します。
④それぞれの位置のカードが表している事柄は次の通りです。
左から1番目:過去
左から2番目:現在
左から3番目:未来
⑤カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。
複数のオラクルデッキを所持している場合に可能なスプレッドです。第一デッキに出た意味の解釈を、第二、第三のデッキがサポートしてくれます。リーディングに自信がない場合や、カードのメッセージが曖昧で意味を汲み取りにくい場合に使えます。
■フォーカード・サークル(4枚引き)
フォーカード・サークルの使用カードは、4枚です。
<占い方>
①カードを裏向きにしてよくシャッフルします。
②質問内容を心の中で唱えます。
③好きなカードを裏向きのまま4枚引き、ひし型にレイアウトします。左→下→右→上の順番に置いていきます。
④それぞれの位置のカードが表している事柄は次の通りです。
左:あなたの目的、現状
下:障害となるもの
右:障害を解除するためのアドバイス
上:アドバイスに従った結果、起こりうる未来
⑤カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。
質問や悩みのテーマがある程度絞られている場合に使えるスプレッドです。恋愛、仕事、人間関係など、様々な質問に対応することができます。
■7枚引き・ライン
7枚引きの使用カードは7枚です。
<占い方>
①カードを裏向きにしてよくシャッフルします。
②質問内容を心の中で唱えます。
③好きなカードを裏向きのまま7枚引き、左から横一列にレイアウトします。
④それぞれの位置のカードが表している事柄は次の通りです。
左から1番目:明日(1日目)の運勢
左から2番目:2日目の運勢
左から3番目:3日目の運勢
左から4番目:4日目の運勢
左から5番目:5日目の運勢
左から6番目:6日目の運勢
左から7番目:7日目の運勢
⑤カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。
現在から一週間の運勢を見たい時に使えるスプレッドです。上の説明では1日目を「明日」としていますが、「今日」に設定することも出来ます。その場合は運勢が一日ズレます。1日目をどの日に設定するかは最初にしっかり決めておきましょう。
■二者択一(7枚引き)
二者択一の使用カードは7枚です。
<占い方>
①カードを裏向きにしてよくシャッフルします。
②質問内容を心の中で唱えます。
③好きなカードを裏向きのまま7枚引き、V字形になるように7枚レイアウトします。並べる順番はV字の中心が1枚目です。その上に左、右と置き、またそのさらに上に左、右と続けます。
④それぞれの位置のカードが表している事柄は次の通りです。
1枚目:現在の状態
2枚目:選択肢Aの現在の状況
3枚目:選択肢Bの現在の状況
4枚目:選択肢Aの近未来
5枚目:選択肢Bの近未来
6枚目:選択肢Aの最終結果
7枚目:選択肢Bの最終結果
⑤カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。
ある二つの選択肢のうちどちらを選べば良いか迷っている時に便利なスプレッドです。それぞれの選択肢を選んだ場合に起こりうる可能性や、その場合に取るべき行動のアドバイスを示しています。
二つの選択肢のうち最初に浮かんだ方をA(V字の左側)、あとに浮かんだ方をB(V字の右側)としましょう。
近未来や最終結果に出ているカードのメッセージを参考に、自分がどちらに進みたいかを考えましょう。ただしどちらを選べばより良いかをカードが示すわけではなく、最終的な決断はあなたがすべきなのです。
■ルッキングフォーラブ・スプレッド(7枚引き)
ルッキングフォーラブ・スプレッドの使用カードは7枚です。
<占い方>
①カードを裏向きにしてよくシャッフルします。
②質問内容を心の中で唱える。(想像しにくいと感じる場合は、紙に書き出しても大丈夫です。)
③好きなカードを裏向きのまま7枚引き、レイアウトします。
1枚目……左上に置きます。
2枚目……右上、1枚目と同じ高さに置きます。
3枚目……1枚目の右下に端を少し重ねて置きます。
4枚目……2枚目の左下、3枚目と同じ高さに置きます。
5枚目……3枚目の右下に端を少し重ねて置きます。
6枚目……4枚目の左下、5枚目と隣り合うように置きます。
7枚目……1枚目と2枚目の真ん中に置きます。
全体としては「W」の字を作ったような形になります。
④それぞれの位置のカードが表している事柄は次の通りです。
1枚目:まだあなたの理想の相手に出会っていない(もしくは気付いていない)理由
2枚目:現在の状況にどのように対応すれば良いか
3枚目:理想の相手に出会う・気がつくために何をすれば良いか
4枚目:あなたにとってどのような人がパートナーとしてふさわしいか
5枚目:いつ理想の相手に出会える(気付く)か
6枚目:どこで理想の相手に出会える(気付く)か
7枚目:ガイドからの総合的なメッセージ
⑥カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。
恋愛を占うことに特化したスプレッドです。特に、特定の相手が見つかっておらず、新しい恋や出会いを探している場合に使うことが出来ます。
どのオラクルカードでもすることが可能ですが、「ロマンスエンジェルオラクルカード」など恋愛占いに特化したデッキが最適かもしれません。
■ケルト十字スプレッド(10枚引き)
ケルト十字(ケルティッククロス)スプレッドの使用カードは10枚です。
<占い方>
①カードを裏向きにしてよくシャッフルします。
②質問内容を心の中で唱えます。
③好きなカードを裏向きのまま10枚引き、レイアウトします。
1枚目……中央に置きます。
2枚目……十字の形になるように1枚目に重ねて置きます。
3枚目……1枚目&2枚目で作った十字の上に置きます。
4枚目……1枚目&2枚目で作った十字の下に置きます。
5枚目……1枚目&2枚目で作った十字の右に置きます。
6枚目……1枚目&2枚目で作った十字の左に置きます。
7~10枚目……6枚目までのカードで作った大きな十字の右側に、下から上へ向かってまっすぐ縦に4枚置きます。全体としては左側に大きな十字が、右側に一本の棒がある形になります。
④それぞれの位置のカードが表している事柄は次の通りです。
1枚目:あなたの現在の状況
2枚目:現状での問題点やその原因となっていること
3枚目:顕在意識(理性的に考えている内容)
4枚目:潜在意識(自覚がないが心の奥底で考えている内容)
5枚目:過去
6枚目:近未来
7枚目:あなたの置かれている立場
8枚目:あなたの周囲(相手)の状況
9枚目:あなたの願望、期待、恐れ
10枚目:最終予想
⑤カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。
扱う枚数が多い上級者向けのスプレッドです。あなたの現状、抱える問題とあなたの周囲の人々の事柄が時系列に沿って把握できます。
10枚のカードの繋がりや関係性を見て読み解いていかなくてはならないので、リーディングは少し難しくなります。恋愛、仕事、人間関係など、どんな質問にも対応できる万能のスプレッドです。
オラクルカードリーディングのやり方
カードのリーディングに際して最も大切なのは、あなたの「直感力」です。
カードの絵や最も大きく書かれたメッセージを見て、このカードが何を伝えたいのか、なぜこのカードを引いたのかを考えましょう。
そして解説書を読んで、そこに書かれた詳しい説明と先ほど浮かんだイメージとのすり合わせを行います。そして、カードが最も伝えたいことやアドバイスを導き出してくるのです。
これがリーディングの流れです。複数引くスプレッドの場合、他のカードとの関係性や共通点なども見ていきます。
オラクルカードの持つメッセージはポジティブなことが多いので、安心してリーディングしてください。怖がったり不安に思ったりすると、リーディングの精度が下がってしまいます。素直な気持ちで、自分のイメージを信じましょう。
直感力やイメージの力を豊かにするには、まずカードに慣れることが重要です。最初は最も簡単な1枚引きで十分ですから、繰り返しカードに触れ、絵や説明を丁寧に見ていくことでリーディングに慣れましょう。
オラクルカードリーディングのコツ
オラクルカードをリーディングする時のコツは、カードのメッセージにうまく寄り添うことです。
オラクルカードは詳細な解説書がついているので、それを読めば納得できることが多いのですが、逆を言えば解説に引っ張られすぎてしまうこともあります。
対象となっている事柄が限定的すぎて今の自分と合わないことがあるかもしれません。その場合は、自分に身近な存在や状況に置き換えてみたりして、少し意味を広げて考えましょう。
また、質問の仕方もオラクルカードの性質に合わせましょう。例えば、タロット占いだと「YES/NO」を問う質問の仕方も可能なのですが、オラクルカードはその形式の質問には向いていません。
何らかのメッセージが書かれているものが基本なので、「明確な答えを授かる」というより「悩みに対するアドバイスや、ポジティブに考えるとっかかりをもらう」ものだと考えましょう。
例を挙げると、「私の人生は良いものになりますか?」と問うのではなく、「どのようにすれば私の人生は良いものになるでしょうか?」と問うのがふさわしいでしょう。
オラクルカードで自分を占うときの注意点
オラクルカードを疑ってかかる、また「当たるか外れるか」とギャンブルのように考えてしまうと、その雑念がカードに入り、リーディングの集中力も下がってしまいます。真剣な気持ちで取り組むことがまず大事です。
次に、カードの「浄化」をまめに行うことが大切です。占いに使うカードは総じて「気」を溜め込みやすい性質を持っています。
一通り占った後やカードを他人に貸したりした後は、カードをまとめた束を「利き手でない方の手」で持ち、反対の手でトントンと上から叩きます。これだけでカードにこもった雑多な「気」を放出し、浄化が完了します。カードのケアは怠らないようにしましょう。
最後に、どうしても自分のことになると冷静な視点が持てず、リーディングにも希望的観測が入ってしまいがちです。
自分の解釈が偏っているのではないかと不安なときは、出たカードを友達など自分の悩みを理解している人に見せてみましょう。鋭い指摘をしてくれることがあるかもしれません。
まとめ
オラクルカードはあなたの持つ不安や悩みを優しく受け止め、前向きなアドバイスや人生をよりよくするヒントを授けてくれる存在です。オラクルカードを正しく使い、ガイドたちからのメッセージを読み取ることが出来れば、きっと心が癒されるはず。
ここで紹介したコツや注意点を踏まえて占い方をマスターし、あなたのオラクルカードと仲良くなりましょう。オラクルカードはあなたに寄り添い、力になってくれるはずですよ。